先日、上の記事で書いたが、ニンテンドースイッチ版『ダービースタリオン』を買った。
およそ22年ぶり、小学生以来の『ダビスタ』。楽しみでしょうがない。
というわけで、新連載スタート!
難易度激高らしいので縛りはゆるく
ひさびさダビスタ。
【ルール】
1.攻略情報は見ない。
2.リセット(セーブデータのコピーによるやり直し含む)は行わない。
知っている人は知っていると思うが、『ダビスタ』はもともと難度が高めの競馬ゲーム(競走馬育成ゲーム)として知られている。適当にやっていたり運が悪かったりすると上級者でも容易にゲームオーバー(破産)になる。
ちなみに、競走馬育成ゲームにはもうひとつ『ウイポ(ウイニングポスト)』という一大ブランドがあるが、基本的にウイポのほうが難度が低い(より正確に言うと、難易度選択ができるので初心者でも遊びやすい)。
しかも、今回のスイッチ版『ダビスタ』は、過去作と比較しても難度が高い部類のようだ。
各所のゲームレビューを見ても、「カジュアルユーザーの多いスイッチでこの難易度はおかしい」「ひとつのゲームをじっくりやりこむのが当たり前だった昔ならともかく、いまの時代には明らかに合わない」など、難度に関しては厳しめの声がけっこう多い。
しかし、それでこそ個人的にはやりがいがあるというもの!
「20数年前の記憶があるからなんとかなるだろ」という無根拠すぎる自信をもとに、攻略情報なし&ノーリセットプレイに挑む!
ゴールは明確には決めていないが、ただでさえ難度の高いゲームなので、まずは破産せずに経営を安定させる、ということをめざしたい。
まずは牧場名を付ける。
ぼくはこういうのを真剣に考えだすと数日は平気で悩んでしまうタイプなので、割り切って「さっき食べたから」という理由でシシャモファームにした。ゆずみたいな決め方をしてしまった(ゆずはバンド名を決める直前にゆずシャーベットを食べていたからゆずになった)。
まあ、個人的には食べ物のシシャモもバンドのSHISHAMOも好きだから、なんだかんだいい名前だと思う。
今回のダビスタでは、勝負服の設定がこんなに細かくできる!
いや、まあ、「今回の」って言っても、ぼくの場合は比較対象が1996年のSFC版や1997年のPS版だから、それと比べればいろいろ進化しているのは当然なのだが。
メンコやシャドーロールはともかく、バンデージも色が選べるのはスゴいな。
ちなみに、競馬を知らない人のために解説しておくと、
メンコ…馬の耳を覆い、邪魔な音を聞こえづらくする覆面のような馬具。音に敏感な馬が用いることが多い。
シャドーロール…目と鼻の間に装着し、足元を見えにくくする馬具。自分の影に驚く臆病な馬が用いることが多い。
バンデージ…脚部を保護する馬具。サポーターみたいなもの。
ブリンカー…見た目はメンコによく似ているが、視界を狭めるのが目的の馬具。後方を気にする気性難の馬が用いることが多い。
という感じ。いずれもダビスタで20年以上前に得た知識なので、細かい部分は違う可能性もあるが。
なお、ゲーム内に設定項目がないブリンカーをわざわざ書いたのは、
ゲーム内で「メンコ」と書いてあるのが実際はどう見てもブリンカーだからである。耳が空いていて、逆に視界をふさぐカバーがついている。
まあ、よく似ているし、広義のメンコとしてブリンカーを含む場合もあるから、いいっちゃいいんだけど。せっかくなので覚えておくと競馬通ぶれますよ、メンコとブリンカーの違い。
各種設定が終わって、ゲームスタート!
ダビスタは、資金2,000万円と、ランダムに与えられる繁殖牝馬1頭を持ってスタートする。
さあ、どんな繁殖牝馬がいるのか……
ジッターバッグ!
どんな馬なんだろう。名前だけではぜんぜんわからないな。
ちなみに、ダビスタは競走馬や種牡馬の名前はほぼすべて実名だが、繁殖牝馬は架空名が多い。ただし、血統については実在の牝馬をモデルにしていることが多いので、ジッターバッグもおそらくそうだろう。
馬主としての最初の仕事は、種付けの指定だ。
おお、さすがに種牡馬のラインナップは20年前とぜんぜん違うな。サンデーサイレンスやブライアンズタイムやノーザンテーストはいない。かわりにディープインパクトやキングカメハメハやキズナと言った最近の名馬たちがたくさん。
しかし、種牡馬としての実績がいい馬は種付料も当然高いから、この段階ではムリだ。
もうちょっと手ごろで、かつジッターバッグと相性がよさそうな馬を探していかないと。
これがジッターバッグの血統表。
「どうやって見るんだ……?」と最初わけがわからなかったが、少し考えると、「5代目までの父(種牡馬)を示している血統図」だとわかった。
ちなみに5代目というのは、その馬自身(ここではジッターバッグ)を1代目として、その親の親の親の親である。
緑字で解説を書いてみた。
一般的に「血統図」と聞いてイメージするものとは違い、競馬の血統図は母(繁殖牝馬)が省かれていることが多いので、一見ややこしい。
さて、ジッターバッグに種付けをしていこう。
種牡馬リストをざっと確認してみる。
えっ、テイエムオペラオーって10万円なんだ!? GI勝ちまくってるのに!?
あと、マチカネイワシミズ(種付料0円の種牡馬)っていなくなったんだ!?
ダビスタといえばマチカネイワシミズ、みたいなところあったのに。時の流れを感じる。
種牡馬候補を選ぶと、クロス(インブリード)に関する情報などのコメントがもらえる。
最終的な種付相手はコメントを見てから選べるので、相性がよさそうな相手をじっくり選ぶのが大事。
おっ、「面白い配合」って今回もあるんだ!
昔はたしか、根性(競り合いなどに強くなる)をアップさせる効果だった気がする。今回も同じなのかな。
ちなみに、ニックス(系統の相性によるスピード・スタミナ底上げ)はなくなったようだ。これはおそらく、日本競馬がこの20数年でブラッドスポーツとして進化するにつれ系統の数が減少してしまったから、それを反映しているのだろう。系統の相性うんぬん以前に、そもそも系統の多様性がなくなったのだ。
さて、やみくもに種牡馬を探しているとキリがないことに気づいたので、ある程度方針を立てて絞りこむことにした。
今回求める種牡馬の条件は、
1.距離適性が短~中距離であること(1,000~2,000くらい)
2.成長タイプが早熟であること
だ。
これは、「資金がなく育成環境も整っていない序盤は馬をじっくり育てる余裕がないし成長も見込めないので、むしろ初期能力勝負で、2~3歳に多い短・中距離レースで勝ちにいったほうがいいのでは?」という仮説にもとづく。
ほぼ思いつきだから、うまくいくとは限らないのだが。
この条件に当てはまる、比較的安い種牡馬を探していくと……
おっ、「配合が凝ってますね」って言われた!
SFC版やPS版では見たことがないメッセージだ。なにかいい効果が期待できそうな気がする。
よし、この種牡馬にしよう!
スウェプトオーヴァーボード!
種付けは無事に成功。
1年後(翌年4月)までカレンダーを一気に進めると……
産まれた! 牝馬だ!
お父さんそっくりの芦毛だ。足先が白いのはお母さん譲りかな。
ダビスタは非常にシビアなゲームなので、最初の1頭目、2頭目が走らなかったら(勝てなかったら)即破産、ということもよくある。
はたして、ここからどうなるか……連載が2回目で最終回にならないといいのだが……
次回、シシャモファームの白い希望、ダイサンボタンデビュー!
【次回】ひさびさダビスタ。#2『ダイサンボタン、デビュー!』[ダービースタリオン]
コメント
ゲムぼくさん競馬詳しかったのも驚きだけど
それが小学生で身に付けた知識なのも驚き
楽しみにしてます
マチカネイワシミズいないの!?
ネーミングセンス皆無で草
無に近い競馬知識がすこし身に付いた。
なんでイチジクファームに
しないんだろう?
コムカイとかミナコみたいな攻めたネーミングは今回しなかったんだな
オオシマナギサ×マチカネイワシミズ
ダイニボタンじゃないんかーい
ウマ娘界隈は競馬を免罪符に美少女ゲーででかい顔したいだけだからこれ読まないと思うぞ
競馬全然わからんが楽しそう
第三ボタンはSHISHAMOの曲名からとったんですかね?
個人的にアシタモとかコイスルも出て欲しい
騎手名は実名の時も仮名の時もなかったっけ?
ウマ娘から競馬とか調べてるけど
普通にイチジクブログは見るよ
テイエムオペラオー10万は草はえますわ
何世代も引き継いでいく関係で、同じ馬が十数年周期で出てきたり騎手が不老不死で永遠に馬に乗り続けてるシュールさが好き
気性難縛りしないの?
短距離・早熟で稼ぐって考えは賢い気がする
それでも運悪いと即破産するのがダビスタだがな!
馬の名前見るとウマ娘からも結構出演ありそう
画像の中だとマルゼンスキー・テイエムオペラオーはウマ娘です
しかしオペラオー10万は笑いますが…本来は実力も性格も強い娘なので設定ミスか元ネタのイベントがあると思われます
ニックスが無いのが衝撃過ぎる
サンデーサイレンス一強時代が長すぎたんやな