
着いたぞ! 東京都府中市、府中駅!
駅前にすごい人だかりができていてどうしたのかと思ったら、パチンコの開店待ち列だったぞ!

府中駅から歩いて、10分弱。
市民会館『ルミエール府中』にたどり着いた。ここが……

『TOKYO TAMA CLASH 2025』の会場だ!
これは、いわゆる「格ゲー」、つまり対戦格闘ゲームの大会である。
格ゲーの大会といえば『EVO(エボ)』が有名だが、あれは世界最大規模の特殊な部類であり、もっと気軽な小~中規模の大会というのは各地で頻繁に開催されている。これもそのひとつで、市民会館の1ホールを貸し切って行われるらしい。

で、TOKYO TAMA CLASH 2025は競技種目のひとつに『ギルティギア ストライヴ』がある!
これは……行っておきたい! EVO JAPAN 2025に続き、二度目のオフライン格ゲー大会出場だ!

というわけで、エントリーして出場してきた。
『ギルティギア ストライヴ』部門の出場者は約40名。ほか、『ストリートファイター6』『餓狼伝説 City of the Wolves』『UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes』が種目としてあったので、全体としては270名くらい出場者がいたようだ。なかなかのにぎわい。

会場の滞在時間は、10:30~17:00くらい。約6.5時間いたが、あっという間だった。
細かい感想はいろいろあるのだが、ひとことでまとめると「これくらいの中小規模の大会、めちゃくちゃ楽しいな。今後も探して、どんどん行ったほうがよさそうだ」という感じだった。
EVO JAPANを大規模大会と定義すると、TOKYO TAMA CLASHは中規模大会くらいの位置づけだと思うのだが、中規模には中規模のよさがあるな、と思った。
具体的には……
【1】たくさん対戦できる

TOKYO TAMA CLASHの予選は、総当たり形式・3先(3本先取)のリーグ戦だった。
つまり、5人のブロックだったら勝ち負けに関係なく絶対に4人と戦うことができるし、3先なので1人ずつとそれなりにしっかり戦える。
EVO JAPANのような大規模大会は大人数を短時間でさばかなければならないので、どうしても1試合が短かったり、ある程度負けたらすぐ終わりになったりしてしまいがちである。さらに、自由に遊べるフリー対戦台も、そもそもの人数が多いので埋まってしまっていることが多い。

その点、中小規模の大会ならば、場数を踏みやすいルールであることが多いうえに、負けてしまってもフリー対戦台が空いていることが多い!
もちろん大会によるし、TOKYO TAMA CLASHは特にそのへんがしっかりしているというのもあっただろうが、これはありがたい! 初~中級者でも「早々に負けちゃったからもう帰るしかない……滞在時間より移動時間のほうが圧倒的に長いのだが……?」みたいなことになりづらい!
【2】得られる経験値が多い

戦える回数が多いので、必然的に得られる経験値も多い!
たとえば、ぼくはブロックCの予選で敗退してしまったものの、それなりに勝ったり負けたりできて手ごたえはあったし、具体的な収穫も3つあった。
[1] EVO JAPAN 2025のときより明らかにうまくなれている。
[2] 明らかに格上の人が相手でも最初の1ラウンド~1試合は取れることがある。が、そこですぐに動きを早々に見切られてしまうので、それ以降はほぼ負けっぱなしになる。
[3] 負けた試合は、ミスらしいミスをしていないのに、ちゃんと負けるべくして負けた展開が多かった。
[1]は、オフライン大会に複数回出場するとよくわかる収穫。オフライン大会はいい節目になるし、記録にも記憶にも残りやすい。
[2][3]は、これから強い人に勝っていくには「いまやれる範囲でミスをなくせばいい」というレベルではなく、「攻めのパターンや守りの知識を増やさないといけない」という段階に入った、というのがハッキリわかった、かなりいい気づきだった。
特に、[2]の「動きを見切られるのが早い」というのは、ふだんのオンラインマッチだと露呈しにくくて気づきづらい弱点なので、大会に参加してよかった。オンラインマッチより長めの3先ルールであり、しかもその場に隣り合って座っていることで互いの心理状態や手の動きがバレやすい状況下だからこそ、「うわ、いまぜんぶ見切られてるな」というのがハッキリ伝わってくる。
【3】いろんな人と長く話をしやすい

EVO JAPAN 2025くらい大規模な大会だと人が多くて落ち着かないし、上位を争うプレイヤーたちは空気感がピリピリしていることもあるのだが、中小規模の大会はそこまでではないので、気軽に話をしやすい! たくさんの人と話ができたし、逆に話しかけてもらえることもあったぞ!
とりあえずぼくは、下記3つを心がけていた。
[1] 出場者一覧を事前に見ておき、日ごろオンライン対戦でよく当たる人やSNSでつながりがある人やオフライン対戦会で会ったことがある人の名前があったら、自分から話しかけにいく
[2] 試合で当たった人とはちゃんと対戦前のあいさつと対戦後のお礼をして、可能そうなら雑談もする
[3] [1][2]で話した人が会場内でヒマそうにしていて、フリー対戦台が空いていたら「もしよかったら、あそこで対戦しませんか?」と誘う
いずれも、これくらいなら誰でもできるレベルだ。
さすがにまったく接点がない人に話しかけに行くのは怖いが、この手の大会は「みんな同じゲームが好き」という点は共通しているので、ハードルはだいぶ低い。

また、思わぬ交流が生まれることもある。
TOKYO TAMA CLASH 2025では、「ストリートファイター6をメインにやってるんですけど、『ゲムぼく。』を見てギルティギア ストライヴも最近始めてエルフェルト使ってます!」という方が話しかけてくださって、いろいろ話したり対戦したりさせてもらった。
うれしすぎて対戦後にトレーニングモードを起動して「とりあえずテンションゲージが50%あったらMissシャルロット(お手入れ不足)で突っ込んで当たろうが当たるまいがロマンキャンセルすると強いですよ! エルフェルトのお尻突進は最強ですよ!」という話を延々としてしまった。長く拘束ししてすみませんでした。
【4】記念品がもらえることがある

ちょっとしたノベルティやクーポンが配られていたり、

参加賞的なものがもらえることがあるぞ!

また、EVO JAPANのときも思ったが、参加者証(名札)もいい記念になる。
たまに見返すことでいろいろ思い出せるので、コレクションしておこう。
【5】ふだん行かないところに行ける! おいしいご飯が食べられる!

自分の住んでいる地域でもない市町村の市民会館なんて、ふつうはまず行く機会がない!
我々はふだん家でゲームばっかりやっていて行動範囲なんてぜんぜん広がらないんだから、こうやってあちこちの大会に行くことで知見が広がるのはすばらしいことだ!

出典:https://sites.google.com/view/fuchusakuragarden/food-drink
そして、ふだん行かないようなお店でご飯を食べられる!
ルミエール府中のなかに『府中さくらガーデン』というベーカリー&カフェがあったので、そこにプロゲーマーのちゅららさんやナゲさんと一緒に行ってご飯を食べたりお茶を飲んだりしてきたぞ! 楽しかったぞ! 楽しすぎて写真を撮り忘れるという致命的ミスを犯してしまったぞ!
おしゃれでおいしいローストポーク丼とガーデンアイスティーを堪能したのだが、写真がないので代わりとして、

ファミリーマートのにんにくマシマシ厚切りチャーシュー丼と、

増量しすぎてアホみたいにぶっとくなったライフガードを貼っておくことにする。
ぼくは府中さくらガーデンさんに早急に謝罪したほうがよいのではなかろうか。

というわけで、格ゲーの大会は超有名な大規模大会もよいが、中小規模の大会も楽しいことがたくさん!
これからもいろいろな大会に積極的に参加して、あちこちに行こう! たくさん戦ってたくさん食べるぞ!






コメント
パーク機能あるゲームでも擬似的でも会って遊ぶと、話しかけやすいからオフラインかつイベントとかなら話しかけやすそう
格ゲーはオフイベ盛んだからいいよね
地方都市でも意外とやってたりする
これは格ゲーマーゲムぼく。
ギルティギアで友達沢山できてて凄い
良い感じの大会レポ記事だと思って読み進めました。
おしゃれなベーカリーに風評被害を与えていたので0点とします。
軽い小旅行だと思えばより楽しいよね
あと「〇〇は1ラウンド目遊ぶからな」はあながちネタ100%でもないんだなぁ…
いつだったか徳島でもeスポイベントやってる所あって驚いた思い出
格ゲーだったかは分からないけど田舎でもやってくれるのは良い事
楽しそう!
俺より強い奴と飯を食いに行く ――ゲムぼく。
予選敗退とは言え、大会でちゃんと勝ててるのは結構すごいのでは?
アクションゲー苦手なゲムぼくももう過去の話か…
コミュ力たっけぇ…
ゲムぼく。さん、ネット上だと正体不明の珍獣扱いされてるけど
格ゲー界隈だと普通にいつもいる人になってるのかなり面白い
しかも強いし
真面目にここ1年でギルティギア始めた人の相当数はゲムぼくさんの布教が影響してそう
かく言う私もですが
EVOも昔は州大学の体育館で開催されていてのう……
背水の逆転劇もそのころにあったことのなのじゃ……
格ゲー大会色々やってるけど規模がデカいの以外は情報が入りにくいんだよなあ
飯食いに行ってる相手が豪華すぎてワロタ
ゲムぼく。が確実に成長してて、ほんと母の気持ち
新手のフードファイター()か!?
オンライン即売会の隅っこでアッアッアッしてたゲムぼく。さんがこんなに積極的に人と接するようになるなんて!
ゲムぼく。が学生時代友達がいなかったというのはうそではないかと思うくらいの社交力だ……
すごく成長してる!
コミュ力羨ましい…努力の賜物なのか…