2025年某日、SNSのXにて、とあるDM(ダイレクトメッセージ)が届いた。
送り主は……
『ギルティギア ストライヴ』のプロゲーマー、WIP所属のLeo.さんだ!
以前、Cygames Cupという大会の観戦記事でも名前を出したことがあるが、超すごいファウスト使いである。少しだけだが、直接お話をさせていただいたこともある。
DMの内容は……
た、対戦会のお誘いだ!
主催は過去にもさまざまな対戦会を企画・実施しているはっとりさんという方で、場所は東京都の上野。海外勢も含めて強豪プレイヤーたちが集まるらしく、そこに「いつもギルティギア ストライヴの楽しい記事を書いて広めてくれているお礼に」とのことで呼んでいただけた。
えっ、大丈夫!? 恐れ多いにもほどがあるのだが!? でも、誘われたのはありがたいので行こう!
というわけで、東京都台東区、JR上野駅から徒歩5分!
ここだ! esports Style UENO!
以前も対戦会で来たことがあるから、迷わず来られたぞ!
おお……けっこう人いる!
そして、『アークワールドツアー』や『EVO JAPAN 2025』の配信で見たことがある国内外のプロゲーマーやすごい人たちがそこかしこに! さすが強豪プレイヤーが集まる対戦会!
……
えっ、なぜぼくはここに!? ここにいていいのか!? 場違いが過ぎるのでは!?
と、震えていたら……
「ゲムぼく。さん、どうもです。お疲れさまです」
あっ、おなじみのちゅららさんとナゲさんいた! よかった! 安心!
お誘いくださったLeo.さんともあいさつができて、大安心!
さらに……
「ゲムぼく。さん!」
「あっ、つぼいさん! お疲れさまです」
WIP所属のプロゲーマー、つぼいさんもいた!
つぼいさんは超すごいチップ使いである。ぼくは知識が深くないのと「ぼくごときがプロについて語るのはおこがましい」という意識から、ギルティギア ストライヴのプロゲーマーを紹介するとき「超すごい○○使い」しか語彙がないという欠点がある。小学生か?
「ゲムぼく。さん、お伝えしてたあれです」
「えっ? あっ、あれか! ありがとうございます!」
なんと、FAM(ファム)というアパレルブランドのTシャツをいただいた!
つぼいさんはFAMからスポンサードを受けており、「せっかくゲムぼく。さんが来るなら」と、かけ合って用意してくれたらしい。事前にサイズや好きな色まで確認してくれるという丁寧ぶり。や、優しい……!
かっこいい! よく見るとコントローラーを握っているデザインで、さりげなくゲーマーアピールができる!
生地も頑丈っぽいので、ここからの夏場にガンガン着られそうだ。
そして、その後も……
「ブログ読んでます! もしよければ対戦しませんか?」みたいな感じで、たくさんの方々にお声がけいただいた。
なかには、「バニーロエンの記事を見てブラウンダスト2始めたんですよ」とか、「アリスギアを昔からやってるので、それも読んでますよ」とか言ってくださる方もいた。
最初は「こんな強豪プレイヤーの集いにぼくが行っていいのか……?」とビビっていたが、参加してよかった! 話も対戦もしまくって、楽しく過ごせたぞ! さすがに対戦では手も足も出ない相手がほとんどだったが、学べたことも多い!
……で、ここからが重要なのだが、今回の件からもわかるように、ぼくはありがたいことに『ギルティギア ストライヴ』プレイヤーたちのコミュニティに温かく受け入れてもらうことができたと思っている。
2023年12月に「エルフェルト太ももふっと!」だけで勢いで買ってひとりぼっちで遊び始めた人とは思えない。ただ楽しくて記事を書いていたら、いろんな人に見守ってもらえて、声をかけてもらえて、こちらから声をかけることも増えてきて、知人や友人と呼べるような人ができて。
ぼくはもともと友達がほぼいないので、このブログを古くから読んでいる人は「ゲムぼく。って、ギルティギア始めてからめちゃめちゃ社交的になったよな」と驚いているはず。なんならぼく自身がいちばん驚いている。本当に奇跡的だと思う。
しかもギルティギアというのは歴史の長いゲームシリーズであり、いわゆる古参ユーザーも多い。つまり、既存のコミュニティがある程度できあがっている。
なので正直、最初はけっこう怖かった。閉鎖的とまでは言わないけど、急に遊び始めた格ゲー未経験者がそういう輪に入るのは、だいぶ難しいんだろうな、と。
ところが実際はそうではなく、ちゃんと入れた。入ろうと思って入ったのではなく、気がついたら入れてもらっていたというくらい、自然に。
そして周りの人たちと話してみると、「私もストライヴから始めて、まだ1年くらいなんです」という、ぼくと同じように歴の浅い人やひとりぼっちで始めた人も多くいた。つまり、ぼくはぜんぜん例外的存在ではない。自然に溶け込んで楽しめている後発プレイヤーがたくさんいるのだ。
個人的見解では、これができている理由はふたつある。
ひとつは、コミュニティの既存層が新規層を歓迎する姿勢をもとから持っていること。もうひとつは、新規層がポジティブな発信と活動を積極的に行うことだ。
前者は、ありがとうギルティギア、と言うほかない。温かい界隈だ。その昔、格ゲーは全体的に「初心者お断り」の空気があってそれで人口が激減した時代があったと聞くので、そのときの学びがいまも界隈全体に活きているのかもしれない。
後者はぼく自身が当事者なので、詳しく話をする。ぼくと同じような新規層の人に参考にしてほしい想いもある。
出典:esports Style UENO 公式Webサイト
対戦会などでぼくと同じような新規層の方々と話をしてわかったのだが、そこにいる新規層はみんな下記いずれか、または複数をやっていた。
[1] SNSなどでの、自らの興味関心や活動内容の主体的な発信。つまり自己開示。
[2] オンラインコミュニティ(Discordサーバーなど)への参加、またはそれの創設・運営。
[3] ほかのプレイヤーが主催するオンライン大会や配信イベントへの積極的な参加。
共通点は、自分からポジティブな行動を起こしていること。「悪口・愚痴」や「声がかかるの待ち」ではないということ。
ぼくの場合は、ブログでひたすら好きに記事を書いていたので[1]特化。交流という意識は持っていなかったが、結果的に自己開示だけはめちゃめちゃしていたことになる。ハタから見て、どういう人間なのかはわかりやすかったと思う。
そして、こういうことをやっていれば、目をかけてくれる人はいるものである。少なくともギルティギアはそうで、ゲームの上手・下手にかかわらず、「楽しんでいる人を見るとうれしい」「ちゃんとやっている人のことは応援したい」という空気感が先輩プレイヤーたちのなかにある。
対戦会では、ナゲさんとも対戦させてもらった。よく考えたら初めての対戦だ。
当然ながら歯が立たなさすぎて1ラウンドすら取れないわけだが、「対戦お願いできますか?」とさえ言えば、歴戦のプロゲーマーとプレイ歴1年そこらの素人が隣に座って同じ画面を見ながらあたりまえに対戦できるのは、冷静に考えるとすごいよな、と思った。
格ゲー界隈に古くからいる人からは「えっ、別にそういうもんでしょ」と言われるのだが、ぼくから見ると超すごい。プロ野球選手に「1打席お願いできますか?」と言えば投げてくれる、みたいなことはないわけだから。
ただ、ここもやっぱり「ポジティブに、自分からいく」ことが重要になる。相手が誰であろうと、自分から「対戦お願いできますか?」と。格ゲー用語で言う「前ステ(前ステップ)」というやつだ。
どんなゲームでも、あるいはゲームじゃなくても。後発の新規層が既存コミュニティに加わろうとするとき、もっとも重要な姿勢はこれのはずだ。困っている人はぜひ参考にしてほしい。
ポジティブに、自分から行動! 前ステだ! 果敢にダッシュしてチェーン・ロリポップでぶん殴れ! いや、ぶん殴るのはやめよう!
余談だが、その日はいろいろな流れがあって、esports Style UENOの壁にサインを書くことになった。
サ、サインなんて書いたことがないのだが……? その場でそれっぽいものを考えてがんばって書いた。
「いやあ、まさかこんなものを書く日が来るとは。これってブログに載せてもよいですか?」
「もちろん大丈夫です! ぜひぜひ」
「ありがとうございます。すごい経験だ。対戦会も、こんな強豪ばかりの集まりに、強豪でもなんでもないぼくが入らせていただいて……」
「いやいや、ゲムぼく。さんは性癖という意味では誰よりも強豪ですから」
「えっ」
「えっ」
ぼくだけそういう意味の強豪で呼ばれてるんですか!?
コメント
聖豪
>ぼくだけそういう意味の強豪で呼ばれてるんですか!?
それはそれで誇れることだよ
読者をむちむちにしようとする強豪犯ですねぇ!
素晴らしく完璧なオチ
即興にしてはおしゃれなサインだ
アイコンを再現してるのね
>おなじみのちゅららさんとナゲさんいた!
もはやゲムぼく準レギュラーの二人である
若い人が多いコミュニティに参加する時、おじさんがあまり前のめりに行くと割と怖がられるんですよね
似た年齢層が集まるコミュニティとか、知り合いのツテから探すところも大事かもしれない
ゲムぼく。とお揃いのTシャツ買うか…
誰もが認めるガチ陰キャゲムぼくがこうなってしまうなんて…
太ももだけで天上階に行った男だからな…
いつもいかがわしい記事書いてて良かったね
いい記事で今後何かを始める時に大いに参考にしようと思ってたらおもしろすぎるオチがついてた
格ゲー界隈のここ数年のあったかさは、多くのプロゲーマーはじめ強豪たちとメーカーが危機意識を持って新規後進を受け入れ育て、界隈を盛り上げようと努力した結果だよね
自分も離れちゃった時期があったけど、一時期の格ゲー過疎っぷりは凄かった
だからゲムぼく。さんという格ゲー初心者の努力と過程が大変わかりやすい記事が重宝されるんだ
本当にそこだけは誇って良い
十年前くらい前まで東京とか大阪の主要ゲーセン行ったら今のプロプレイヤーが勢揃いしてた
もうこんな時代ないだろうなー
ゲムぼくあんなによく食べるのに服Mサイズなのか…
もっとムチムチになって!
>ぼくだけそういう意味の強豪で呼ばれてるんですか!?
日本のプロゲーマーにも太ももとファックしながらギルティギアをプレイしてると思われてる可能性出てきたな
強豪というか性豪?
友達がいないじゃなくて、「ほぼいない」なのが社交性上がってる感ある。契約書交わせたんですね
特に格ゲー界隈はね…。筐体の時代だった頃はランクなんて無かったから、初心者はボコしてイジメてハメて終わりだから成長もクソも無くて、マジで新規が来なくて出生率が0になりかけて絶滅しそうになったからね…。
>ぼくだけそういう意味の強豪で呼ばれてるんですか!?
そうやって呼んでもらえるほど愛されてるってことやで。
そうだよ。
ファウストの強豪 チップの強豪 カイシンの強豪 に並ぶ太ももの強豪
そこに何の違いもありゃしねぇんだ
○剛ですわ〜〜〜〜!!!!
実際のところ発信力の強豪なんですよこんpブログって
ゲムぼくさんもコミュニティから認められたから
これからは堂々と超スケベなエルフェルト使いを名乗れるね
自分も大学生になりたての頃、仕事帰りのおっちゃんとゲーセンで仲良くなったのを思い出した
活気ついてる場所だと歓迎ムードなので新規層も気軽に入りやすいからいいですよね
これがゲムぼく。さんだけの例だったら特別でしょで終わりだけど
周りの新規層も同じ事やっててコミュニティ入れてるのは素晴らしいね
再現性がある
サインがおっぱいに見えました。
男子小学生みたいな目でごめんなさい
格ゲー冬の時代は初心者お断りと言うより、初心者は殴っていじめてナンボって時代でした
再現性に溢れてて即実践可能でオチもついてる素晴らしい記事だった
格ゲーじゃないけど1つ復帰しようと思ってる界隈があって、でも若い人多すぎて尻込みしてるから参考にします
何だかんだ二年くらい?継続して遊んでくれる性癖つよつよブロガー…まぁ悪い奴ではなさそうか…
オチで笑いました。
おめでとうございます!
最近だとディスコード入るのがてっとり早いよね
すばらしい良記事
秀逸なオチ
>このブログを古くから読んでいる人は「ゲムぼく。って、ギルティギア始めてからめちゃめちゃ社交的になったよな」と驚いているはず。
自分が思ってた以上に長くゲムぼく。を読んでたことを突きつけられたみたいでちょっと沈む。
古参側からすると、ポジティブに発信してる人に対しては「声かけていいんだ!」って思えるのがデカい
特にそういう感じでない人に良かれと思って突撃して痛い目を見た人は少なくないはず……
自分は2で受け入れてもらいましたね
下手でも無名でもちゃんとやってれば受け入れてもらえるのはほんとあったかいなって思う
そりゃ自分のやってるコンテンツをあそこまでしっかり進んでくれた人なんて歓迎したくもなるわよ。その動機が太ももだったのも俗人的には驚異的な話よ。
陰キャ自称してるけどゲムぼく。さんは人の懐に入るのがめちゃくちゃうまいし、人の懐に入ってからもちゃんとしてるので愛されるだろうなと思う。性癖が強豪については……うん
ストリートファイター6のおかげで人口爆増したし格ゲーはほんとにいい方向に変わったよ
自分は全然知名度とか無いけど自分でディスコ鯖立てて0から友達集めたな
やっぱ行動よ
今だったらDiscordに入るのが安定択な気はするね
入った後に自分から自己紹介したり誘う事ができないと意味あまり無いけど
そこはリアルの友人関係と一緒よね
格ゲーおじだけどゲムぼくの影響でギルティ買った人みてるから嬉しい。
これからも性癖晒していってください
ふとももと人脈は太いほうが良い
リアルタイム世代なので、思うところはある。とりあえずふたつ。
GUILTY GEARイスカ ってありましたよね。4人同時プレイでチームバトルが出来るの。
アレってもしかしたら「自分が下手でも強者が隣でチーム組んでくれるかもしれませんよ!初心者もとりあえず格闘ゲームを触ってみて楽しんでほしい!」
「ギルティギア上手い人が友達グループ内でひとりだけでも、誘って一緒に遊べるよ!」という構想があったのかもしれませんね。
あと、初心者練習台 っての。
乱入禁止(というか向こう側に同個体が無いカタチ?)のやつ。
製作者やゲームセンター側も色々な方法で新参者を迎えようと努力していたんですよね