数ヶ月前の話になるが、運転免許の更新に行ってきた。
優良運転者としての更新なので、わざわざ免許センターに行かずとも近くの警察署で更新できる。
しかし、案内ハガキを見たぼくに不安が走った。
「最寄りの交通安全協会で3,000円の証紙を購入したあと、警察署で手続きしてください」
あやしい……なぜ交通安全協会を挟む……
パチンコ店と景品交換所みたいな関係性を感じる……ズブズブの癒着を想像させられる……
もともと、交通安全協会は警察の天下り組織として知られる。職員の半分以上が元警察官、という県もあるくらいだ。その関係はもはやズブズブどころかパンパンのドピュドピュである。ただいま不適切な表現がありましたことを深くおわびいたします。
で、「免許更新 交通安全協会」などで調べていくと、やはり口コミなどで不穏な情報が出てきた。
「交通安全協会で証紙を買ったら、なんの説明もなく交通安全協会費を上乗せして請求されました。会費が年500円でゴールド免許(5年更新)だったので、500×5=2,500円でした。交通安全協会は加入必須ではなく任意なので、説明がないのは違法のはずです」
こわっ!詐欺じゃん!こんなんダメでしょ!警察に言いつけてやる!と思ったらこれ警察の天下り組織だった!ザ・八方塞がり!!
こうなると、選択肢は下記3つ。
1. 上乗せ請求をおとなしく受け入れる
2. 「おかしいんじゃないですか?」と真正面から戦う
3. 受け入れも戦いもしなくて済む言い逃れを考える
まず、1はイヤだ。詐欺に負けたくないし、2,500円あったら牛角行けるし。
かといって、2もイヤだ。交通安全協会は警察OB組織だし、協会のすぐ隣には警察署があるし。騒ぎ立てたら即逮捕だ。
となると、3だ。適当に言い逃れするしかない。
そこで考えたのが、「きょう3,000円しか持ってないんです」作戦。いくら請求されたところで、お金を持っていなければ払いようがない。シンプルながら完璧な作戦だ。
より説得力を高めるため、更新当日はホントにサイフを持たず、千円札3枚をわざと少しくしゃくしゃにしてゼムクリップで留めて左手に握りしめ、右手にはコンビニで買った東スポを丸めて持つという徹底した貧乏人スタイルで交通安全協会の扉を叩いた。ただいま東スポ読者=貧乏という偏見がありましたことを深くおわびいたします。
この手の協会はおそらく現金払いにしか対応していないとは思うが、万が一「クレジットカードも使えますよ」と言われる可能性を考慮すると、「ご覧のとおり楽天カードすら持てない人間なんです感」を出しておくに越したことはない。ただいま楽天カードに対する偏見がありましたことを深くおわびいたします。
そしていよいよ、窓口担当者と対峙。
「お待たせしました。本日は免許更新ですか?」
「はい。3,000円の証紙をお願いします」
さあ、ここからだ。来い、極悪人め。「協会費2,500円込みで5,500円です」と言うのか説明ゼロで「ほい、5,500円」とほざくのか知らないが、こっちは3,000円しかないからな。だってハガキに3,000円って書いてあったし。東スポならあげるけど。東スポの風俗レポには2,500円くらいの価値あると思うけど。
「では、3,000円の証紙なので、3,000円お願いします」
「えっ?」
「3,000円お願いします」
「えっ、ごせ……?えっ、協会費……?えっ、あの……はい、わかりました……」
結論:杞憂。
コメント
複数方面から訴えられそうな良記事
埼玉だと警察署で払ってくれって言われるだけだね
勿論断るけど
それ、ありますね。
センターで1→2→3の順番で進んでくださいと説明を受けて行ったら2が交通安全協会費でした。
説明無く請求されましたけど
『払わなきゃいけないやつですか?』
って聞いたら『任意です』と言われたので『じゃぁ、結構です』と言って去りました。
なんで、任意なのに回る順番に組み込まれてるのか…
うちの方はビデオ見る前に
個別に徴収に来るけど
自分はその場で断ってるよ
自分もこの前更新行った時に今日3000円しか持ってない作戦で乗り切りましたわ
地域差と担当のおばちゃん差はあるとは思いますが茨城だと「え、入れないの!?」みたいな反応されました
ウチの方は講習終わったあとに、更新近くなったら通知くるよ、なんかカードもらえるよ、という謎のメリットを説明されて、よかったら入ってねみたいに紹介され、証紙ではなく現金払い。
地域によってかなり違うんですね
ペーパーゴールドを20年以上やってたけど
今年自主返納したわ
まだ65歳までは遠いけどもう運転とか無理だし
うちの地域は免許証入れとかおまけで着けてたと思う。初回は入ってもいいけど、次回更新時はいらないって気持ちになるよね。
強制ですか?(威圧)違うなら遠慮します。でおk
都内だけど、この前免許更新した時にそんなこと言われなかった・・・
こういうことあるんですね・・・
気をつけよう・・・
みんなは安全協会に「入りますか」と聞かれるようですが私の町では「協力していただけますか」と聞かれる。日本語はむかつく。協力なんて言葉を出されたら「できません」とは言いづらい。
しかし、チャイルドシート貸し出しや子供の黄色いカバーや安全教室などはまったくもって無縁。だいたいそれらは私の両親がとっくに支払い済み。父親は18からだから遅かった母よりも多めに払ってるはず。
となると3番の手しかない。
三千円きっちりを出そうとしたら「え?」みたいな顔しやがって、「(前述のようなこと)に使っていますから是非次回はご協力ください」と念を押してきやがった。うざい。
五年後は文句の一つくらい言おうかと考えています。だっておかしいでしょ。当然のように徴収しやがって。