ぼくは2009年10月からのiPhoneユーザーである。
当時はiPhone3GSの時代。すでにiPhoneは国内で話題になっていたが、爆発的にユーザーが増えたのはiPhone4~4Sくらいからなので、周囲からは「うわっ、iPhoneの本物初めて見た。珍しいね」とよく言われた。
当時から約12年iPhoneを使い続け、さまざまなゲームアプリを新規にインストールしてきているぼくだが……
じつは、昔のゲームアプリはもうほとんど遊べない。デベロッパー(開発側)が、iOSのアップデートに対応するのを途中でやめてしまうからだ。
なかにはメーカーが潰れてしまう場合もあるのでそれはさすがにしかたがないが、いま見るとSimCityや塊魂モバイルまで遊べなくなっているのは「あれ? そうなんだ……」と思わなくもない。
でもまあ、12年も開発維持費をキープするのは難しいよな、実際。
2009年って、Wiiのゲームをいまだにメーカーが公式サポートしてる、みたいなことだからな。そんなメーカーがあったらむしろおかしい。
しかし! いつの世にもおかしいヤツはいるものだ。
2009年にiPhoneユーザーの間で大流行し、ぼくのiPhoneにも12年間ずっと入り続けていて、最近ひさびさに起動してみたらふつうに遊べてびっくりしたゲームがある。
2009年6月にリリースされ、いまでもメーカーによるアップデートが続けられているそのゲームアプリとは……
『Paper Toss』(ペーパートス)。
Backflip Studios(バックフリップスタジオ)というデベロッパーのゲームだ。
内容は、紙くずのゴミをスワイプしてゴミ箱に投げ入れるゲーム。
風向きが表示されており風の強さに応じてゴミが曲がるので、それを予測したうえで投げる。なお、スワイプではゴミ投擲の角度のみが変わり、飛距離(奥行き)調整の概念はない。
……冷静に書いてみると「なにがおもしろいんだ?」と思わなくもないが、当時は革新的だったし、めちゃめちゃおもしろかったのだ。いや、いまでもけっこうおもしろいが。
ステージはいくつかあって、難しいほどゴミ箱との距離が遠くなっていく。つまり、的が小さくなっていく。
そしてこれ、何年ぶりかにやってみて気づいたが、ポケモンGOのモンスターボールを投げるシステムは明らかにPaper Tossを参考にしている部分がある。
というか、ポケモンGOに限らず、ボール状のものを主観視点で投擲するスマートフォンゲームはPaper Tossの影響を受けているものがほとんどだと思う。Paper Tossはそれくらい全世界で流行ったし、いま触ってみても感心するくらいよくできている。

このPaper Tossと、上の記事で過去に紹介した『TRAVATAR』を押さえておけば、当時のiPhoneゲームアプリ事情についてはだいたい知ったかぶれると言っても過言ではない。個人的にはスクエニの『ソングサマナー』もけっこう印象的だったタイトルだが、これはだいぶマイナーだな。
ただ、このPaper Tossは2021年10月現在、最新iOSでもふつうに遊べるようアップデートはされているが新規にAppStoreからの入手(インストール)はできない、という状態になっている。模倣品の似たようなアプリはたくさんあるが、オリジナルはストア上にない。
新しく布教できないのは残念ではあるが、昔プレイした記憶がある人はぜひひさびさに引っ張り出して遊んでみてほしい。

コメント
12年も前なのが怖い
10年前はスマホ持ってない人がむしろ多数派だったという衝撃
何に使用したかは言えないけど、使用済みティッシュでたまにやる。
iPhone6が初スマホだったなあ
貫禄のど真ん中ラスオリ
くっそ懐かしい
なんか最後の方野球場の観客席最上段からマウンドの上のゴミ箱に投げるみたいなえらく難しいステージだった覚え
くっそ懐かしい
当時iPod touchでやりまくったわ。
当時は画面タッチでゲームが出来るだけで革新だった
うんコレまだ入れてたのか
こんなゲームやらなくても現実で使用済みティッシュを毎日放り投げてるのでは?