よし、3回目の天上階チャレンジ!
最初の相手はメイ。メイとは過去に何度も対戦してきているから、だいたいの技や動きはわかるつもりだが……
あっ、投げられた!
うまい! でも感心してる場合じゃない!
チェーン・ロリポップも必ず初撃で止められてしまう!
よくて相打ち! うますぎる! でもそんなこと言ってる場合じゃない!
天上階の人たちは圧倒的に格上なので、総合力ではまず勝てない。
実力で劣るこちらに勝ち筋があるとしたら……自分の強みを活かせる展開を作るしかない!
飛び道具のMissシャルロットで細かく牽制!
相手にジャンプや空中ダッシュでかわしてもらって……
対空技の前パンチ(→+P)で迎撃だ!
ぼくは前P対空だけは得意なんです! リアルでは下を向いて生きてきたぼくもゲームの世界では上を向いて生きているんです! なにその悲しい対比?
対空が得意だということが相手に伝われば、当然、相手はジャンプが絡む行動を取りづらくなり、選択肢が狭まるので……
相対的にこちらは動きやすくなり、チェーン・ロリポップも決めやすくなる!
唸れ、エルフェルトの太もも! その太さで大地を震わせろ!
HS(太ももショット)でトドメだ!
ぼくは対戦格闘ゲーム『ブルブルブル フット……』(別名:ギルティギア ストライヴ)をプレイしている。
ブルブル躍動し大地を震わせる太い太ももを見て「ふっと……」と感嘆する太もも鑑賞ゲームだ。
オンライン対戦の最上階にあたる10Fの上には『天上階』という真の最上階があり、その住人となるためには「天上階チャレンジ」と呼ばれるミッションをクリアしなければならない。
ざっくり言うと、天上階の住人と6戦して5勝するというものであり、かなり難しい。2敗した時点で失敗扱いで終了となる。
1回目と2回目は即2敗して即終了、今回の3回目は少し健闘したが3勝2敗で終了。先は長そうだ。
とはいえ、とても楽しめており、成長実感もかなりある。
手前味噌ながら、初めての格ゲーながらしっかりハマってしっかりプレイしていると思う。
2023年12月に購入して、最初はダッシュボタンすら押せなかったわけだが、約3ヶ月、70時間の努力によって、天上階チャレンジが3回出せたところまで来た。まだまだ成長できる予感がしている。
そして最近、「日々どういう練習をしているのか知りたい」という声をいただくことが増えてきた。
ぼくはもともといろんなゲームで「攻略情報は見ないし人の話も聞かない」というプレイスタイルを採っていて、ギルティギア ストライヴでも同じことをやっているのだが、これがたぶん格ゲーにおいてはだいぶ珍しいのだと思う。「じゃあお前はなにをやってるんだよ」と思われているのだと思う。太ももを見てるんだよ。
この機会に整理しておくと、ぼくはギルティギア ストライヴをプレイする際、目的・目標・課題を自分の中で設定して取り組むことが多い。
もちろん設定しなくても遊べるのだが、個人的な思想として、努力は「量×質」で成果が決まると思っていて、目的・目標・課題がないと量はともかく質は上がりづらいからだ。
特に、ぼくは機敏な操作が求められるアクション系のゲームが苦手でいつもRPGやシミュレーションばかりやっているので、そんな自分がほかの人とまともに戦えるようになるには努力の質はかなり意識しなければならない。
目的・目標・課題の定義は、だいたいこんな感じ。
ビジネスの世界でもよく使われる言葉なので、社会人の人なら似たようなことを見たり聞いたりしたことがあるかもしれない。
たとえば、コンビニエンスストア事業を手がける会社をイメージして、目的・目標・課題を考えてみると……
あくまで想像であり一例だが、こういう感じだろう。
目的には、中長期的・不変的なゴールを定める。「夢」とか「理想」とか言い換えてもいい。
目標は、目的達成の条件を具体的にしたもの。数値化できたり測定できたりするものだとなおよい。
課題は、「これをやりきれば目標に行ける」と言える具体的な行動・活動。ここまで来るとToDoにだいぶ近くなる。
で、これをぼくのギルティギア ストライヴに当てはめると……
たとえば、こういう感じになる。
目的は不変だ。ぼくはエルフェルトの太ももを地球より太くして最終的にそこに暮らそうと思っている。右の太ももが第二の地球、左の太ももが第三の地球だ。
この目的を達成するには、当然ながら、エルフェルトの太ももを誰よりも精度高く操作できなければならない。また、エルフェルトの太ももを研究し続けてその躍動感を高め続け、太く太く成長させ続けなければならない。これが目標になる。
そして、その目標に到達するためには、たとえば操作精度を高めるために空中Missシャルロットをミスなく入力できるようにならないといけないし、壁際で固まってしまっている太ももを脱出させてのびのびと躍動させる方法を身につけなければならない。これが課題だ。
ぼくは「練習リスト」を作っていつも更新しているのだが、これは目的・目標・課題で言うと課題のレベル感に近い。課題をひとつひとつクリアすることで、目標への階段を上っているイメージだ。
そして、この目的・目標・課題を定めるときに自分なりに大切にしているのが、「コントロール可能で、ズルができない内容にする」ということだ。
「コントロール可能にする」とは、外的要因の影響度を可能な限り低くする、ということ。
たとえば、「5連勝する」という目標はコントロール不可能な部分があり、「5試合連続で判断・操作ミスを1回もせず戦い切る」という目標は完全にコントロール可能だ。
「5連勝する」は、けっきょく当たった相手が強いか弱いかにかなり左右される。相手がある程度決まっている大会や対戦会ならいいが、マッチングのランダム性が強く、腕前の個人差も激しいオンラインマッチだとコントロールしづらい。たまたま当たった相手がプロゲーマーだったらほぼどうしようもない。「運が悪かった」と、自分以外のせいにできてしまう。
「5試合連続で判断・操作ミスを1回もせず戦い切る」は、完全に自分の中だけの話なので、相手や運は関係ない。自分のせいにしかできないので、つねに自責で考えることができる。
「ズルができない内容にする」とは、抜け道をなくして甘える余地をなくす、ということ。
たとえば、「1時間オンラインマッチで対戦する」は、時間しか問われていないので相手を選んだり本気を出さなかったりしてもいい。つまり、ズルができてしまう。
ぼくがやるとしたら、「1時間オンラインマッチで本気で対戦し続け、同じ相手と連続でマッチングしたとき以外は対戦拒否せず、今日の練習テーマである『相手のサイクバーストを読んでガード』を2回以上成功させる」くらいまでは最低限決めると思う。ここまで決めればズルはできなくなる。
これはたぶん、勉強やスポーツと同じ理屈だ。優秀な先生やコーチが厳しくマネジメントしてくれるならともかく、自学自習で時間だけを指標にしているとたいてい質が伴わない。どこかで甘えてしまう。
そして、日々のToDoに比較的近い「課題」の部分は、リプレイとトレーニングと対人戦を繰り返してひとつずつこなしている。
まず、リプレイ。ぼくは外部の攻略情報を見ないので、自分の対戦履歴こそがすべての情報源になる。リプレイモードで見たり、別途OBS Studioなどで録画したものをスロー再生でチェックしたりして、課題を発見する。
その後、トレーニングで分析を行って、課題を確定させ、その解決策を練習する。それだけで練習が足りなければ、ランクを気にせずフリー対戦ができるオープンパークに行って追加練習する。
で、ランクタワーのオンラインマッチで実際の対戦を行い、それをまたリプレイで見て、次の課題を発見したり、同じ課題に再度取り組んだりする。
この繰り返しだ。これらを自発的に楽しみながら続けていく。
これらは特に難しいことをやっているわけではなく、仕事や学問や他の趣味で誰でもやっているようなことをゲームに当てはめているだけに過ぎない。
でも、70時間プレイしてきて、目的・目標・課題のないぼんやりとしたプレイはほとんどしていないのは、ちょっと自慢だ。少なくとも60時間くらいはこれを徹底して量・質ともにすぐれた努力をしてきたので、その点は我ながらよくやっていると思っている。そして今後もしばらく続けていくだろう。
だいぶ特殊なプレイスタイルを採っている自覚はあるので人におすすめする気はないのだが、楽しい遊び方だとは思っているので、もし興味がある人がいたら、ぜひ参考にしてほしい。
ギルティギア ストライヴのプレイヤーである以上、あなたの目的が「自キャラの太ももを地球より太く」なのは周知の事実なので、ぜひそこから先の目標や課題を自分で設定してみよう。
(2024/03/29(金)22:00- やろうぜ!ギルティギア ストライヴ! A.B.A & エルフェルトSP)
コメント
自分は300時間やっててゲムぼくさんのような質のある練習を30時間くらいしかやってない
自覚があったので、最近のこういった記事のおかげで取り組み方そのものを見直す良いきっかけになって感謝してる。アークさん前作から太ももを大幅に上方修正してくれてほんまありがとな
おい最後
自キャラの太ももを地球より太くすることは前提なんかい
というか、そんなにコンスタントに課題って見つかるものなの?いくら振り返っても課題らしい課題が見つからない時ってありそうだけど、それは課題発見力が低くて気づけてないだけ?
すごい参考になりそうだったんだけど目的が異次元すぎてついていけなくなってしまった
>コンビニエンスストア事業を手がける会社
ここでファミマによる人類むちむち化計画出して来るかと思ったら、しっかりしたやつ出されて、脳みそむちむちヤロウは自分だと突きつけられて辛い
格ゲーの練習目標作ろうかなって気持ちとゆるっとやりたい気持ちが戦って、さっきの試合どうだったかなくらいのゆるゆる反省会くらいに落ち着いてしまう
目的が何の参考にもならない…
ストイックな技術向上プロセスの根底にあるのはゲームを楽しむ心とキャラ愛だよね。
ゲムぼく。さんのエルフェルト愛は彼女の太ももより太いではないかと思えるな。
すごいいいこと言ってるはずなのにゲムぼく。さんの煩悩が全てを阻害している。
(※ふとももは何もわるくない)
ストイックすぎる
まず上達しようとするところが才能なのよね
楽して勝ちたいとか考えると初心者狩りが最適解じゃんってなっちゃう
これはめっちゃいいことだなぁと思いつつ、自分の取り組んでるカードゲームだとどんな感じになるのか考えたけど、対戦系だとどうしても運の要素が絡むからズルのできない課題ってかなり難しいなってなってしまった
情報収集と研究に時間をかけても自分じゃ気が付かないことのほうが多いのに、課題発見力がずば抜けてる
どうやって培ったの?ラスオリやればいいんか?
>ギルティギア ストライヴのプレイヤーである以上、あなたの目的が「自キャラの太ももを地球より太く」なのは周知の事実なので、
否定は出来ない
冷静と情熱と狂気のちゃんこ鍋
分析内容とか課題目標とかは完璧でそれを遂行している実績もある
見ている内に天上階に達するかもしれない
だけど、なんで目的が太ももを第二と第三の地球にしてそこに住むなんだよ・・・
こんなんじゃゲムぼく。を尊敬できないよ・・・
>ぼくは前P対空だけは得意なんです!
対空が得意なのえらすぎる
ギルティは空中ダッシュがある関係で地上戦だけでなく空中のスペースにも駆け引きがあるから
きちんと反応して対空出来るのは偉い
「落とせたら飛びを通しに来にくくなる」まできちんと理解してるとか本当に初心者か?
俺はアバが好きだから太ももは細いままがいい
この感じどこかで見たと思ったら実は博識なソルだわ、ゲムぼくさんは実質太ももに詳しいソル!……あれ?
頭いい記事なのに狂気しか感じない
太ももを地球より太くするってどういうこと…?
ムチムチ語なの?
割と短期間に太もも愛だけで天チャレまで行ってるの意味が分からなさすぎる
>「じゃあお前はなにをやってるんだよ」と思われているのだと思う。太ももを見てるんだよ。
ですよねーw
真面目な記事ですごくためになるのに
太ももへの狂気が酷くて素直に尊敬できない。。
ふとももだけに思ってたより太い考えで一本取られたな!
ギルティギアやりたくなってきた
手なりでのんびり上手くなってった自分とは努力の質が違いすぎる
地頭ってこういうのを指すんすね…
仕事も勉強もゲームもうまく目標立ててやれないから、めちゃくちゃ勉強になった
素敵な講座でした!
めっちゃ頭の良いこと書かれてるんだけど太ももがノイズとなってる
この記事を見始めた影響でついに太ももを買ってしまった…