少し前に、子どもたちの誕生日があった。
サーティワンアイスクリームのポケモンアイスケーキを買うなどしてお祝いしたわけだが……
なんとそれ以外にも、Amazonほしい物リストからギフトをいただいた! ありがとうございます!
ちなみにこれは、『作ろう! きのこの山』という自分で作るお菓子。ぼくも作ってみたが、好きな色や形で作れるのでとても楽しい。
そして、そのときいただいたものは他にもあって……
ボードゲーム『ナルハヤのつるぎ』だ! ありがとうございます!
パッケージによると、「なる早で依頼通りの剣を作るパズルゲーム」らしい。
お、パズルゲームか。頭を使う系のゲームなら、ぼくはわりと得意だぞ。
プレイ人数は2~5人、プレイ時間は15分程度、対象年齢は6歳以上。
わりと少人数かつ短時間で済みそうだし、ルールも難しくなさそうだ。
で、ゲームの設定というか、ストーリーは……
“ここは異世界。大量発生した魔物を退治するため、「つるぎ」の需要は高まる一方だった。君たちは鍛冶屋となり、(中略)商人ギルドは、一番早く納品できた鍛冶屋にのみ報酬を支払う。(中略)誰よりも早く、以来の剣を完成させよ!”
なるほど、そういうことか! だから「ナルハヤの剣」!
とにかくどんどん剣を作って納品して、それでお金を稼ぎ、世界の平和にも貢献する! わかりやすいし、楽しそう!
箱の中に入っているのは、基本的に「素材カード」(写真左)と「依頼カード」(写真右)だけ。
素材カードは同色6枚がワンセットで、全5色ある。なので5人まで同時にプレイできる。
とりあえず、テストプレイで1回やってみよう。
素材カードを娘と息子にも配り、テーブルの真ん中に依頼カードの山を置いて……
山札のいちばん上をめくって、ゲームスタート!
依頼カードに納品すべき剣のシルエットが描かれているので、手元の6枚の素材カードを組み合わせて、依頼カードとまったく同じ形を再現する! ほかの誰よりも早く! そして、できたら「納品!」と叫ぶ!
ぼく「できた! 納品!」
娘&息子「納品!」
よし、1位! いち早く納品に成功したぞ!
最速で納品した人は依頼カードをもらうことができ、この枚数がそのままポイントになる。
これを何度か繰り返して、最終的にいちばんポイントの多かった人が勝ち、というわけだ。
これ、「手札を組み合わせてお題と同じ形を作る」ということだけで言えば、以前プレイした『ポケモン ウボンゴ』に近い。
しかし、難度はこの『ナルハヤのつるぎ』のほうが圧倒的に高い。手札となる素材カードには表・裏があるし、それぞれで絵柄(素材の形)が違う。そして、素材どうしは並べるだけでなく半分重ねて使うこともあるので、組み合わせのバリエーションが恐ろしいほど多い。
『ポケモン ウボンゴ』は場に情報がすべて可視化されているのでそれを論理的に脳内で組み立てていくのが攻略法だったが、『ナルハヤのつるぎ』は直感やひらめきもある程度問われる。たとえば、素材カードをどんどんひっくり返して感覚的にすばやく組み合わせてみる、というような。
ぼく「よし、勝負だ! どんどんやっていこう!」
娘・息子「おー!」
論理的思考力だけの対戦なら大人のぼくが勝ってしまうが、直感やひらめきも重要となれば、娘も息子もかなり強敵だ。
子どものそういうセンスはあなどれない。事実、さきほどのテストプレイも接戦だったし。
息子「できた! のうひん!」
ぼく「納品! 一瞬遅かったか~!」
やはり、いい勝負だ。
よくできたゲームだな。ぼくは集中して本気でやっているし、わりと得意なジャンルのはずなのだが、それでも自然と接戦になる。
大人だろうが子どもだろうがみんな本気になって戦えるというのは、いいゲームだ。
娘「のうひん!」
ぼく「納品! ええ~、これは自信あったけどな。0.5秒くらい遅かったか……」
……ちょっとマズいな。子どもが一戦ごとに成長している気がする。さすがの学習速度だ。
ここからぼくが連続納品して勝つためには、工夫が必要だろう。よし……
ぼく「じゃあ、あと何ゲームかやるけど、最終的に納品数が多かった人から順にアイスケーキの好きな味を取っていいことにしよう」
娘「わかった、いいよ」
息子「え~、リザードンほしい。ぜったいかちたい」
よしよし、息子は「絶対勝ちたい」と言ったな。狙い通り。これであせって肩に力が入るはずだ。
そう、孫子も言っていた! 戦は始まる前こそが戦なのだ! 盤外戦術でプレッシャーを与えることこそが大人の工夫であり、戦いの真髄!
さらに、令和の孫子による謀略は続く!
ぼく「あ~、これ、あれじゃない? さっきのお題カードと左半分は同じっぽいな」
娘「えっ、そうなの?」
ぼく「あっ、そんなことなかった! ぜんぜん違ったわ! 納品! アッハハハハ!」
ブラフで娘の手を遅らせることにも成功!
順調に連続納品を決めている! ひれ伏せ子どもたち! アイスを舐める前に辛酸を舐めろ!
そして、その後は……
息子「よし、のうひん」
ぼく「えっ!? 早くない!? なんでそんな冷静なの!?」
息子「あせっても早くなるわけじゃないから、おちついたほうがけっきょく早いことが多いよ」
天才か? それは多くの人間が50代くらいでようやくたどり着く境地じゃないのか?
ぼく「あ~、これはお題が3本のパターンか~。これは真ん中の剣から最初に作ったほうが」
娘「 のうひん! めっちゃ早くできた!」
ぼく「なんで!? 早すぎない!? 聞いてた!? 真ん中の剣からって言ってたの聞いてた!?」
娘「ぜんぜんきいてない」
……
…………
娘「ピカチュウのところもらう~!」
息子「えっ、次、となりのリザードンほしいから、当たらないようにきれいに取ってよ」
娘「わかってるよ~」
ぼく「……」
コメント
パパぼく。惨敗シリーズすき
子供の学習・吸収速度って大人から見るとエゲつないと感じるくらい速いよね
まぁそのおかげでパパぼく。がボコボコにされるいつものオチに持っていける訳だけど
ケーキを切るときに危なくないようにセラミックっぽい包丁使うとか子供と楽しそうに遊んでいるパパぼく。の記事見てると安心するけど、ゲムぼく。を読んでる気はしない
お子さんたちのお誕生日おめでとうございます!
策を弄して勝とうとして結局負けるゲムぼくさんを見ると、いつも通りすぎてもはや安心感がありますね
ナルハヤの剣好きなので紹介されて嬉しい…
泥酔したおっさん友達同士で遊んだら判定ガバガバになって楽しいのでお薦めです
ゲムぼくさんは友達作る所からですが
パパぼくとゲムぼくの人格が矛盾なく混在してると思うとこの世の不思議を見た気になる
頭脳ゲームが得意な所、親子感出ていいですね
大人げのなさとそれを以ての惨敗よ
分別過ぐれば愚に返るってやつ
姑息な盤外戦術は負けフラグ
お疲れ様です。
>大人だろうが子どもだろうがみんな本気になって戦えるというのは、いいゲームだ。
本当にそれですよね。
子供と大人が対等の条件で純粋に自身の知恵を競いあえるからこそ「マインドスポーツ」として成り立つ。
お子さん達にケーキの好きな味を優先的に分けてあげてるバパぼく。ほんとすき。
八握剣異戒神将魔虚羅より適応の早そうな子どもたち
1人孤独にやるゲームなのに負けるの珍しいですね。このゲーム配られた手札を使い切るのが難しさと面白さになっているのよねー
お子さん方改めてお誕生日おめでとうございます
もう子供達も「パパがよくしゃべる時はセコイ手考えてるからな……」って思ってない?
お子さん達お誕生日おめでとうございます!
知らないボードゲームの記事度々あって楽しい
パパぼく担当いつもよわよわで好き
将棋が好きになった人が、なぜ好きになったかというとお父さんがちょっと強いくらいで本気でやってくれたから常に接戦だったという話を思い出した。
それはそれとして大人気ない。
こんな寒い冬の日にはエンプレスの両太ももの間に手を入れて温めたいけど狭すぎてうっ血しそうな位余裕がない。
駆け引き(対人要素)が絡むと弱いの知ってるのになぜ自分からふっかけるのか
子供たちは誕生日おめでとうございます
子供達にも辛酸を嘗めさせられちゃった…普段から嘗めてるのに…
むちむち狂が孫子を名乗るな
姑息な計算を圧倒的正論で殴り返されてて草
久々のボドゲ記事だ
無知の知ってことなんでしょうかむちむち
つるぎと聞いてちんちんの話がでてくるかと思ったらそうでもなかった
子供相手に大人気ない小細工を弄して、それでも負けるゲムぼく。さんが好き
お子さんの誕生日おめでとうございます。
大人(父親)の姑息な手を圧倒的正論と正しい精神でねじ伏せる素晴らしいお子さんですね。
娘相手に姑息なブラフ使った上で普通に負けててダメだった
お子さんたちお誕生日おめでとうございます。
ゲムぼく。さんも連敗記録更新おめでとうございます。
いつもの
お子さん、お誕生日おめでとうございます。
パパぼく姑息惨敗シリーズほんとすき
令和の孫子を名乗る生兵法者には
策士策に溺れるの言葉を送りたい
良い父親をするな脳がバグる
良い父親をやれ子供のためだろ
こういう記事を見ると俺の脳みそはいつも二分されて困る