小学生の娘&息子が『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』を読みたがるので、少しずつ買っている。
思えば、最近はなんでも電子書籍で済ませてしまっているから、こうやって本屋に行って紙の書籍を手に取るようになったこと自体ひさしぶりだ。
そして、本屋をうろついたり、楽しそうに読む子どもたちの姿を見たりして、ふと思ったことがある。
えっ、本屋っていいな……紙の本いいな……ぼくも本屋でなんか買いたくなってきたな……
よく考えたら、ぼくはここ2~3年で2冊しか紙の本を買っていない。
ポケモンレジェンズアルセウス公式ガイドブックと、藤本タツキ『ルックバック』だけ。
それぞれゲーム攻略本と漫画だから、せっかくなら次は小説系のなにかを買ってみるか。
でも、もともとぼくは文章を読むよりひたすら書くほうが好きなタイプなので、小説の知識がほぼないんだよな。買ってみたい本どころか、思い浮かぶタイトルすら……
あっ!
『始まりの魔法使い』があるじゃん! このまえ電子で読んだ!
『始まりの魔法使い』とは、石之宮カント著のライトノベル。
ぼくの唯一の友達に笑うヤカン氏がいるのだが、石之宮カント氏はそれと関係があるとかないとかものすごくあるとか言われている。そういえば文体がものすごく似ている気がするが、真相は闇の中だ。
正直、『始まりの魔法使い』はKindle Unlimitedで全巻読めるので、あえて紙で買う必要性は薄い。
しかし、己の人生の証としては買っておくべきだ。なぜなら、ぼくが人生においてちゃんと一冊読み切ったと自信を持って言える小説は、星新一『ボッコちゃん』と石之宮カント『始まりの魔法使い』だけだからである。どんな並びだよ。
よし、買うぜ! 始まりの魔法使い!
ライトノベルの商品入れ替えサイクルは早いとはいえ、そのへんの大きめの本屋に行けばだいたい……
ないじゃねーか!!
どこにも!
ないじゃねーか!!
“秋葉原はどうですかな?”
えっ、誰!?
“ラノベと言えば秋葉原でござるぞドゥフフ”
あっ、脳内にいる古いタイプのオタクが知恵を授けてくれた! ありがとう古いタイプのオタク!
ないじゃねーか!
秋葉原はもうそういう街じゃなくなってしまったんだよ! 知識をアップデートしろ古いオタク!!
数週間かけて、新宿・池袋・秋葉原あたりの主要な本屋を計10件以上回ったが、収穫なし。
そんなことある? おかしくない? ……と思ったが、よく調べたら『始まりの魔法使い』1巻は2017/05/20発売だったので、もう5年前の作品ということになる。最新巻ならともかく、それは確かに書店に置いてなくてもしかたない気がする。
まあ、古本屋に行けばあるんだろうけど、そういうことじゃないんだよな……いまぼくは新品がほしいんだよな……そして作者に金を落としたいんだよな……
しかし、都内の、しかもジュンク堂のような超大型書店にすらなかったいま、もはや打つ手は……
“アニメイトでも行ってみたら?”
えっ、誰!?
“アニメ系ショップは書店とは仕入れや返本の基準が違うから、旧作ラノベでも置いてることがときどきあるのよ。あんたのほしい本があるかどうかは知らないけど”
冬優子! 脳内にいる黛冬優子が茨城仕込みのオタク知識を授けてくれた! ありがとう冬優子!
ないじゃねーか!!
冬優子……東京のアニメイトにはなかったよ冬優子……こんど一緒にイオンモール土浦のアニメイト行こうな……
脳内の知人たちの知恵も借りながら、思いつく限りあらゆるお店を探したが全滅。
というか、脳内の知人はしょせんぼくの脳内なので、どうあがいてもぼくの発想力の範囲内でしかアドバイスをしてくれないのが困る。超えてこいよ。ぼくを超えてこいよ、ぼく。
うーん……あきらめるしかないのか?
ネット注文っていう手もあるけど、さっき見たAmazonには新品の在庫なかったしな……あと、今回はどうしてもリアル店舗で買いたい……ここまで来たら本屋で「あ、あった!」と見つけて、目で状態を、手で重みを確かめながらレジに持って行く小さな感動を味わいたい……
まだ行っていないお店に電話をかけて、在庫を確認してもらうか? いや、でもそれはけっこう店員さんの手間がかかるよな……
かといって、自分で在庫を確認する方法なんて……
あるじゃねーか!
いつも電子書籍で使っているhontoをよく見たら、紙の本の在庫確認機能があるじゃねーか!!
1店舗だけ在庫あるじゃねーか!!
(興奮して道中の写真を撮り忘れてしまったので使い回しの写真)
ウオオオオオ!
(興奮して店頭の写真を撮り忘れてしまったので購入後の写真)
ウオオオオオオ!!
やったァァァァァァ!!
いいな、本……
基本的には電子派だけど、ここぞというときにたまに本屋で買う紙の本、いいな……
結論:がんばって探せばある! でも、がんばらなくてもネットで在庫を調べてから買いに行ける。最初からそうすればよかった。
コメント
次回「二児の父、2次元アイドルとイオンモールへ」
ゲムぼくさんは快楽天を書店で買ってると信じてたのに
ゲムぼく、エロ漫画とAVが教養なのに何年もブログ書いたり小説書いたりしてすごいと思う
マジかよ
くら寿司最低だな(無関係)
笑うヤカン先生がどういうリアクションするか気になる
は?友達いるマウントか????
流石脳内に108人の友人を持つゲムぼく。氏だな
こういう時イマジナリーフレンドが一切役に立たない
特にシャニマスの話題とか無いのに定期的に冬優子が被弾してるのなんなんだ
丸善でのご購入ありがとうございます!(関係者)
hontoも使ってくれてありがとうございます!回し者かなにかですか!?
これは石之宮カントのステマに見せかけたくら寿司のステマ
ゲームだけじゃなくてリアルでも勝手に自分ルール作って縛りプレイし始めるの謎の納得感あって面白い
ろくに本読んでないのにこの文才が何処から出て来たのか謎すぎる
脳内冬優子とナチュラルに会話してアニメイトの約束してるの怖すぎるだろ
唯一の友達への愛が重すぎる
イオンモール土浦にアニメイトがあるとかいう無駄知識
本屋で買ってくれるの嬉しい(書店員)
ゲムぼくの友達いなさはガチすぎて信用出来る
やっぱりどんな人気作でもいずれ在庫がなくなっていくものだと思うとちょっと寂しいな
本探すのゲーム感覚で楽しそう
本屋で注文してお取り寄せって手段も実はあるけど、自分の足で探したからこその感動なんだよな
…って言おうと思ったけど結局ネット検索で見つけてるな
紙の本の在庫確認機能知らなかった……
Hontoの宣伝してくれるのほんとありがたいわね
ボッコちゃん!!とても懐かしい名前が出ましたね。どの話もオチが面白い作品ばかりですから一気に読んでしまうんですよね〜
ゲムぼくのオチを付けないと気が済まない記事の書き方は星新一由来だったのか
イオンモール土浦に通う冬優子、良すぎる
ゲムぼくさん、ガチガチの読書家で家の本棚にも隙間がないくらいムチムチに本を詰めていると勝手に思ってたんですけど、詰まってるのは煩悩だけだったんですね…
もう1時間くらい頑張れば新しいイマジナリーフレンドが作れて助言をくれたかもしれない
なお知識量は増えない模様
インプットがほぼAVとエロ漫画のみなのに、このアウトプットは素直に感心する
紙で買ったら家潰れる程の電子書籍買ってるからなこの人
シャニマスやってないのに冬優子の知識がどんどん増えていく
茨城出身なんだね…
>というか、脳内の知人はしょせんぼくの脳内なので、どうあがいてもぼくの発想力の範囲内でしかアドバイスをしてくれないのが困る。超えてこいよ。ぼくを超えてこいよ、ぼく。
ここで駄目だった
冷静に狂ってる
イマジナリーフレンド冬優子ほんと可愛い
ファミ通と快楽天と星新一で育った男
脳内に人格住み過ぎだろ、脳内人格マンションか?
ヤカンさん何か謝ってて草
脳内のキャラクターが本人以上のアイデア出したら、それはもう天啓とかそういう類だよ
脳内の冬優子が脳内の古いオタクに寝取られる小説読みたい
結果は似たような感じなのに古いオタクと冬優子へのあたりが違いすぎて辛い
何年も使ってた割と大きめの本屋があっさり閉店してショック
ファミマ飯以外の冬優子って相当レアだな?
SSR Pアイドルか?
楽しく読ませて頂きました。
元書店員で今も毎週ラノベ買ってる自称本好きですが、5年どころか2年以上前のラノベは基本ほぼ無いんですよね…。
でも今回みたいに探してくれれば何処かにはある事があるし、最近はwebで在庫公開してる書店も多いです!
何より紙の本への愛があって良いレポートでした。
ありがとうございました。
そろそろ冬優子Pから怒られても文句言えない気がする(恋鐘P)
紙の本が、極端に入手しにくいみたいなキモオタの印象操作、みたいで普段から紙の書店を利用してる人間からすると、紙を悪く言うキモオタの、テンションがキモい。
意地でも本屋で買いたくなる気持ちは何となく分かる
取り寄せしなさい取り寄せ
店頭でもできるぞ
版元在庫がない場合はどうなるか分からんが
イマジナリー冬優子が肉厚チップスにキレる以外の冬優子らしいことしてて感心しちゃった
そのうち念でホワイト冬優子とブラック冬優子を発現できそう
手に入りづらい本でも本屋で探すの好きなんだけど
このブログ見ていたら俺は異常なんだなって
なぜか今コミカライズが始まった作品ではないか!
イオンモール土浦のアニメイトは都内の半年で閉店するタピオカ屋くらいのクソ狭物件だし新刊も新作グッズも数が多いとは言えないので冬優子が茨城のどこ住みかにもよるけど足を運ぶなら水戸か津田沼かいっそ秋葉原まで行くと思います(茨城在住冬優子P特有の早口)