全部入りから超入門用まで!いまどきのミニ四駆を作ろう!

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 よし……
 

 作るぞ! ミニ四駆!

 3Dアクションシューティングゲーム『アリス・ギア・アイギス』の影響でミニ四駆を買った。
 なぜ3Dアクションシューティングに影響を受けたらミニ四駆を買うことになるのかわからない人も多いと思うが、もはやぼく自身もよくわかっていないので省略する。過去には3Dアクションシューティングの影響で温泉旅館に行ったり鰹節を削り器ごと買ったりしたこともあったので、なんかもう、そういうものなのだと割り切ってほしい。ぜんぶアリスギアが悪い。
 

 購入したのは、ミニ四駆REVシリーズ No.06 スターターパックAR スピードタイプ (エアロ アバンテ)という商品。Amazonで実売価格1,600円くらいだった。
 たくさん種類がある中でこれにした理由は、ぼくはミニ四駆を作ったことがないが「アバンテ」という名前はなんとなく聞いたことがあったのと、見た目がかっこよさそうだったのと、これは「スターターパック」なのでプラスドライバーやレンチなどの組み立て用工具や基本的なカスタムパーツが最初からぜんぶ入っているからだ。
 特に最後は大きい。ふつうのミニ四駆がだいたい800~900円くらいなのを考えると少し高いが、けっきょく初心者がサイズの合う工具を別で買うと追加でお金がかかるし探すのも大変なわけで、なにも考えなくても公式おすすめの物がぜんぶ入っているのはめちゃくちゃ安心感とお得感がある。別途用意すべきはニッパーと単3乾電池2本だけだ。
 

 さっそく開封!
 おお……? パーツ数は意外と少なそうだ。箱のスペースにけっこう余裕がある。
 もちろん、駆動型プラモデルということは細かい金具やギア(歯車)などがあるだろうからそのへんは大変そうだが、プラスチックのパーツ点数はかなり少ない。ボディならボディ、ホイールならホイールという感じでまるまる1個が成型され終わった状態で入っているので、組み立てもほぼなさそう。
 ひとくちに「プラモデル」と言っても、メーカーやモノによってぜんぜん違うのがおもしろいな。ぼくはプラモデル歴が浅く、メガミデバイス(コトブキヤ)のパンパンにプラスチックパーツが詰まったギチギチの箱しか知らないので驚いた。
 ちなみに、メガミデバイスの箱がどれくらいギチギチかと言うと、
 


関連記事:プラモ初心者、メガミデバイス 吾妻楓【皆伝】を作る!プラモデルは楽しいぞ![アリス・ギア・アイギス]

 これくらいだよ!
 メガミデバイスはいちど開けたら二度と箱に戻せないぞ! 覚悟しろ!!
 

 では、製作開始!
 ちなみに、せっかくの人生初ミニ四駆なので、組み立ての一部始終はYouTube Liveで中継していた。チャット欄は、ミニ四駆について熱く語る人や、「昔は土日の朝にRCカーグランプリとかもテレビでやってたよね」みたいな思い出トークにふける人や、黙々と鰹節を削るアリスギアユーザーなどであふれていた。最後の人怖くない?
 

 もしかしたらシリーズやマシンによって多少の差はあるかもしれないが、製作は基本的に、まずボディを作り、次にモーターや電池が載るシャーシ(骨格)を作り、最後にそれらを合体させる、という流れ。
 ボディは、組み立て自体はパーツが数個しかないので数分で終わるが、大変かつ重要なのは……
 

 シール貼りだ!
 マシンの見栄えを直接的に決定づけるものなので、ここはがんばって丁寧に貼りたいところ。シール枚数が多く、小さめのシールもあるので、持っていればピンセットを使ってもいいかもしれない。
 また、ちょっとズレたときにいちどはがして貼り直しをすることもあると思うが、何回もやっていると手の脂で粘着力が弱まってしまうおそれがあるので、そのあたりを気にする場合は手袋を着用するとよい。手袋+ピンセットが最強装備だ。
 

 よし、ボディはだいたいできた!
 作業時間としては、ここまででだいたい30分くらい。大半はシール貼りの時間だ。
 

 次に、シャーシを作っていく。
 完成時にはボディに隠れてほとんど見えなくなる部分だが、モーター、電池、ギア、タイヤなどなど、駆動に関わるものはぜんぶここに載ることになるので、どちらかと言えばむしろこちらが本体。
 ここは金属部品が多く、ギアの噛み合いを意識したり滑りをよくするグリスを使ったりもしながら作っていくので、機械を作っている感覚が強く得られて楽しい。
 

 シャーシはさほど難しくなく、初心者でも15分あれば作れると思うのだが、ぼくは1ヶ所だけ金属シャフトをはめるのに異常に手こずってそこだけで20分くらいかかった。体感では5時間くらい金属シャフトと格闘していた。
 まあ、ミニ四駆に限らず、なんか変なところで自分だけ妙に行き詰まってしまう、というのはプラモデルあるあるである。過去にメガミデバイスを作ったときも、お尻と太もものパーツをさすさすするのに夢中になって数時間製作が止まってしまったことがあった。
 

 シャーシが完成!
 モーターやタイヤが載ると一気にミニ四駆っぽさが出てきた気がする! 完成が近づいている!
 

 あとはもう、乾電池を入れて、各種のカバーやボディを取り付けていくだけ。
 あっという間に……
 

 完成! エアロ アバンテ!
 かっこいい! 速そう! 公園で爆速で走らせたい! 爆速で職質されそう!

 ここまでの総製作時間は、だいたい1.5時間くらい。
 慣れれば30分くらいで作れそうな気がするが、まあ、説明書とにらめっこしつつ、ときどき手こずりながら初製作したら、これくらいの時間はかかるだろう。早く作ればいいというものではなく、作る過程もたっぷり味わってこそのプラモデルだと思っているので、とても楽しかった。
 いやあ、満足満ぞ……

息子「それって、作るのカンタン?
ぼく「おっ、興味ある? ミニ四駆知ってる?」
息子「聞いたことはある」
ぼく「けっこうカンタンだよ。……あ、でもこれ、対象年齢いちおう10歳以上なのか。まあたしかに、金属シャフトとかはちょっと難しかったな」
娘「なんかもっとカンタンなやつはないの?」
ぼく「ええ~、でもこのエアロアバンテ自体がスターターパックっていう全部入りの入門用みたいなやつだからな。これよりラクなやつは……
 

 ……
 

 あるじゃねーか!!
 ビギナーズミニ四駆という、組み立ての楽しさを味わいつつもめちゃくちゃカンタンそうな超入門用シリーズを発見! 2022年ごろに発売されたらしい。
 ブルーグリーンピンクの3種があり、実売価格はそれぞれ1,300円程度。グリーンとピンクを買った。
 

 おお、なるほど……
 

 なるほど!
 ボディもシャーシも最初から完成度50~60%くらいになっている! これはよさそう! 特にぼくが異常に苦戦した金属シャフト周りが最初からクリアされているのはありがたい!
 

 さっそく組み立てていく子どもたち。
 あえて手伝わずほったらかしにしていたのだが、ふたりとも説明書を見つつ、ほどよく苦戦しながらも、自分自身の力だけで完成させることができていた。グリスなどもちゃんと塗れていた。
 さすがタミヤ、さすがビギナーズ。難度と達成感のバランスが絶妙だ。
 

娘「見て見て、シール好きに貼っていいんだって。かわいくない?」
ぼく「あら~! かわいいブタさんだねぇ! いっぱい食べそうだねぇ! いっぱい食べて縦にも横にもおっきくなろうねぇ~!
 

 子どもたちが製作を進めているあいだに、ぼくはぼくで、エアロ アバンテの追加パーツを製作していく。
 スターターキットには、「サイドマスダンパーセット」「FRPプレート(フロント・リヤ)」といったいくつかの追加パーツがあらかじめ同梱されていて、ちょっとしたカスタムも楽しめるのだ。至れり尽くせり。
 

 できた!
 追加パーツも取り付け完了したエアロ アバンテだ!
 

 めちゃくちゃかっこいい!
 コーナリングやジャンプに強そうな雰囲気が出てきた! 追加パーツがつくだけでこんなにレースに出せそうな見た目になるとは!
 

 ほぼ同時に、ビギナーズミニ四駆のほうも完成!
 クリアボディの奥には動物がドライバーとして乗っているのが見える! かわいい! いっぱい食べてむちむちになってほしい! 人間も動物もシートに収まらないくらいおっきいのがいちばんかわいいよ!
 

 あとは遊ぶだけだ!
 ミニ四駆用のコースを持っているわけではないが、たとえば家の廊下を使って直線勝負くらいはできる。
 それに、この手のことに関する子どもの発想力というのはすごいものなので……
 

 あっという間にジャンプ台などのオリジナルコースが家にあるものを使って開発されていく!

息子「のぼれた!
ぼく「おお~! こんな急角度でも上りきれるものなんだな。ビギナーズって言ってもパワーとかスピードとかが低いわけじゃないんだ」
娘「ちょっとこれ見て、カーブのコース作った
ぼく「えっ、すごい! そんな高度なものまで」
 

 ぼくの貴重なブルーアーカイブクリアファイルがコーナーに使用されているのだが?

 まあ、いいか。保管しているだけで使わないほうがもったいないし。
 それに、なめらかなカーブを実現する材料としてクリアファイルを思いつくという発想はめちゃくちゃすごい。専用コースがあるのももちろん楽しいだろうが、こうやってオリジナルコースを考えて作るのもすばらしい遊び方のひとつな気がする。
 

 速い!
 

 楽しい!
 

 かっこいい!

 これだけの体験と幅広い遊びが詰まっていて、1個1,000円前後。
 かなりお得な気がするので、ぜひあなたもアリス・ギア・アイギスに影響を受けてミニ四駆を買ってみてほしい。ちなみにアリスギアとミニ四駆は無関係なのでミニ四駆を買ったところでアリスギアには1円も入らない。どういうこと?
 

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    大関小結(宇佐元杏奈)

  2. 名無しのゲーマー より:

    ギアとシャフトがシャーシにつかないゲムぼくさんを見るだけの配信が最高に楽しかったです。

  3. 名無しのゲーマー より:

    ビギナーズのパンダちゃん可愛い~
    パンダにまでむちむちを求めるなゲムぼく

  4. 名無しのゲーマー より:

    ブルアカクリアファイルのくだり好き

  5. 名無しのゲーマー より:

    シール貼り上手ねぇ
    ミニ四駆なんて30年ぶりに聞いた気がする

  6. 名無しのゲーマー より:

    なんでミニ四駆の記事なのにアリスギアのタグがついてるんですか??

  7. 名無しのゲーマー より:

    ようこそミニ四駆沼へ…

  8. 名無しのゲーマー より:

    専用コースや改造じゃなくてお家でオリジナルコース作って遊ぶ流れになるの
    最高にほのぼのしてる

  9. 名無しのゲーマー より:

    アリスギアのせいでゲムぼく。さんの趣味の幅が広がってるの見てて楽しい

  10. 名無しのゲーマー より:

    コーナリングに待ち受けるノノミのむちむち太ももにぶち当たりに行けると考えればヨシ!

  11. 名無しのゲーマー より:

    もうジャパンカップジュニアサーキット買っちゃおうぜ!
    そんで子供たちとレースしちゃいなよ!

  12. 名無しのゲーマー より:

    何かの間違いでミニ四駆✕アリスギアコラボしてプレイズスピアとミカヅチがキット化せんかなぁ!

  13. 名無しのゲーマー より:

    お子さんの目に見えるところにブルアカのクリアファイルを置いてるなんて危険な…

    いや、これはもっと危険な物から目を逸らすためのデコイか!!

  14. 名無しのゲーマー より:

    コーナーに使われたブルアカのクリアファイルはレース中継でコースによくあるスポンサーの企業ロゴだと思えば良いんじゃないかな!

  15. 名無しのゲーマー より:

    貴重なパパぼく回

  16. 名無しのゲーマー より:

    キセキのほのぼの回

  17. 名無しのゲーマー より:

    > 黙々と鰹節を削るアリスギアユーザーなどであふれていた。最後の人怖くない?

    やはり、スタンド使いは引かれ合う…

  18. 名無しのゲーマー より:

    ドライバーのブタさんとパンダさんかわいい
    1人よりも子供と一緒に遊ぶのが楽しそうでいいね

  19. 名無しのゲーマー より:

    コラボのようでコラボじゃない謎イベントでミニ四駆が売れて混乱するタミヤさんが見たいからアリスギア民はみんな買うといいよ。

  20. 名無しのゲーマー より:

    コーナーで子供の性癖こわれる

  21. 名無しのゲーマー より:

    メガミデバイス基準だと大体のプラモはパーツ少ない事になるな…

  22. 名無しのゲーマー より:

    もし大きいコースを走らせたくなったら、ミニ四駆のコースを無料開放しているコジマ✖︎ビックカメラの店舗が結構あるから場所調べて行ってみるといいわよ

  23. 名無しのゲーマー より:

    ブキヤのプラモ組んだ後に他のプラモの箱開けるとランナー数滅茶苦茶少なく感じるのすっげぇ良くわかる

  24. 名無しのゲーマー より:

    素組みとパーツ付けるだけでもあれこれ出来て楽しそう
    ガチ改造になると(初出の概念)とか機体壊しちゃいそうでちょっとこわい

  25. 名無しのゲーマー より:

    サイクロンマグナムとかの世代だったけど変わったなぁ

  26. 名無しのゲーマー より:

    >黙々と鰹節を削るアリスギアユーザーなどであふれていた。最後の人怖くない?
    怖っ…

    >過去にメガミデバイスを作ったときも、お尻と太もものパーツをさすさすするのに夢中になって数時間製作が止まってしまったことがあった。
    同族じゃん怖っ…

  27. 名無しのゲーマー より:

    ビギナー版のミニ四駆は、乗り手がいるから可愛いし、クリアボディでオシャレね、アバンテはシールだけなのにかっこよいー

  28. 名無しのゲーマー より:

    げむぼく見てるとやってみたいことや行きたい場所どんどん増えて楽しい
    新しいことどんどん挑戦して記事にするところすごいと思う

  29. 名無しのゲーマー より:

    アニスクッションとイルカクッションはコースの素材にならなかったんですか?
    ちょうどいい障害物の高さだと思いますが

  30. 名無しのゲーマー より:

    最終的に子供達がゲムぼくより強くなる所まで読めた

  31. 名無しのゲーマー より:

    ミニ四駆の思い出は
    スーパーの小規模大会に好きなミニ四駆で参加したら
    俺以外のミニ四駆が全員コースアウトして
    安全運転ミニ四駆が優勝した事かな……

  32. 名無しのゲーマー より:

    ブルアカがコーナーの壁を担当するのか………。僕はノノミちゃんに激しく突撃してコースアウトしたいです!!!
    …え?もう人としての道を踏み外してるだろって?

  33. 名無しのゲーマー より:

    田舎住まいだったから
    ばあちゃんの杖をスティックにして
    外で走らせてたなあ

  34. 名無しのゲーマー より:

    うわっ懐かしい…段ボールでコース作ってました
    ブルアカクリアファイル使われてるのにやさしい

  35. 名無しのゲーマー より:

    ギアを超速ギアに変えてやねぇ
    ボールベアリングを買ってやねぇ
    ローラー用のFRPステーを買って車体幅増やしてやねぇ
    ローラーも大口径ベアリングアルミローラーに変えてやねぇ
    マスダンパーもつけてやねぇ…

  36. 名無しのゲーマー より:

    ティッシュ箱とか段ボールとか駆使してオリジナルコース作るのめっちゃ楽しかったなあ…懐かしい

  37. 名無しのゲーマー より:

    これを機にコース買おうぜ

  38. 名無しのゲーマー より:

    途中むちむち狂いバレそうになってなかった?

  39. 名無しのゲーマー より:

    発売されて結構経ってるけどスターターパックシリーズの構成はどれでもガチ。
    特別企画商品なのにほぼ常設で売ってるだけはある。

  40. 名無しのゲーマー より:

    あぁ、次はJCJCだ…
    …ジャパンカップジュニアサーキットの略だぞ?

  41. 名無しのゲーマー より:

    家にコースあったなぁ、懐かしい
    ゲームの方だけどシャイニングスコーピオンやりこんでたわ

  42. 名無しのゲーマー より:

    当時小2の我々世代がこぞってフルカウルミニ四駆組み立てて
    ピンバイスで肉抜きやらスプレーで塗装していたので
    ゲムぼく。さんが安全面だけ気にかけてあげれば、
    賢い双子ちゃんらは充分親と同じシリーズも組めると思う

    それはそれとして初心者用のやつのお人形かわいい

  43. 名無しのゲーマー より:

    まぜっかえす気が消し飛ぶくらい幸せな風景でなにより

  44. 名無しのゲーマー より:

    勝手なイメージだけどパパぼく。の部屋は立ち入り禁止だと思ってた。
    だってケツの形した枕とか、カッコいいお典雅とか、起爆物質だらけっぽいし…

  45. 名無しのゲーマー より:

    ブルアカクリアファイルを使ったミニ四駆コース
    秋葉原の道路を封鎖して公道カーレースしているような楽しさがある

  46. たごさく より:

    子どもに対して優しくてワロタ

  47. 名無しのゲーマー より:

    動物ミニ四駆シリーズにペンギンあるよね

  48. 名無しのゲーマー より:

    小さい頃、道路でビートマグナムと並走してたら踏ん付けて壊してしまったので、路上で遊ぶのはやめようね!

  49. 名無しのゲーマー より:

    ピンバイスだのニッパーだの一般家庭にあるわけもなく
    小学生どころかへたすりゃ幼稚園児がカッターナイフで肉抜きして段ボール箱や新聞紙の上でノーマスクでスプレー塗装やってたのが第2世代ぞ

  50. 名無しのゲーマー より:

    アリスギアはやりたいこと全部やってる感あってすき

  51. 名無しのゲーマー より:

    クリアファイル使われて怒らないの優しい!!

  52. 名無しのゲーマー より:

    >なんかもう、そういうものなのだと割り切ってほしい。ぜんぶアリスギアが悪い。

    何も言い返せねェ

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