ここは、三重県の鳥羽(とば)駅。
鳥羽水族館を堪能し、駅前に戻ってきた。
娘「宝石探し、どこ?」
ぼく「地図によると、いちど駅に入って、反対側の出口っぽい」
息子「ほんとに?」
ぼく「えっ、たぶん……でもなんかそういう気配ないな……ふつうの駅前だな……変わった施設のはずだからすぐ気づきそうなもんだけど、そんな変わった施設なんてどこにも」
ぼく「あったわ。変な施設あったわ」
ここが……ストーンハンター伊勢志摩!
【解説:ストーンハンター伊勢志摩とは?(偏見)】
鳥羽駅から徒歩数分で行けるアクセス抜群の謎の施設。
宝石を探せるらしい。なぜ鳥羽で宝石を探すのかは誰にもわからない。あと入口にティラノサウルスがいる。たぶん「かっこいいから」くらいの理由で置かれている。なんかそんなノリの施設。
帰りの特急に乗るまで、あと1.5時間くらいある。
あまり大きな施設ではないし、どんな場所かもよくわからないが、子どもたちは楽しめそうだし、充分に時間つぶしにはなるだろうと思い、やってきた。
Webサイトで見た限りでは、「採掘体験」として、1人800円で20分の宝石探し体験ができるらしい。子どもふたりにやらせてあげると1,600円か。
ちょうどいい塩梅だな。ぼくは鳥羽水族館を満喫しすぎてけっこう歩き疲れたし、コーヒーでも飲みながら休憩させてもら……
えっ!?
採れる宝石の種類こんなにあるの!?
しかも、レアアイテムの「王冠」というのを発見すると、写真と名前を残せるらしい!
えっ、残したい! 子どもを差し置いて写りたい! 鳥羽のこの地に『ゲムぼく。』という名のアナログタトゥーを刻みたい!
やってやろうじゃねえか!
子どもふたりに加え、ぼく自身も含めた2,400円の参加費を払って、宝石探しスタート!
ウオオオオオ!
そりゃあ!!
ここで言う宝石探しとは、施設内に作られた川に手を突っ込み、砂をかき分け、どこかに隠れている宝石を探すというもの。
貸し出し用のスコップを使うこともできるが、手のほうが宝石に触れたときの感触がわかりやすいので、どちらかと言えば手のほうがおすすめとのこと。
当然、すぐに見つかるわけではない。
奥まで手をつっこみ、砂をひっくり返す。宝石らしきものが見えるか、それらしき感触が得られるまでひたすら繰り返す。
すると、開始から約1分後……
なんか見つかった!
これは……透明だから、水晶か!
採れた宝石は自分のもの。専用のバケツに貯めていく。
なるほどな。だいたいわかったぞ。これは子ども向けの施設だと思っていたが、どうやら……
めちゃくちゃ楽しいな!
ウオオオオオオ! 豪快に手を突っ込んで!
ガッサーーーー!!
誰よりも前のめりになって川をあさる! 周りは小学生を中心とした子どもが多いが、そんなのは知ったことではない! 遊びは誰にだって平等だ! それにぼくはそのへんの小学生たちとは本気度が違うのだ! 君たちは宝石姫:Reincarnationをプレイしてないだろ! ぼくはプレイしてるんだぞ! 毎日宝石姫といかがわしいことしてるんだぞ! 君たちとはいかがわしさが違うんだよ!!
ウヘッ、ウヘッ!
ウッヘヘヘヘヘ!!
これが! 大人のつかみ取りパワー!
こちとら格ゲーのために指の筋トレグッズを買った人間だぞ! そこまで格ゲーに本気になる理由が「キャラの太ももが太くてかわいいから」だぞ! 君たちとはいかがわしさが違うんだよ!!
オホッ! オッホホ、
オッホホホホ!!
そうして、20分が経過。
採掘できた宝石は、バケツから取り出し、水で洗って……
すべて持ち帰ることができる!
楽しい! レアアイテムの王冠は見つからなかったが、たくさんの宝石を入手! 自分の誕生石も採れたぞ!
ちなみに、採掘した宝石はそのまま持って帰るだけでなく、有料でアクセサリーなどに加工してもらうこともできる。誕生石をアクセサリーにする人が多いらしい。
発掘できた宝石の総重量に応じて、発掘隊員としてのランクが定められている。
娘と息子は「見習い」、ぼくはギリギリ「ベテラン」だった。誰よりも本気になった甲斐があった。明らかに全参加者のなかでぼくがいちばん汗だくになっていた。
ぼく「楽しかった! 超疲れたけど……」
息子「もう1回やりたい」
娘「もう1回やろうよ」
ぼく「ええ~。まあ、時間的にはもう1回くらいできるか……? でも体力的に……じゃあ1,600円あげるから、ふたりでやってくる? ぼくはもう宝石は……」
……
…………
ぼく「すみません、3人でお願いします」
スタッフさん「2,400円になります」
宝石大好き!!
ウオオオオオオオオ!!
……という感じで、また20分後……
ハァ……ハァ……
2回目もけっこう採れたぞ……誰よりも……誰よりも本気でがんばった……
誰よりも本気でがんばった結果、指がふにゃふにゃになったうえに爪と肉の間がめちゃめちゃ割けて痛い……助けて……
というわけで、鳥羽水族館が超有名なので陰に隠れがちだが、駅の反対側の出口にあるストーンハンター伊勢志摩はとても楽しい! かなりハマってしまった。
かなりハマったものの、なぜこれが鳥羽にあるのかはいまだにぜんぜんわからない。
まあ楽しければなんでもいいか。ぜひ一攫千金を夢見て宝石を探してほしい。
コメント
随分と洒落たAmazonリンクだな
楽しそう
鳥羽のこの地に『ゲムぼく。』という名のアナログタトゥーを刻みたい!
デジタルのドスケベタトゥーは刻みまくってるけども…
鳥羽を楽しみすぎてて面白い(地元民)
>毎日宝石姫といかがわしいことしてるんだぞ! 君たちとはいかがわしさが違うんだよ!!
周りの純粋な子供たちにそんなことを誇られましても…
ゲムぼく。氏の記事で初めて「物理的に痛そう…」って感想抱くことになろうとは…ツメほんとに痛そう…
宝石姫の流れでロードナイトが採れた!って話になるかと思ったら、別にそういうわけでもなかった。
ゲムぼく。検定合格への道は険しい……。(お子さま達も楽しんだようで何よりです!)
>鳥羽のこの地に『ゲムぼく。』という名のアナログタトゥーを刻みたい!
鳥羽に烙印を押すな
恥ずべきデジタルタトゥー残ってるやんって言おうとしたら既に書かれてた
化石関係無いならマジで何でティラノいんだよ
宝石姫やってると「元ネタこんな感じなんだ」って新鮮な驚きが得られて
宝石名の前に「おっぱいの大きな」って枕詞が付くミーム汚染を受ける
楽しそうーアクセサリーとかも作ってくれるのは頑張りがいもありそう
宝石姫やってるから宝石の知識量でマウントとるかと思ったらいかがわしさでマウントとってきてビビりました
小学生にいかがわしさで勝とうとするな
そのへんの小学生相手にいかがわしさで張り合うんじゃありません!
いつもはこの流れから負けるのに
宝石姫での予習がでかかった
良いですね〜。
お父さんやってるゲムぼく。ほっこりして好き
王冠は見つからず?
おまわりさん、この人です
いかがわしさでマウントを取るんじゃないよ!
それはそれとして、お子さんと一緒に楽しく宝石ハンターしてるパパぼく。がとても微笑ましい。親子共々いい夏休みの思い出になったね!
宝石姫やってて名前は知ってるけど実物見たことない宝石を
初めて見るとおっぱい無くて悲しくなる
逆にゲムぼく。にいかがわしさで勝てる小学生がいたら心配だよ
いや爪やっば…痛そう…
お大事にどうぞ
面白い場所探すのうますぎ。いつも行ってみたくなる
パパぼく最高
指と爪は大切にしてほしい
宝石姫プレイの有無で無垢な子供達と争うのはやめてもろて…
リアルなガチャ楽しそ~。救星主ともなれば石を見るだけで興奮してきますよね、むちむち~
けっこう前に鳥羽竜なる化石が発掘される
→じゃあそういう感じで子供さんにも考古学の楽しさを知ってもらいたい!
→ストーンハンター(飛躍)
……こんな感じかと(地元民その2)
やろうって言ったら一緒にやるし、全力で楽しんでくれるの最高のパパさんやな…。
爪と指の境目っぽいところが剥けたり裂けたりすると絆創膏も貼りにくくて辛いですよね
岐阜にあるストーンミュージアム博石館もおすすめです。
やや交通が不便ですが、キュービックジルコニア探しやジオード割り体験などもできてピラミッドにも入れます!
岐阜へ旅行に行った時はぜひ体験してみてください。
銀の森へ寄って美味しいクッキーをお土産にどうぞ!
アナログタトゥーはただのタトゥーだろ
楽しそう
いいなー
パパぼく。お疲れ様です、指お大事に
そしていかがわしさで張り合える小学生はいないのでは???
ディキンソンに興奮する小学生いる?可能性は否定できないが……
夏休み満喫してて嫉妬しちゃう
石捜索体験!子供も大人も楽しいやつですね!
ゲムぼく。さんのおててのダメージが手動ショベルカーの掘削力を物語ってますね
こういう石って後々にも残る思い出になりますし、素敵な施設だ…
宝石姫をプレイしてる小学生がいたら逆に見てみたいわw
パパぼく。回好き
行きたくなった
いかがわしさのレベルが違う
とか言うギリギリアウトな文 好き
鉱石にはめっちゃ興味あるがポンと5000円使うの強い
毎度思うけど童心に帰って子どもと一緒に全力で遊べるのはすごい
大人になるとなんか恥ずかしく感じちゃうんだよね、予防線貼るというか
宝石に興味が出てきた人は、ミネラルマルシェというドスケベフェスティバル(展示即売会)が各地で開催されているので足を運んでみてほしい
一回800円という絶妙な価格設定