サラリーマンとして生きていると、そんな状況が何度かはあるものだ。ぼくもつい先日、会社でジャケットをドアに引っかけ、最重要の第一ボタンが取れてしまった。午後からプレゼンなのに。
幸い、近くにいた人たちが次々に心配してくれ、いろいろな対処法を教えてくれたので事なきを得たが、超あせった。
そこで、その際に学習した「取れたボタンを急ぎで直したい!」というときの対処法をここにまとめておく。
いつ来るかわからないそのときのために、全国のサラリーマンや就活生はぜひ頭の片隅に入れておいてほしい。
対処法1 安全ピン
スピード:★★★★★
正確性・安心感:★★
王道中の王道、安全ピン。
事務用品として社内に置いてあることも多く、コンビニでも売っているので入手はもっとも簡単。
取り付けも難しくない。足つきボタン(シャンクボタン)なら、足にピンを通すだけ。四つ穴ボタン、二つ穴ボタンの場合は、ボタンにくっついているであろう切れた糸の塊にブスッと刺し、裏地側でピンを留めれば、見た目にはまったくわからない。
欠点は、四つ穴ボタンや二つ穴ボタンだとボタン側に糸が残っていないと取り付けられず、取り付けたとしても耐久性には不安があること、安全ピンを刺したぶんスーツに穴が空いてしまうこと、厚手のスーツだとピンが通りにくいことがあるなど。
対処法2 「tic」を使う
スピード:★★★
正確性・安心感:★★
針と糸を使わずにボタンを取り付けられる変わり種グッズ、「tic」。
東急ハンズ全店、一部の紳士服店や手芸店で購入できる。
入手さえできれば、あとは早い。説明書に従ってパチンパチンとホッチキスのように留めるだけなので、3分もかからない。
欠点は、売っている店舗が少ないことと、スーツのジャケットのような厚みのある服に使用する場合は耐久性に不安があること。特に第一ボタンなどだと前を留めたときの負荷にticが耐えきれない可能性があるので、応急処置だと割り切ろう。
売っている店が少ないという欠点については、いっそあらかじめネットショップなどで購入しておき、カバンやデスクの片隅にしのばせておくといいかもしれない。
対処法3 自分で縫う
スピード:★
正確性・安心感:★★★★
100円ショップや手芸店、コンビニでソーイングセットを購入し、自分で縫い付ける。
裁縫が苦手でない限り安心感はある方法だが、買いに行く手間と縫う手間がダブルでかかるのがマイナス。
つねにソーイングセットを持ち歩いていれば買う手間は省けるが、現実的ではないだろう。時間に余裕があるとき専用の方法だと思ったほうがいい。
対処法4 洋服直し・ファッションリフォーム店を利用
スピード:★★★
正確性・安心感:★★★★★
「マジックミシン」「ビック・ママ」「フォルムアイ」「ママのリフォーム」などが有名。都内に限らず、オフィス街や人通りの多いエリアであれば、駅前や駅周辺に高確率で存在する。また、クリーニング店でもやってもらえる場合がある。
店舗や混み具合にもよるが、ボタン1個の取り付けであれば即日、それも30分以内で仕上げてくれることが多い。
また、店によっては「スピード仕上げ」などのコースを依頼できることがあり、その場合はさらに早い。ぼくは今回マジックミシンを利用したが、直しにかかった時間はわずか10分だった。
なお、料金はどこでも数百円程度なので安心。ぼくの今回の料金は324円(税込)だった。
プロにやってもらえるだけあって、正確性や安心感はダントツ。応急処置ではないので、そのままずっと使える。
まとめとして、個人的に推奨する対処順は下記の通り。
1. 「洋服直しサーチ」(http://www.naoser.com)などのサイトを利用し、対処法4を最優先で検討
2. 近くに洋服直し店がなければ、コンビニや東急ハンズを探して対処法1または対処法2を検討
3. それもなければ、100円ショップやコンビニに行って対処法3を実行。
洋服直しの店について、「見たことはあるけどなじみがない」という人は多いだろうが、いざ使ってみるとものすごく便利だ。
「急ぎなんですけど……」と言えば快く対応してくれることが多いので、恐れず、まずはそこから検討してみることをオススメする。
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