
娘「このへんって、まえも来なかった?」
ぼく「おっ、すごい。来たよ。国立科学博物館がすぐ近くでね」
ここは、東京都台東区、上野公園の敷地内。
なにしに来たかと言うと……

ここだ!
見た目は地味だが日本屈指のすごい施設、東京国立博物館!

東京国立博物館は、日本最古にして最大級の博物館。
“東京国立博物館は、日本で最も長い歴史をもつ博物館です(明治5年(1872)に創立)。日本と東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを集めて大切に保管しています。約12万件もの作品を所蔵しており、おもにこれら収蔵品や寄託品で構成される「東博コレクション展」では、常時3,000件の作品を展示しています。”
出典:東京国立博物館 公式Webサイト

出典:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2670
「国立科学博物館に比べるとちょっと地味かな?」という予感はするのだが、子どもたちに公式Webサイトを軽く見せたところ意外と興味を示してくれたのと、公式Webサイトに『お子様連れの方へ』というページがあり、子どもでも楽しめるものがいくつかありそうだったので、行ってみることに。
入館料は大人1,000円で、高校生以下は無料。さすが国立の施設だけあって、はちゃめちゃに安い。

世界的にも有名な博物館らしく、外国人観光客もかなり多い。ツアーコースにここが入っていることも多いようだ。
朝に着いた時点では人は少なかったが、昼すぎには入口前が外国人観光客でいっぱいになっていた。ゆっくり見たいなら朝早くか夕方の閉館間際がよさそう。

おお~! 入ってすぐに金剛力士像!
これは、平安時代後期に作られた貴重なもの。通路を挟んで阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)が向かい合うように設置されていて、来館者はその間を通っていくしくみ。いい演出だ。
ぼく「これを由来にした、阿吽(あうん)の呼吸っていう難しい言葉があってね」
息子「聞いたことある」
ぼく「えっ、そうなの? 国語か社会かなんかで習うんだっけ?」
息子「ハイキューで見た」
ぼく「すご」
どうやらジャンプ漫画の『ハイキュー!!』に、阿吽の呼吸と称される息ピッタリのコンビがいるらしい。
やっぱり、漫画やアニメはいい勉強になるな。思えば幼少期のぼくも、同じくジャンプ漫画の『幕張』で脱衣麻雀を学んだ。仲間だな、ぼくも息子も。

重要文化財、十二神将立像 未神(じゅうにしんしょうりゅうぞう びしん)!
未神ということは……

羊! アニラだ!
ゲーム・アニメ・漫画などのキャラクターは、歴史上の人や物、文化がモチーフになっていることがとても多い。
「あっ! 自分の好きな○○は、これが元だったのか!」という気づきがたくさん得られるのも、博物館の楽しいところ。

東京国立博物館は、約120,000件の収蔵品があり、うち国宝が89件、重要文化財が653件(2025年4月時点)。
おそらく、いずれも日本最多クラスだろう。すさまじい。

娘「これ国宝って書いてあるよ」
息子「刀だ」
ぼく「おお~。福岡一文字助真(ふくおかいちもんじすけざね)だって。鎌倉時代の刀なのか。国宝はすごいな」
息子「国宝ってどうすごいの?」
ぼく「えっ……なんかこう、すごく貴重な……?」
息子「どうやったらなるの?」
ぼく「えっ……なんかその、誰かが認定したら……?」
大人あるある「子どもに真正面から質問されるとちゃんと説明できないことが意外と多い」が出てしまった。

ちなみに刀剣類は、数ある展示のなかでも特に数が多く、来館者の人気も高い。

こんな感じで、さまざまな時代の名刀がずらりと並ぶさまは圧巻!

へー! こういう紋様が入った刀もあるのか!
ぼくはこのへんの文化にぜんぜん明るくないので、ひとつひとつが興味深くてとてもおもしろい。

娘「うわ、これ高そう。何円くらいするんだろ」
ぼく「こういうのはね、値段じゃ決められない価値があるものなんだよ。そもそも何円っていう次元じゃないみたいな」
娘「へ~」

ぼく「うわ、これ高そう! 何円くらいするんだろ」
娘「何円っていう次元じゃないんだよ」
ぼく「すみませんでした」

息子「この刀かっこいい」
ぼく「赤いね~。おっ、豊臣秀吉の刀らしいよ。豊臣秀吉ってもう習った?」
息子「まだ」
ぼく「秀吉はね、ざっくり言うと織田信長の跡を継いだみたいな人で、神速攻撃と通常攻撃がとても強くて、無双奥義はまあふつうなんだけど」
知識の7割が『戦国無双』で構成されているダメな大人である。

その後も、東京国立博物館は見どころがたくさん!
休憩所でセブンティーンアイスを食べてのんびりひと休みしたあと……

画面上で国宝を触ったりぐるぐる回したりできる体験をやったり、

昔の小判を実際に持ち上げてその重さを体感したり、

銅鐸をぶっ叩いて館内に響き渡らせたり!
ちなみに銅鐸はホントにめちゃめちゃ響くので心して叩いてほしい。周囲の人が敵襲かと勘違いするレベルで響く。

あら~! かわいいハニワちゃん!

さらに、本館以外にも平成館や東洋館があるので、そこもざっと見て回って……

3時間ほどかけて、いったん制覇!
子どもが興味を示したエリアを重点的に回り、一部スルーに近い形で通り過ぎたところもあったので、もっとちゃんと見ると4~5時間はかかったと思う。

息子「刀けっこうすごかった」
娘「昔のお金持ち上げるやつとかもよかったな~。宿題の日記に書こ」
ぼく「お~、いいね。よかったよかった。いちばんよかったのはなに?」
娘・息子「う~ん……」

息子「セブンティーンアイス」
ぼく「そこか~! おいしいよね~!」

娘「ショップにいた巨大はにわ」
ぼく「そこか~! でもわかる~!」
子どもあるある:だいたい大人の思惑とは違う妙なところが強い思い出として残る。





コメント
ゲムぼくさんはハニワにもむちむちを見出してそう
>思えば幼少期のぼくも、同じくジャンプ漫画の『幕張』で脱衣麻雀を学んだ。仲間だな、ぼくも息子も。
息子さんに謝って?
刀とか壺はキャッチーでインパクトあるからね
敵襲レベルかと思うレベルの銅鐸一回鳴らしてみたいな
むちむちと競艇と子連れお出かけ記事が入り混じる抹茶スイーツブログ
パパぼく回も大好きでしてよ〜!
心温まるパパぼく。回で良き。
そしてゲムぼく。さんには是非配信で「はにいいんざすかい」という古のハニワキャラシューティングをやっていただきたい。
久しぶりのパパぼく良きかな
セブンティーンアイスは美味しいけどだいぶ値上がりしたよね…
国宝展見に行ったけどあれもこれも教科書で見たやつだ!ってなってよかった
ムチムチ好きならはにわ展もどっしりまん丸な体格の埴輪が多くていい感じ
はにわめちゃくちゃカワイイ
ほっぺ赤くてかわいい〜
東京国立博物館良いですよね!この前行きましたが楽しかったです!
子供たちを博物館に連れて行くという地味ながら質の良い教育をしているのが伝わる
漫画からの学びについても利発そうな息子さんをお父さんと同じ低みへ落とさないであげて
でかい埴輪は、自分も印象に残った。
ゲムぼくが文化人になってしまった
知らない所を急に紹介してくれるの助かる
子供連れて行ってみようかな
出先で食べるセブンティーンアイスは美味しいからね
ハニワちゃんむちむちでかわいいね♡
そういや遮光器土偶はふくよかな女性を模ったものだと考えられてるし、日本にはゲムぼく。さんみたいなむちむち大好き野郎は何千年も前からいたんだなぁ
こういう施設が楽しめるかどうかって
触れてきたサブカル作品の元ネタかってのが割と大きいから
どうしても子供には刺さりにくいのよね
久々のパパぼく。が見られて嬉しい
トーハクを見るのに丸一日かかった身としては、またすぐ行ってほしい
東京国立博物館いいですよね。じっくり見てると一日じゃ足りないくらいだし、庭園も見応えありますよ
はにわかわいい
お子さんの切れ味抜群なツッコミ力と、それを引き出すパパぼく氏のボケ力よ。
刀ってなんでいっぱい飾ってあんのか謎って思って全スルーしてたけど、人気なんだ
その理由知るためになんか勉強したら面白いかもな
刀の展示は昔から人気でしたけど、刀剣乱舞がサービス開始してから本当に女性人気が高まりましてね…
刀の鑑賞はそれ単体で趣味の1ジャンルになるくらいで、鑑賞会は銘を隠して展示してその見た目の特徴からどの時代の誰(どこ)の作かを当てたりしてる沼ジャンルやで!
セブンティーンのアイスといえば
おしゃぶりみたいな土台だと思ってたけど
無くなっちゃったのか
脱衣麻雀が絡むと息子の意味が変わってしまうんよ。
博物館、楽しいですよね〜
気づけば時間が溶ける溶ける
最近はお子さんに加えて、保護者の方や成人含めて対象としたワークショップを開催している館も多いので、来館前に軽くチェックしておくとより楽しめるかもです(大体が要予約なので……)
無双シリーズやSLGで人物像を定着させてきたコーエー
シリーズ途中で急に今川義元(信長の野望)や劉禅(無双)をイケメンにしてきて困惑しませんでした?
博物館とか美術館、たまに行くと楽しいのよね
国宝でも子供にはアイスには負けちゃうからね
パパと一緒に食べるアイスが子供にとって宝物よ
弟がRPGの影響で刀剣好きになり、展示の前にへばりついていたことを思い出しました
一方私はRPGの影響でファンタジーから歴史に派生して興味を持ち、東洋館でキャッキャしていました
サブカルの元ネタって面白いですよね
土偶とか見て「ムチムチ!ムチムチ!」ってなるのかと思った
つい最近行ったばっかりからゲムぼく。の辿ったルートが大体想像できて面白かった
セブンティーンアイスが抹茶アイスっぽいのが姑息
抹茶スイーツブログなのに抹茶の記事が無さすぎる
めちゃくちゃ微笑ましくて素晴らしい記事。明日からの仕事前に気合い入ったぜ!