【関連記事】やろうぜ!ギルティギア ストライヴ!プロゲーマー・ナゲさんと魅力を語り合う!
2024年12月末、東京都の某焼肉店にて、JMS Impact Gaming所属プロゲーマーのナゲさん(@nage_pink)と2時間ほどお話をしてきた。
話題の中心はもちろん、ナゲさんの専門分野であるギルティギアシリーズ、特に最新作であるギルティギア ストライヴの魅力について。
……だったわけだが、ゲーム好きがふたり集まれば話は尽きないのが世の常である。
遊んでいるゲームが一部共通していることや、じつは年代も近いことなども手伝い、約2時間のあいだにさまざまな話題が弾むこととなった。
単純に楽しかったし、ひとつのことを極めている人の話はやっぱりおもしろい。また、『ゲムぼく。』は基本的に人との関わりが少ない自己完結型のブログなので、極めて貴重な機会でもあった。
せっかくの機会だ! プロゲーマー・ナゲさんと、ゲームの話題を中心に、いろいろ話そう!
■意外な共通点:大須のゲームセンター
格ゲーのプロの方々って、「地元の○○のゲーセンが自分のホームグラウンドだった」みたいなの、よくあるじゃないですか。ナゲさんもそういうのあるんですか?
あります。もともと愛知県にいたので、名古屋のゲーセンに通ってましたね。
あっ、そうなんだ! 名古屋でゲーセンってことは、大須(おおす)とか?
おっ、そうです。大須です。大須のゲーセンにまさによく行ってましたね。
ぼく、上前津(かみまえづ)※1に住んでたことあるんですよ。
※1…名古屋の地名。大須が近い。鶴舞線と名城線が通っていて便利。
おー! 近い!
なので、大須のゲーセンもけっこう行ってました。格ゲーじゃなくて『クイズマジックアカデミー』をひたすらやってただけなんですけど。
マジックアカデミーかぁ~。大須はゲームセンターいくつかありましたね。
■いろんなギルティギアシリーズ
ここ(焼肉屋)に来る前、ちょっと時間あったんでゲームサファリ池袋※2に寄ってきたんですよ。ギルティギア ストライヴが置いてあるってWebサイトに書いてあったんで。同じ筐体に前作のXrd(イグザード)も入ってますよね※3、あれ。
※2…東京都豊島区にある、格ゲーマーにとって関東圏を代表するゲームセンターのひとつ。
※3…SEGAの「ALL .Net P-ras MULTI」という筐体は、1台の機械にたくさんのゲームが収録されていて、遊びたいゲームを選んで100円を入れる形式になっている。
あ~、サファリ! そうですね、もともとXrdのREV 2(レヴツー)が入ってる筐体で。
Xrdって、いろいろバージョンがあるんですよね? REV 2がいちばん最後のやつ?
REV 2が最後です。Xrd -SIGN-(イグザードサイン)、Xrd -REVELATOR-(イグザードレベレーター)、それでXrd REV 2ですね。
なるほど。ぼくはギルティギアをちゃんとやったのはストライヴが初めてなんですけど、週刊ファミ通とか読んでたから、タイトルくらいはちょこちょこ知ってて。たしか、X(ゼクス)とかXX(イグゼクス)とかはかなり流行ってましたよね。ドリキャス(ドリームキャスト)とかで家庭用も出てたような。
Xはドリキャスでも出てましたね。XX系はおもにPS2(プレイステーション2)で出てました。
メイとかジョニーとかは最初期からいるキャラで、エルフェルトはわりと最近のキャラだってのはなんとなく知ってるんですけど、ぜんぜん時期がわからないキャラも多くて。今度実装されるヴェノム※4とか。
※4…ギルティギア ストライヴに2025年上旬実装予定。ビリヤードで戦うらしい。
ヴェノムはね、いつだったかな。けっこう前からいますよ。たしか、Xのときからいたキャラです。
あ、そんな前から。あのへんの時代のギルティギアも、なんかたくさんバージョンありますよね。シャープリロード? とか。
そうそう。#RELOAD(シャープリロード)がね、ゲームセンターでめちゃくちゃ流行ったんですよ。XXシリーズのなかでもいちばん流行ったんじゃないかな。
あ、あれか。「青リロ」って呼ばれてるやつがシャープリロードですか?
そうですね。いわゆる青リロです。最初は『#RELOAD』のロゴが青じゃなくて赤だったんですけど、不具合がいろいろあったみたいで。それで修正が入ったバージョンが青リロです。青リロの後がスラッシュで、そのあとがアクセントコアですね。
あっ、アクセントコアは聞いたことある。ACって呼ばれてるやつだ。
そうです。ACもめちゃくちゃ流行りましたね。いま思うとめちゃくちゃなゲームでしたけど。
わはははは。でもきっと、いま考えるとその時代の格ゲーってめちゃめちゃ難しいんですよね、操作とかテクニックとか。
めっちゃくちゃ難しかったですね。いまはホントに遊びやすくなりました。
■格ゲー勢の優しさと「言語化」の重要性
ゲムぼく。さんはギルティギア ストライヴ始めてから天上階に初めて行くまでって、どれくらいでしたっけ?
ちょうど半年ですね。エルフェルト実装が2023年12月で、初めて天上階チャレンジを突破したのが2024年6月の頭くらいだったはずなので。
半年か! 私の周りにいる格ゲーやってる人も「おお~」って震えてましたよ。進め方というか、攻略の流れがロジカルで、しっかりやってて。
えっ、そうなんだ! それは恐れ多い……でもたしかに、記事書くとナゲさん含めてけっこういろんな先輩格ゲーマーの方々が反応してくださって、ありがたいな~、格ゲー界隈あったかいな~、といつも思ってます。
格ゲー勢は、しっかり取り組んでる人を見るとやっぱり「おっ、いいね」ってなって、応援したくなりますからね。
しっかり取り組むということで言うと、毎日ブログを書いてることが格ゲーの練習にもつながってそうだな~、とよく思いながらやってます。
それは絶対ありますよ。言語化がね。課題ややりたいことを言語化することが上達には大事なんですけど、ふつうはこれが難しくて。
けっきょくブログも、記事を通して実現したいゴールが最初にあって、そのゴールにたどりつくために必要な流れを逆算して、その構成要素を分解して1個ずつ仕上げていくんですけど。格ゲーの練習もまったく同じですよね。
同じですね。やっぱりそこの「言語化する」っていうところでつまずいたり停滞したりしてしまうことはけっこう多いので、そこに最初から慣れてるのは大きいと思いますよ。
■公式配信でどこまで触れていいのか問題
このあいだ、ギルティギア ストライヴの公式大会の配信で解説として呼ばれたときに、ゲムぼく。さんがチャットしてるのが見えて。めちゃくちゃ反応したかったんですけど、どこまで反応していいかわからなくて。
わはははは。「あいつ太ももの話しかしてないけど触れてええんか……?」みたいな。
オフィシャルの場だから、認知していることをどこまで……うーん……って思ってたら、ほかの方が先に触れて、走り出しちゃった感じ※5なんですけど。
※5…実況のササさんがゲムぼく。さんのチャットを拾ってくださった。
それは振り切れてますね。
あれは振り切れてます。
■「実在したんですね」
こうやって『ゲムぼく。』として表に出る機会というか、人と会う機会って、ホントにほぼないんですけど。コミケ(コミックマーケット)で知ってる人にあいさつしたときくらいかな。だいたい最初に言われるのが、「ゲムぼく。さんって実在したんですね」って。
それはね(笑)。たしかに、それは言われてもしょうがない。
しょうがないかあ。
でもそれは、私もけっこう言われますよ。ぜんぜん大会とか配信とか出てるんですけど、それでも実際に会うと、「ほんとにいるんだぁ」みたいな。
えっ、そうなんですか。もう「ナゲ」として世に出て、けっこう長いですよね?
2006年とか2007年とかですかね。当時は『闘劇』※7とかあって。それに出てたときに、「ナゲ」って名前を付けたんですよ。
※7…2003~2012年にあった格ゲーの全国大会。海外チームの参加もあり「世界最強決定戦」とも称される。
お~、闘劇! 闘劇はさすがに知ってます。ちなみにその当時くらいだと、ギルティギアはどのバージョンですか?
スラッシュとか、アクセントコアとかでしたね。ゲームセンターの店舗で予選をやるんですけど、時間が押しすぎて、朝の4時くらいまでやってたこともありました。
えっ、怖っ! 終電とかのレベルじゃないんだ!
しかも、それだけ待って長時間やったけど負けて終わり、も当然ありますからね。
すごい時代だ……でもそういうゲーセン文化っていいですよね。
■ゲーセンへの憧れ
ナゲさん、この前Xで、京都のa-cho(アチョー)閉店のニュース※8に触れてらっしゃいましたよね。
※8…京都府京都市にある、格ゲーマーにとって関西圏を代表するゲームセンターのひとつ。
そうなんですよ。a-cho閉まっちゃうんですよ。
あそこ、ぼくもクイズマジックアカデミーやりによく行ってたんですけど、いつもめちゃめちゃ人いて。京都のゲーセンで言ったらいちばんの代表格と言ってもいいくらいのところですよね、たしか。
いちばんです。関西の有名ゲーセンと言えば、京都のa-choか、大阪のモンテ※9か、という。モンテもちょっと前に、無人営業みたいな状態になりましたね。
※9…大阪府大阪市にある、格ゲーマーにとって関西圏を代表するゲームセンターのひとつ。
そうかあ。個人的にはゲーセン好きというか、昔から憧れがあったので、最近よく行くようにしてます。ゲーセンいいよな~って小さいころからずっと思ってて。
近くにゲーセンはなかったんですか?
ゲーセンどころか、近くのコンビニまで車で20~30分かかるような田舎だったので……なんならマクドナルドすら大学生になるまで行ったことなかったですよ。
ええー!
なんかうっすら覚えてるのは、ホントにちっちゃいころ、いちおう歩いて行ける範囲に酒屋さんがあったんですけど、そこの軒下にSNKの筐体が1台あったんですよね。ちょっと古い感じのやつでしたけど、たぶん『餓狼伝説』とか『メタルスラッグ』とか入ってたのかな。あれが唯一のゲームセンターっぽいものでした。
あー、ありましたね! 青い屋根のやつだ。たぶん同じような筐体で遊んでたことあります。名古屋の大須に駄菓子屋とかあったんですけど、そこに「自分で電源入れて20円入れて遊んでね」みたいなやつ、ありましたよ。
■ちょっと似ているプレイスタイル
ゲムぼく。さん、ゲームやるとき攻略情報あんまり見ないっておっしゃるじゃないですか。
そうですね、見ないです。自分で考えて調べて試行錯誤して、みたいなのを楽しむほうですね。
けっこう私もそういうところあるので、そこは近いなって思ってます。あんまり見ない。たとえばいまだと、『アークナイツ』とかやってるんですけど。
あー、アークナイツおもしろいですよね! タワーディフェンスってトライアンドエラー前提だから、自分で考えて配置とかスキルのタイミングとか変えてっていうのが楽しい。
そうですね。あんまり新しいものに手を出さないほうなんですけど、アークナイツは意外と続いてて。がっつりやると資源とかすぐ枯渇するので、のんびりやってますけど。
アークナイツ、めちゃくちゃ楽しいんですけど、ストーリーちゃんと読むとものすっごい時間かかりません?
かかりますね。メインストーリーは読むんですけど、イベントストーリーはとりあえずクリアだけしておいて、後から見返せるようにだけしとく、みたいなこともあります。
おっ、かしこい。マネしよう。
■おまけ1:ファミマの試食会の話
前に、ファミマの試食会の記事、あったじゃないですか。あれ、すごくおもしろかったんですけど、ファミマ側に呼ばれたんでしたっけ?
そうなんですよ。呼ばれたんですよ。公式から「よろしければ試食会に~」みたいな。やばいですよ。「いつも好き勝手書いてるのがついに見つかってしまった!」と思って。
すごいな、ファミマ。すごいことするなぁ。
記者会見場で記者の方々と違う特別席みたいなところに座らされ、配られる試食はみんな1/4皿くらいなのにぼくだけまるまる1皿届き、食べ終わったと思えば「これも食べてください!」と持ち帰り用のクーラーバッグを渡され、みたいな。
フードファイターだと思われてる?
■おまけ2:焼肉のランクが高くて震える
ここの焼肉、すごいですね。こんな個室で、こんないい肉で。
自分で予約しといてあれですけど、思ってた感じの3倍くらい格が高くてビビってます※10。
※10…すたみな太郎と牛角しか知らないので、お高めの焼肉屋に初めて行った。怖い。
ゲムぼく。さんすごいな~、やっぱ違うな~、って思ってました。
そうじゃないんです。ふだんこういう機会がないから加減がわからなさすぎて分不相応なランクの店を取ってしまったんです。怖いです。
ナゲさん、ありがとうございました。
コメント
>我々ユーザーをめちゃめちゃいじってきますけど
おかしいな、いじられているのはゲムぼく。さんとふくじろう先生だけでは……?
まさかの続きが来た!こういう共通の趣味の話も面白くて好き
a-cho閉店のニュースは関東住みの自分でも知ってるくらいの超有名ゲーセンだから衝撃だったなぁ
ゲーセンで育ってきた身分からすると全国の有名ゲーセン閉店や縮小の話題を聞く度に寂しい思いをしているけど、これも時代の流れなのよね…
ナゲさんと二人でラジオやって欲しいくらい面白かった
ゲムぼくさんがゲーセン文化に結構詳しいの驚き
格ゲー界隈は詳しくないんだけどゲムぼくさんもナゲさんも良い人なんだろうなあ
また機会があったら対談記事やってほしい
ゲムぼく。さん名古屋に住んでた事あるんだ、愛知県民だから謎のシンパシーを感じる
そうだよね、高そうな肉写っててゲムぼく。さん普段の記事ではそんな所行ってる様子ないよな思ってた
いつも太ももの話しかしない人が、まともに対談してる……。
QMAかぁ
ゲムぼく。さんはルキア使ってただろうなたぶん
有料記事にした方が良さそうな内容だった
ゲムぼくさんだけファミマにいっぱい食べようねぇ〜!されてたのか…
公式配信の動画ちゃんとそのシーンに時間合わせててくれて親切
現場の手探り感に笑っちゃった
ファミマの弁当が1ヶ月分買えそうな焼肉屋だ…
凄い面白かったから
今年あと362日これやってほしい
こんな対談を主催して記事にまとめてる人がコミュ障なわけがない(ラノベタイトル風)
そのうちギルティギアの公式配信にも呼ばれて欲しい
エルフェルトの話に全部ピー音入れられそうだけど
対談お疲れ様でした〜。
読者の大半はゲムぼく。が本当にいるかどうかまだ半信半疑だからな・・・
なんか話しのレベル高くない…?
いつものポンコツ変態ゲムぼくは何処へ…?
外回り用のゲムぼく。シリーズが誕生したのかもしれない。
いつものはちょっとお外に出すのはむつかしいだろうから……
ゲーセンなんて十代の頃は学校帰りに寄ったりデートでクレーンゲームしに入ったり、当たり前にあるもんだったから憧れる人もいるんだなって初めて知った
新企画好き
大須のQMAってことはニアミスしてた可能性あるのか…
ナゲ選手、素敵な話をありがとうございました。
ゲムぼく、謝りなさい。
これ普段の読者層はピンと来てないかもしれないけど
ナゲさんもFABさんもガチのレジェンドなのよ
アーバンスクエア大須
サードプラネット大須
辺りなのかなぁ…QMA3とかやってたからニアミスしてたかも
SNK筐体懐かしすぎる…
ゲーセンは行ったことなかったけど、昔は駄菓子屋やおもちゃ屋の横にアーケード筐体が置いてあったのでよく遊んだ
これもはやゲーム誌のインタビュー記事では?
お二方の人柄が滲み出てて、何だかほっこりしました
めちゃくちゃ良い記事だ……
次の機会も楽しみでしてよ?
ゲムぼく記事で6月にギルティギア買って
記事経由でナゲ選手も知ったのでコラボ記事嬉しい…嬉しい…
ナゲ選手お忙しいと思うけど(ゲムぼくさんと違って)
いつかご無理でなければコラボ対戦会とかも見てみたいです…
コミケでスタッフさんに話しかけに行ったところからついに対談の記事を出すところまで来たか…と思ってしまった
当然ゲムぼくさんも職務中に人とコミュニケーションは取るだろうから会話ができないというわけではないだろうけど、すごくいいなぁと思いました。
勝手が分からなくて格がやたら高い焼肉屋を予約しちゃうゲムぼく。さんかわいい
(当然値段は見て予約しただろうし、質なんて良ければ良いだけいいんだから)
めちゃ面白かったよー、ゲムぼく。やるな!
>けっきょくブログも、記事を通して実現したいゴールが最初にあって、そのゴールにたどりつくために必要な流れを逆算して、その構成要素を分解して1個ずつ仕上げていくんですけど。
じゃあゴールが「地球…」のディキンソン記事はどういう事なんですか?
ナゲさんってEVOJAPANで優勝もしてらっしゃる方なのね
凄い接点が出来たな…
オンライン即売会ですら人を避けて隅っこに追いやられてた人が対談を企画するまでになって……
あたしゃもう感無量だよ……
これが後のYouTubeコラボにつながる布石となっているのであった…
ってなるんだろうな…
闘劇とか懐かしい!
昔、職場で同僚数人と闘劇の話をしてたら後輩の一人が「実は闘劇出たことあるんですよ」って言われてビビった事を思い出した
鉄拳の全国ランカーだったらしい
確かに壁が壊れる系のギミックは3D格闘だとたまに見るけど2D格闘ではあまりないかも。
思いつくのは『リアルバウト餓狼伝説』シリーズで壁が壊れたとこから落とされたらリングアウトになるやつぐらいかな?