小説 たとえ、意味がないように見えても。[ブルーアーカイブ] 「……うん、エラーは出なくなった」 「よかった。お疲れさま、チヒロ。終わりかな?」 薄暗いサーバールームで、複数のモニターに向き合うチヒロ。その背中に向かって、ねぎらいの言葉をかけた。 「……いや、ごめん。先生、あと2回だけ、そ... 2023.02.18 110 小説ブルーアーカイブ
小説 それは、フォンダンショコラのように。[ブルーアーカイブ] 「カズサちゃんは、クールだね」 「カズサさんは、感情を表に出さないですよね」 よく言われる。 自分では別にそう思わないけど、あまりにもよく言われるから、周りは私にそうあってほしいと求めてるのかな、と意識してしまうことがある。そ... 2023.01.01 165 小説ブルーアーカイブ
小説 ときには、甘いコーヒーを。[ブルーアーカイブ] 「あれ? チヒロも出場するんだね」 「あ、先生。まあ、ね。うちの子たち、こういうの出たがらないから」 キヴォトス晄輪大祭も中盤に差しかかったころ。 トラックの隅、日なたで身体を温めながらストレッチをするチヒロの姿を見つけた。 ... 2022.11.01 177 小説ブルーアーカイブ
小説 人はちんこと言わず健全にちんこ団子のおいしさを伝えられるか? ※Amazonギフトで鹿児島名物『ちんこ団子』をいただきました。ありがとうございます。本記事では、名前に引っ張られてすぐ下ネタを連想するインターネットの悪意に対抗するため、ちんこと言わずにちんこ団子を小説風にレビューすることを試みます。... 2022.09.10 154 小説ギフト・プレゼントグルメ
小説 私は、なんて呼べばいいのかな?[ラストオリジン] (この記事は、Skebテキストのリクエストの納品物をブログ記事化したものです。) 「なるほど、たしかにそう考えると辻褄が合うな」 「でしょ? さっきのデータも含めて考えると間違いないと思うよ」 「ありがとう、リアン。ずいぶん... 2022.05.01 34 小説ラストオリジン
小説 相田さんとラスオリとぼく。[ラストオリジン] 「どうする? もし、君が人類最後のひとりになっちゃったら――」 そう言うと彼女は窓に手をかけ、ふっと消えるように飛び降りた。 ――2002年、春。 例年になく寒い日が続き、桜がまだ咲いていなかった4月。 高校3年生... 2022.04.30 81 小説ラストオリジン
小説 鉄の骸を抱きしめて[ラストオリジン] ※この記事は、Skebテキストでいただいたリクエスト(グラシアスSS)の納品物をブログ記事化したものです。 「鉄虫の殲滅を完了した。休眠に移行する」 彼女は淡々と報告し、ひび割れたアスファルトをベッドにして眠りについた。もう... 2022.04.01 65 小説ラストオリジン
小説 南極流のペンギンサプライズ![ラストオリジン] ※この記事は、Skebテキストでいただいたリクエスト(エンプレスSS)の納品物をブログ記事化したものです。 「全棟の解錠が完了したわ。私たちは発電棟と通信棟で使える物がないか探してくるわね」 「わかった。ありがとう、フォーチュ... 2022.01.02 61 小説ラストオリジン
小説 漫才『オトンの好きなゲーム』[ラストオリジン] 「オトンがな、大好きなゲームの名前忘れたらしいねん」 「大好きなゲームなのに忘れたん? どういうことやねん。言うてオトンの好きなゲームなんてファミスタかアイドル雀士スーチーパイのどっちかやろ」 「それがどうも違うらしいねん」 「し... 2021.08.28 32 小説ラストオリジン
小説 ちんこ。 しょんぼりちんこ ぷんぷんちんこ かなしいのかな おこってるのかな きょうは どこへいくのかな あしたは だれでいくのかな おそらにむかって のびのびちんこ あおいそらに しろいにじ た... 2020.08.28 32 小説
小説 Nの奇跡。白の軌跡。 ちょっとした昔話だが、よければ読んでほしい。 1981年。大学1年生の春だった。 入学後のぼくは、大学にも、いや、そもそも東京という街にも慣れずにいた。珍しいすべてに目移りし、地図なしではろくに歩けもせず、不便で不安で... 2019.04.01 23 小説
千年戦争アイギス 藤原くんとアイギスとぼく。[千年戦争アイギス] 他愛もない自分語りだが、これで少しでもアイギスを始めてくれる人が増えればと思い、書いてみることにする。 当時高3のぼくが『千年戦争アイギス』を始めたのは、クラスメイトの藤原くんがきっかけだった。 席は隣だが、仲良くはなかった... 2018.12.13 29 千年戦争アイギス小説