裏のラスボス『貴き深淵の令嬢(夜)』を撃破したレンジャー5人。
まぎれもなく史上最強の敵だった。5人も疲れただろうし、プレイヤーのぼくも疲労感がハンパない。やりきった感がすさまじい。
いつもの世界樹シリーズなら、ここで感動のエンディング。
……のはずなのだが、いっこうに画面が暗転しない。スタッフロールが始まらない。大団円的なBGMも流れやしない。
それどころか、なにやら意味ありげなアイテムを手に入れてしまった。
これを持って、第十三迷宮『世界樹ノ迷宮』に戻れ、と。
言われるがままにしてみると……
裏の裏のラスボス、ヨルムンガンド(杭なし)が出現!
以前に戦ったときは杭による部分的な封印が施されて弱っていたが、今回はそれがない。フルパワーのヨルムンガンドとの決戦。
そしてこれが、正真正銘、最後の敵。ストーリー的にも、モンスター図鑑の空き的にも、間違いない。こいつを倒せば、世界樹の迷宮X完全制覇だ。
とりあえず様子見で戦ってみたところ、5ターン目のペダンクルスラムで全滅。
もういちどやってみたが、やはり10ターン目のペダンクルスラムで全滅。
しかし、結果とは裏腹に、ぼくはひとつの確信を得た。
ペダンクルスラムは、以前にも増して高い命中率補正がある。ミラージュアロー+夢幻陣形+トリックステップ+幻惑の剣舞+闇怯の煌き+チェインダンスでも避けきれないほど。
でも、必中ではない。それさえわかれば、充分だ。
勝てる。何時間も研究する必要はない。次で勝てる。
戦闘職ではない、探索職のレンジャー。「補助役」や「便利屋」のイメージが強いレンジャー。
そんなレンジャー5人だけのパーティーがディノゲーターや貴き深淵の令嬢を倒してここまで来られるとは、誰が予想しただろうか。たぶん、「どうせ途中でリタイアしちゃうんだろうな」と思いながら連載を読んできた人も多いと思う。
でも、いまはどうだろうか。
この5人と真のヨルムンガンドの対峙を見て、「どうせ勝てないだろうな」と思う人はいるだろうか。いないんじゃないだろうか。少なくとも、ぼくは思わない。絶対いける、としか思わない。
それは、ぼく自身のプレイヤーとしての成長とか、この5人に対する信頼や愛着とか、世界樹の迷宮シリーズのゲームバランスに対する尊敬とか、いろんなものがごっちゃになっている気はするが、そのすべてが自信につながっている。
そして、ゲームに限った話ではないが、夢に向かい、自信を持って一歩を踏み出す瞬間というのは、最高にワクワクするものだ。
楽しもう。そして、勝とう。
レムリアの平和のために。プレイヤーであるぼく自身のために。
そしてなにより、ここまでぼくを連れてきてくれた、この5人のために!
【装備・スキル】
前衛:アリス(レンジャー/シノビ)
朧矢6、チェインダンス8、ダブルショット10、仕留めの一矢8、忍法 分身5、忍法 雲隠5など
回避特化のレンジャー5人旅の中でも最高の回避力を誇るスピードスター。
これまでの激戦の多くは、彼女のチェインダンスによって流れが作られてきた。そしてそれは、最後の戦いでも変わらない。サブウェポンは、命中率低下のぶっ刺しが使える布都御魂。
分身のおかげであらゆる場面で行動の選択肢を多く持てる、頼れるパーティーリーダーだ。
前衛:ユーリ(レンジャー/ドクトルマグス)
朧矢6、ブラインドアロー8、エイミングフット8、巫剣:霊防衰斬3、巫術:転移2など
ブラインドアローからの巫剣コンボが強力な、状態異常・封じ担当のお姉さん。
HPブースト&抑制防御ブーストによる守りの安定感、巫剣マスタリー&物理攻撃ブーストによる攻めの安定感。とにかく安心感がすごい。
穏やかな表情からは想像もつかないほどの鋭い弓技が、今回も冴え渡る!たぶん。
後衛:チグサ(レンジャー/ブシドー)
朧矢6、サジタリウスの矢10、ダブルショット10、上段の構え4、逆袈裟2など
サブブシドーにより、レンジャーとは思えぬ火力を誇るDRB(ダブルショット連発ババア)。
彼女が放つダブルショットや朧矢は、ほかのメンバーの1.5~2倍のダメージを叩き出す。
果し合いの効果をキープするためにも、なるべく休まずに攻撃し続けたい。
後衛:ナンナ(レンジャー/リーパー)
朧矢6、トリックステップ10、スケープゴート6、削弱の瘴気5、縛弱の瘴気5など
サブリーパーって万能!なんでもできるオールラウンダー。
特にデバフが得意で、瘴気の兵装による行動速度補正込みで放たれる彼女の高速トリックステップや削弱の瘴気は、回避&朧矢を支えるカギとなる。
なるべくデバフをかけ続けて、終わりなき兵装で瘴気の兵装をキープしたい。もちろん、スキあらば朧矢も撃つ。
後衛:ララパ(レンジャー/プリンセス)
朧矢6、エフィシエント4、スケープゴート6、攻撃の号令4、予防の号令4など
ナンナがデバフ担当だとするならば、こちらはバフでみんなを支える縁の下の力持ち。
レンジャー5人旅の弱点は封じと状態異常。それを補える予防の号令は最重要スキルと言って過言ではない。
また、エフィシエントによる列回復や、スケープゴートによるターゲットコントロールも担当。彼女の生死はそのまま戦線の安定に直結する。
5人それぞれの役割は、『V』のハウンド5人旅とほとんど同じ。
レンジャー5人旅の第1回で、「せっかく同じメンバーで始められたのだから、役割も同じにできたらいいなあ」的なことを書いたが、それを実現できたことを心から幸運に思う。
あのときとは違うゲームだし、違うクラスだが、この5人は、まぎれもなくあの5人だ。
だからこそ頼もしいし、勝てると思えるし、勝たせてあげたいと思わせてくれる。
さあ、いこう!
アリス、ユーリ、チグサ、ナンナ、ララパ!
これが本当に、本当に最後の戦いだ!
【戦闘開始!】
(次回が最終回です)
コメント
ほんと今度こそは無理だろ…って思いながら見始めたシリーズがここまで来るとは
期待してます!
ほんと今度こそは無理だろ…って思いながら見始めたシリーズがここまで来るとは
期待してます!
ほんと今度こそは無理だろ…って思いながら見始めたシリーズがここまで来るとは
期待してます!
レンジャー五人衆に圧倒的な風格を感じる
レンジャー五人衆に圧倒的な風格を感じる
レンジャー五人衆に圧倒的な風格を感じる
ついに終わるのか…
ついに終わるのか…
ついに終わるのか…
ディノゲーターや令嬢は、よくわからないけどこのレンジャー5人なら何かやってくれる・・・という謎の安心感で待ってました。そしたら鳥肌ものの戦法で。
序盤の全滅連発からよくぞここまで!という気持ちでいっぱいです
次で終わっちゃうのか悲しいなぁ……
夢に向かい~最高にワクワクする のくだり
不覚にも感動しましたあざす⭐