先日、iPhone 11 pro ではなく iPhone 11 を買った理由として、「proを買うくらいなら、その差額でApple Watchを買いたい」というものがあった。
そこで、Apple Watchについていろいろ調べていたのだが、調べれば調べるほど「Apple Watchほどの機能、ぼくにはいらないのでは……?」という気しかしなくなった。
Apple Watchが生活にもたらしてくれる変化には「Apple Watch単体でさまざまな機能が使えるので、ちょっと出かけたりジョギングしたりするくらいならiPhoneを持たずWatchだけで外出できる」iPhoneを取り出さなくても通知を確認したりメッセージに返信したりできる」というものがあるが、いずれもぼくには不要だ。前者はiPhoneを置いて出かけたいシチュエーションがないし、後者は友達がいないのでそもそも通知が来ないという悲しすぎる事情がある。
でも、Apple Watchが持つ心拍数や運動量の記録、GPSによるウォーキングやランニングの移動距離記録、睡眠の記録、みたいなのはかなり興味がある。それは、やってみたい。
しかし、それだけのために買うには値段が高いし、毎日充電が必要なバッテリー持ちの悪さも気がかりだし、そもそも「左右の腕の重さの感覚が変わるのが嫌い」という理由で腕時計があまり好きではないぼくとしては、Apple Watchはデカいし重いし……
せめて、そこそこ安くてバッテリーが3~5日くらいは持ってくれてめっちゃ軽くてiOSとも問題なく連携できるスマートウォッチがあれば……
と思って調べまくった結果、購入に踏み切ったのがこれ。
fitbit(フィットビット) inspire HR。
2019年3月に発売された製品。Apple Watchを筆頭とするウェアラブル端末業界において、fitbitはApple、Garminに次いで国内第3位のシェアを誇るらしい。知らなかったけど、人気なんだな。
お値段はヨドバシカメラで約18,000円。安い買い物ではないが、最新のApple Watchと比べれば半分~3分の1程度。また、安さだけで言えばファーウェイやサムスンが1万円を切るような製品を出しているが、そこよりは作りがしっかりしていて高級感がある。fitbitはアメリカのメーカーなので、「少しでもいい加減なものを作ればすぐ訴訟沙汰になるあの国でやっていけてるんならいい製品なんだろう」というなんとなくの安心感もある。いろんな意味で「ちょうどいい」ウェアラブル端末だ。
中身はとってもシンプルで、端末本体と専用の充電ケーブル、腕が太い人用の交換バンド、そして説明書くらい。
ちなみに、専用の充電ケーブルはマグネット式。完全防水機能もあるので、通常のmicroUSBなんかではダメなのだろう。
iPhoneに『fitbit』アプリをインストールして、設定開始。とりあえず充電しろ、と言われる。
5分ほど充電すると設定が進められるようになったので、ポンポン進めていく。初期設定は、難しいものはほぼない。
で、腕に着けてみていいぞ、と言われたので着けてみる。
装着した第一印象は、とにかく「軽い!」。
inspire HRはfitbitシリーズのなかでも小ささ&軽さに注力されていて、バンドを含めた全体の重さが18.1gしかない。腕時計嫌いのぼくとしてはそこを最大の魅力と感じてこれにしたわけだが、大正解だった。だって、Apple Watchはバンドを含めない本体だけで30g以上あるわけで、おそらくバンドを含めれば倍以上違う。この違いはかなり大きい。
心拍数や睡眠の記録(トラッキング)をウェアラブル端末の使用目的とする場合、必然的に一日の大半は装着して過ごすわけで、「着けてる感」の低いものはそれだけですばらしいと言うことができる。
なお、文字盤は何種類かから選ぶことができる。個人的にはアナログ表示のほうが好きなので、それに変更した。
その後もいろいろ触ってみたところ、ぼくがほしかった下記の機能はすべて充分に実装されていることがわかった。
・心拍数/歩数/運動量(消費カロリー)/移動距離/睡眠の自動検知&自動記録
・アラーム機能(音ではなく振動で起こしてくれるやつ)
・タイマー機能(時間・分単位)
・画面の自動表示機能(ふだんは画面オフだが、腕をクルッと回したら自動で画面がつくやつ)
・iPhoneとのデータ自動同期(特に意識しなくても勝手にデータを送受信してくれる)
・バッテリーが3~5日程度持つ(通知機能を切ればより長く持つ)
これらがひと通りできて、18,000円で、なにより他に類を見ないほど軽い。
いささか断定が早すぎる気もするが、これ、めっちゃいい!早くも買ってよかった感がすごい!
スマートウォッチというよりは「トラッカー」に分類される製品で、スマートウォッチっぽい機能は通知機能(メッセージなどの着信をお知らせしてくれる)くらいのものだが、逆に言えば、「スマートウォッチっぽい機能なんていらん。必要最小限で手軽に健康管理したい」という人にとっては、最高クラスの製品だと思う。
ちなみに、fitbitシリーズでいまいちばんの売れ筋は『charge 3』だが、これはinspire HRに比べてサイズが大きく、バッテリー持ちも少しよい。値段はほぼ同じ。重さを気にしない人なら、そっちを買ってもいいだろう。ぼくは1gでも軽いほうがいいので、ほぼ迷わずinspire HRにしたが。店頭で両方つけてみたら、明らかに装着感が違った。
これまで自分の心拍数を一日ずっと測るなんて経験はなかったから、それだけでもこれからの毎日がけっこう楽しみだ。
コメント
タピオカミルクティーする時の心拍数が気になる
大きなサウナでよくある、ロッカーの鍵とか食事の会計とか全部管理してるリストバンドみたいって思った