あっ、ヤバい! カウンターされてる!
盛大に燃やされてる! エルフェルトの太ももが! 豊かな筋肉と脂肪を兼ね備えた太い太ももが燃やされてる!
あっあっ、なんとかこう、フォルトレスディフェンスで引き離して、
いや、ジャンプで抜けて、あっ、えっ、
えっ、えっ、
エルフェルトーーーーー!
エルフェルト=ヴァレンタイン、太ももをこんがり焼かれて敗北!
『ギルティギア ストライヴ』(略称:GGST)をプレイし始めて、おおよそ3週間が経った。
本格的に格ゲー(対戦格闘ゲーム)をやるのが初めてのぼくにとっては、格ゲー歴も3週間を迎えたということになる。
ぼくは生粋の戦士なので、純粋に闘争を求めてGGSTをプレイしている。
血湧き肉躍る戦い以外にぼくが求めるものなどなにも
ああ~! 太ももがぶっとい! やられ姿も太ももがぶっとい!
かわいいね! もっとぶっとくしていこうね! あったかいご飯をいっぱい食べて血行をよくして太もものお肉を躍らせていこうねぇ~!
ぼくは格ゲーに対してかなり苦手意識があったし、いまでも完全に抜けてはいないと思うのだが、少なくともGGSTに関しては「めちゃくちゃ楽しい!」と思えている。
いまとなっては、ぼくが格ゲーに対して抱いていた印象にはかなり偏見が含まれていたな、と思う。
【ギルティギア ストライヴをプレイする前のイメージ】
[1] 反射神経が必要なのでアクションが苦手な人は厳しそう
[2] 技やコンボや各種テクニックを覚えるのが大変そう
[3] エルフェルト=ヴァレンタインがかわいい
結論から言うと、すべて間違いだった。
反射神経はむしろ一般的なアクションゲームよりいらないし、技やコンボや各種テクニックはとりあえず少数だけ覚えて磨いていけば大丈夫だし、エルフェルト=ヴァレンタインは超かわいい。
超かわいい~!
もちろん、上級者やプロゲーマーの世界みたいなところまでいくと、反射神経がモノを言ったり、使いこなせるコンボやテクニックの引き出しの数が勝敗を分けたりすることは多々あるのだと思う。あとは、キャラ相性みたいなものも影響してくるだろう。
ただ、ぼくのような初心者がプレイする段階においては、そういうのはまったく関係ない。シンプルに努力の量と質で決まるレベルであって、才能やキャラ差のようなコントロール不可な要因が影響しだすレベルにはほど遠い。「○○(外部要因や運要素)のせいで負けた」みたいなことがなく、ぜんぶ自責だ。わかりやすい。
つまり、この先どうなるかはわからないが、いまのぼくはまだ自分と向き合うことさえやめなければどんどんうまくなれる場所にいる、ということだ。これはとても楽しい。
というわけで、格ゲーはそんなに怖くない!
ぜんぜん怖くないと言うとたぶんウソになるが、格ゲーに苦手意識がある我々の先入観よりはずっと怖くない! 反射神経とかテクニックとかじゃなくて、一戦一戦をちゃんと考えて動けば初心者同士の戦いならそれなりに形になるし、勝っても負けても学びがあって楽しい!
では具体的に、「一戦一戦をちゃんと考えて動く」とは、どういう感じなのか。
7Fに来ました
なんでもかんでもガトリングコンビネーションを出し切ればいいものじゃないということがわかってきました pic.twitter.com/K2DVhTb9e6— ゲムぼく。 (@gamebokusan) December 29, 2023
この一戦(オンライン対人戦)を例に、場面場面でどんなことを考えていたのかを実際に振り返ってみる。
格ゲー歴3週間なのでぜんぜんたいしたことは考えていないしミスも多いのだが、そのへんも含めて初心者のリアルをお伝えしていくので、「あ、格ゲーってそういう感じで考えて動いてるんだ」と思ってほしい。
開幕の立ち合い。
ぼくのキャラは左側のエルフェルト。相手(右側)はカイというキャラ。これは3ラウンド目で、これを取ったほうが試合に勝つという状況。
1ラウンド目と2ラウンド目、ぼくは後方ジャンプからの空中Missシャルロット(飛び道具)でスタートしたので、このラウンドは意表を突いていきなり殴りに行こうと思っている。立ちS(スラッシュ)で攻撃だ!
あっ、ガードされた!
本当ならここで攻撃を止めたかったのだが、もう次の攻撃としてしゃがみHS(ヘヴィスラッシュ)を入力してしまった。たぶん空振りする。
となると、反撃が来る! こっちもガードだ!
フォルトレスディフェンス!
フォルトレスディフェンスという特殊なガードに成功すれば相手との距離がちょっと空くので、反撃に転じやすい。この間合いからなら立ちS→しゃがみHSが当たるので、入力しておく。
当たった! 相手が浮くので追撃が入るはず!
すかさずチェーン・ロリポップという必殺技を入力して、浮いた相手を追いかける。相手を浮かせたらチェーン・ロリポップ、はこれまで何度も練習してきた動きだ。
チェーン・ロリポップで相手を壁際に運んでいくが、途中で連続技の選び方を間違えてコンボが途切れてしまい、さらに相手のサイクバーストで吹き飛ばされてしまう。仕切り直しだ。
ここは考えどころ。たぶん、相手は壁を背にしているので、早く壁から離れたいはず。地上か空中かはわからないが前進してきそうな気がする。となると、後方ジャンプで様子を見てから、走ってくるなら空中ダッシュSでぶつかりに行き、飛んで来るならそのまま空中Sか空中Missシャルロット(飛び道具)で迎撃するのがよいか……?
走ってきた! 空中ダッシュS!
ガードされるが、ここはかまわず押し込む。「かまわず押し込む」と言うとなんか決意がありそうでかっこいいが、実態は「エルフェルトは守りに入ったら負けるから攻め続けるしかない!」と思っているだけである。必死である。
ただ、いちおう考えてはいて、S→S→HS→HSのガトリングコンビネーションを基本としながらも、相手に読まれづらいようにボンボン・ショコラという必殺技やしゃがみHSを混ぜている。でもけっきょく必死ではある。
攻め続けて壁を割る! 「ウォールブレイク」と言うらしい。
壁際で相手にダメージを与え続けているとこれが起き、相手が大きく吹き飛んで追加ダメージを受ける。ポジション的にはステージ中央で仕切り直しとなる。
こちらのほうが体力に余裕があるので、一歩引いてMissシャルロット(飛び道具)で牽制してもよさそうだが、それくらいは相手も読んでくる可能性がある。ここはMissシャルロット(お手入れ不足)という突進技で突撃だ!
しまった! ジャンプダッシュでかわされた!
この距離だと、相手は……突進してくるか? それとも飛び道具か?
コンボで一発逆転が狙える状況なら突進がありうるが、こちらの体力は満タンなので、まずは飛び道具で削りに来そうな気がする。自分だったらそうする。
ということは、ボンボン・ショコラで跳び上がってかわしながら距離を詰めるべき! もし間違っていたら反撃をくらうが、覚悟のうえだ!
よし、読みが当たった!
屈強な太ももから繰り出される華麗なジャンプで飛び込んで攻撃!
もういちど飛び道具が来るが、これも予想通り!
なぜならぼくも追い詰められたときMissシャルロット(飛び道具)を連発したくなるからだ! 気持ちが超わかる!
屈強な太ももから繰り出される力強い空中ダッシュでかわして……
屈強な太ももから繰り出される銃撃でフィニッシュ!
勝った!
ただ、これは勝ったことそのものよりも、その場その場でちゃんと考えて動けた喜びのほうが大きい。
そして、考えていたからこそ、「ここは判断を間違ったな」とか「ここは判断としてはよかったんだけど入力が遅かったな」とかもその場ですぐ振り返れる。課題が見つけやすく、次につなげやすい。
……という感じで、じつは格ゲーは反射神経というよりは思考が活きる場面が多々あるゲームジャンルなのだ。
もちろん、すごい人は反射神経や操作テクニックだけで戦えることもあるのだろうが、ぼくはそういうのはできないし、考えて動くプレイスタイルのほうが好きなので、このやり方が性に合っていると思う。
なので、ぼくのようにアクションが苦手でRPGやシミュレーションのほうが得意だという人も、意外と大丈夫だ。特にエルフェルトはコマンド入力もカンタンなのでなおさら。
興味があったら、ぜひあなたもギルティギア ストライヴをプレイしてみてほしい。
……ちなみに、上記の一戦の例は、結果的にめちゃくちゃうまくいったパターンを取り上げている。
当然ながら毎回こんなにうまくはいかないし、むしろ読みが外れたり思考が追いつかなかったり勝手に空回りしたりする場面のほうが多いくらいだ。
なので、「ええ~……そんなに考えて動けないよ……」と思った人も安心してほしい。最後にNG集をお届けするので安心してほしい。
グエーーーッ!
アッ、
イテッ、
ウゲーーーーーッ!!
やられ姿も太ももがぶっとくてかわいいぞ、エルフェルト=ヴァレンタイン!
コメント
>エルフェルト=ヴァレンタイン、太ももをこんがり焼かれて敗北!
正月食うお高いハムを思い出した
ゲムぼく氏が頑張ってるのでこっちのGGモチベも上がっている
是非ともこのまま天上(階)まで突き抜けて欲しい
>じつは格ゲーは反射神経というよりは思考が活きる場面が多々あるゲームジャンルなのだ。
3週間でこの事に気づいてるのは控えめに言っても素晴らしすぎる
ゲムぼく。氏の言う通り高速中段への対応など反射神経を要求される場面はあるが
基本的に格ゲーは思考や読み合いをしてる時間がほとんどなのだ
ガチで伸び代しかないなこの人は、太ももへの執着も含めて
負けを全て自責にして成長できるメンタルが格ゲーマーとして優秀すぎる
無理せず楽しめる範囲でいいけど、どんどん上に行って戦う姿が見てみたい
GGST歴2年なのにまだ2Fと3Fを行ったり来たりしてるワイ、号泣(流石に2年間ず~っとやりこんでたわけではないけど)
ゲムぼく。さんの配信見て始めた勢ですが、エルフェルト戦は正直チェーンロリポップが凶悪すぎてトラウマになってますが、それはそれとしてエルフェルトは可愛いなーって思いながら戦ってる
私は、試合中は割と脳死になる場面があります。ゲムぼく。さんの学習サイクル回見てから、試合やラウンド毎に今の戦い何が良くて悪かったのかはちょっと考える癖をつけるようにしてます。勝ちには完璧に繋がってないですが、できてるできてないが分かるのは楽しいですね。
こんなに楽しんでる姿を見るとGGSTやりたくなってくるな
キャラ眺めてみるか…
格ゲー界隈は自分は弱いのに指示だけはしてくる動画勢ってのが結構いるんですが
ゲムぼくさんは人の話聞かないからその辺も大丈夫そう
時たま挟まれる「エルフェルトかわいい(意訳)」に笑いつつも内容はものすごく本格的かつわずか3週間でこれとは正直震える。
シリーズ複数やってるけど私まだ全然できとらんことを意識してプレイしてるの強すぎる…
スマブラとスト6をやってるのでプロゲーマーの動画を最近はよく見るが
リプレイをちゃんと見て反省しろ、というのはよく言われている
特にスト6は自分と相手のコマンド入力も確認できるので、そこからも多くの情報が得られる。
スクショ見る限りギルティも見れるっぽいので、学びにしたいところですね
尚自分はあまりリプレイを見れておらん模様
>「○○(外部要因や運要素)のせいで負けた」みたいなことがなく、ぜんぶ自責だ。わかりやすい。
結構な数の格ゲーマーの耳が痛くなる発言を…
ゲムぼくが一番相性悪そうな格ゲーに普通にハマってるの意外すぎていまだに困惑する
これが太ももパワーか…
格ゲー苦手な友達にこの記事を紹介してあげたい!
他の記事はなるべく読まないようにしてほしいけど
のちに天上階まで到達するエルフェルトの足跡なのであった…
ギルティギアに関してはクレーンゲーム記事並みにプレイの内容に特化しててしっかりと読者ニーズに合わせて来てるのを感じる
よく考えるとゲムぼくでそういうムチムチゲームが少ないだけかもしれない
いい記事なんだけど屈強な太ももの情報が多いんだよな
格ゲーの記事たくさん書いてて嬉しい!
メイちゃんの太もももよろしくお願いします。
GGST民としては、最近よく記事に取り上げてくださって非常に嬉しい。性癖で人口増やしていきましょう。
世界樹の縛りプレイとかで自責志向が染み付いてるのが強い気がする
普通は負けたらキャラのせいにするよ
楽しそう
私も格ゲー挑戦してみようかなと思いました
エルフェルトの太ももがカイの2倍くらいあって笑ってしまう
格ゲー歴3週間で「格ゲーとは思考や読み合いが物を言う勝負だ」という本質に気付いて実践できるのすごすぎでしょ
当時と今とでは環境が違いすぎるので単純比較できないかもだけど、自分が格ゲー初めて3週間の時なんて「昇竜拳コマンドが5回に1回しか成功しない」「困ったらとりあえずジャンプか飛び道具」みたいなレベルだったよ
ラムレザルの6HSを空振りすると太ももが非常に揺れます。
ファフニールガークラ遠Sとかいう典型的なソルハラを受けてて涙を禁じ得ません
エルフェルトの魅惑的ふとももがきっかけで初めて3週間でここまで成長できるのはすごいし、格ゲーというジャンルへの理解が早すぎてびっくりしてますな…
そうなんですよ、格ゲーってお互いの脳味噌フル稼働して戦ってる時ほんと楽しいんですよね
しかし歴戦の格ゲーおじさんでも中々至らないラインを軽々乗り越えてて戦慄する…
ムチムチ狂いコワイ
意識配分がうますぎる
全力で楽しんで、上達しておられる。凄い。
自分は格闘ゲーム全く駄目な人間ですが、とても読み応えのある記事でした。オチも可愛らしくて? 素敵です。
自分も初心者の頃こんな感じで一喜一憂するけどそれでも楽しくてひたすらやってたなって懐かしくなりました
このやればやるだけ上手くなってく実感があるのがたまらなく楽しいんですよね
自分の好きなゲームを楽しいって思いながらやってくれる人がいるのが嬉しいです
楽しそうにプレイしてらっしゃるのを見て年末にGGSTを購入しました。
様々なゲームで対人というものに恐怖と苦手意識があったのですが、このゲームで初めてランクマに挑戦してみました。もっと上達していつかゲムぼくさんと対戦してみたいです。
ムチムチではないがブリジットのふともももいいぞ!!