小田原城に行った。
難攻不落と呼ばれた名城をぜひ自らの足で歩いてみたいと思った……というのは建前で、なんとなく小田原旅行に行ったはいいもののほかに観光するところがなさすぎてやむなく行ったのが実情である。
しかし行ってみると、すさまじかった。
いや、小田原城自体はともかくとして、小田原城址公園の中にある「こども遊園地」がすさまじかった。「あつ~い、アイスたべた~い、かえりた~い」しか言っていなかったうちの子どもたちが「かえりたくない!もっとあそびたい!パパだいすきだからおかねちょうだい!」と態度を急変させたほどだ。大好きだからお金ちょうだいはひどくない?パパ活かよ?
なにがすさまじいってコスパなのだが、3点に分けてお伝えすると……
【1】のりもの系遊具が1回30円
デパートの屋上なんかにありそうな、お金を入れると揺れて音楽が鳴る系の遊具。
だいたい1回100~200円が相場だが……
1回30円。10種類くらい遊具があるが、すべて1回30円。
大丈夫?電気代、メンテナンス代、人件費などを考えると完全に赤字では?
しかも、どの遊具も塗装剥げなどがほとんどなく、この手の屋外遊具にしてはかなりキレイだった。日々の整備が丁寧なのか、最近塗り直したのかは知らないが、すごい。
【2】豆汽車 公園内を2周(乗車時間約5分)してくれて1回80円
豆汽車という、公園内をぐるっと走ってくれる汽車がある。所要時間は1周2分強くらい。
ふつうなら300円は取るところだが、これが80円。家族4人で乗っても320円。
しかもなぜか2周してくれる。しかも車掌(スタッフ)が同乗して生放送で汽車の解説や城内の見どころをアナウンスしてくれる。
すごい。すごいんだけど、異常すぎて怖い。どう考えても赤字なのに、誰も収支の計算をしていないのだろうか。
【3】バッテリーカー 90秒で80円
車に興味があったり、マリオカートが好きだったりすれば、子どもは必ず遊びたがるであろうバッテリーカー。いわゆるゴーカートみたいなやつ。
これも、1回80円。80円で90秒動く。なんと1秒あたり1円を切っている。どう考えてもおかしい。電気代や整備費だけでなく、人件費も無視しないとこの料金で遊べるはずがない。ということは、さっき子どもたちににこやかに乗り方を教えてくれていたスタッフのおじいちゃんは奴隷だ。小田原城主に妻子を人質に取られ、朝昼晩のご飯はどんぐりと雨水で済まされ、何十年もこのこども遊園地で働かされ続けているのだ。最低だな小田原城。
いまどきあまり見ない、100円を10円×10枚に両替する両替機。ふつうは1,000円から100円×10枚なのに。これだけでも、こども遊園地の異常なコスパが伝わるはず。
そして重要なこととして、このこども遊園地は混んでいない。基本ガラガラである。
なぜなら、そもそも「城」という観光スポットは小学校高学年~大人向けであり、幼児~小学校低学年を積極的に連れて行くような場所ではないからだ。幼児を連れて旅行に行くとき、「城に行く」という発想はなかなか出てこない。
なので、小田原城の有名さに反して、このこども遊園地はめちゃめちゃマイナーな存在になっている。安いうえにすいている、最高の施設だ。少なくともコスパに関しては、奴隷問題に目をつぶれば日本一の遊園地だと言えるのではなかろうか。
子連れのみなさん、小田原旅行に行く際は、ぜひこども遊園地を選択肢に加えてみてください。
コメント
昭和のまま時が止まってるみたい。
こんなのがまだ残ってることにびっくりした。
値段設定が昭和のまま
10円玉で財布が重そう
たまに載るこんな記事が好き
とても亀頭ホクロ包茎野郎が書いたとは思えないですね
奴隷問題に目をつぶるなww
何これめっちゃ楽しそう。