ぼくは小さいころ、やってないゲームの攻略本を読むのが好きだった。
たとえば、古本屋でスーパーロボット大戦Fの攻略本を100円で買い、ステージ攻略やユニット・キャラクター解説のページを何度も熱心に読み返した記憶がある。
もちろん、実際にはプレイしていないのでなんの役にも立たないわけだが、雑学的な知識を得る楽しさがあったし、なにより誌面から編集者のゲームに対する「本気」や「愛」が感じられるのが好きだった。誰かが何かを一生懸命語る姿というのは、それだけで魅力的なものだ。
さて、そんな幼少期を経たぼくはいま……
ゲームの攻略Wikiを見るのが大好きだ。
やっているゲームの攻略Wikiも好きだが、やってないゲームの攻略Wikiも好きだ。ネタバレを恐れなくていいという点では、後者のほうがむしろ好きとすら言えるかもしれない。
なかでも、文章の質が高い攻略Wikiは大好きだし、編集者、つまりユーザー同士で活発に議論がかわされ更新頻度が高いような攻略Wikiはさらに大好きだ。
……わかってくれる人、いるだろうか?
同じ趣味を持っている人、きっとゼロではないと思うが、どれくらいいるのだろうか? もしかして、ぼくとあなただけではないだろうか? これは運命ではないだろうか?
そこで今回は、ほとんどの人にはニーズがないが刺さる人にはぶっ刺さるニッチ企画!
文章が良質で活気もある、やってなくても楽しめるゲーム攻略Wikiをいくつか大紹介だ!
1万人に1人くらいにはぶっ刺さるかもしれない! その1人があなたかもしれない!
■FF11用語辞典 ~ ウィンダスの仲間たち版
いきなり大本命を出してしまった。ゲーム史に残るMMOの大傑作『FINAL FANTASY XI』の用語辞典。
ぼくは一時期FF11をプレイしていたが、引退後もずっとこのWikiだけは好きで読み続けている。
FF11自体、2002年にサービス開始していまなお続くという約20年の歴史を誇るが、この用語辞典も2006年8月に設立されたWikiで、いまなお毎日なにかしらの記事が更新され続けている。約15年も続き、更新が途絶えた日がほぼ1日もないゲーム単独タイトルのWikiというのは、おそらくほかに例がないのではなかろうか。
オススメ記事は「黒魔道士最強伝説」「アレキサンドライト終身刑」「赤魔道士」「ブロント」「ぽこたん」など。
長い歴史を感じられる記事はだいたいおもしろい。
■機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 XBOOST wiki
いわゆる『エクバ』シリーズのWiki。
ぼくは大昔に原型である『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』は遊んだことがあるが、エクバシリーズはいちどもやったことがない。ゲーセンでプレイヤーたちが叫んで台パンしているゲームという印象が強いので恐れている。
しかし、攻略Wikiは更新が非常に活発で記事数も多く、読み応え抜群。公式のイベントやアップデートなども活発なタイトルなので、新しい記事も多く生まれていっているようだ。
オススメ記事は「νガンダム」「プレイするときのマナー」「初心者向け対戦アドバイス」など。
ユーザー同士の対戦が活発なゲームなので、人気機体の研究や対戦アドバイスなどのページは多くの人の手が入って洗練されている。
■大乱闘スマッシュブラザーズWiki
誰もが知る『スマブラ』シリーズ、その全作のほぼあらゆる情報を網羅するWiki。
ぼくはスマブラシリーズをいくつかプレイしてきてはいるが、むしろプレイしなかったタイトルの記事や使ったことがないファイターの記事をよく読む。自分ではオンライン対戦をまったくやらないしパーティーゲーム的に遊ぶだけだが、対戦時の駆け引きやワザのフレーム数について書かれた考察系の記事なども好きだ。
超人気タイトルなので、あらゆる記事が何百人、何千人の手によって改訂され続けており、文章の完成度が平均的に高い。誤字脱字も少ない。
オススメ記事は、「マリオ」「マリオ(SP)」「マリオ(SP)ワザ詳細」など。
各キャラの紹介やスマブラでの歴史、最新作での扱いなどをどんどん順番に読んでいくだけで楽しい。ボリュームもかなりある。
■streetfighter5初心者攻略wiki
人気シリーズで、e-sportsタイトルとしても定番となっている『ストV』の初心者向け攻略Wiki。
更新頻度は高くないが、初心者向けに作られているのでサイト構成も各記事の文章もわかりやすいのがうれしい。
ストVをやったことがなくてもストリートファイターシリーズをまったく知らない人はほとんどいないだろうから、各キャラ解説や専門用語も雰囲気でなんとなく理解しやすい。「いまってこんなにたくさんキャラがいるんだ」といったことをはじめ、さまざまな気づきが得られる。
オススメ記事は、「基本テクニック」「E.本田攻略」「用語集」など。
用語集が充実しているWikiはだいたいおもしろいという個人的法則がある。
■モンスターハンター大辞典wiki
『モンスターハンター』シリーズの用語辞典兼ネタwiki。
「ネタWiki」と銘打たれている通り、マジメな記事から笑いに走った記事まで幅広く存在しており、かつシリーズファンの多さのおかげで各記事のおもしろさがきちんと確保されている。毎日数えきれないほどの記事が更新され続けており、用語辞典系のゲームWikiでも非常に活発な部類。
ぼくはゲーマーとして「モンハンシリーズを1回もやったことがない」というコンプレックスを抱えているのだが、このWikiのおかげでモンスターや武器の名前などはけっこう知っている。
オススメ記事は、「ミラボレアス」「イビルジョー」「エロ装備」「モンハン用語」など。
全体的に「みんなの本気が詰まっているので、わけわからんけどなんかおもしろい」というページが豊富。個人的にはFF11用語辞典と双璧をなすオススメWiki。
あなたもオススメのWikiがあれば、ぜひ教えてください。
コメント
めっちゃ分かる
やってもないゲームの無駄知識を覚えるの好き
わかる、ポケモンの対戦考察wikiとか無限に読める……実はラスオリも例のWikiが面白くて興味を持ったので、とてもわかる。
これは運命か? こんな運命変えなきゃ
ボケてない記事を初めて見た気がする
書かれている情報からあれこれと想像を膨らませる高度な趣味だ
会話のシミュレーションばかりして実際行動には移せないぼっちらしさに溢れてますね
私はやってないゲームのブログ読むの大好き協会員です
ラストオリジンっていうゲームでゲムぼくっていうブログなんですけど
そしてラストオリジンのwikiは絶対読まない
親が持ってた古いゲームの攻略本とか見るの好きだった
子供の頃ゲーム禁止されててハードすら買ってもらえなかったから、本屋さんで攻略本読んでプレイした気になってたので、出だしからしてめちゃくちゃノスタルジックシンパシーしてしまった
我々の用語辞典(FF11公式の発言)じゃん
もう懐かしい
さらっとエロ装備まぜるな
ドラクエとモンハンの辞典Wiki入っててにっこりした
あれついつい読み耽っちゃうよな……
攻略wikiはあまり詳しくないけど、遊戯王カードwikiなんかは面白いな
カードのモチーフ(元ネタ)の蘊蓄に加えて、名前がダジャレのカードやフレーバーテキストにツッコミどころの多いカードも真面目に考察していて面白い
一番お世話になってるwikiは素人(という形)で配信されてる動画の女優さんの名前を網羅してるwikiです
これはね、めちゃくちゃわかる
FF11めちゃくちゃ読んだし、世界樹なんかは攻略wikiからゲームに入ったわ
昨今の企業系攻略サイトも活気のあるガチャゲーなんかにはそれなりに有効なのは否定しないけど、こう言う楽しみ方はやっぱり2chやふたばのサイト発のwikiが強いわ
今のオススメはボンガだね
ラスオリのwikiもアプデで活発なんだけどこの人絶対に見ないからな…
遊戯王wikiはメチャクチャ更新頻度あるし、カードとカードの関連性とかも充実しててすっごいおもしろいですね……
出すのが難しいエースカードのデメリットをなんとか別のカードでごまかしたい……という苦悩を記事から感じることができたりして、歴史と熱意を感じます。
おんjシャドバ部、各カードの記事がしっかりあって見応えありますよ。おんjなのでネタ方面要素がとても強いですし。
超人気ゲームのwikiはファン同士のコミュニティを超えた独特の文化が出来ていたりして面白いっすね。
プレイ記録やリプレイの文章もすき げぼむくさんのところのプレイ記録 とてもおいしくいただいております
三国~アトルガンミッションまでwikiを読み通して世界観に浸ってた頃を思い出した
そしてなんでラスオリwikiを挙げない!がんばって書いてるのに!
俺は孤独じゃなかったんだな
モンハンwikiのエロ装備記事が以前見たときより更にパワーアップしててニッコリした
モンハンwikiを眺めるの好きだから嬉しい
ドラクエ大辞典好き
FFのはちょっとキツさがあって読めなかった…
モンハンははるか昔の知識で止まってるけどwikiはマジで面白い
モンハンwikiは今は亡きMHF関連もちゃんと記載してるところが好き
俗語集とか楽しいですよね
ハチナイのwikiは特異性があって面白いと思う
わかる
ラストオリジンやってないのにゲムぼく。さんのラスオリ攻略見ちゃう
ちょっとずれるかもだけど
20年前に引退してるのに未だにMTGWikiで話題のカードの記事読んだりしちゃう
本体のゲームだと進展のない推しがシャドバコラボしたらおんjシャドバ部で性能強いとか服装エッッッッチとか過去重すぎてチン○しなしなになったとかたくさん褒められてて嬉しかった
他の記事も面白い
もう何人か挙げてるけど、遊戯王カードwikiは情報量多くて読みやすいから好き
適当なカードAからその関連カードB→関連カテゴリC→…みたいにどんどん読み進められちゃうのも好き
もうサ終しちゃったけどガンダムトライエイジのwikiも好きだったな
風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! 攻略Wiki
は今でも更新がちょくちょくありますね
流石に入手困難になってかなり経ちますし、steamでシレン5が遊べるようにもなったりで頻度減ってきましたけど
MTGWikiめちゃくちゃ面白いんだけど重いんだよなあ
用語集はゲーム内設定もプレイヤー間の俗語も読み応えあってすき
>その道の専門家か?ってなるくらい詳しい
アズレンとか花騎士とか、擬人化ゲームのWIKIは元ネタの解説が面白いの多いよね。
…別にえちえちなイラスト目当てでチェックしてるわけじゃないですよ?
ハチナイ、ハチナイだよ!
スパロボの攻略本
めっちゃ辛辣で面白かったね
めっちゃわかるー。
あと、ゲームの感想ブログも好き!
やってなくても、ゲームへの愛があふれてて、楽しい。
なんなら買ってやっちゃう。
これは遊戯王カードwiki
ずっと絶えず続いてるwikiだから昔のwikiの活発さを未だに受け継いでるし、カードの元ネタやカード同士のバックボーンのつながりが考察されてたりしてゲーム以外の所でも読み応えがある
あと昔からあるデッキだとそのデッキが成立した歴史みたいなのも乗ってたりする
めっちゃわかる
用語集とか見てその界隈でしか使わない用語とか見るの好き
モンハンwikiといえばドスヘラクレスが有名ですね。読んだことない人はぜひ。
わかる~
一時期、ゲーム自体はやらないけど遊戯王wiki読むのにハマってた
11大辞典は自分も偶に見ちゃいます。自分の一番好きな言葉は「余談ダガー」です。と思ったら「余談ダガー」大分前に消されとるやないかい!
ブルーアーカイブwikiのヘイロー考察解説(頭の上の輪っか)、穴抜けではあるけど輪っかだけでキャラの特徴をあらわそうとしてるのが見えて面白い
クォリティにムラはあるけど最近だとウマ娘wikiの元ネタ欄も文章に熱量があって面白い
ニコニコmugen Wikiを暇さえあれば読んでいるうちにほとんどのページを読んだことがあります
今はモンハン大辞典が楽しいです。
ボウガン好きの俺としては「しゃがめよ」が大好きです。
ギルティギアwikiには紗夢というキャラクターのパンツが見える技まとめという項目がある
このキャラは「一つの技で必ずパンツを見せる」という開発側のこだわりがあり、中には1フレームしか視認できないパンツも存在する
拘る開発も開発だけど全部確認してるプレイヤーもプレイヤー
FGOwikiのキャラクターの小ネタ欄は歴史ネタ満載で面白い
ラスオリwikiの用語集は笑える要素より旧人類のドス黒さが際立つからちょっとこの記事の趣旨に合わない
あとやってるゲームのwikiだと俗語集が面白かったりするよね。グラブルwikiの俗語集のページは怨嗟の声も滲み出てて好き
ヌオダスきっかけでラスオリを知り、キャラ図鑑ページを読んでました(未プレイ)
mr.アルフレッドがすごく気になってます
MMOのwikiは大体魔境だから好き
引退したゲームもついつい覗くのわかるわね
それとしてブロントさん懐かしいな…
遊戯王Wiki推してる人もいるけど、その弟分のラッシュデュエルWikiも更新頻度と速度が良くてかつ、
絶対数が少ないにも関わらずOCGよりもパロディカードが多いから
元ネタ解説の面でも匹敵する面白さがあってOCGもRDもやってないけど定期的に見に行っちゃう。
問題はアンチか愉快犯かわからないけど、過去にスパム投稿されまくったせいで検索エンジンに有害サイト認定されてるから、
検索からいく場合遊戯王Wikiのラッシュデュエルの項目から飛ばないといけないこと。
あとそのせいでそれなりに競技人口があって売上もそこそこなのに「Wikiすらないオワコンゲー」みたいな評価を受けてるのがかなしい
VIPで〇〇のwikiとか内輪なのにおもろかった
ガンダム系だとバトオペ2のwikiもおすすめです。
知ってる機体とか、逆に名前を知らない機体とかを見つけて開いてみると、ゲーム上の使い方だけじゃなく原作での設定とかもたくさん書いてあって時間潰れちゃいますね。
MTGwikiはくっそ情報量多くて良いけど、基礎的な知識が前提なところがあるから勧めにくいな。でも分かると楽しい&力の入ったページ多数なのでオススメ
ボーダーブレイクのネタwikiは是非読んでほしい
編集者の主観と愛情で作られてて面白いから
支援(死炎)兵装の武器欄なんて全部男塾の民明書房ネタになっててあの欄だけでコミケに出展できそうなクオリティ
ポケマスの「トウコのケツ」っていう名前のwikiをおすすめします。どのサイトよりも詳細が書いてある上に、管理人がゲムぼく。さんみたいな変態なので見てて飽きないんですよねぇ