なんだこれ……?
ウォーターテープボール……?
息子「テープボールっていうのが、はやってるんだよ」
ぼく「へえ、そうなんだ」
テープボールとは、その名の通り、テープで作ったボールのこと。
それ用のテープが売られており、セロハン部分と粘着部分が剥離するようになっていて、粘着部分だけをうまく丸めて巻いていくとキレイなボールになるのだそうだ。
で、これは「ウォーターテープボール」と書いてあるから、テープをぐるぐる巻きにするかわりに、中に水を入れて作るボール、ということか……?
ぼく「このウォーターテープボールっていうのは何? 知ってる?」
息子「それは知らない」
娘「知らないけど、作ってみたい」
買ってみた。
なんだか在庫処分みたいなワゴンにたくさん積まれていて、1個100円だった。流行っているにしては安い。
とりあえず、テープをビーッと引っぱり出してみる。
これだけだと、ただの透明なビニールテープにしか見えないが……
おっ、なるほど! 2層構造だ!
端っこのあたりを爪でカリカリすると、粘着部分だけが剥がれてきた。
そしてこの粘着部分、かなり伸びる。
うまく伸ばして中に水を入れ、餃子を包むように閉じれば、水が入った透明なボールができそうだ。これがウォーターテープボールということか!
よし、粘着部分だけをキレイに剥がせたぞ!
これを両手の親指と人差し指で広げるようにして四隅を持って……
ボウルに入れた水の中に入れ、すくいあげるようにする。
テープの粘着部分は柔らかくて伸びるので、中央部分に水が溜まるはずだ。
おっ!
すごい! こんな感じか! キレイだぞ!
あとはこのまま、上のほうを粘着力で閉じるようにし……
あっ……割れちゃった……
あっ……また割れた……
(失敗により積み上がっていくゴミ)
ぼく「えっ、これ、めっちゃ難しくない?」
娘「むずかしい」
息子「ぜんぜんできない」
1時間半以上にわたってチャレンジを続けたが、できる気がしない。
基本的な手順としては、
[1]テープから粘着部分だけをキレイに剥がす
[2]親指と人差し指で広げながら持ち、破れないように水をすくう
[3]すくった水をこぼさないようにしつつ、上部を粘着力で留めてボールにする
という3ステップだけなのだが、これがもれなくすべて難しい。
そもそもキレイに剥がせないし、すぐ破れるし、上部を留めようとしているあいだに破れたり水がこぼれたりする。
そして、ここでほぼ確信したが……
これ、ウォーターテープボールって書いてあったけど、別に特殊なものじゃなくて、おそらくただの安いテープボールだな……ワゴンセールっぽかったこともふまえると、「がんばったら水を入れられなくもないよ」くらいの意味で、なかば適当に書かれていたのではなかろうか……
なんせ、どう考えても難しすぎる。誰かひとりができないだけなら「その人が不器用なのでは?」で終わりだが、3人そろってぜんぜんできないのはさすがにおかしい。
約2時間が経過した。
娘と息子はさすがに疲れと飽きが来てしまったのか、これをやめてゲームで遊び始めた。
娘はいつもより少し無口だ。おそらく、100円とはいえ「作ってみたい」と言って買わせてしまった、みたいな負い目があるのだろう。
しかし、大丈夫だ! そんな負い目は感じなくていい! いや、感じさせない!
なぜなら、ぼくが意地でもやり続けて、ウォーターテープボールを成功させるからだ! 買ってよかったと、作ってみたいと言ってよかったと思わせるからだ!
もう100回以上やっているが、ここまで来たら200回でも300回でもやってやる!
あきらめない姿勢を、そして続ければできるのだということを、ここに見せる!
……おっ!?
これはいい気がする! いままででいちばんキレイに、そして大きく広げられている気がする!
優しく水に入れて、ゆっくり、慎重に、すくいあげて……
上部をねじねじっとひねることで接着し、水がこぼれないように留める!
ぼく「でっ、できた!」
娘「えっ」
ぼく「ほら、見てこれ! ちっちゃいけどちゃんとできてる! 手を放してもこぼれない!」
娘「ええー! すごい!」
息子「ほんとだ! ほんとにできるんだ!」
ぼく自身ももちろん達成感があってうれしいが、それ以上に、娘と息子が自分ごとのように喜んでくれたのがうれしい。
やっぱり、成功をいちどでいいから見てみたかったはずだもんな。
粘着部分は全体的にかなり薄く、だからこそすぐ破れて大変だったわけだが、いざボールができあがると薄いからこその不思議な感触が味わえてとても楽しい。
ふにふにっとした柔らかさがあり、体温のような生温かさがあり、まるで中に生命がいるかのような繊細さと愛おしさがあり、それでいてずっと触っていたくなる気持ちよさがあり……
……
キンタマじゃん!
柔らかくて生温かくて中に生命がいて繊細で愛おしくてずっと触っていたくなるって、ぼくのキンタマじゃん!!
ああ~! かわいいよ! 大好きだよ! むにむにむにむに!
あれっ!?
むにむにしてたらキンタマから体液がこぼれ出した! 穴が開いたのか!?
ああっ、キンタマが! 汁があふれてしぼんでいく!
あっあっ、待ってキンタマ!
行かないで! 君がいなくなってしまったらぼくは
ああ~~~~!!
ああ……ああああ……
コメント
ゲムぼくさんが去勢されちゃった…
ゲムぼく。の金玉についての情報とか知りたくない…
煩悩の源が消えてよかったですね
途中まではかなりいい話だったのに、最後お漏らししちゃってる
キンタマ破裂してるじゃん、もしかしてゲムぼく。くん玉無しになっちゃったの?
ウォーターテープボールはテープと素材ぜんぜん違うよ〜
感性は終わってても品性さえ保ってりゃちゃんと2児の父にはなれるんやなって
この世の物質の中で子どものためにウォーターテープボール作って金玉思い浮かべるのゲムぼく。さんだけだよ
もう金玉にしか見えなくなっちゃった。
あ~あ
これ持ち上げずに水の中でた玉にしたらよかったのでは
自分の手の中で自分の金玉が萎んでいったら俺も同じリアクションになると思う
今までのシリーズと違ってキンタマに更に言及してるからかより気持ち悪い
後そこはちゃんとしたウォータテープボールの商品リンクじゃないんすか先生
最近見だした者です。ゲムぼくさんの
むちむち記事が大大大好きです。
しかし今回は非むちむち案件。
今回ばかりはむちらないかというところで
むにむにという言葉を発見。
大変感心いたしました。
これからも素晴らしい記事を
期待しております。
キンタマシリーズとかいう謎のタグを恐る恐るタップしたら本当にキンタマシリーズが眼前に広がって困惑した
かなしい話だ(適当)
ゲムぼくのキンタマがなくなったのでファンやめます
パパぼくさんの素敵な子供との触れ合いに異物混入させてくるゲムぼくを許すな
やっぱりむにむにじゃだめだ
むちむちじゃないと
満足出来ない体にされてる。
ゲムぼく。さんは常にむちるべきです。
非むちむちは許されないよ。
百均で注射器買ってきて
テープボールの3方をちょっとだけくっつけて袋状にして、水を入れた注射器の先っちょを入れて注射器の入る隙間以外をくっつけてから注射器で水を入れて、水を入れ終わったら注射器を抜いて注射器の入っていた穴を閉じる。
ってやってる人がいますよ。
説明ヘタですみません。
娘さんをしょげさせない為に粘るところ素直に格好いいと思わされたのに……
キッモ…
むしろ指で膜を拡げてるところでエッッッッッ!となった私は、破廉恥な男かも知れん…
商品リンクが18禁金玉ピアスに見えた
連続ムチムチ記録途切れたかなと思ったんですがよく考えたらこれもムチムチカテゴリですか?
キンタマシリーズほんとすきです
失敗の残骸がなんかエロ同人的なやつに見えてしまった。ゲムぼく氏の日頃の行いのせいだ、俺の純血を返せ。
このブログってむちむちの女の子ゲーム以外の記事も書くんでんすね
たぶん他の人は誰も思い浮かべてないと思うんですけど
玉だと思って握ってるところみてたらなんか自分の玉がヒヤヒヤしてきた
どう見ても使用済みコンドームです。
本当にありがとうございました。
キンタマいる?
玉がなくなったら抹茶スイーツブログになっちゃう
またキンタマネタを繰り出してきたなと思ったらタマヒュン落ちはやめろ
うっ!
ふぅ…
「ゲムぼく。」が「ゲムぼく」になっちゃった…
シールを直接蛇口に貼って中にキラキラしたラメとか入れてるのインスタで見ました。やってみては。キンタマキラキラになりますよ。
子供向けとは思えない遊具難易度
上の方にむちむち目当てで来たらむにむにだったとか言ってる新入りいて笑う。ラスオリの記事でも見に行け
はたして玉がなくなってもむちむち欲は維持されるのだろうか。
わらびもちにしか見えなかったものを、ものの数分でキンタマにしか見えなくしてしまう名文
途中まですごくいい話だったのに何故いきなりハンドルを切ってしまったの?
最後の画像が冬のクシュクシュになったキンタマと似てて風情があった
むちむちに発狂してるときは一緒に笑える気持ち悪さで大好きなんですが、今回の気持ち悪さはタマ失う恐怖と合わさって今年一番のホラー体験でした。
ただただ怖かったので、暑い季節にぴったりかもしれません。
スマホのdiscoverで記事見つけて気付かずに読んでたけどなんか最後の方でゲムぼくみたいだなこいつと思ってたらゲムぼくだった
なんなん?
タマ消失で涼しくなりました!ありがとうございます!
いまどきのお子さんの最新?トレンドが知れてためになる
つか題名から想像つかないわ!
痴育玩具かと思うじゃん!
しょうもないけど好き!
高度に抽象化された去勢手術
去勢されちゃった…
キンタマ買うのやめとこ
は?
金玉レビュー
げむぼく。の丸が一つなのはこの時に失われたからなんですね〜
キンタマのこと忘れて普通に読んでたのに…