【前回までのあらすじ】
第4階層のF.O.E.を楽あれば苦あり的に突破しながら、20Fに到達!
そこで待ち受けるボスは……
1羽と1匹と5人はついに20Fに到達。
数字の区切り的にも、ストーリー的にも、来るところまで来た感じがある。
第4階層のボスは『水晶竜』という。名前の通り、水晶のドラゴンである。
この水晶竜、マップ上で接触して戦いに入るまでがとにかく大変。水晶を飛ばして威嚇してくるので、それをかわしながら接近しなければならない。
詳細は省くが、うまく誘導して水晶のワープ機能を駆使しないとたどり着けないので、なんだかんだそれだけで30~40分くらいかかってしまった。
ただ、がんばった甲斐あって、水晶竜の背後を取れるルートを発見することができた。
先制攻撃できるので、だいぶ有利になりそうだ。
なお今回、過去のゴーレム、ヒポグリフ、アンデッドキング戦でやってきたような、「事前に何回も全滅を繰り返して研究し、できるだけ低レベルで撃破する」ということはやらない。自然にまかせて育ってきたままのレベル54で挑む。
ただし、今回めざすのは「初見撃破」。予備知識がなく対策もできていない状態で挑み、そのまま勝つことをめざす。偏ったパーティー編成でのこれは、なかなか難しいはず。
世界樹シリーズでドラゴンというと強そうなイメージがあるが、水晶竜はどうだろうか?
「うおおお!背後取れた!」とテンションが上がってしまったせいでTP回復を忘れたまま接触してしまったが、はたして勝てるのか!?
【装備・スキル構成】
※スキルは主要なもののみ記載
前衛:アリス(飛鷹を伴う射手)
ターゲットアロー10/ミリオンショット10/舞い散る羽10/素早さブースト10など
おっそろしいほど高いAGIが光る。そこに素早さブースト10が乗って、スピードに関しては怖いものなし。
スピード特化はいかなるときも最速行動を確保するほか、命中率・回避率を高めることも大きな目的。命中率が上がれば、脚封じなどのサポートなしでもミリオンショットが当たりやすくなるし、回避率が上がれば、前衛としてはかなり低い防御力をある程度カバーできる。
前衛:ユーリ(犬狼を導く射手)
ハンターショット10/足甲貫き10/スタンショット10/抑制攻撃ブースト1など
抑制攻撃ブーストの取得によって封じのエキスパート感がますます増してきた、ハンターショットのお姉さん。
必殺技は、脚封じ中のみ真価を発揮する『足甲貫き』。リリ(猟犬)の追撃が驚異的なダメージを叩き出す。
なお、武器は『石化打ち』が使えるゴルゴンアロー。水晶竜がもし石化に弱いようであれば狙っていく予定。
後衛:チグサ(飛鷹を伴う射手)
双翼閃10/氷嘴撃10/ミリオンショット10/物理攻撃ブースト1など
全国の熟女好きども、待たせたねぇ!アタシが老年の星、SHRB(双翼閃&氷嘴撃連発ババア)だよ!
ババアたるもの火力が命!ほかに語ることはない!!
後衛:ナンナ(飛鷹を伴う射手)
鷹笛10/飛来爪撃10/氷嘴撃5/舞い散る羽10など
高いTPと多彩なユニオンスキルでなんでもできちゃう便利屋さん。
苦戦時ほど活躍するタイプのため、できれば彼女の出番が少ないまま終わってほしい。
メインウェポンは飛来爪撃。威力がかなり高いうえに頭封じも狙えるすぐれもの。
後衛:ララパ(犬狼を導く射手)
犬笛10/防衛指示10/メディカルリック10/足甲貫き10/回復ブースト1など
回復役。装備はAGIをある程度意識し、なるべく敵より先に動けるようにしておいた。
味方単体を猟犬にかばわせ、ターン最後に回復もできる防衛指示と、味方全体をランダムに9回も回復するメディカルリックの使い分けがキモ。
味方が万全なときは、ユーリが決めてくれるであろう脚封じに乗っかって足甲貫きを撃っていきたい。
【戦闘開始!】
■TURN1
アリス:ターゲットアロー
ユーリ:ハンターショット
チグサ:アナライズ(ユニオンスキル)→ミリオンショット
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:ハンターショット
先制攻撃のため、水晶竜はなにもしてこない。
初見のため予備知識がまったくないので、アナライズで図鑑情報を得ることに。
カウンター系の特性などを持っている可能性を考えると1ターン目から手出ししていいものか迷うが、かといってわれわれに有用な防御系のスキルはない。大丈夫だと信じて仕掛けるしかない。
まずターゲットアローで防御力低下。続けて飛来爪撃とハンターショットを放つが、成果は脚封じのみ。どうやら水晶竜は頭・腕封じに耐性を持つようだ。
敵の攻撃力を下げることにつながる頭や腕を封じられれば耐えながら戦えるが、それができないとなれば、勝つ道はおそらく速攻しかない。この時点で戦い方の方針が決定。
■TURN2
アリス:ミリオンショット
ユーリ:足甲貫き
チグサ:(ミリオンショット発動)→双翼閃
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:足甲貫き
2ターン目にして早くも全力総攻撃。脚封じが決まっているので、猟犬使いのユーリとララパは必殺の足甲貫きが使える。
与えたダメージはだいたいミリオンショット1,700、双翼閃1,000、飛来爪撃1,200、足甲貫き1,300×2。合計6,500ダメージくらい。
アナライズによると敵のHPは21,500くらいなので、3分の1近くをごそっと削れたことになる。なかなか順調に攻撃が通っていると言えそうだ。
水晶竜の行動は通常攻撃。アリスが被弾しHPの7割を持っていかれたが、死にはしなかったのでセーフ。
ターン最後、水晶竜が『モードチェンジ』という技を発動。違う形態になったらしい。
■TURN3
アリス:アナライズ(ユニオンスキル)→(ミリオンショット発動)→ターゲットアロー
ユーリ:足甲貫き
チグサ:ミリオンショット
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:防衛指示(>アリス)
水晶竜の図鑑情報が消えた。どうやらモードチェンジ後は違うモンスター扱いらしい……
しかたないので、このあとユニオンスキルの発動者になる予定がないアリスにアナライズを使ってもらう。
あとは全員で攻撃を継続するが、アリスは様子見も兼ねてターゲットアローのかけ直し。ララパはHPの減ったアリスを防衛指示で守る。
水晶竜の行動は『悠久の嘶き』。どうやら全体に睡眠+頭封じという凶悪な絡め手らしく、モロにくらってしまった!
アリスが睡眠+頭封じ、チグサ・ナンナ・ララパが頭封じに……セービングパワーと体術を持つアースランのユーリだけは無事。
■TURN4
アリス:行動不可(眠り)
ユーリ:足甲貫き
チグサ:(ミリオンショット発動)→氷嘴撃
ナンナ:氷嘴撃
ララパ:テリアカβ(>アリス)
アナライズの成果を図鑑で確認。どうやらこのモード(仮に「高速モード」と呼ぶ)は物理攻撃に高い耐性を持つようだ。物理攻撃主体のハウンドにはつらい。
そしてこのターン、パーティーリーダーのアリスが睡眠で動けない。これは痛い。
アイテムパックにテリアカβが1個だけあったので、これでアリスをすぐ起こすことに。
そんでもって、さらに痛いのがユーリ以外の全員がくらってしまった頭封じ。
ハウンドのスキルは頭技と腕技に偏っており、「鷹や猟犬に口頭で指示を出すスキル」はすべて頭技。つまり、飛来爪撃も防衛指示もメディカルリックも使えない。しんどい。
氷嘴撃や足甲貫きなど、「弓矢を放って指示を出すスキル」は腕技なのでかろうじて使える。頭封じが早く解けることを祈りながら、それらでアタックしておくしかない。
水晶竜の行動は『ソニックブロー』。強力な物理攻撃っぽい名前だが、幸いにも脚技らしく不発。1ターン目に入れた脚封じはまだ生きている。
ターン最後、水晶竜がまたモードチェンジ。最初のモード(仮に「通常モード」と呼ぶ)に戻ったらしい。
■TURN5
アリス:ミリオンショット
ユーリ:足甲貫き
チグサ:ミリオンショット
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:足甲貫き
脚封じはまだ生きているが、そろそろ切れてもおかしくない。
いまのうちに、足甲貫きを含む全力攻撃でできるだけ水晶竜を削っておく。
水晶竜の行動は『プリズム光線』という強力な多段攻撃。リリ(猟犬)とユーリとナンナが被弾してしまった。
リリは平気だが人間ふたりは死にそう。あいかわらずペットのほうが圧倒的に強いハウンド5人旅である。
ターン最後、水晶竜がモードチェンジ。高速モードに。物理耐性をまた上げられてしまった。
■TURN6
アリス:(ミリオンショット発動)→舞い散る羽
ユーリ:黒霧(ユニオンスキル)→ハンターショット
チグサ:(ミリオンショット発動)→氷嘴撃
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:メディカルリック
脚封じが切れてしまった。
それにより必中でなくなったミリオンショットは、高速モードで物理耐性を上げられてしまったこともあってイマイチな感じに終わった。まあしかたない。
さて、封じも状態異常もひとつも決まっていない現状はきわめて危険なため、ユニオンスキルの黒霧を使って全力で絡め取っていくことに。
結果、盲目と頭・腕封じの付与に成功。脚封じがないので足甲貫きは使えないが、上出来だ。
ララパはメディカルリックで回復。ランダム回復なので不安定だが、傷ついたリリ、ユーリ、ナンナを運よく全快近くに持っていけた。
水晶竜の行動は通常攻撃。しかし、ここは驚異の高AGIと素早さブーストLV10を誇るアリスが華麗に回避。さすがリーダー!
■TURN7
アリス:ミリオンショット
ユーリ:スタンショット
チグサ:ミリオンショット
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:イージスの盾(ユニオンスキル)→ハンターショット
この時点で、水晶竜のHPは目測で残り15%ほど。多くてもあと4,000くらいだろう。
次のターンで勝負を決めることを前提に、アリスとチグサは最後のミリオンショットを飛ばす。
ユーリは足甲貫きを除けばもっともダメージの期待できるスタンショット。ナンナはルル(鷹)を操って安定の飛来爪撃。
そして、ララパがイージスの盾。完全防御で安全にラストターンへのバトンをつなぐ。
水晶竜の行動は『クリアブレス』。名前からしておそらく全体攻撃だろう。
イージスの盾があるので撃たれても怖くなかったのだが、頭封じでそもそも不発。
この勝負もらった!!
■TURN8
アリス:(ミリオンショット発動)→パワーショット
ユーリ:スタンショット
チグサ:(ミリオンショット発動)→通常攻撃
ナンナ:飛来爪撃
ララパ:ハンターショット
なにか起きたときのためにいちおうマジメに行動選択したが、杞憂。
アリスとチグサが放っていた矢の雨がターン開始時に降り注ぎ、それだけで終了。竜は儚く地に伏した。
あれ?なんかこれふつうに強い勝ち方じゃない?危なげなく初見突破!
あとでいろいろ調べてわかったことだが、水晶竜はパーティー構成によってはかなり苦戦する相手らしい。
たとえば、クリアブレスは味方にバフ(強化)がかかっていればいるほど手痛いダメージをくらってしまう全体攻撃らしい。バフでしっかり態勢を整えるタイプのパーティーにはつらそうだ。
しかし、もともとバフスキルなんざ持っちゃいないハウンドにとっては無用な心配。そういう意味では、相性の悪くなかった相手と言えそうだ。
また、脚封じがすぐ決まって、ミリオンショットや足甲貫きを連発できたのも勝因としては大きいだろう。このパーティーは脚封じの有無で与ダメージが倍は変わる。
ちなみに、水晶竜のドロップ素材から弓が作れた。
まだ購入していないが、これで攻撃力がグッと上がってくれれば、第5階層の冒険がラクになりそうだ。
お鷹様とお犬様と5人の従者の旅はいよいよ佳境へ!
進め!ハウンド5人旅!
【次回】#18『天敵現る』
コメント
耐性を下げて状態異常をかければ良い
ハウンドは鷹と犬の攻撃力を参照するから
Atk低くてもアタッカーに転じられるのが良いですね
足攻貫きつおい
いつも戦闘レポが細かくて楽しく読んでいます
次回も楽しみにしてます
真面目にハウンド×5って
そこらの通常編成より強いんじゃないだろうか