ワイルドエリアでダイマックスサーナイトを相手にまとわりつくを連発するというこだわりのプレイをしていたところ、息子(6歳)が「パパ、ポケモンバトルやりたい。けっこうつよくなったから」と話しかけてきた。
おっ、いいのか?そんなに軽々しく挑んで。
ぼくはかつてミミッキュ一匹でアローラリーグを制し、いまはモルペコ一匹でガラルを制覇しようとしている人間だぞ?
娘(当時5歳)にもきっちり勝ってるんですけど?たまたま1回だけ負けたけど2回目は勝ったんですけど?
息子はもうすぐ小学校に入学する。
環境が変わり、ときに厳しい経験をすることもあるだろう。
ならばせめて、いまのうちに少しでも世の中の厳しさを教えてあげるのが親の務め。
いくぞ!自信があれば世の中うまくいくってもんじゃねえってことを教えてやるよ!
【ルール・編成】
対戦方式は、シングルバトルのノーマルルール。6匹をフルに出す戦いだ。
編成はこちらを用いる。ヌオーがあくびとどくどくで流れを作り、ヌケニンをクッションにしながら交代戦を仕掛けてアローラ御三家とミミッキュで攻めるパーティー。本気の6匹だが、特にアローラ御三家は性格・個体値・努力値すべて完璧に調整済みの完全ガチ仕様である。
相手の編成は……セレビィ、ザルード×2、ガラルサンダー、ガラルファイヤー、ガラルフリーザーか。かなりタイプに偏りがあるな。くさとひこうばかりでバランスが悪……あれっ!?全員ヌオーに強いじゃん!
いやしかし、編成から察するに、息子はわりとミーハーっぽく見える。映画特典でもらった3匹と、ちょっと前に捕まえたばかりのガラル三鳥。おそらく、どれも育てきってはいないはず。
そこにつけいるスキがある!息子よ、ポケモンバトルは人生のように奥深いことを知るがよい!
【戦闘開始!】
よし、息子の1匹目はガラルサンダー!読み通り!
くさタイプが来たらくさ4倍のヌオーは即死だったが、ぼくはガラル三鳥のどれかが来ると思っていた。理由はカンタンで、息子はセレビィとザルードが好きで、かつ好きなものを最後に取っておくタイプだからである。ポケモンバトルってのはトレーナー同士の心理戦なのだ。
あくびでサンダーを眠らせることに成功。いい立ち上がりだ。
息子がザルードに交代してきたので、こちらもガオガエンを出す。
ここは、息子お気に入りのザルードを早めに叩き潰すことで精神的ダメージを与えておきたい。フレアドライブでしとめにいく!
……が、ファイヤーに交代して耐えてきた。
「フレアドライブがくるとおもったけど、もしかしたらDDラリアットかもしれないから、(あくわざに強い)ファイヤーにしたんだよ」と息子。
なかなかやるな、息子。その年齢でそこまでの対応ができるとは。たしかに、交代読みでDDラリアットって選択肢も脳裏によぎったんだよな。
しかしここは運よくやけども入り、フレアドライブ2発でファイヤーをしとめた。
その後ガオガエンがやられてしまい、残り5対5。ミミッキュ一匹旅の色違いミミッキュVSガラルフリーザー。
このミミッキュはゴーストわざがかげうちしかないのでやや火力不足だが、つるぎのまいを1回使えばガラルフリーザーを2発で落とせる。
ぼくは対戦ガチ勢ではないが、ミミッキュ一匹旅をやってきたのでミミッキュ絡みのダメージ計算は感覚でだいたいできる。息子よ、ポケモンバトルも人生もそうやって計算することが大切で
えっ!?オボンのみ!?
確定数がずれちゃうんですけど!?
そしてここで息子はフリーザーを下げた。
次に出てきたのはセレビィ。セレビィもゴーストわざが弱点なのでかげうち2発で
お前もオボンのみかよ!!
同じ持ち物をいくら持たせてもいいというノーマルルールの特性をフル活用してきたな……
ミミッキュが倒され、4対5。
しかし、ヒントも得た。ミミッキュに放ったわざと、そもそも映画特典であるということを考えると、このセレビィはマジカルリーフ(くさ)とみらいよち(エスパー)しか攻撃わざを持っていない可能性が高い。
ならば!
いけっ、ヌケニン!
ヌケニンは特性『ふしぎなまもり』により、弱点(ほのお・ゴースト・いわ・ひこう・あく)以外の攻撃をいっさい受け付けない!
息子がヌケニンの特性と弱点を理解していれば交代してくるだろうが、交代先にほのおタイプはいないのでおにびを叩き込める。理解しておらずセレビィを出し続けるようなら、シザークロスでしとめるのみ!
代えるも地獄、代えぬも地獄!さあ、どうする息子
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
げんしのちから(いわ)持ってたァァァァァァァァァァァァ!!
アアアアアアアアア……ヌケニン……
ぼくの大好きなヌケニン……使いこなすとなんか玄人っぽく見えそうで好きなヌケニン……そんなヌケニンに素人感あふれる退場をさせてしまった……
残り3対5。
アシレーヌとヌオーではセレビィに勝ち目がないので、ジュナイパーを出すしかない。
そして、ここでダイマックス!
もともとこのジュナイパーはダイマックス前提のじゃくてんほけん型。ダイジェットとダイスチルで流れをつかむ!
息子もザルードに代えてダイマックスしてきたが、ダイジェットで撃破!これで3対4!
すばやさもアップできたので、これでそうそう先手を取られることは
アアアアアアアアアアアアア!
ガラルサンダーにブレイブバードで瞬殺されてしまったァァァァ!
「サンダーはね、こだわりスカーフっていうのをもってて、すばやさがたかいんだよ」
知っとるわ!こだわりスカーフの効果くらい知っとるわ!
6歳にしてこだわりスカーフの有用性を理解してることにびっくりだわ!ふつう小さい子ってもっとわかりやすい攻撃力アップみたいなやつのほうが好きだろうが!なんだきみは!天才か!!
ダイマックスエースを潰され、残り2対4。
うーん、アシレーヌかヌオー……くさタイプに弱いのしかいない……
アシレーヌにはきあいのタスキを持たせているので、なにが来ても一撃は耐えられる。
サンダーの一撃を耐え、反撃のれいとうビームで倒した。これで2対3。
アシレーヌVSセレビィ。
先制わざのアクアジェットなら確実に先手が取れるが、効果いまひとつなので倒しきれない。
となると、ここはれいとうビームに賭けるしかないか……
このアシレーヌは最速調整なので、すばやさ実数値123。映画特典のセレビィは性格『きまぐれ』なので、すばやさに努力値が振られていなければすばやさ実数値は最大でも120のはず。セレビィは種族値がオール100で単純なので計算しやすい。
よし、ギリギリいける!振っててよかったすばやさ努力値!ここまでやるのが大人と子どもの違いだぜ!
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
セレビィのマジカルリーフのほうが速かったァァァァァァァ!!
「えっ、なんで!?こだわりスカーフでもないのに!?」
「ポケんちでね、ヒャダインがね、すばやさがいちばんだいじだよっていってたよ。あげかたもきいたよ」
ウオアアアアアアアアアアアアアアア!
テレビ東京めェェェェェェェェェェェェェ!!
残り1対3。
こちらの最後のポケモンはくさタイプに弱すぎることでおなじみのヌオー。
…………
………………
【結論】ポケモンバトルに年齢は関係ない。あと、ポケんちはすごい。
【結論2】勝ったごほうびに色違いゼラオラをあげたら、「パパ、これまだもってないでしょ。だいじにしてね」とミカルゲをくれた。息子はとてもやさしい。
コメント
娘さんといい、この齢にして先読みができるとか凄い
たまーにしか見られないのでよく知らなかったんだが、ポケんちって対戦周りのことも話すんだな
変な縛りしてるから通常プレイが出来なくなってる説
セレビィより先に動けてたら
ワンチャン勝ってた可能性ありましたね
顔見せの時点でヌオー殺される予感しかしなくて面白い
ヌケニンの特性を偉そうに語ってからぶち殺される所最高にゲムぼくさんっぽくてすき
ガラルファイヤーとガラルフリーザーはいかくに強いからガオガエンを出してはいけない
6匹対戦って意外に新鮮。
相性悪いからヌオー出さないって選択が出来ないからヌオー可哀想…
1行目から気持ち悪いな
トンビが鷹を生むってこういう事を言うんですね
勉強になりました
実数値計算までしといて完敗する父親って最高(にダサイ)ですね
賢者アアアアアアア
敗れる
子どもにちゃんと花を持たせてあげるなんて優しいお父さんですね(視線逸らし)
ポケんちの対戦ガチ回たまに見てるけど面白い
子供向け番組でヒャダインがランクマ用構築をガチで語って誰もついてこれないっていう
一行目の行為、子どもの前でしてるの…?こわ…。