コンビニでも飲食店でも、「Suicaでお願いします」と言ってピッとやるだけのカンタン決済である。
しかし、困るのが旅行や出張のとき。すなわち、Suicaのエリア外に出るときだ。
出典:http://toica.jr-central.co.jp/howto/sharing/
現在、主要な交通系ICカードは全国相互利用が可能になっているので、関西でも九州でも北海道でも、どこでもSuicaは使用できる。
しかし、問題は言い方である。
Suicaのエリア外、たとえば広島(ICOCAエリア)のコンビニで「Suicaでお願いします」と言って、すんなり意味が通じるのだろうか?
「はあ?西瓜?なにを言うとるんならこのアホは?物々交換の村から来たんか?ぶちまわして全身カープ色に染め上げちゃろうかのう」となって最悪死ぬのではないだろうか?
逆に考えてみても、東京のコンビニで「はやかけんでお願いします」と言う九州からの旅行者がいたとして、やっぱりそれは確実には通じない気がする。特に店員さんが高齢だったり外国人だったりすると絶望的だろう。
ああもう、じゃあいったいぼくたちはどうすればいいんだ!
どうすれば恥をかかず、広島県民に殺されずにSuicaを使えるんだ!
百聞は一見にしかずである。旅の恥はかき捨てである。
実際に、ここ数ヶ月の出張(仙台・大阪・広島・福岡など)で各地のコンビニに行き、Suicaを使うときにいろいろな言い方を試してきた。その結果をここに報告する。
Suicaに限らず、旅行・出張でエリア外の交通系ICカードを使う予定がある人は、ぜひ参考にしてほしい。
1)「Suicaでお願いします」を貫く
5回中4回通じた。Suicaは交通系ICカードの中でも知名度は高いほうなので、ある程度はゴリ押しできるようだ。
ただ、1回だけ福岡で通じず、「は?」と聞き返されてしまった。心が折れそうになりながらもういちど、今度はカードを見せながら「Suicaでお願いします」と言うと、「あー……はい」と超めんどくさそうに対応されて心が折れた。
2)「交通系ICカードでお願いします」と言う
SuicaだってICOCAだってはやかけんだって交通系ICカードだ!Suicaを知らなかったとしても総称で言えば絶対通じるじゃん!という名案。
……だと思ったのだが、成果は3回中0回。1回も通じなかった。
まず間違いなく「は?なに言ってんの?」という顔をされる。うわー頭おかしいやつ来たわーみたいな冷めきった目で見られるのでそこそこ死にたくなる。
通常、電子マネーといえば「スイカ」「エディ」「ナナコ」など3音程度のものが多いので、店員さんもそのリズム感で聞き取る構えをしている。そこでいきなり「コーツーケーアイシーカードで」なんて言われると、想定外すぎて「は?」となってしまうのだろう。
3)「ICOCAでお願いします」など現地名称に合わせる
「郷に入れば郷に従え」作戦。
成果はなんと百発百中で、10回中10回通じた。
ただし、注意点がふたつ。
ひとつは、現地の代表的な交通系ICカードの名称をきちんと知っておくこと。JR西日本のエリアならICOCA、九州ならSUGOCAなど。
もうひとつは、カードの表面を決して店員さんに見せないこと。「ICOCAでお願いします」と言いながらSuicaのペンギンが見えてしまったらウソがバレバレである。「おどりゃウソついとるじゃろうがワレェ!」と全身カープ色に染められてしまう。
というわけで、エリア外の買い物で交通系ICカードを使うときは、カードの表面を隠しながら、現地の名称に合わせて「○○でお願いします」と言うのが正解である。覚えておこう。
ぜひこれを守り、全身カープ色になることを避けて楽しい旅行や出張をしてほしい。
コメント
広島への偏見がひどいw
出張で自分もいろんなとこいきましたが9割はスイカでお願いしますで大丈夫でしたね
なお出雲コンビニはスイカ不可で久しぶりに財布必須でしたw
もうこの際カープ色に染め上げられた方が早いんじゃないかな(適当)
自分のとこはSuicaなどの電子決済のボタンに「交通系ICカード」という文字があるのでそれで分かるだろう、と思ってたので意外でした。
まぁ現地名称覚えるのがめんどくさかったら、カード見せながら「Suicaで」で通じそうですね。
酢イカ?いやいやうちの地元では酢漬けより干物でSurumeへの加工の方が多いわ by青森県八戸
イカのスメル漂うアレを駅で実際に通してみてちゃんと反応するか実験する勇気はないけど!
千葉だけど、そもそもSuicaとPASMO以外にあるの知らなかったです