ひさびさダビスタ。#4『馬主はお金がかかるのよ』[ダービースタリオン]

【前回】ひさびさダビスタ。#3『待望の初勝利！からの……』[ダービースタリオン]

　前回、3戦目のりんどう賞（京都・芝・1400）で脚を悪くしてしまった、我がシシャモファームの初産駒ダイサンボタン。
　2ヶ月ほど放牧で休ませると回復したようなので、厩舎に戻すことにした。

　無事に治ってよかった。
　これでふと思い出したけど、昔のダビスタでレース中にケガして予後不良（安楽死）になったときの画面とBGM、めちゃくちゃ怖かったんだよな。小学生のぼくは毎回泣きそうになっていた。
　本作も予後不良があるのかわからないけど、とりあえずたいしたケガじゃなくてひと安心だ。
　

　元気にブクブク太ったダイサンボタン。
　このまま走ると自重でまたケガしそうだな。しっかり鍛えてくれよ。
　

　約2ヶ月後に復帰戦に出走したが、ここは人気もあまり高くなく、5着に終わる。
　まあ、着外（6着以下）にならなかっただけでもよしとしよう。
　

　そして、通算戦績4戦1勝で迎えた、5戦目。
　オープンではなく3歳1勝クラスという条件レースなこともあってか、2番人気！

　距離が1000mしかないこと、スピードが出にくい（追い込み不利になりやすい）ダートであることから、ここは逃げに打って出る！
　

　ほら来た！
　来たよ来たよ！案の定、後ろの馬はあまり伸びてこない！
　

　いよっしゃァァァァ！！
　

　ダイサンボタン、ついに2勝目！ これで5戦2勝！
　出走手当と賞金を合わせて560万円を獲得した。

　これで晴れて条件クラスを卒業し、またオープンクラスのレースに出られるようになった。
　ちなみにこの条件戦、オープン戦みたいなしくみはJRA公式サイトにくわしい解説があるので、興味がある人は見てみよう。
　ぼくはいかにも知ったふうに書いているが、20年前のダビスタの記憶でふわっと理解しているだけだ。当時は「1勝クラス」「2勝クラス」じゃなくて「500万以下」「1500万以下」みたいな獲得賞金別の呼称だった気がする。
　

　ここで初の重賞レースとなる、GIIのフィリーズレビューに出走が決定！
　勝てば5,200万円というすさまじい賞金額だが……
　

　重賞となると当然、相手も強豪ぞろい。予想印がほとんどつかない。
　ダイサンボタン、よく真ん中（3つ目）の予想印だけいいのがつくんだけど、どういう法則なんだろうな。昔のダビスタだと真ん中の予想印は勝負根性が強い馬につく傾向だったのだが。
　

　気になるレース結果は、最下位。
　逃げを指示したにもかかわらず、スタートから遅れ気味で、いちども先頭集団に加わることがなかった。
　やはり重賞となると実力差が大きすぎるか……と思ったら。
　

“スタート直後に落鉄したらしいですが”

　えっ、落鉄（らくてつ）！？ そんなのあるんだ……
　落鉄とは馬の蹄鉄（ていてつ）が外れることであり、蹄鉄とは馬の蹄（ひづめ）に装着する馬具である。わかりやすく言うと馬の靴。
　つまり、片足の靴が脱げたまま走っちゃった、みたいなことだ。まったく走れないわけではないだろうが、まあ、そりゃ厳しいよな。

　しかし、落鉄なんてものまでゲームの仕様に入れてくるとは、とことんリアル志向だな、ダビスタ。
　細かいもの、わかりにくいものはなるべく取り除いてシンプルにしよう、というのが昨今のゲームの主流だが、逆にあえて細かいもの、わかりにくいものを加えていってややこしくするスタイル、嫌いじゃないよ。それでこそダビスタって感じがするよ。
　