以前から気になっていた『Refind Self: 性格診断ゲーム』を遊んだ。
最近ニンテンドースイッチ版も出たらしいが、PC(Steam)版が安かったのでそちらを買った。iOS/Android版もあるらしい。
2023年11月にリリースされたインディーズゲームだが、かなり有名なので、知っている人は多いと思う。
このゲームは、2Dレトロ調のRPG……っぽいのだが、本質はプレイの内容にもとづいて性格を診断してくれることにある。『冒険家』『リーダー』『裁判官』『ギャンブラー』などさまざまある23種類の性格から「もっとも象徴する性格1つ」「補足する性格2つ」の合計3つを教えてくれる。プレイを重ねると、「秘められた4つ目の性格」や、逆に「もっとも遠い性格」も明らかになるらしい。
プレイ1回にかかる時間は、人によるし遊び方にもよるだろうが、数十分~1時間くらい。
……うーん。正直、そんな短い時間で人間の複雑な性格がどこまでわかるものだろうか? しかも、じっくり遊べるRPGということは、本来の自分というより「自分はこうありたい」という願望にもとづいて行動を取ってしまう余地もおおいにあるわけであって。
……まあ、しょせんゲームなので、深く考えるべきではないか。とりあえずやってみよう。
ほどなくして、1回目のプレイが終了。結果を見ると……
“貴方を最も象徴する性格 研究家“
“貴方を補足する性格 ランナー 平和主義者“
ヒッ、ヒィィィィィィィィ!
めちゃめちゃ自分! 納得感がありすぎて怖い!
なにこれ!? ホントにこの数十分のプレイを見ただけ!? じつはこっそりぼくの日常を半年くらい監視したわけじゃなくて!?
かなり衝撃を受けた。2024年のゲーム体験で暫定1位の衝撃度かもしれない。すごすぎて感想が「このゲーム、おもしろい!」より「えっ、このゲーム、怖っ……」が勝ってしまった。
ぜひあなたにもプレイしてほしい。同じ恐怖を味わってほしい。味わいなさいよ! 早く! 震え上がりなさいよ!!
ぼくをもっとも象徴する性格『研究家』は、「知識を学び、それを集める熱意」とされている。
直接的な勉強や学びというより、日々のちょっとしたできごとに疑問を持ち、すぐに調べたり探求したりすることを好む。知識が直接的な利益を生むことには関心がなく、知ることそのものに関心があり、知の追求こそが人生の彩りになる……という感じらしい。
……
心当たりがありすぎる……!
ぼくはよく『ヤマザキ春のパンまつり』の点数効率を調査・集計したり、コンビニの増量キャンペーンの実重量を計測したりしているのだが、あれは誰に頼まれたわけでもなく、自分が知りたいからやっている。知ってどうしたいわけでもなく、ただ知るのが楽しいからやっている。研究家気質の表れとしていい例だ。
さらに、『バニーガーデン』で花奈のパンツローテーションを研究したり、『レスレリアーナのアトリエ』でロロナがふくよかむちむちボディに太ってくれる法則を解明したりもしている。研究家気質が悪い方向に出た例だ。
また、直接的な勉強や学びに関心が高くないのも合っている。
小さいころから「学校の勉強は基礎として大切だけど、その基礎さえあれば、あとは日常生活や遊びをやってるだけで疑問や気づきなんて無限に湧くわけで、それらを基礎と結びつけながら探求していけばいくらでも深まるし広がるんだから、机に座って決められた勉強をやるよりはそっちのほうが楽しくない?」とずっと思っていた。いまもそう思っている。さすがにいまは「みんながみんな、日常生活や遊びをやってるだけで疑問や気づきが無限に湧くわけではない」ということにも気づいたので、これが正しい考えだとは思っていないが。
ぼくを補足する性格のひとつめ、『ランナー』。
目標達成のために、最短のルートを導き出すことができる。迅速に物事をこなし、結果を最短で出す能力があるとされている。
これもかなり納得感がある。
たとえば、このブログとは関係ないが、ふだんやっている仕事ではランナー気質は顕著に出ていると感じる。もっとも早くてラクな方法でゴールに到達することを好み、手段や手順を指定されることを嫌う。「マニュアルや前例はいらないので、目的と目標だけ教えてくれれば達成しますよ」といつも思っている。そのまま言うとカドが立つので、言うときは柔らかくするが。
ブログで記事にしている範囲でも、成し遂げたいことを決めたらそのための行動は徹底する、というのは傾向としてあると思う。
『ブラウンダスト2』のむちむちドスケベ演出に感動して感想プレゼンをすぐ作ったり、『ギルティギア ストライヴ』のエルフェルトのむちむち太ももに惚れこんで格ゲー未経験から特訓しまくったり。行動を徹底するのはいいことだが動機がことごとく最悪である。
ぼくを補足する性格のふたつめ、『平和主義者』。
戦いを好まない道徳の性格。平等であり、平和であることを望む。対話と、全員が助かる方法の模索を好む。
これは、個人的には「平等であり」というところがポイント。それによってもたらされる平和を願うという点では、まさに自分は平和主義者だな、と思う。
サービスが終わるということ、そこに生きた人がいたということ。
かろうじて自分が信じられる、少しでもマシな未来のために。[アークナイツ]
浦和ハナコという、ふつうの人間が好きだ。[ブルーアーカイブ]
ただ、ふつうに、感謝されたくて。[勝利の女神:NIKKE]
ぼくは以前からずっと一貫して、「努力がちゃんと評価される世界であってほしい」という旨の主張をしている。現実の生活においても、ゲームなどで遊んでいるときも、努力が相応に評価されていないと感じる人物に強く感情移入する傾向にある。
たとえば、100%の努力をして、100%の結果を出したのに、50%の評価しかしてもらえない人がいる。「あの人はできる人だから」とか「育ちがいいから」とか「さすが天才」とかのしょうもないレッテルを貼られてしまい、努力を正当に見てもらえない人がいる。『ブルーアーカイブ』の浦和ハナコや、『勝利の女神:NIKKE』のドロシーや、あとは部分的にだが『アークナイツ』のファイヤーホイッスルなどが該当する。
ぼくはそういう人がとても好きで、そういう人を応援している。理想論だとはわかっているが、いや、理想論だからこそ、「結果によらず、努力はつねに平等に評価されるべきである」という思想を持っている。「なんだよ、『できる人』って。仮にそうだとして、その人が『できる人』になるためにどれだけの努力をしたか想像したことがあるか?」といつも思っている。
ちなみに、23個の性格のなかには『聖職者』というのもあって、なんとなく言葉のイメージで言うと平和主義者と似ていると感じる人もいると思うのだが、このふたつはぜんぜん違う。ぼくは平和主義者だが聖職者からはほど遠い自覚がある。
聖職者は「かわいそうな人がいたら、手を差し伸べることができる」性格。解釈はいろいろあるが、いったん個人的理解にもとづいて単純化すると、「ことの発端や過程によらず、結果が恵まれない個人がいれば、手を差し伸べることができる人」なのだと思う。優しい人だ。
対して、平和主義者はことの発端や過程を見る。「その状況・条件において1人が救われるならば、同じ状況・条件にいる10,000人もすべて救われねばならない」と考える。世界は平等であるべきだから。
なので、平和主義者は「目の前にいるその1人をあえて救わない」ということが行動の選択肢に入ってくる。これは聖職者ではありえないことだろう。
研究家、ランナー、平和主義者。
怖いくらい自分だな、と思う。よくも悪くも。この3つが複合することにより、いいこともたくさんあったし、悪いこともたくさんあった。きっと今後もそうなのだろう。
過去の経験と照らし合わせて、この3つが複合した性格の悪いところをあえて挙げると、「極端な自己完結型人間に見えやすく、他者との良好な関係を築きづらい」というのがある。
まず研究家は、自らの内なる知的好奇心が原動力であり、社会のニーズや他者に合わせることはどうでもよいと考える。そのうえでランナーは、目的や目標のために自分で最短ルートを考えて突っ走れるがゆえに、ちゃんと周囲とコミュニケーションを取っておかないと性急で協調性がない人物にしか見えない。極めつけに平和主義者は、社会や組織全体が平等で幸福のバランスが取れている状態を重視するため、目の前のひとりに寄り添っていないように見られやすい。
率直に言って、だいぶやばい奴である。ぼくは自分のことが好きだが、さすがにこのままでは社会適応力が低すぎる。気をつけて生きていかねば。
余談だが、4つ目の「秘められた性格」は、『旅人』だった。
変化を好み、柔軟に生きる。新たな体験や、発想、選択を好んで選ぶ心を持っている。
これはまあ、その通りだな。あまりにもジャンルが雑多な趣味のブログを毎日ずっと続けているのなんて、その象徴と言ってもよいだろう。
さらに余談だが、5つ目に出てきた「自分からもっとも遠い性格」は、『コレクター』だった。
つねにアンテナを張り巡らせ、いまと、未来にあるかもしれないありとあらゆるチャンスを逃さない性格。
これはちょっと意外だな。ぼくは、自分はいわゆるオタクであるという自覚があって、オタク気質とコレクター気質ってなんとなく隣接するものだと思っていたので、まさか遠いとは思わなかった。
うーん……ちょっと納得がいかない。ぼくは充分にコレクターだと思うのだが? すべてにアンテナを張り巡らせ、なんにでも興味と愛情を注いでいるはずだが?
たとえばゲームを遊ぶときだって、ぼくはあらゆるキャラを集めて育てており、選り好みをしたことなんていちども……
(ブルーアーカイブ所持生徒リスト)
……
…………
………………
コメント
iOS版は600円の買い切りだったから買っちゃった!面白いもの教えてくれてありがとうゲムぼく。♡
むちむちコレクターではあると思いますよ
興味あるからやってみたさはあるなー
めちゃくちゃ面白そう
そういえばこの前のニンダイか何かで見た気がする
発売されてたのね
情報助かりました
おっぱいコレクターゲムぼく。
自分をここまで客観的に分析してる所が何よりの研究家の証明になってそう
むちむち研究家を名乗るべきだろう
コレクターって「その時点では自分が興味無い物でも集める人」だと思ってる
なので今好きなむちむちドスケベしか集めないゲムぼくさんは正しく対極ですよ
>>研究家気質が悪い方向に出た例だ。
>>行動を徹底するのはいいことだが動機がことごとく最悪である。
自覚あるのはいいことなのか悪いことなのか。
平和主義者と聖職者の違い、なるほど…となった
自己分析できて偉い
ゲムぼく、たまに仕事できそうな雰囲気を感じる事がある
気のせいだと信じている
むちむち!
どんなに強くてもほそほそは育てない筋金入りのむちむち狂だ……
ヒマリとイロハがLV1なの何回見ても笑う
> ぼくは自分のことが好きだが
自分のことを好きでいてくれるのは良いことだと思う。
もっと自己肯定感が低いのかと思ってたけど、良かったです(マジレス
春のパンまつり研究家で花奈のパンツまつり研究家ですからね
>知ることそのものに関心があり、知の追求こそが人生の彩りになる
何が知の探究だよ
ゲムぼく。はムチムチの探究だろ
これやってみたら番長でした
ゴリ押しプレイが反映された…?
むっちりグミ買ってみようと思います
好きなゲームだからプレイしてくれてうれしい
これを機にむちむち以外にも手をつけてみませんか……。
強い子いっぱいいるんですよ……。
ねぇみんな、大きいのと小さいのどっちにバッテリーあげた…?それとも壊した…?
よっ!研究家!コレクター!性職者!
>「努力がちゃんと評価される世界であってほしい」
結果平等論と機会平等論だ……
ラスオリでAGSを当分作らなかったらしい所とかですかね
コレクターはあらゆるチャンスを見逃さないけど
ゲムぼく。さんはむちむちチャンス以外全部逃してるでしょ
むちむちコレクターがよ
ゲームするだけでここまでわかるんだ…興味出てきた
それはそうとゲムぼく。の日常を半年も見てたら精神が保たないのでは?
やった事あるゲームだったしゲムぼくのID見たけど、診断の遅延をしないし20分以内でクリアしてるのまさにランナーじゃんね
自分は聖職者が主たるだったから、ゲムぼくの解釈でなるほどなってなったわ…
こういうゲーム紹介見るとすぐ影響されて買いたくなっちゃう
コレクターの説明文を読む限り、確かにゲムぼく。さんとは似て非なるものだな
未来にあるかもしれないチャンスのために予めアンテナを張り巡らせておくような人ではない
常に「今」世界のどこかにあるむちむちを、恐るべき嗅覚で嗅ぎつけ、恐るべき行動力で飛びつくタイプだ
格ゲー勢としてはGGSTの上達ぶりはまさに研究者&ランナーと言う他ない
ゲムぼくさん、道化師の要素も結構強そう
さすがにイロハとヒマリは育てたほうが……
ネタバレに配慮しまくったいい記事だ…
平等?うーんムチムチだけクッソ忖度してたような
買おうかどうか考えてたけどこの記事読んで面白そうだから買う事にした。ありがとうゲムぼく、さん。むちむち以外の有益な情報も出せるんだな。
これめちゃくちゃいいのでみんな買ってね(もう言ってる方もいるけど、値段が気になるならスマホ版でもいい)
性格診断が有料なんてと思うかもだけど、単純にゲーム体験としてもかなりの物
過去作のよくわからん単語を翻訳してくゲーム(7 Days to End with You)も大大大お勧めです
めっちゃ選り好みしとるやないかい!
性職者オチかと
「おもしろい!」より「えっ、怖っ……」が勝ってしまうコンテンツになんとなく既視感があります
ロリ生徒、貧乳生徒が全員LV1は最早恐怖