
早春。梅が咲き、枯れた道が彩度を取り戻す季節。
梅の季節といえば……
確定申告!
梅は古来より早春の季語だが、現代社会においては確定申告の季語でもあるのだ! めちゃめちゃイヤな花だな!
【解説:確定申告とは?】
個人が1月1日から12月31日の1年間に得た所得と所得税をすべて計算し、税務署に申告・納税する手続きのこと。基本的には個人事業主やフリーランスの人が行うが、副業所得が一定以上ある会社員なども対象。
対象者の99%が「せっかくマイナンバーあるんだからそろそろ自動化してくれよ……AI使うんならこういうところにまず使ってくれよ……」と思っている。
「学生にとってはできる社会人っぽい響きなので言ってみたくなるが社会人にとってはそんなにいい言葉じゃない四字熟語ランキング」第3位(第2位は抜擢人事、第1位は裁量労働)。

出典:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm
この2026年春に行う必要がある「令和7年分(2025年分)」の確定申告は、2026/03/16(月)が期限。
今年はアリス・ギア・アイギスが確定申告イベントをやってくれないせいで取りかかるのが遅くなってしまったが、そろそろやらねば! いまこれを書いている時点で2026/03/09(月)なので、あと1週間しかない!
ぼくが確定申告をするのは、これが3回目。
2023年分で、会社員収入以外の副業所得が初めて20万円を超え、確定申告が必要になった。
2024年分も引き続き必要だったが、慣れたのでこれはかなりスムーズだった。
そして今回、2025年分。明らかにいままででいちばん大変。なぜかと言うと、

会社員ではなくなり、個人事業主になったから。
本業としての確定申告に比べれば、いままでやってきた副業レベルの確定申告などお遊びも同然。いよいよ「本物」の確定申告をやることになったと言える。
はたして、個人事業主としての確定申告は、どんな感じなのか? 個人情報が絡むので細かすぎるところは触れられないが、可能な範囲で実録レポートだ!
これを見て、確定申告をまだやっていない人はあせれ! 早くしろ! 個性と多様性の時代、人生は自分のペースで生きればいいが、たまにそれだけでは取り返しがつかない瞬間がある! 恋愛と親の死に目と確定申告だ!
1.確定申告支援ツールを導入する(所要時間:10分)
確定申告は、国税庁Webサイトの「確定申告書等作成コーナー」などを使えば申告書が作れる!
……のは事実なのだが、正直めちゃくちゃ難しい。お金はかかるが、民間のわかりやすくて便利なツールをなんでもいいから利用したほうが手間・精度ともにほぼ確実によい。
特に精度は大事。極論、手間はかかっていいとしても、抜け漏れなどがあって意図せず脱税などの不正行為をやらかしてしまうことがいちばん怖い。
究極は税理士に依頼するのがよいのだが、個人事業主スタート初年度からそれをやる人はあまり多くないだろうから、とりあえずツールを導入しよう。個人的な認識では、『やよいの確定申告』『freee』『マネーフォワードクラウド』あたりが有名どころ。

ぼくはふだんから家計簿アプリとして『マネーフォワード』を愛用しているので、その流れでマネーフォワードクラウドのパーソナルプランを契約した。
信じてるぞマネーフォワード。15,360円の価値はあると信じてるぞ。
2.開業届を出す(所要時間:10分)
大前提として、個人事業主・フリーランスは開業届を出しておかねばならない。
これは、確定申告が青色申告であるか白色申告であるかにかかわらず、原則として「自分が開業したと思う日」から1ヶ月以内に出す必要がある。が、遅れても罰則があるわけではないらしい。もし忘れていた場合は、いまからでもすぐに出そう。
ちなみに、「青色申告」と「白色申告」は細かく説明しだすとややこしいが、とりあえず「できるなら青色申告のほうがお得」と覚えておくとよい。せっかく確定申告支援ツールを使うなら、いったん青色申告をめざしたほうがよい。今回ぼくもそうする。
開業届は、国税庁Webサイトから手続きすることもできるが、やはりわかりづらいので、先述の確定申告支援ツールを使ったほうがよい。ほとんどの場合、開業届を作ってそのまま出せる機能も含まれている。

『マネーフォワード クラウド開業届』だと、こんな感じ。
事業内容や個人情報などをひと通り入力したら、うまく書類化してくれて、そのまま提出もしてくれる。
ぼくの場合、けっこう前にやったので記憶がややあいまいだが、10分くらいで済んだと思う。爆速。
3.仕訳帳を作る(所要時間:1時間~∞)

いちばん大変なところ! 日ごろから収入・支出を管理している人とそうでない人の差がいちばん出るところ! 早ければ1時間で済むが遅ければ無限に等しい時間がかかる!
人によっては365日ぶんをここで入れることになるわけで、1日3分で済ませたとしても365×3=1,095で18.25時間かかる!
ぼくは前述の通り、マネーフォワードでふだんから家計簿をつけていて、クレジットカード・銀行口座との連携設定もしてあるので、すべてのお金の出入りがあらかじめ記録できている。その中から確定申告対象になる項目も設定できている。
なので、「明細の取得」ボタンを押すだけで、基本的な仕訳帳はすぐ完成する。

……と思っていたのだが、ひとつ誤算があった。
それは、「副業でやっていたときは『雑所得』であり金額も低かったので売上も経費もそこまで細かく科目設定をしなくてもよかったが、本業ならば『事業所得』であり金額も高いので細かく科目設定が必要」ということ。
金額自体はぜんぶ合っているのだが、科目がおおざっぱすぎるものがいくつかあり、それをひとつひとつ直すことになった。気づけてよかったが、時間がけっこうかかった。
さらに、ぼくのように自宅が主要な仕事場になる人の場合、非常に重要なのが「家事按分」の設定。

家事按分とは、自宅や私物を事業用・私用の両方で使う場合、家賃や光熱費などの支出を「使用割合」実態に応じて経費として計上するしくみ。
わかりやすい例として、パソコンの電気代が月1,000円かかっていたとして、パソコンを使う時間の4割が仕事、6割が趣味だったら、4割は経費にできる。
「経費にできる」と言うとなんかお得っぽい雰囲気だが、会社員は会社で使うパソコンの電気代なんて当然払っていないわけで、これは「やるとお得」と言うより「やらないと損」の話である。やってようやく人並み。
マネーフォワードクラウドの場合、前述の科目設定がきちんとできていれば科目ごとに家事按分比率を一括設定できるので、かなりカンタンだった。たとえば、「光熱費」は一律30%にする、みたいな感じ。

何回かやり直して、トータル1.5時間ほどで仕訳帳が完成。
やり直すとは言っても、ミスを見つけたらマネーフォワード側で入力し直して、マネーフォワードクラウドで一括取り込みボタンを押すだけなので、ややこしくはない。
4.ツールの案内に従い、必要事項を入力する(所要時間:30分~1時間)

ここもけっこう時間がかかるポイント。
そして、ここがおそらく、ツールを入れているかいないかで精度がいちばん変わるポイント。確認項目がいろいろ多く、素人が自力だけでやろうとするとほぼ確実になにかしら間違える。絶対に税理士かツールに頼ったほうがいい。

ここで正確な入力のために必要になる書類はいろいろあるが、代表的なのは「支払調書」や「社会保険料控除証明書」など。
特に、ぼくもそうだが、取引先が多数ある人の場合は「支払調書」がとても重要。あっちこっちから支払調書が届いているはずなので、それをちゃんと引っ張り出して確認し、売上金額や源泉徴収額を正しく入力していこう。
5.間違いがないことを確認して、提出~納税する(所要時間:15~30分)

すべての入力を終えたら、ツールが申告書や青色申告決算書を作ってくれるはず。
その内容を確認して、間違いがないことを確かめたら……

提出だ! 提出はツール内でそのままできるのでカンタン!

提出が完了したら、

『e-Tax』にログインして、本当にちゃんと提出できているか確かめて、

納税が必要ならば、そのまま納付。
あらかじめ引き落とし口座を設定しておけばすぐ済むし、そうでなくても数分程度。

作業を開始したのが、13:00。終わったのが、15:43。所要時間、2時間43分。
これは……本業としての初確定申告のわりには、けっこう早いのでは!? でも2時間43分もかかって「けっこう早い」という感想になる確定申告って、やっぱり恐ろしいのでは!? これふだんから記帳していない人は誇張抜きに丸数日かかるのでは!? 早くしろ! 恋愛と親の死に目と確定申告はギリギリでは遅い!

感想としては、やはり「ふだんから家計簿つけといてよかったな」がいちばん大きい。家計簿から仕訳対象だけを一括抽出すれば、仕訳帳がすぐできるわけだから。
我ながらちゃんとしている。スマートだ。あなたもぜひ、ぼくのスマートさを見習ってほしい。あなたもぼくのように日ごろからちゃんとしていれば、確定申告ごときであせることなんてひとつも……

(確定申告完了直後の床)
わあ! 明らかにあせって書類をあさりまくった形跡!























コメント
確定申告で書類を漁って散らかるのわかる。普段から整理しとけと毎年思ってる。
会社員だから全然分からないけど
大変そうだな~って思う
マネーフォワード何年か前にゲムぼくさんの影響で入れたけどかなり助かってます
家計簿がグラフで出てくるのが嬉しい
そもそも確定申告をお知らせしてくれるスマホゲーがレアなんですが…
開業届を出すタイミングが悪いと青色申告できるのが翌年からになり白色確定してしまうので気をつけよう!(一敗)
書類を漁った写真、空き巣が入ったようにしか見えなくて笑ってしまった
冒頭で既に書かれてるけど、あらゆる金の流れをマイナンバーで管理して完全自動にしてほしい。怪しまれそうな金の使い方もしてないし(FanzaとDLSiteを除く)
開業届けと青色申告申告書を提出できるのが2026年度分は0315までなので、今年から個人事業主なんだよなーって人は今しておきましょう。
さもないと白色申告しかできなくなり、払う税金が数十万単位で違ってきます(一敗)
弥生でやってますが、やはりソフトを使うと本当に楽になりますよねありがたや〜
確定申告で書類全部ひっくり返して漁るのあるあるですよね
自分もこれまで転職の空白期間とかで2回くらい自力で確定申告したので分かります…
確定申告対象者でまだやってない人という
明らかな少数層を狙い撃ちした記事
マネーフォワードってWEB版使いづらくない?
その代わりスマホアプリが便利すぎるが
個人の確定申告の話ですが、医療費控除とふるさと納税がマイナポータルから連携できて助かりました。
国税庁もAI使ってますよ!税務調査側ですが!
帳簿さえつけてればほんと一日もかからないよね、帳簿さえつけてれば・・・(絶賛記帳中
サラリーマンなので住宅ローン控除と医療費控除とふるさと納税ぐらいしかやってないけどそれでも2時間ぐらいかかったので、自営業で3時間弱はめっちゃ早いと思います。
う~ん地獄。
もし会社員やめる日が来たらそこからはコレ前提に記録残すようにしよう…
今はクレカの明細と預金残高で済ませちゃってるから…
確定申告が怖すぎて個人事業主やりたくないまである
改善されてはいるけど、超厳重に扱わなくちゃいけない個人情報だってのもわかるけど、
マイナポータルとかの公式サイト、アプリの使い勝手が悪すぎる
数年前は、誤入力の訂正のためなども含めて、手続き完了までにマイナカード読み取りを数十回やったぞ
個人事業主ってやっぱとんでもなく大変そうだなあ…
各所の「確定申告終わらせました」報告を見てパワーを高めてます
あと数日で貯まりそうなので、そこから確定申告を始めます
アルバイトでも複数やってると確定申告が必要だそうで震えてる
こんな情報どこで確認しろと…?
訳が分からなくなる前に何かしらのソフトを使うべきなのか
>”人によっては365日ぶんをここで入れることになるわけで、1日3分で済ませたとしても365×3=1,095で18.25時間かかる!”
ここバカデカ文字で書いてていいと思う
ほんとめちゃくちゃ仕事できるゲムぼくさん尊敬します。
うちはお金勘定するの苦痛すぎて毎年まとめてやってる。今から頑張ります…
確定申告…ウッ頭が…
ゲムぼくさんが普段からつけてるという家計簿はDLsiteとかfanzaで埋まってそうですけど、税務署から何か聞かれたりしませんか?
マイナポータル含めマイナンバー関係の手続き毎年更新されて使い勝手良くなってるの偉い
どうも!確定申告該当者でまだ終わっていない者です!(3/11 21時時点)
今日か明日にはなんとか。。。
副業初めて初めて確定申告したけど、簡単すぎてビビってた
個人事業主は大変なんすね 数年後にはなる予定だからこの記事を覚えておこう
なんであんなに国の機関のサイトってわかりづらいんでしょうね…陰謀か?