【前回】楽しい!おいしい!いま行ける能登に行こう!花咲くいろは編
石川県七尾市、湯乃鷺駅。もとい、西岸駅。
どうしても来たかった『花咲くいろは』の主要な舞台のひとつを見終えて、電車を待つ。
おっ、来た!
今回は『君は放課後インソムニア』のラッピング電車だ。同作も石川県の能登が舞台になっていて、やはり多くのファンがこのあたりを訪れているようす。
西岸駅に来るときの電車は1両編成だったが、これは2両編成。時間帯によるんだろうな。
乗車時間はおよそ20分。車内は最初はスカスカだったのだが、途中の駅で学校帰りの中高生がたくさん乗ってきて、席がそれなりに埋まった。運行本数こそ1時間に1本程度だが、こうやって見ると活気のある路線だ。
和倉温泉駅に到着!
能登半島エリアには温泉街がいくつかあるが、この和倉温泉はそのなかでも最大級!
立派な駅だ。観光案内所もある。
ただ、駅内のトイレは能登半島地震の影響が残っているのか、まだ使用不可。かわりに駅駐車場の一角に仮設トイレが設置されていた。
ここまで通ってきた範囲だと元気に見える能登だが、それはたくさんの人々の努力の賜物であることを忘れてはならない。感謝しながら、いま楽しめる範囲でめいっぱい楽しませてもらおう。
駅からは、専用の送迎車で温泉旅館まで送ってもらう。
徒歩15分くらいっぽいので歩いてもよかったのだが、旅館から親切に「和倉温泉駅に着く時間をお教えいただければお迎えに上がります」とのご連絡をいただいたので、せっかくならご厚意に甘えることにした。
ほかの宿泊客との乗り合わせもなかったので、完全にぼくひとりのためだけの送迎車である。貴族か?
おお。ここが、きょう泊ま……
えっ、ここ!?
なんかすごくない!? 夕・朝2食つきで一泊15,000円の旅館に見えないのだが!?
無限城みたいなロビーなのだが!?
通路のひとつひとつまで美しい! どこをどう撮っても美しい!
「もしかして一泊150,000円を15,000円と見間違えたのでは……?」と不安になって予約受付完了メールを見返したが、15,000円で合っていた。ひと安心だが、「それはそれで安すぎでは? もっとお金取ったほうがいいのでは?」と別の意味で不安になってきた。
ここが、今回宿泊する『日本の宿 のと楽』。
この和倉温泉エリアは旅館が21館あるが、2025年2月時点において営業再開できているのは4館しかない(出典:和倉温泉ご宿泊情報について)。そのうち1館がここだ。
そして、のと楽も厳密には通常営業ではなく、一部がまだ準備中の状態。
“姉妹館の『ホテル能登倶楽部』及び『ガーデン能登屋』の2館につきましては、7月より一部営業を再開いたしております。
10月31日までは、大浴場・温泉などご利用いただけない施設やサービスが行き届かない場合もございますが、お客様をお迎えさせていただく喜びをかみしめながら、皆様のお越しをお待ちしております。”
出典:日本の宿 のと楽 公式Webサイト(2025年2月時点)
もちろんぼくも、このあたりはちゃんと事前に調べ、わかったうえで訪れている。
多少の不便や不都合があろうとも、能登に行っていい状況になったら行こう、と決めていたから。
ぼくが予約した部屋は、連絡通路でつながった姉妹館『ガーデン能登屋』の一室。
連絡通路の窓から見える夕焼けが美しい。海の近い温泉街らしい風景だ。
で、部屋は……
……?
あれ、思ったより広そう……? イスがいくつかある……?
えっ!?
貴族か!?
貴族じゃねーか!!
公式Webサイトで確認してみると、これは2室しかない『天蓋&マッサージチェア付ダブルルーム』らしい。えっ、怖い……豪華すぎて逆に怖い……
ふつうの洋室シングルルームで予約したつもりだったのだが、おそらく当日の空き状況などの関係で、いい部屋を回してもらえたのだろう。旅館に限らず、ホテルでもしばしばある話だ。
これはめちゃくちゃラッキー! この豪華な部屋をぜいたくに満喫せねば!
ええっと、まずは……
意味もなくテレビをつけて石川県ならではのローカルCMを観る!
部屋は貴族なのに思いつくぜいたくが貧民である。
忘れないうちに、持ってきたノートPCとタブレットをテーブルに置いておく。
いますぐではないが、あとで時間があったらここでブログを書きたい。旅館にこもって執筆作業って、〆切に追われて編集者に怒られた作家っぽくてかっこいいよな。かっこよくはないか。
温泉がふたつもあるらしいので、客室内にお風呂はない……かと思ったらあった。めちゃめちゃいいのがあった。
ホントにいい部屋だな。まだなにもしていないが、この時点で「来てよかった」と確信できている。
18:00に夕食だ!
旅館内の『茶寮 宵待』というところに入る。時間はいくつかから選べるのだが、待ちきれないのでいちばん早い18:00にした。
ウフフ……
ウフフフフフ!!
温泉旅館の楽しみのひとつと言えば、立派な夕食!
ああ~!
おいしいねぇ!
ひとつひとつの味はもちろんのこと、広々とした半個室の落ち着き、温泉旅館のゆったりした空気感、念願の能登に来られた高揚感!
ぜんぶ込みでいちばんおいしい! いままでで食べたお刺身のなかでいちばんおいしい!
これは、イカスミラーメンらしい。そんなのあるんだ!
ラーメンのような蕎麦のような、もちもちの麺。出汁は海鮮系。おいしい!
こういうちょっと変わったものを食べられるのも、旅先ならではの楽しみだ。
ぜんぶおいしいねぇ!
ぜんぶぜ~んぶ!
おいしいねぇ!
出汁までぜんぶ飲みきっちゃうねぇ!
出汁たっぷりの茶碗蒸し!
ほっかほかの炊き込みご飯!
おっ、豚肉! のと豚だろうか。
この状態だと、まだ味がついていないらしいが……
豚肉の下に、味噌がしみっしみのねぎと大根が!
これを崩して、豚肉にも味噌を好きにつけて食べるとよいらしい!
ア゛ア゛ア゛~~!!
最後はデザートまであるぞ!
トータルで見るとかなりのボリュームだったが、すべておいしく完食した。
満足! あまりにも大満足! 唯一の不安は「なぜこれで夕・朝2食つき15,000円……?」ということだけ!
食後は少しお腹を休ませたあと、温泉に入った。
本館にある『のらり湯』という温泉。地震の影響が残っており一部は入れない部分もあるが、屋内の大浴場や、屋外のかめ風呂に入れた。特にかめ風呂は人生初だったのでとてもいい体験だった。星空を見上げながら『影踏み』(花咲くいろは劇場版主題歌)を延々と口ずさんでいた。
もうひとつ、ガーデン能登屋に『すてら』という温泉があるのだが、これは翌朝に早起きして入ることにする。
優雅に温泉でくつろいだあとは……
部屋でブログを書くぞ!
「食事と温泉で英気を養って作業がすごく捗りました」みたいなことを書こうと思っていたのだが、写真がこれしかなくてドルフィンウェーブを遊んでいたことがバレバレになってしまった。
では、おやすみなさい!
天蓋付きのふかふかベッドで爆睡!
からの、おはようございます!
温泉に朝5時から入れるので朝5時に起きたぞ! 『ゲムぼく。』の特技は早起きだ! 目覚まし時計がなくても自然と目が覚めるぞ! おじいちゃんか?
ガーデン能登屋7Fにある、見晴らしの湯『すてら』に行った。
早起きした甲斐あって、ほかには誰もいない。高層の露天風呂をひとり占めである。
もうすぐ夜の終わりを迎える空。
星が鮮明に見えるが、少し経てば空と山の境目が白み始め、鳥がさえずり、人が動き出すのだろう。
能登の朝が来る。
温泉から上がって、浴衣から着替えて……
朝食だ!
地元の食材にこだわった朝食ビュッフェが楽しめるらしい!
ただ、きのう豪勢な夕食をいただいたし、思い返せばその前の昼食はゴーゴーカレーで大盛りカレーを食べたしで、さすがにあまり食べられない気がする。
まあ、いいだろう。なにごとも腹八分目が大切だ。きょうも朝から行くところがあるわけだし、このあと動きやすいよう、トレーに収まる程度の量でほどほどに
「おうどんいかがですか」
「えっ、うどん! ひとつください」
「すみません、カレーライスお願いしていいですか」
「はい」
「あっ、ご飯多めでお願いします」
あっ、あっ、
ああああ~! 腹十二分目~!!
(のとじま水族館編につづきます)
コメント
え、普通に凄くない…?
こんな素敵な旅館でドルフィンウェーブをするな
良い宿や〜!
ゲムぼく。が楽しそうで何より。
能登の人々がもっとむちむちになりますように。
こんな豪華な宿で15000円は金銭感覚がバグるし
外国人なら100ドルだからさらに金銭感覚がバグる
こういうお宿って独りで泊まるの尻込みしちゃうけど良いねぇ
公式サイト見たけどこのプランで1万5000円は本気で安いな。他の旅館はこんな大盤振る舞いしてなかったし。
和倉温泉への交通費さえなんとかなったら行ってみたい……。
これが15,000円で受けれるサービスか?倍以上払ってもおかしくないなー
ご飯が美味しそうすぎる
バイキングでカレーライス頼んじゃうのめっちゃわかる
お得すぎる……
石川のご当地CMは味がある
こんなに豪華なのに安ぅ~
本人がちゃんと取材してるのがわかりやすすぎるソシャゲ画面と盛りすぎ朝食バイキング
お一人様用の鍋いいなー
家では食べられないからホテル・旅館専用感もあってより美味しく感じる
また朝食バイキングドカ食いしてる…
カレーライスの量が多い……!
でも美味しそうですし、やむを得ませんね。仕方ないですね
マジで無限城っぽいな
無限城っぽい宿ベスト10に入りそう
これで15000円はお得過ぎる!自分もコロナ禍真っ只中の時に金沢の結構豪華なホテルに
3000円で泊まれて「えっ、ここ3000円でいいの?倍…いや3倍は払うよ?」ってなった経験はある
なおコロナ禍が終わりインバウンド需要もあり現在は3倍どころか5倍くらいになってる模様
素晴らしい写真と共に石川県を紹介して下さいありがとうございます。
いつもは変態記事ばっかり書いてるけど
めちゃくちゃ良いホテルじゃん!
行きたくなった
目覚まし無しで5時に起床できるのすごい
1万5000円でこの豪華さはすごい…
行ってみたいな
これで一泊二食1.5万はヤバすぎるでしょ、行きたいなあ
流石に部屋がすごすぎる….空き部屋都合でランクアップしてそうとはいえ天蓋付きはすごい
そしてなんか朝食が夕食以上に食べてません…..?
150000円の方が納得できる
美味しそう、余裕ができたら行ってみたい
あらー、すごく良い旅館ねー
普段はどうしてもビジホで節約しがちだけど、たまにはこういうところに泊まりたくなるわよ
一泊二日で二食付きで15,000円!?
素泊まりじゃなくて?安すぎない?
おいしい!
食べ放題の盛り付け下手くそ選手権の才能が発揮されていて笑顔になった
石川の海産物やカレーは美味しすぎるから盛りすぎてムチムチになっちゃうのもしょうがないね
なんてお安すぎるお宿、これは行ってみたい
また朝食ドカ食いしてるし連日カレー食べてて笑う
絶対朝食ビュッフェもっと食べたんでしょ?
ゲムぼくさん、能登に行ってくださってありがとうございます。
行って応援、ですね。本当に感謝です。
まだその先の奥能登は宿がなかったりで行きにくい場所もありますが、行けるところも増えてます。
是非、皆様行って応援、買って応援、食べて応援、ご協力宜しくお願いします。
朝食ビュッフェ特盛日記好きだけどこの流れで出るとは思わなかった
皿の仕切りに従ってるだけでいつもより盛り付けが上手く見える、ベーコン美味そう
急に一般人の旅ブログみたいな顔してどうしたんですか・・・?
いくら一般人の皮を被っても溢れ出るムチムチ好きが隠しきれなくてドルフィンウェーブが漏れてますよ・・・?
おいしいのよかったねえ
健康に気を付けつつむちむちになろうねえ
いい記事だし、能登に行きたくなった。次の大きなお休みで行こうかな
めちゃくちゃ良い宿じゃないですか
会社の大きめプロジェクト終わって温泉でも行きたいと思ってたので、能登方面も候補に入れてみようと思います
ゲムぼく。健啖家だよね
生命力ありそうで安心だ
まともな記事とアレな記事で交互浴なるわってコメントしようと思ったのにドルフィンウェーブでダメだった
ずっと水風呂じゃん
とてもいいレポなので両親に紹介しようかと思いましたが、果たしてこのブログのリンクを親に送っていいものなのか悩んでいます
最近ここで飲み会しました
ご飯が本当に美味しかった
是非チャンカレとアルバを食べにまた来て欲しい。
元気をもらえた。ありがとう。
朝ごはんでサバ2切れ取っちゃうのわかる~~!!
この記事(Xのツイート)を見るまで能登で宿泊業者が通常の営業を再開してることを知りませんでした。
再開したら行こうと思ってたので助かります。
早速一人旅ですが予約しましたので今度お金を落としにいきます。
いいなー!こういうところで原稿合宿したい。
このお値段で泊まれるのどう考えても今だけだし、今行けば「復興の役に立ったぞ」というなんかいいことした感にも浸れるし、めっちゃいいじゃん。
行っちゃおっかな。
ごはん美味しそう!これで1泊15000円は安すぎる。
天蓋ベッドに朝風呂に朝食ビュッフェ…贅沢!!