近鉄の大阪難波駅から特急に乗り、約2時間。
けっこう長いが、車内に人は少なく座席もゆったり広めで快適。ゲームをしていたらすぐ着いた。
ここが……
三重県の鳥羽（とば）駅！
息子「ミジュマルいる」
娘「かわいい〜。コラボ？」
ぼく「なんでだろう？ ラッコポケモンだから？ 水族館にラッコがいるからか……？」
ちなみに正解は、三重は「みじゅう」とも読めて、貝類が豊富だかららしい。なるほど。
でもまあ、ラッコがいるから、も間違いではない気がする。ラッコは現在、日本では福岡と三重にしかいない。
というわけで！
鳥羽駅から海沿いの道路を歩くこと約10分……
ここか！
鳥羽水族館にやってきた！
規模のめやすとなる延床面積で言えば、名古屋港水族館（愛知県）、海遊館（大阪府）に次いで日本3位。そしてなんと、飼育種類数は約1,200種で日本1位！
超有名な水族館でありながらいちども行ったことがなかったので、ずっと気になっていた。
さすが飼育種類数日本一！
入ってすぐの大水槽『コーラルリーフダイビング』の時点で数えきれないほどの種類の魚が！
金色のハコフグ！ コンゴウフグだ！
こんなにじっくり見たのは初めてな気がする。キレイな色だが、だからこそとんでもない毒がありそう。
これは……青いザリガニ？
マロンという種類のザリガニで、オーストラリアの池や河川に生息するらしい。通常は茶色らしいのだが、まれに青い個体が現れるらしく、ここでは青い個体が複数飼育されていた。なんなら茶色より青い個体のほうが多いくらい。どっちがレアかわからない。
ちなみに、茹でると赤くなるらしい。不思議。
あっ、これなんだっけ。ガーだろうか？
ガーってこんな感じだったような……アリゲーターガーが有名な……
あっ、アリゲーターガーだ！ アリゲーターガーです～って顔してる！ めちゃめちゃアリゲーターしてる！ この角度からだと魚じゃなくワニにしか見えない！
おっ、ハイギョ！ 生きた化石と呼ばれるハイギョ！
あっ、カブトガニ！ 生きた化石と呼ばれるカブトガニ！
おお～、オウムガイ！ 生きた化石と呼ばれ……
生きた化石、多すぎない？ すごすぎて逆にすごいのかどうかよくわからなくなってきた。裕福な家庭に生まれた人は自身の裕福さに気づかないみたいな感じの水族館バージョンになってきた。そんなバージョンはない。
あっ、これシロワニだ！ しながわ水族館でも見たぞ！
サメのなかでもかなり大型なほうで大迫力！ 率直に言って怖い！
日本の水族館では10ヶ所くらいでしか見ることができず、けっこうレア。見たら自慢しよう。
これはなんだ……？ と思ったが、チョウザメらしい。
チョウザメといえば、卵であるキャビアで有名だ。とっても貴重な……
多くない？ 貴重なわりにチョウザメ多くない？
人口密度ならぬサメ口密度が高くない？ 歌舞伎町なら殴り合いが起きている密度だが？
こちらはイセエビらしい。
伊勢志摩地域の水族館らしい展示ではあるが……
エビ口密度が高すぎない？
周りのお客さんたちがみんな「あっ、イセエビだって！ おいしそ……えっ、やば……うじゃうじゃしてる……うわっ……」みたいなリアクションしてたのだが？
鳥羽水族館でも屈指のざわつきを呼ぶざわつき展示になっているので、ぜひ人の多い時間帯に行ってみてほしい。
……ん？ 水族館なのに、なんかネズミっぽいのがいる……？
と思ったら、足としっぽを見れば一目瞭然！ ビーバーだ！
ビーバーをちゃんと見たのは初めてなのだが、正面からの姿は陸上動物にしか見えないのに、後ろ足としっぽだけ明らかに水上生活特化なので、パッと見たときの違和感がすごい。
ネコがいる！ スナドリネコというらしい。
名前からして「スナネコ」と関係がありそうだが、実際はぜんぜん関係ない。「スナドリ」とは「漁」の意味で、漁をするように魚を捕まえて食べるネコなのだそうだ。だから水族館にいるのか。
タコやエイを素手で触ることができる体験コーナー！
エイはまだ大丈夫そうな気がするが、タコはかなり怖かった。吸盤に触ると吸いついてくる感覚があり、「これ、長く触っていたら引きずり込まれるのでは？」と震えた。ぼくが震えている横で娘と息子はふつうにベタベタ触っていた。無敵か？
日本でここと福岡のマリンワールドにしかいない、ラッコ！
大人気すぎて、「通路に沿って立ち止まらずに進んで歩きながら見てください」という感じになっていた。写真は撮りづらかったが、姿はしっかり目に焼きつけた。
ぼく「おっ、あれメガマウスの剥製か模型じゃない？ でっか」
娘「デイヴ・ザ・ダイバーにいるやつ？」
ぼく「そうそう、あれ。こんなでっかいんだね。そりゃ強いわ」
デイヴ・ザ・ダイバーを最近やっているおかげで、「あっ、あれは！」となる展示もけっこう多かった。
『あつまれ どうぶつの森』なんかもそうだが、ゲームを通じてこういう知識が楽しく身につき、そのうえで水族館でそういう知識が現実と結びつくのはとてもいいことだな。
さあ、そして鳥羽水族館の見どころはまだまだあるぞ！ ここからが本番だ！
まずは、1日1回、12:00から実施されている……
「ペンギン散歩」だ！
……ペンギン散歩とは？ ペンギンなんてそんな思い通りに動いてくれる動物じゃないし統制も取りづらいんだから、そんなぞろぞろと散歩に来るわけが
アーーーーーーーー！！
かっ、かっ、
かわいい～～～～！！
むちむちフンボルトペンギン祭りだァ～～～～！！
なにこれ！？
フンボルトペンギンたちが10分間ずっとうろうろ散歩してくれるんですけど！？ あっちこっちに身体を向けて視線を配ってくれるんですけど！？
アア～～～～～！
こっち来る～！ かわいい～！ ペタペタ足音が聞こえる～！ おててがパタパタ、お腹がぷるぷる揺れている～！！
こうやっていろんな角度から10羽ほどのフンボルトペンギンをじっくり見ていると、1羽1羽にハッキリ個体差があることに気づける。
お腹の斑点模様がぜんぜん違うし、クチバシの根元のピンク模様もけっこう違う。頭部の形やボディラインも一定ではない。みんな個性がある。みんなむちむちでみんないい。金子みすゞもそう言っていた。
10分間の散歩を終え、拍手喝采のなか退場していくペンギンたち。
あなたは10分間徘徊するだけで拍手される人間を見たことがあるだろうか。ないだろう。ペンギンはされるんだぞ。すごいだろう。人類よりペンギンのほうがえらいんだぞ。
ほら見ろ！ この優雅さを！
とてつもなく透明度の高いペンギンプールでくつろぐフンボルトペンギンたちの姿を！
ああ～～～！！
うとうとしてる～～～！！
そして、じつは本当に驚いたのはここからだ。
飼育種類数が多いことや、フンボルトペンギンがいることは事前に調べてわかっていたのだが、実際に歩き回って心の底から感動したことがある。
鳥羽水族館は、そこかしこにむちむちボディの海獣がいる、むちむち海獣パラダイスなのだ！ このむちむち狂い水族館め！！
イルカの仲間、スナメリ！
背びれがないのでボディラインがよく映える！ あと、よく見ると出るものが出ている！
めちゃくちゃ珍しいイロワケイルカ！ 日本では鳥羽水族館と仙台うみの杜水族館にしかいない！
むちむちの部分が白色になっていることで知られている！ 全身白色になろうねぇ！
すいすい泳いでお客さんに元気な姿を見せるゴマフアザラシに……
ショーの練習をしているかのようにポーズを決めるカリフォルニアアシカに……
やる気のかけらもない、だらけきったトド！
これでこそトド！ かわいいぞ！ 左側の子なんてだらけすぎて液状化しかけてるぞ！
こ、これは……！
でかすぎて写真だとわけがわからない感じになってしまうが……
セイウチだ！
でかすぎるし、むちむちすぎる！ ほかの海獣とスケールが違いすぎる！
なんなんだ！
なんなんだ、この、
でかすぎる身体と魅力的すぎるボディラインは！
こんなの、こんなの！
関連記事：アア～……ディキンソン……ディキンソン……[ギルティギア ストライヴ]
ゴールドルイス=ディキンソンじゃん！ 好き！！
アッ！ かっ、かわいい！ マナティーだ！ アフリカマナティー！
身体がまんまるすぎる！ 樽が泳いでる！ 顔がかわいい！ 顔のいい樽が泳いでる！！
アア～～～～！
おててが短いねぇ～～！ 身体がおっきくなりすぎておててが短くなっちゃったねぇ～～！ もっと短くしていこうねぇ～～！！
マナティーにはいくつか種類があるが、このアフリカマナティーは日本では鳥羽水族館でしか見ることができない。オンリーワンだ。日本唯一の短いおててだ。かわいすぎる。
そして、最後に！
日本で唯一どころか、世界全体で見ても鳥羽水族館とオーストラリアのシドニー水族館でしか飼育されていない、超貴重なむちむち海獣！
ジュゴンだ！
大型の海獣で、その姿は白く美しく、超むちむち！ 人魚伝説のモチーフになったとも言われるが、こんなにむちむちなら人魚と間違われて憧れられるのも納得！ みんなこれになりたい！
もっちもち！ つやっつや！ むっちむち！
こんな素敵な動物が大切に飼育されているなんて、日本はなんてすばらしい国なんだ！ 日本国からむちむち国に名称変更しろ！
えっ、ジュゴンの体表ってこんな感じなんだ！？ 短い毛がちょこちょこ生えてる！
この写真だけ見たら人間の腕か脚みたいにも見える！ つまり人間もむちむちってこと！？ 最高だな！ ホモサピエンスからむちむちサピエンスに名称変更しろ！
約5時間ほど滞在してしっかり楽しみ、退館。
退館時に見える看板には、目立つところにしっかりセイウチとジュゴンが刻まれていた。
ほら見ろ！ やっぱりむちむち大好き水族館じゃないか！ 鳥羽むちむち海獣パラダイ水族館に名称変更しろ！！
コメント
伊勢シーパラダイス水族館と被るから改名はダメです
ミジュマルは三重県とコラボしてるので近鉄にもいますしスペイン村にもいますね
スナメリの写真結構センシティブな事になってません…？
イセエビ凄いことになってるな
一匹ぐらい捌いて食べてもバレなさそう
ゲムぼくって極まると語彙がちんちん亭ぽくなるよね
ゲムぼくの記事だからむちむち生物だらけなのか
本当にむちむち水族館なのか区別がつかない
むちむち〜〜〜〜〜〜！！！！
短いおててかわいい〜！！
突然のゴールドルイスディキンソン好き
トドやセイウチだけじゃなくて、ラッコとかマナティーとかジュゴンとかのメチャクチャ希少な海獣類が一箇所に集ってるって、改めてすんごい水族館だ
やっぱ一度行ってみたいなぁ……(記事内の叫びからは目を逸らしながら)
そのうち全都道府県の水族館制覇しそうな勢い
ラストオリジンのエンプレスきっかけでここまで動物好きになる人がいるとは
動物園記事からの水族館記事ありがてえ。
鳥羽水族館さんはラッコの水槽に俯瞰視点の固定カメラを設置して24時間ようつべで垂れ流すという素晴らしい配信をやってるのでぜひ見てくれよな！
なんかいつも以上にいろんな所から訴えられそう
マロン美しいですね！
この種類に限らないのですが、現在アメリカザリガニ以外の外来ザリガニはもう新規に飼育が出来なくなっているので水族館でないと中々見ることができないレアな奴です
ゲムぼくの水族館記事嬉しすぎる
ゲムぼくさんのおかげで、ペンギン見た瞬間に「このピンクのほっぺはフンボルト！」と当てることができました。
天王寺動物園の記事の時に、
ジュゴンすごくかわいいしムッッッチムチだから鳥羽水族館もいつか是非！と書こうと思ってたらもう行ってた
流石です
水族館記事すき
シロワニはアリスギアのアクアワールド大洗コラボイベントで始めて知ったのでまた復刻してリアルコラボイベントもやってもらいたい
けもフレとげむぼくのおかげで、久々に行った水族館がより楽しめるようになったよ（マジ
スゴい大ボリュームのむちむち記事で疲れた
伊勢エビとかいうよく見ると気持ち悪いのに、なぜか美味そうという感想が先に出てくる生き物
とうとう我が地元にもむちむちバーサーカーの手が…
いいですよね鳥羽水族館
実際自分も鳥羽水族館行ったときにセイウチのあまりのむちむち具合に「ふっと…」って言ってしまったから今回の記事の気持ち悪さには何も言えない。
鳥羽水族館は飼育員さんのブログも愛に溢れてて面白いから是非〜
ゲムぼく。さん割とサメも好きよね
伊勢参りの帰りにパールロードを通ったときに通過したけど
こんなむちむちだったのか
また三重に行かなくては
>人魚伝説のモチーフになったとも言われるが、こんなにむちむちなら人魚と間違われて憧れられるのも納得！ みんなこれになりたい！
先生、むちむちなのは関係ないと思います
「樽のような」が褒め言葉として使われるのはここだけだよ
去年鳥羽水族館に行った時に、脳内で飼ってるゲムぼくがアーアーアーアーうるさかったので、実際にご本人が行ってくれて大変満足しています。鳥羽水族館最高だよね…ジュゴンの前のベンチとか3時間は余裕で座っていられる…
伊勢うどんはうどん自体がむちむちで美味しいので食べていてくれて嬉しい
娘さんデイヴ遊んでるの？
あんなムチムチおじさんが出てくるセンシティブなゲームやらせちゃダメですよ！！
イセエビのところ自分も似たような感覚になったのでわかります
ただ「怖いor気持ち悪い」より「おいしそう」が勝るのは日本人のDNAに刻まれてる何かによるものでしょうか
イロワケイルカが全身白色になったらそれはもうシロイルカなんじゃ・・・
鳥羽水族館はセイウチふれあいタイムがあるので良いぞ！
本当に触れるぞ！
めっちゃデカいぞ！
記事にないってことは時間が合わなかったのかな
去年鳥羽水行きましたが海獣コーナーが一番時間使いました。ぼてっと寝っ転がってるだけでも迫力がすごいんじゃ
セイウチむっちむちでカワイイな…
顔の良い樽と日本唯一の短いおててかわいい〜むちむちまみれで最高ですね
イセエビもそうですけど、冷静に見るとあんまり美味しくなさそうな美味しい物って結構多い気がします
それはそうとデイヴを内容までしっかり認知している娘さんに英才教育を感じる
他に書いている方もいますが、近くの伊勢志摩シーパラダイスも行ってみる価値あるのでまたぜひ行ってみてほしいです！！
あざらしを膝に乗せたりできるしセイウチにタッチしたりもできますよ！！！
三重県に行かれたのでしたら、もちろん津ぎょうざは召し上がられましたよね？
ただただ大きいだけの餃子です。
特に意味はありません、大きいだけです。
(ディキンソンの肘どうなってるの…)
ペンギン散歩めちゃ可愛いですよね。普段の展示も結構近くてそこも良いです。
5時間だと見足りないと思うのでまた行ってみてください！
すごくむちむちやん…もはや風営法違反レベルやん…
動物園と水族館記事が連続で助かる
鳥羽水は食事処が3カ所あって(高いめレストラン、ふつうレストラン、ホットスナック屋)があって来園者もむちむちになれるよ
あと駅前や近くの商業施設では伊勢海老や魚、貝類にサメも食べられたりするから
是非調べて行ってむちむちになろうね
セイウチのボリューム感でなんとなくディキンソンさん思い出したら次の画像で笑ってしまった
セイウチの生物としての天然物のボリューム感もすごいし、ディキンソンさんの筋肉質でもあるんだけどボリューミーでもあるむちむちさもすごいよね
＞こうやっていろんな角度から10羽ほどのフンボルトペンギンをじっくり見ていると、1羽1羽にハッキリ個体差があることに気づける。
全部同じじゃないですか！？(中川圭一)
良いですよね、鳥羽水族館……。私も何度か行った事がありますけど、ジュゴンを飼育しているのが世界的に見ても珍しいとは知りませんでした。
ペンギンが出てくるまでは子供と一緒に生き物を楽しむかわいいお父さんなのに……
ラッコってウニやらアワビみたいな高い物食べるから食費が高いやらの事情があるから飼育数増やせなくて、もう国内にいるラッコが老いちゃったらコレでおしまいなんだよな
遠くないうちに国内でラッコを見られない日は来るだろうから子供さんにとって「お父さんが連れて行ってくれた水族館でラッコを見た」っていう経験は凄く貴重なモノになると思う
初めてマナティ見た時の
（ヤベェ、なんか馬鹿でかいのが浮いてる・・・）感よ。
某バーチャル観光大使の影響でスペイン村大好きになったので、すぐ近くの鳥羽水族館も気になってたから助かる
やっぱり「トドみたいで可愛い」は褒め言葉で間違いない（確信）
＞みんなむちむちでみんないい。金子みすゞもそう言っていた。
金子みすゞへの深刻な風評被害
水族館いいですよね。
友達も恋人もいないので海遊館に一人で行きました。
フフフ、怖いか？
鳥羽水族館はいいぞ〜
故郷の名所を満喫しておられて大変嬉しく思いますわ〜〜〜！！
それはそうと最後の一文は訴訟でしてよ〜〜〜〜！！
ゲムぼくさんが地元に！すごくうれしいけど絶対二見シーパラダイスの方だと思ってた…
むちむちと触れ合えるので是非行ってほしい
我が県、三重県をご堪能頂いて大変嬉しゅうございます。是非またムチムチしにいらっしゃって下さい。
鳥羽水族館に行きたいと思い始めて早数年。見どころがたくさんありそうなので日帰りは無理そうだ。
ラッコも見たいが、海獣も見たいですね。
ラッコは北海道の旅行中に野生の奴が遠目に見えただけで近くで見た事無いなぁ
名古屋に住んでた時は名古屋港水族館で満足して伊勢の方まで行く事無かったからちょっと後悔
いつの日か松江のフォーゲルパークにも来てもらいたいな
ペンギンと写真撮れるし