2024/10/31(木)、対戦格闘ゲーム『ギルティギア ストライヴ』のシーズン4が開幕!
新キャラのクイーン・ディズィーが世界中のユーザーの注目を集めているが、個人的にもっとも気になっているのは……
全キャラクターの性能に大幅な調整が入ったことだ!
聞いたところによると、かつてないほどの規模の調整で、なかには「もはや別キャラでは?」と思えるほどの変貌を遂げているキャラもいるらしい!
えっ、じゃあエルフェルトは!?
甘き夢想の弾丸列車、太き太もも超特急こと我らがエルフェルト=ヴァレンタインはどうなったの!?
強くなったの!? 弱くなったの!? 太くなったの!? 太くなったの!?
とりあえず、調整内容が書かれている公式のパッチノートを見てみるか。
ええっと……
出典:https://www.guiltygear.com/ggst/jp/news/post-3659/#p26
……
長い!
長くて読めない! エルフェルト使いはつねにエルフェルトの太もものことで脳の9割がいっぱいだから残り1割しか使えないんだぞ! 「太い」「太くない」以外の情報を書くな!!
よし、こうなったら……
自分で実際に比較検証するしかない!
アップデート前日の2024/10/30(水)に、エルフェルトのパッチノートに書いてある技をすべて録画しておいた。これとアップデート後の映像を並べて比較すれば違いがわかりやすそうだ。
我ながらちゃんと格ゲー勢っぽいことをやっている気がする。でもそもそも格ゲーを始めた理由も続けている理由もエルフェルトの太ももだけなので格ゲー勢を名乗っていいのかはわからない。太ゲー勢のほうが正しい気がする。
■前P(パンチ)
“攻撃持続時間を長くしました。”
“硬直時間を長くしました。”
ホントだ! シーズン4のほうがちょっと遅い!
対空に便利な前Pだが、シーズン4ではほぼ全キャラに共通の調整として「前Pの硬直時間増加」が入った。程度はさまざまだが、スキが大きくなり、ちょっと使いづらくなったらしい。
エルフェルトは、パッと見だと同じように見えるが、攻撃動作が完全に終わってジャンプし始めるタイミングに明らかなズレがある。
実際、これくらい違う。
シーズン3が跳び始めているときに、シーズン4はまだジャンプの予備動作としてかがんでいる状態。コマ送りで見てみると、4F(フレーム)くらい差がありそうだ。
これだとシーズン4のほうが弱そうに見えるが……
エルフェルトの場合はほかのキャラと違って、攻撃持続時間の増加もセットなことに注目する必要がある。
シーズン3がジャンプ準備でかがみ始めたときに、シーズン4はちょうど攻撃動作が終わるくらい。コマ送りしてみると、シーズン4は攻撃モーションが3Fくらい長い。モーション通りなら、攻撃判定も3Fくらい長いはず。
つまり、硬直が約4F増えたように見えて、そこには攻撃持続時間の約3F増加が含まれているので、エルフェルトの前P硬直は実質的に1F程度しか増えていない、と言えそうだ。
これは安心! ぼくは前Pに命を懸けていると言っても過言でないほど前Pを対空や牽制によく使うので、「硬直が増えるってどれくらいなんだろう……」と心配していたが、これならほぼ気にしなくてよさそうだ。むしろ、前Pを出すのが早すぎて空振りすることが多かったので、攻撃持続時間が延びたのがかなりプラスに働くかもしれない。
■前HS(ヘヴィスラッシュ)
“ダメージを増加しました。”
おお! ダメージが55から65に上がっている! 10アップ!
相手であるラムレザルの防御力(防御係数)がシーズン3→シーズン4で強化されているので、おそらく正確には10ではなく、13~14くらい上がっているのではなかろうか。
前HSは、スキは大きいが高威力なうえ相手を高めに浮かせる特殊技。ボンボン・ショコラを使ったコンボなどにつなげやすいほか、ウォールブレイクや起き攻めにも使えるので、1ラウンドに2〜3回は出番がある。これが強くなったのはけっこう大きい。
調整されたのは威力だけなので、モーションなどは変化なし。
いまも昔もかわいい。エルフェルトはいつもドタドタ騒がしくてかわいい。
■ボンボン・ショコラ(214+HS)
“吹き飛びの調整 横方向への吹き飛びを弱くしました。浮きを高くし、落下速度を遅くしました。”
こ、これは……かなり強くなってる気がする!
浮きの高さは「まあ、言われてみればちょっとだけ高くなったかな?」程度だが、浮いた相手の滞空時間がかなり長い!
シーズン3では相手が地面近くまで落下してきたころに、シーズン4はまだ頂点付近。だいぶ余裕がある。
これにより、近めの距離からボンボン・ショコラでめくった(背後に回った)あとに後方空中ダッシュJS→近Sが間に合うようになってチェーン・ロリポップにつなげられたり、そもそも直接チェーン・ロリポップで拾ったり、あるいは着地後にダッシュして距離を詰めてからでも近Sが間に合ったりと、いろんなことができるようになった。
使い勝手が変わったので慣れは必要だが、強くなったのは間違いない。
■やります!
“相手に当てた際、ダッシュキャンセルできるようにしました。”
チェーン・ロリポップの初撃『やります!』中にダッシュを入力することにより、すばやくダッシュに移行できるようになった! 速い!
攻撃持続時間が終わったあとのドスンと着地するモーションがキャンセルされて、即座に走り出す。強い。強いがドスンと着地するエルフェルトも見たいので悩ましい。
なお、このダッシュキャンセルは通常のダッシュとは挙動が異なり、必ず一定距離走ってから停止する。一瞬だけで止めて近S、みたいなことはできない。ロマンキャンセルと組み合わせて使うとよさそうだ。
■決めます!(チェーン・ロリポップ中にHS)
“ダメージを増加しました。”
“吹き飛びの調整 浮きを低くしました。横方向のコンボ吹き飛び補正を軽くしました。接地した相手が受け身を取らないようにしました。壁バウンド効果を追加しました。”
おお、けっこう変わってる!
影響が大きいのは、相手がちゃんとダウンするようになったこと。起き上がるまでの時間が長くなったので、起き攻めができる!
また、壁際で当てると、相手が跳ね返るようになった。
エルフェルトの足元に転がってくる形になるので、近Sなどで追撃できる。もちろん、あえて攻撃しないで、じっくり起き攻めをしかけてもよい。これは強い!
■ボンボニエール(236236+K)
“打撃技に変更しました。これに伴い、ヒット降下、成立後の距離、爆発までの時間など全体的に性能が変化しています。また、打撃技となったため投げ無敵を削除しています。”
“打撃部分でウォールブレイクが発生するようになり、エリアシフト後も爆弾が装着されたままになります。さらに、立ちHSやボンボン・ショコラなどの特定の攻撃をヒットさせた際、即座に爆発するようにしました。”
“吹き飛びの調整 爆発部分について、相手が後方にいた場合も、自身の前側へ吹き飛ばすようにしました。”
もはや完全に別の技と化したので、並べて比較する意味がほとんどない。投げ技から打撃技に変わり、爆弾設置から自然爆破までの時間は3秒くらい延びた。
打撃技になったことで相手にガードされるリスクが生まれたが、通常技などからつなげてコンボで出せるようになったので、かなり使いやすくなった。正直、いままでは使う機会がほとんどなかった技なので、これはうれしい変更。
特筆すべきは、壁際で使うと異常に強いこと。
相手に爆弾を巻いてエルフェルトがドスコイ張り手をした時点でウォールブレイクが起き、相手が爆弾を着けたまま飛んでいく。
ウォールブレイク後は起き攻めに加えて、爆弾を時間経過や銃・爆弾系の攻撃で爆破することによる攻めもあるので、二重でプレッシャーをかけられる!
エルフェルトは守りが弱いのでとにかく攻め続けたいキャラなのだが、攻めの流れが途切れやすい場面のひとつがウォールブレイクだった。これはそれを補って余りある調整であり、おそらく今回のエルフェルトにとってもっとも重要な調整だ。
個人的な問題を挙げるとすれば、いままでぜんぜん使わなかった技なのでコマンド(236236+K)を入力するのに慣れていない、ということだろうか。練習しなければ。
■ワイルドアサルト(236+D)
“赤色ワイルドアサルトに変更しました。”
ワイルドアサルトには赤・青・白の3種類があり、エルフェルトはシーズン3では青だった。これが赤に変更。
これは人によって好みが分かれそうだが、コンボに取り入れやすくなったことと、赤はよく滑るので相手を壁際まで運びやすくなったことは明らかな利点。
個人的には、ワイルドアサルトを使った攻めをこれまであまり研究していなかったので、これを機にいろいろやってみたい。
総じて、エルフェルトはかなりの強化を受けたと言ってよい!
ごく一部、できていたことができなくなった部分もあるが、それよりは新たにできるようになったことのほうが圧倒的に多い。研究のしがいがありそうだ。
つよい pic.twitter.com/rKDFrtWhNl
— ゲムぼく。 (@gamebokusan) October 31, 2024
特に、ボンボニエールを使ったウォールブレイク〜起き攻めは、今後のエルフェルトを象徴する攻めパターンになりそうだ。
強いぞエルフェルト! エルフェルト 強くなってて かわいいね! そして、
■太もも
“エルフェルト 太もも太くて かわいいね”
エルフェルト 太もも太くて かわいいね!
(2024/11/01(金)22:00- やろうぜ!ギルティギアストライヴ!シーズン4記念プレイヤーマッチSP)
コメント
調整後の比較記事としてめちゃくちゃきちんとまとまってるしわかりやすいし準備が攻略ブログのそれで本当にすごいなと思います。
最終見出しでいきなりこっちを向いて走ってこないで
なにこの分かりやすすぎる比較記事
大手ゲーム攻略Wikiがコピペしちゃうやつじゃん
>甘き夢想の弾丸列車、太き太もも超特急
もう本当にそういうキャッチコピーな気がしてきた
最後に太ももを入れる事で太ももに調整が入ったと誤認させる高等テクニック
最終的にHAIKUで終わってる
スレイヤーかな?
調整概要、かぁ。説明しているのは親切設計ですね。
自分の知ってる範囲でスマブラでもこういうアプデあったけど、淡々と変更点だけを載せてるだけだったから、こっち見たら「え!?こんな解説してくれるの?本場格ゲーは流石に違うなあ…」と実感しました。
ほとんど使わない技に調整がはいるのは良きですね。ほぼ別物になろうとも こうでもしないと誰も積極的に使わないから みたいな感覚は、今どきのゲームあるある…な気がする
むちむち〜〜!
まるで、格ゲーちゃんとやってる人のアプデ記事だ、太ゲーマーのはずなのに
性能変わるとかのアプデは、毎回一喜一憂する楽しいイベントですね
分析させたらゲムぼく。の右に出る人おらんな……
ムチムチバーサーカーなのも右に出る人いないけど
どうしても太ももの話が多すぎて『全てのエルフェルトプレイヤー見ろ!いややっぱ見ない方がいいわ』の気持ちが反復横跳びです。
それはそれとして最近変なあだ名でこのゲームを呼ばなくなって少し寂しい。
このモチベーションを支えているのが太ももへの愛とかどんだけむちむち好きなんだ…
season4のエルフェルトの太もも太くなった気がするので検証お願いします
前HSの威力が上がった…?
それってエルフェルトが重くなったということなのでは……!?
さすがGGSTWikiに名前が載っている変態だ
普通に役立つ記事でブログ間違えたかと思った
Fって単位、太もものことかと思って読んでたら、前の方にちゃんと「フレーム」の略って書いてあった…ごめんよ…
でもゲムぼく。さんなら太ももを物差しにしてズレを計っていてもおかしくないよな!
ゲムぼくさんのこういう記事、難しい言葉を減らしてめくりとかはカッコで意味書いたりしてるのが凄い
初心者目線が徹底してる
ちゃんとまとめられていたり、参考動画も載せられていて分かりやすかった。
また使いたいと思います
>アップデート前日の2024/10/30(水)に、エルフェルトのパッチノートに書いてある技をすべて録画しておいた。
普段は気持ち悪いことに使われがちないつもの記録癖が純粋な攻略勢みたいになっている
ギルティギアの記事の際、ゲムぼく。はもっとも人間に近い
格ゲーマーの検証怖い…
いつかストーリー視聴配信もしてほしいです
この人、何でプロじゃないかんだろ
一つ一つの考察とかめっちゃ参考になる
こういう作業とか考察っていかにもゲムぼくの得意分野そう(太ももの話から目をそらしつつ)
ゲムぼくって、仕事できるというか、突きつめる能力がすごい。なんか励みになります(笑)
もう完全についていけないレベルになってしまった……
でも応援してます!
エル使ってるので普通に超有用な比較記事だったありがとう
ゲムぼくすごい!尊敬してる!才能ある!ちょっと妬んでる!えらい!えろい!優秀!太もも!勤勉!秀悦!天才!変態!最強!流石!有用!カッコいい!全キャラやって!全キャラむちむちになって!世界平和にして!
ふともも以外エルフェルト使いの役に立つ話だった
探究心と分析力が凄すぎる
その探究心と分析の原動力が太ももということは、エルフェルトのふともも凄すぎる…?
これは攻略担当のゲムぼく。
普通に有用な記事書いてもらっても困る、助かるけど困る、普段との寒暖差で風邪ひきそう、もっと語尾にムチィとか入れてほしい