エルフェルトの覚醒必殺技であるボンボニエールがシーズン4アップデートで強くなったぞ!
さっそく実戦で使いまくろう!
……
…………
出ない!
コマンド入力がぜんぜん成功しない!
失敗してただの立ちK(キック)になっちゃうよ〜! 太ももが太くてかわいいよ〜!
むしろこれを覚醒必殺技にしろ! こんな太さの一撃、首の骨が砕け散るに決まってるだろ!!
というわけで、「236236+K」とテキストでは表記するのだが、いわゆる「波動拳コマンド」をすばやく2回入れてKを押すボンボニエールがぜんぜん出なくて困っている。実戦での入力成功率は冗談抜きで10〜20%しかない気がする。
ただ、ここでぼくは強く言っておきたいことがある。
いまでこそ『ギルティギア ストライヴ』を自分なりにやりこんで10Fや天上階の人たちとある程度渡り合えるようになったが、格ゲー歴はまだ1年未満であり、ちょっと前までド初心者だったからこそ言えることがある。
本来、コマンド入力して必殺技が出せるって、めちゃくちゃすごいことなんだぞ!
動画やSNSを見ているとみんな複雑なコンボの話ばかりしているのでそのレベルが当たり前だと思ってしまいがちだけど、じつは波動拳がちゃんと出るだけで超すごいんだぞ! 「いや、波動拳くらい余裕でしょ」とか言ってる奴はいますぐその両手からリアル波動拳を出してみろ!
だから、コマンド入力に挑むあなたはえらい! 挑戦しているだけで尊敬されるべき! 誰もホメてくれないかもしれないけどぼくだけはめちゃくちゃホメる! あなたはすごい! そのうちリアル波動拳も出る!!
自分が初めてギルティギア ストライヴを触った日の映像がYouTubeに残っているので見返してみたが、やっぱり最初は「ええっと、自分がいまは2P側だから、コマンドが左右反対になって……んん……?」みたいな感じで、ぜんぜんよくわかっていなかったようだ。入力ミスも多い。
そのころから考えると、ずいぶん成長したものだなと我ながら感心する。
しかし、成長に終わりはない。今回はボンボニエールを使いこなせるようになりたい。本格的にコマンド練習に取り組むのはひさびさな気がする。
そこで今回は、おもに格ゲー初心者に向けて、個人的に実践しているコマンド入力の練習ステップを紹介!
楽しくたくさん練習を重ねて、実戦で必殺技を出せるようになろう!
【Step1】できるようになりたい動きを決める
必殺技のコマンド入力を練習するとき、最終的にめざしたいのは「実戦のなかでその技をスムーズに出せる」状態であるはず。
ということは、「こういう場面で出せるといいな」という、なんらかの想定される状況があるはずだ。それを自分で考えたり、うまい人のリプレイを観て参考にしたりして決めよう。たとえば、「距離が離れたときにすかさず牽制で撃ちたいな」とか、「HS(ヘヴィスラッシュ)の後に続けて出せるといいな」とかだ。
これは、ちょっと堅苦しい言葉で言うと「理想の定義」とか「ゴール設定」とかに近い。
今回のぼくの場合は、ちょっと高度だが、相手を壁際に追い込んで攻めているとき、チェーン・ロリポップの2段目からボンボニエールを出してウォールブレイクできるようになりたい。
3段目まで出し切ってからロマンキャンセルでもウォールブレイクはできるのだが、それよりもボンボニエールを絡めたほうが、テンションゲージの消費量は同じでありながら絶対に強い。ダメージも大きいし、ウォールブレイクした後の状況もよい。
具体的には、「近S→遠S→HS→やります!→上から!→ボンボニエール」だ。これができるようになることが、今回のボンボニエール練習のゴール。
このあとかなり地味なトレーニングが待っているのだが、最初にこうやってゴールを決めておくと、単調な練習にも身が入りやすい。
【Step2】技単体をひたすら反復練習する
まずは、組み合わせや連携は考えずに、必殺技を単体で練習しまくろう。今回のボンボニエールで言えば、「236236+K」だけをひたすら繰り返す。
このとき、ボタン設定で『ポジションリセット』ボタンをあらかじめ設定しておき、よけいな演出などを飛ばして効率よく反復練習していこう。特に覚醒必殺技は演出が長いので、この工夫は必須。
反復練習のやり方は人それぞれ。
「100回やろう」でもいいし、「10分やろう」でもいいし、「10回連続で成功するまでやろう」でもいいだろう。自分ががんばれるならなんでもいい。
あえて注意点を挙げるとすれば、1P側と2P側でバランスよく練習する、ということだろうか。1P側だけで100回練習するよりは、1P側で50回、2P側で50回練習したほうが絶対によい。
また、毎回見なくてもよいが、自分のボタン入力履歴をときどき見ることも大切だ。
コマンドに失敗したときは「あ、この方向の入力が抜けてたのか」みたいなことがわかるので重要だし、じつは成功時にも見ておくと「あれ? この入力のしかたでも成功扱いになるんだ」みたいな気づきが得られることがある。
たとえば、ボンボニエールは本来「236236+K」だが、今回、練習を繰り返していると「23623+K」や「23636+K」でも出ることに気づいた。しかし、「23236+K」や「36236+K」では出ない。つまり、「2回目の波動拳コマンドはちょっと抜けがあっても出る。でも1回目の波動拳コマンドに抜けは許されない」ということだ。
これはかなり重要な気づきだ。「1回目の236はていねいに入れよう。でも2回目の236は速度重視でもよい」という意識を持てるようになったので、押さえるべきポイントが明確になり、精度と速度がともに高まった。
【Step3】一連の流れで練習してみる
単体で出せるようになったら、ゴールとして描いた一連の流れのなかで出す練習をしてみよう。
ただ、これがびっくりするほど難しい。単体なら10回中9回成功したはずのコマンドでも、流れのなかで出そうとすると10回中1回しか成功しない、なんてことは珍しくない。前後の行動に意識を割かれるので精度が落ちたり、入力タイミングが限定されるのであせったりするからだ。
たとえばぼくの場合、コマンドとしては「236236+K」を正しく入力できているにもかかわらず、なぜか「近S→遠S→HS→やります!→上から!→ボンボニエール」の流れで出そうとすると出ない、という現象が多発した。
「入力が遅いのか?」と思ったが、じつはよく見てみると逆。「急ぎすぎて先行入力受付時間より早く入力しているから」だった。気持ち0.1~0.2秒ほど入力を遅らせるようにしたら成功率が一気に上がった。
こういうのは、必殺技単体だけで練習していたら絶対に気づけない。流れのなかでの練習もすべき理由はここにある。
【Step4】実戦のなかで出そうとしてみる
バーサスモードでのCPU戦やオンラインマッチでの対人戦で、対戦中に出す練習をしてみよう。オンラインマッチの場合は、勝ち負けによってランクが変動しないオープンパークを利用すると気がラクだ。
これも、やってみるとびっくりするくらい出ない。実戦の緊張感やスピード感のなかではコマンド入力そのものを失敗しやすくなるし、そもそも「あっ、いま技を出せばよかった!」というような判断ミスも増える。
でも、この気づきがとても大切で、次の練習の糧になる。
【Step5】単体練習→流れ練習→実戦練習を繰り返す
Step2~4を何回も繰り返そう。
これは、たとえば野球で言うと「素振り→打撃練習→試合」みたいなことに近い。どれかひとつだけが重要なのではなく、ぜんぶ重要だ。
素振りができても打撃練習で打てるとは限らないし、打撃練習で打てても試合で打てるとは限らない。でも、打撃練習や試合を経験したからこそ、「今度から素振りするときにはフォームのこの部分をコンパクトにしなきゃ」みたいなことに気づけるようになる。
基礎から応用、応用から実践、実践から基礎。なんなら格ゲーに限らず、いろんなものごとの上達に通ずる練習方法だ。
【Step6】うまくいったら喜ぶ、うまくいかなくても喜ぶ
「楽しんで努力できる人に、苦労して努力する人が勝てるわけがない」とは、よく言われる言葉である。
正直、コマンド入力の練習というのは、めちゃくちゃ地味だ。そのうえ、1日や2日ですぐに成果が出るわけではないことも多い。だからこそ、自分をたくさんホメてあげて、モチベーションを維持することが重要になる。
「そもそも単体で必殺技が出せるだけでも充分すごいのだ」「そもそも挑戦しているだけでえらいのだ」という意識を忘れずに、無理のない範囲で、コツコツ続けて練習を習慣化していくのがよいだろう。
ちゃんと出せたら、もちろんすごい!
うれしい!
ちゃんと出せなかったら、立ちKの太い太ももが見られる!
うれしい! もっと見たい!!
ああ~! また失敗しちゃった! 好き~!
今度こそ! 今度こそ!
あああああ~~~~~! 失敗最高~~~!
(2024/11/08(金)21:30- やろうぜ!ギルティギアストライヴ! Team of 3 オープンβ みんなで遊ぼうSP)
コメント
コマンド入力失敗でも喜べるのは例え太もも目当てだとしても本当に凄いし良いことだ
こういう失敗の積み重ねで自分って駄目だな…と萎えてモチベ下がることはよくあることなので
ごん太な太もも目当てだったとしても全ての格ゲーマーはかくありたい姿勢
…いやかくありたいか?
ためになる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
駄目なパブロフの犬みたいになってる…
なんと有益な記事.初心者が辞める原因の大半がコマンド入力の難易度だと思うので,こういった記事を出してくれるのは非常に有り難い.
これで著者がむちむちに脳を支配されてなければ完璧だったのに……鈴木雅之とか……
いい取り組みだと思います
太もも大好きプログラムとして一連の格ゲーへの取り組みを記事にひとまとめしたらすごい価値になりそう
ギルティギアの記事に関してはゲムぼく。は努力と分析の鬼である
一年?嘘だろ・・・
なんかの格ゲーの体験版で、チュートリアル?の「必殺技を出してみよう」的な項目で先に進めず、そのまま格ゲー諦めました
さすがGGSTのWikiに名前が載っている男
入力はねー波動拳コマンドでも最初苦戦するから半周とか回すのとか気が狂ってるのかって思っちゃう
実践の失敗しても途中いいかんじだったなーとか、最初の方の入力半分無意識でいけたとか思うと成長感じて嬉しくなる
よくある魅せコンボを要求されるチャレンジやらトレーニングモードの類いも、こういったステップを踏ませる物なんだろうね
正直一年掛からずに天上界チャレンジ出来てるのは才能だよな
分析と反復練習をそんなに苦なくこなせるのが実ったんだろうな
なるほど、つまりボンボニエールのタイミングで立ちK出してきた相手は
コマンド入力の精度がまだ低いか、立ちKの太ももが大好きかのどちらかだな
ピカチュウのでんこうせっかすら出せないゲムぼくさんが言うと説得力が違う
分析、理解、実行、反省のサイクルを独学で構築する…凄いな。
立Kのふともも…いやまじですげえな!
ものすごくためになるのに太ももしか頭に入ってこない
いやそれが狙いなんだろうけど
昔の格ゲーと比べれば入力受付もコマンド自体もずいぶん簡単になったとはいえ、未経験の初心者がいきなりすらすら入力できるようなものではないですよねぇ
えっギルティギア ストライヴと双璧をなすアークシステムワークスの最新格闘ゲーム「グランブルーファンタジーバーサス ライジング」なら初心者でもコマンド入力の練習不要でド派手な必殺技を繰り出せるって本当ですか!?
個人的な話ながら歩きAとかAB同時とか、ホントそれくらい簡単に必殺技が出るゲームしかやってないので波動拳の時点で「これ実戦やコンボ中に入れられる人スゲエ・・・」ってなる
こういうことを続けてる人、いや挑戦しようと思っただけでも自分を褒めていいと本当に思います
お絵描きなんて線を引いた時点ですごいし、マス掻きなんて立った時点でえらすぎる
ふっと……
勉強や運動に通ずるものがありますね
ボンボニエールを失敗?してズッコケてる動きかわいい
格闘ゲーム全盛期は341236421+BDなんてコマンドもあった
今にして思うと気が狂ってるけど当時は普通に出せてたなあ
難しいけど出来ないとスタートラインにすら立てないのが辛い
真空波動(236236)マジで難しいんだよなぁ。なんでなんだろうね。タイラン(632146)より絶対ムズい。
最後まで真面目な記事で困惑してしまった
俺達のむちむち変態大魔神を返せ!
だめじゃん
ギルティギアもかつては狂ったコマンドを要求する必殺技が……
いや今もあるか……
日々練習する格ゲーマーと太ももがすごいということがわかりました
努力したなら私のねーちゃんすら格ゲー出来たから、頑張るのは大事。(実戦で強い弱いはさておき)カイ・キスクがタイプで大好きなんだってさ。
トレモで覚醒技の練習してるのもキャラクターが好きだからやれるのだ。
今どきはネットが普及してしまってるから動画とかでいきなり最上位プレイ(ヤー)を見てしまうから壁が高く感じるだけよ、きっと
ムチムチバーサーカーなのは兎も角
こうして目標に向けて分析して努力出来るのほんと凄いと思いますわ
太ももが巨大なのはすごいが、ふくらはぎが巨大でおののいた。すげえ脚だぜ
10年以上格ゲーやってるけど未だに入力汚いから最近になって今更矯正してるよ俺…
これ格ゲー以外にも応用出来るな…アクション系技が出ないし、当たらないから苦手だと思ってたけど練習してない人が出来るわけないんだよな
YouTubeのコメ欄にも書いたけどこういう記事を出し続けてくれるの本当に助かる。ありがとう。
ただエルフェルト使い始めたら身内からゲムぼく呼ばわりされたのだけは異議申し立てさせてくれ
お疲れ様です。
私自身は格ゲーとは無縁の身ですが
「天上階、通信対戦最高位を認められたほどの実力者のはずのゲムぼく。さんですら『実戦で超必殺技を狙って成功できるのはよくて2割』なんて低い確率になるのか?!
あれだけ『まず様々な動作を狙って成功させられる』ことから徹底して始めていたのに?!」
と衝撃を受ける記事でした。
格ゲー未経験者でもこれなら、格ゲー初心者に贈る意義ある記事だと思います。
ゲムぼく。さんとエルフェルトちゃんは
「元から全く手掛かりがなくそもそも本当に達成できる可能性があるものかすらわからない目標を、失敗と敗北を繰り返して成功できる手段を探し当てるのが好き。
成功できる道のりが完全に運が絡むものになってしまっても苦にならない」
「ただ動いている姿を見るだけでも好きだから幸せになれる。
失敗しても嫌悪感や苦手意識が生じにくく反復が苦になりにくく格ゲー離れも起こしにくい」
という奇跡の出会いだったんですね