『Claw Machine Sim』でクレーンゲームの楽しさと厳しさを思い知れ!

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 ゲームセンターにはクレーンゲームがある。
 プライズゲームやUFOキャッチャーと呼ばれることもある。ちなみにUFOキャッチャーはセガの登録商標らしい。

 クレーンゲームは、あくまで個人的な印象だが、ゲームセンターにいろいろあるゲームのなかでいちばん浪費感が強い。100円がたった20秒くらいで消えるし、景品はほぼ取れない。
 まあ、「台を選べば取れるぞ」とか「取れるかもというドキドキ感にお金を払ってるんだから」とか、いろいろ意見があるのはわかるが、やっぱり基本的には難しい。
 こんなものにホイホイ釣られてお金を使ってしまう神経がぼくには
 

 ああ~!
 かわいいペンギンちゃんだぁ~!
 

 ああああ~!
 クレーンゲーム大好き~!!
 

 というわけで、以前からときどき、Steamでクレーンゲームっぽいゲームを探していた。
 たとえば、スイーツプッシャーフレンズ。これは、いわゆるお菓子すくい系のプライズゲームをゲームに落とし込んだもの。バンダイナムコアミューズメントの『スウィートランド』などがモチーフだろう。
 これはこれでけっこうおもしろくて、ある程度遊んだ。ちなみにぼく以上に子どもたちが熱心にハマっていた。

 そして最近、新たなクレーンゲーム風のゲームを発見!
 2024年3月末にリリースされたばかりの……
 

 CLAW MACHINE SIM』(クローマシンシム)だ!
 価格は900円。クレーンゲーム9回ぶん。お安い。

 いわゆるシミュレーター系のゲームで、物理演算を駆使したリアルな挙動がウリらしい。
 さっそく起動してみると……
 

 おお……?
 薄暗いゲームセンターだ。画面中央にクレーンゲームが置かれている。

 このゲームは『Unechte Sachen』というドイツのインディーズスタジオが作っているらしいから、ドイツのゲームセンターがわりとこういう感じなのだろうか。
 日本とわりと雰囲気は近いな。日本だとクレーンゲームがあるフロアはもっと明るいことが多いが、ビデオゲームや音ゲーが置いてあるフロアはわりとこんな感じな気がする。
 

 クレーンゲームの台をクリックすると、ゲームが始まる。
 操作自体はとても単純で、レバーで前後左右にアームを動かして、ボタンを押すとアームが降下する。実際のクレーンゲームとまったく同じ。
 アームは3本爪の、金属っぽいタイプ。日本では小型の台でよく見かけるやつだ。
 

 で、アームを動かしてみるとすぐわかるのだが……
 

 アームの挙動がめちゃめちゃリアル!
 動かしたときや止めたときの揺れまで完璧に再現されている! あえてレバーをガチャガチャすればアームをぐわんぐわん揺らすこともできるし、揺れながらの状態でアームを下ろすこともできる!
 

 カメラの視点を横からに切り替えることもできる。
 これもリアルだな。実際のクレーンゲームでも、前後の位置取りが合っているかを見るために台を横から覗き込むことはよくある。
 

 おっ、いけるか?
 キツネのぬいぐるみっぽいやつをつかんだぞ。
 

 ダメだった!
 持ち上げるところまではアームが強いけど、持ち上げ切ったところでアームがゆるむところまできっちり再現されてる!
 さすがシミュレーター! 手ごわい!
 

 つかむこと自体はできるのだが、うまく持ち上がらなかったり、持ち上がっても落ちてしまったり。
 なお、現実のクレーンゲームだと一部の機種にはボタンを押すことでアームの降下を途中で止められるタイプのものがあるが、これはそういうのはない。つねにいちばん下までつねにアームが下りるため、狙った箇所をうまくつかめないことがあるのも難しいところだ。
 

 あ~!
 きわどいところを狙いすぎて柵に引っかかってしまった! 現実でもよくある!
 現実でやらかすと100円をムダにした感が強いミスだが、ゲームなのでまだ安心。
 

 おっ、けっこういい感じにつかめたぞ! 運べてる!
 

 惜しい! あとちょっと!
 

 これは……
 アームがいちばん下まで降下することを利用して、ウサギの頭部を押し込めば獲れるのでは……?
 

 おっ、いけそう!
 ぐっと! そのままぐぐーっと!
 

 ダメじゃねーか!!
 イヤすぎるリアルさ! ここまで来たら獲るまであきらめられないやつ!
 

 ということは、逆に足のほうを持ち上げれば……
 

 獲れた!
 

 うれしい~!
 18回プレイして、1個目の景品をゲット! ウサギのぬいぐるみ!
 ほしいかと言われると微妙だけど獲れたこと自体はうれしい! 「ヒートアップして1,800円使って取ったけど冷静になってみるとそこまでほしいものじゃなかった」と考えるとあまりにもリアル! いくらシミュレーターだからって微妙な心境までシミュレートさせることはないだろ!
 

 なお、じつはこれでもまだゲーム用に優しくされているほうで、設定で難易度を『楽しい』から『現実的』に変えることもできる。
 『現実的』モードにすると、30~40回くらいプレイしないと取れないことがザラにある。つまり現実なら3,000~4,000円でようやくぬいぐるみ1個みたいな感じである。心当たりがありすぎる。

 ちなみに、なにかとリアルな本作だが、ゲームならではの要素もいくつかあって……
 

 たとえば、アーム上部にカメラがついているような視点からプレイできたり、
 

 アームから真下にレーザーポインターを照射して降下地点を可視化できたりもする。
 景品を獲得する楽しみをたくさん味わいたい人は、難易度『楽しい』でレーザーポインターありにするとよさそうだ。それでもわりと難しいが。
 

 景品を獲得すると、3回だけ挑戦できるスペシャル景品が降ってくる。これもゲームならではの要素のひとつ。
 ほかの景品とは違って色つきの光を放っており、3回以内に獲れなかった場合は消滅してしまう。
 まあ、消滅したからと言ってなにかペナルティがあるわけではないので気にしなくてよいのだが、仮に景品(コレクション)のコンプリートをめざすならば、しっかり獲っていきたい。
 

 そして、84回目。いったん台の中にあった景品すべてを獲りきった!
 ちなみに、プレイ回数はつねに台のレバー&ボタン下に通算表示されている。1プレイ20秒として、84回ということはだいたい30分プレイしたことになる。けっこうやったな。
 

 台の右下にある「REFILL」ボタンを押すと景品が補充されるので、プレイ再開。

 ゲームとしては、この一連の流れをひたすら繰り返して、好きに景品を集めていくだけだ。とてもシンプル。
 ただ、シミュレーター系のゲームというのは現実の再現度の高さがそのままおもしろさに直結するものであり、その点で言えばこれはやはり再現度が異常に高いので、めちゃくちゃおもしろい。
 

 獲得した景品一覧は、『コレクション』で確かめることができる。
 『現実的』モードで獲得した景品は赤いオーラをまとっている表示になるので、ちょっと特別感がある。

 赤いオーラの件はさておいても、せっかくならば、ぜひあなたも『現実的』モードで遊んで、シミュレーターのシミュレーターたるゆえんを味わってみてほしい。
 クレーンゲームがいかに難しく恐ろしいゲームであるかを家の中にいながら再認識することができる。
 

 特にこの、引っかかりのないつるんつるんの顔文字ボールを『難しい』モードでぜひ狙ってみてほしい。気が狂う。
 ぼくはこのボールを獲るのに80回かかった。なんだその顔色は。獲れなさすぎてこっちがその顔色になるわ。現実なら8,000円だぞ。
 

 900円のインディーズゲームなのでシンプルだし、そこまでボリュームがあるわけでもないが、いままであまりなかった本格的なクレーンゲームシミュレーターであり、とてもリアルなので、けっこう楽しめると思う。興味がある人はぜひやってみてほしい。
 ぼくはまあ、ほかにもやりたいゲームがたくさんあるのでそこまでハマるわけにはいかないが、とりあえず初日にプレイ回数にして100~150回くらいは遊んだと思……
 

 565回もやってる!
 1プレイ20秒として3時間以上ぶっ続けでやってる! 現実なら56,500円使ってる! 怖い! 
 

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Physically accurate claw machine simulator! Win 200 unique prizes in the Fun or Realistic difficulty mode.

(2024/04/05(金)22:00~ やろうぜ!Claw Machine Sim!紹介配信)

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    スイーツプッシャーフレンズもやってたのか…あれとか古銭プッシャーズフレンズとか
    あの手のゲーセンにある筐体のシミュレーターって延々とやり続けちゃう日あるよね

  2. 名無しのゲーマー より:

    これでムチムチな景品を見て何も考えずにとることが減ると良いですね!!!

  3. 名無しのゲーマー より:

    ゲムぼく。変なシムゲームシリーズもっとください

  4. 名無しのゲーマー より:

    三本爪ってことは確率機なのかな?
    その辺の設定もできるなら神ゲーかも

  5. 名無しのゲーマー より:

    めっちゃクレーンゲームにハマってる

    あの顔のボール取れないの腹立ちそう笑

  6. 名無しのゲーマー より:

    シミュレータだから散財もなくて安心

  7. 名無しのゲーマー より:

    普通に面白そうだから買おうかな

  8. 名無しのゲーマー より:

    まるでゲームブログみたいだ…

  9. 名無しのゲーマー より:

    女苑ちゃん以来のインディーズ記事だ

  10. 名無しのゲーマー より:

    変なゲームを見つけてくるのが上手い

  11. 名無しのゲーマー より:

    今回はまともな記事ですね

  12. 名無しのゲーマー より:

    steamで積んでるゲーム一気に消化する配信とかやろう

  13. 名無しのゲーマー より:

    景品を自分で作れるようになったら盛り上がりそう

  14. 名無しのゲーマー より:

    スイーツプッシャーフレンズそこそこ面白かったな
    これもやってみたさはある

  15. 名無しのゲーマー より:

    アニスのクッションを取りに行った記事を思い出してしまった

  16. 名無しのゲーマー より:

    シミュを名乗るだけあって普通にクレーンの練習になりそうないいゲームだ。
    他のタイプのクレーンシミュも出ないかな。

  17. 名無しのゲーマー より:

    面白そう

  18. 名無しのゲーマー より:

    ペンギンの人形だ!
    オイオイオイ!話変わって来たな!

  19. 名無しのゲーマー より:

    900円って書いてあるけど今は720円になってますね

  20. 名無しのゲーマー より:

    記事読んで配信も見ましたが面白そうなので買いました
    紹介ありがとう

  21. 名無しのゲーマー より:

    シミュ系のゲーム最近多くて楽しいわね

  22. 名無しのゲーマー より:

    一時クレーンゲーム中毒になって特に欲しくないフィギュアに数千円突っ込んでた記憶が蘇りました
    ゲーセンに行かなきゃ大丈夫だ!と思ってたらオンクレが現れまたクレーン発作がやばくなり今はアンストしてことなきを得てます
    これなら固定金額でクレーン欲をいい感じに発散できそうでいいですね!紹介ありがとうございます!

  23. 名無しのゲーマー より:

    配信初めて見たけど終始楽しそうで良かった

  24. 名無しのゲーマー より:

    三本アーム・天井でアームが抜ける…確率機…うっ、頭が
    中途半端に穴に景品が入った時、センサー起動して累積クレジットがリセットされる罠まで再現してたら完璧
    あ、レーザーポインター出る筐体は実際にあります

  25. 名無しのゲーマー より:

    今回はゲムぼくさんが闇を放たない代わりにコメント欄が闇を吐いてて草ですよ

  26. 名無しのゲーマー より:

    土日の暇つぶし用に買ってしまった

  27. 名無しのゲーマー より:

    900円で56,500円分楽しんだから
    55,600円分儲かったね

  28. 名無しのゲーマー より:

    うさぎときつねのデザインが心配になる…
    これズー…

  29. 名無しのゲーマー より:

    クレーンゲームと関係ないですが、ゲーセンが薄暗いのは昔のアーケード筐体が
    ブラウン管+厚いアクリル板+やや斜め上向きの画面
    で光が反射すると見えづらくなるからなんですね
    それを今も踏襲してる節があります

    今は風営法の関係でそれでも明るくなった方ですが、昔ながらの筐体を置いてるゲーセン(秋葉原Heyとか)はそのゾーンを意図的に暗くしてます

  30. 名無しのゲーマー より:

    プレイ回数4桁回で足りるかな?

  31. 名無しのゲーマー より:

    The Coin Gameという作品がオープンワールドでゲーセン巡りみたいなことしながら、クレーンゲームだけでなくコインプッシャーや様々なアーケード系のゲーム(こっちがメイン)が遊べるのでオススメです
    獲った景品を質屋に売って生計を立てるなんてモードもあります
    英語しか対応してないですが何となく見ればわかるものばかりです

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