自家製血統で三冠馬！#16『ついに来た、能力爆発！激走の天皇賞秋！』[ダービースタリオン]

【前回】自家製血統で三冠馬！#15『その日は不意に訪れる』[ダービースタリオン]

　前回、第8世代の繁殖牝馬となることが決定したトオリアメ。
　あとはある程度お金を稼がせて、4歳3月の時点で引退するだけだ。まあ、適当に進めていくか。

　……と、思っていたら……
　

　えっ！？
　なんかエリザベス女王杯（GI）で2番人気になってる！
　しかもあのディアドラ（史実の2017秋華賞馬）から予想印◎をひとつ奪ってる！

　そして、なんと……
　

　勝っちゃったよ！ エリ女、勝っちゃったよ！！
　

　最終的に、重賞を4つも勝ち、史上最高の3億230万を稼いだ。
　内訳は、エリザベス女王杯（GI）、新潟牝馬S（GIII）、キーンランドC（GIII）、ラジニケ賞（GIII）だ。
　

　というわけで、第1～8世代の実績はこうなった。
　総賞金を見ると、第7世代でいちど落ち込んだ感じがあったが、一気に持ち直したな。
　もしかしたら、「凝った配合」を続けてきたことによる成果がついに実ってきたのかもしれない。
　

　もちろん、ダビスタで生まれてくる馬の能力はランダム要素も大きいので次の代でまた落ち込む可能性はあるわけだが、なんとなく、流れは来ている気がする。「凝った配合」もまだまだ続けられそうだし。
　特に、トオリアメに種付していくジャスタウェイは、わりと能力値が高そうで、安定B。牝馬が何頭か生まれてくれたうえで、安定Bがどこかで上振れ方向に働いてくれれば、さらに上が狙えるかも……

　そして、この予想は、想像以上の形で当たることになる。
　

　トオリアメの初産駒となったレンアイキュウカは新馬戦での予想印○▲◎◎○で、戦績もオープンクラスでそこそこ戦える程度にとどまった。
　いや、それでも充分すごいのだが。これを「そこそこ」と言えてしまうくらいになっているのがすごいのだが。

　事件は、2頭目の産駒であるオカシヅクリという馬で起こった。
　

　新馬戦で、◎◎◎◎◎のダントツ1番人気！
　

　そして圧勝！
　見てください、この躍動感あふれるフォーム！ 圧倒的スピード！
　

　続く2歳1勝クラス。
　これも◎◎◎◎◎で、レース結果も圧勝。

　ちなみにこのオカシヅクリ、早熟馬ではない。
　入厩OKが出たのが7月1週だったので、おそらく成長タイプは普通だと思われる。早熟だったら4～5月には入厩OKになるはず。
　普通タイプであるにもかかわらず、2歳の早い時期でこれだけの戦績を出せているのは異常だ。
　この時点で、彼女がシシャモファーム史上最強の馬であることを確信した。
　

　2歳馬の最高峰レース、阪神JF（GI）ではブエナビスタらに人気を奪われたが、結果は3着入賞。
　普通タイプでこんなにいい勝負ができるってことは、3歳からはかなり期待できるのでは……？

　そして、その期待通り！ いや、期待以上に！
　

　ファンタジーS（GIII）をレコード勝ち！
　

　レパードS（GIII）も、圧倒的1番人気からの……
　

　不良馬場をものともしないレコード勝ち！
　

　なんと、スプリンターズS（GI）では、史実のスプリンターズS馬であるカレンチャンとほぼ同格の評価！
　

　そして、カレンチャンとの一騎打ちを制し……
　

　スプリンターズステークス制覇！
　えっ、なにこれ！？ 強すぎない！？ わが牧場に急に神が来たんだけど！？

　ダビスタでは、親の能力をはるかに上回る強い産駒が生まれることを「能力爆発」と表現することがあるが、オカシヅクリはまさに能力爆発だ。
　おそらく、父親であるジャスタウェイの安定Bが最高レベルに上振れしてくれたのだと思う。
　

　3歳にして、GIのなかでも特に格の高い天皇賞（秋）にも出走。
　ジェンティルドンナ、モーリス、キタサンブラックなど史実のGI馬がひしめくなかで、◎△◎▲△の予想印を獲得！
　オカシヅクリの得意戦法は逃げだが、ほかに有力な逃げ馬はキタサンブラックのみで、残りの馬は差し～追い込みが多い。これは、キタサンブラックに競り勝てればいけるかも……？
　

　人気自体は、モーリス、キタサンブラック、ジェンティルドンナに続いて4番人気。単勝8.1倍。
　うーん、オッズ的にはやや厳しいな。やっぱりだいたいのGIって、人気の高い馬がしっかり勝つイメージが……特に秋天皇賞なんて、あくまで個人的にはだが、やっぱり1番人気が堂々とした競馬でズバッと勝つイメージが……

　あっ！ わかった！
　1番人気が勝つイメージがあるなら、オカシヅクリを1番人気に仕立て上げればいいんだ！
　

　単勝18番オカシヅクリ、気合いの1億円1点買い！
　

　これで、オカシヅクリが単勝3.9倍になって1番人気だ！ 超強そう！！

　自作自演もいいところだが、なんとなくこれで勝てそうな気がしてきた。
　オカシヅクリがここまで勝ちまくっているおかげで、単勝に1億円ぶっこんでも惜しくないくらいの資金ができたのはすごい。
　

　さあ、天皇賞秋、最後の直線！
　逃げ戦法の甲斐あって、残り200mの時点で先頭！
　

　差し～追い込み馬が多いおかげで、ジェンティルドンナとモーリスは馬群に揉まれて出てこない！
　ということは、やはり怖いのはキタサンブラック！
　なんとか、なんとか逃げ切ってくれ！ がんばれオカシヅクリ！
　

　ウワアアアアアア！！
　

　福永！ 福永ァァァァァァァ！！
　

　天皇賞（秋）、制覇！
　名だたる強豪古馬たちを下し、3歳の乙女が中距離最強馬の栄冠を手にした！
　

　斤量の差があったとはいえ、文句のない勝ちっぷり。
　2～4位がキタサンブラック、ジェンティルドンナ、モーリスという極めて順当な並びであることを見ると、彼らもある程度の力は出し切ったはず。そのうえで勝ったのは改めてすさまじい成果だ。
　

　ついでに、1億円1点買いの成果も返ってきた。めちゃめちゃ金持ち。
　

　というわけで、ここまでですでに16戦13勝、うちGIを2勝という、史実でもなかなかいないレベルのシシャモファーム史上最強馬が爆誕！
　これはもしかして、次の世代で三冠馬もありうるのでは！？ 遠いと思われたゴールが一気に近づいてきた！！
　

【次回】自家製血統で三冠馬！#17『オカシヅクリ無双 feat. 福永神』[ダービースタリオン]

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