藤原くんとアイギスとぼく。[千年戦争アイギス]

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 他愛もない自分語りだが、これで少しでもアイギスを始めてくれる人が増えればと思い、書いてみることにする。
 

 当時高3のぼくが『千年戦争アイギス』を始めたのは、クラスメイトの藤原くんがきっかけだった。
 席は隣だが、仲良くはなかった。話したことはない。
 ぼくは根暗なオタクで、藤原くんもたぶんそうだった。ふたりとも友達がいなかったが、「友達いない同士で友達になろうぜ」ともならないくらい、ぼくたちには根暗が染みついていた。ぼくのパンツには我慢汁が染みついていた。

 あるときから、藤原くんは昼休みによくスマホをいじるようになった。ぼくは包皮をいじっていた。
 なにかのゲームをしているらしいが、有名タイトルではない。ファミ通と実話ナックルズを愛読するぼくですら見たことがないゲーム画面だった。
 あれはいったい、なんだろう。なんていうゲームなんだろう。気になる。ぼくの興味と我慢汁はあふれんばかりだった。

 あのとき、どうしてぼくは初めて藤原くんに話しかけることができたのか。
 いま思えば、あまりにもよくできた偶然だった。人はそれを奇跡と呼ぶのかもしれない。

「あのさ、藤原くん」
「なんでやねん」
「早いよツッコミが。まだなにも言ってないよ」
「で、なに?」
「それ、なんのゲームやってるの?」
「デスクリムゾン」
「出てないよ。スマホで伝説のクソゲー出てないよ」
「史上最高のパズルゲーはグンペイ一択」
「同意だけどそんな話してないよ。いまなんのゲームしてるの」
「千年戦争アイギスっていう場末のエロゲー崩れ」
「やっとゲーム名聞けたけど同時にひどい蔑称も聞いちゃったよ」

 これが、ぼくと藤原くん、そしてぼくと千年戦争アイギスとの出会いだった。
 それからアイギスにハマるまでに、たいした時間はかからなかった。そして、藤原くんと打ち解けるまでにも。

「藤原くん、今回の収集イベントいま何個?」
「寝室1がエロじゃないユニットの前歯をペンチで引っこ抜きたい」
「怖いよ。怒る気持ちはわかるけど発想が怖いよ」
「1,100個かな」
「聞いてたんだ。質問ちゃんと聞いてたんだ」
「上X下BLYRA」
「カカロットォー。じゃないよ。いま超武闘伝2の話してないよ」
「今回は低コス職だからコスト下限まで走るべき」
「なんで急に正論言うの。どうしたの」
「頭が真っ白になって……」
「なんで急に船場吉兆の女将やるの。ついていけないよ。誰もついてきてないよこれ」

 ときどきだが、藤原くんはアイギス以外の話にも応えてくれるようになった。

「藤原くん、進路調査票ってもう出した?」
「もらったその日に出した」
「早いね。なんて書いたの?」
「打倒アンディ・フグ」
「死んだよ。もうアンディ死んだよ」
「打倒アーネスト・ホースト」
「強すぎるよ。50代になったとはいえ一般高校生が勝てるレベルじゃないよ」
「打倒菊地亜美」
「妥協しすぎだよ。ぼくでも勝てるよ。あと格闘家要素ないよ」

 その3日後、藤原くんは死んだ。重度のカントン包茎だった。
 通夜にも葬儀にも参列したのは、クラスメイトではぼくひとりだった。藤原くんがぼくにとって唯一の友達だったように、いつの間にかぼくは、藤原くんにとって唯一の包茎仲間になっていたらしかった。ぼくはカントンじゃなくて仮性だが。
 クラスメイトはみんな教室では悲しそうな顔をしていたし、女子は泣いてもいたが、ぼくには悲劇のヒロインへの憧れから来る涙にしか見えなかった。
 知らないくせに。藤原くんはな、グンペイが大好きで菊地亜美を倒そうとしていたんだぞ。おまえらになにがわかる。おまえらに菊地亜美のなにがわかる!

 あれから30年。
 ぼくが藤原くんのお墓に供えるのは、やっぱりヴェルタースオリジナル。なぜならぼくは特別な人間だからです。
 ぼくの人生は、あの出会いによって大きく変わった。ぼくは一生、菊地亜美のことを忘れない。藤原くんのことも忘れるまで忘れない。

 私は千年戦争アイギスのおかげで、みるみる視力が回復し背が伸び志望校に合格し宝くじが当たりました。アイギスには感謝しかありません。あなたもアイギスを始め、私が特別に紹介するパワーストーンを買って幸せになってみませんか?札束と我慢汁で満たされたバスタブに菊地亜美と入りませんか?


コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    急に正論言うところで一番笑った

  2. 名無しのゲーマー より:

    素敵な女性と結婚出来た以外嘘松

  3. 名無しのゲーマー より:

    お前…タイムリープしてね?

  4. 名無しのゲーマー より:

    ないよ!アイギスそんなやってないよ!先月5周年記念放送やったばっかだよ!

  5. 名無しのゲーマー より:

    真面目に読んでみればこれだよ。

  6. 名無しのゲーマー より:

    >やっぱりヴェルタースオリジナル。なぜならぼくは特別な人間だからです。

    イチジク浣腸愛好家は確かに特別だな…。

  7. 名無しのゲーマー より:

    藤原くんで抜いてましたよね?

  8. 名無しのゲーマー より:

    リアリティ皆無の会話から伝わるガチの友達ゼロ

  9. 名無しのゲーマー より:

    10秒に1回はボケないと死ぬ病気かな?

  10. 名無しのゲーマー より:

    パワーストーンで幸せになっても藤原くんはもういないんだ・・・

  11. 名無しのゲーマー より:

    なぜ誰も藤原君の死因に突っ込まないのか

  12. 名無しのゲーマー より:

    学校でプレイしてるとかすごいな藤原君。俺の周りはせいぜい監獄戦艦くらいだし、プレイもしてなかったわ。

  13. 名無しのゲーマー より:

    アイギスも勿論だが、
    アンディもホーストも菊地亜美も30年前有名じゃないな…
    他のツッコミ所に目を奪われて見逃してるネタ山程ありそう

  14. 名無しのゲーマー より:

    最後のブレスレットが包茎なおすアレに見えてきた

  15. 名無しのゲーマー より:

    あまりパワー無さそうなお値段…
    いや親切心か…

  16. 名無しのゲーマー より:

    カントン包茎で人は死ぬのか。
    _( _´ω`)_

  17. 名無しのゲーマー より:

    ゲムぼく。まで読んだ
    多分こんなブログを毎日見に来てる奴で俺以上読んだ奴は居ないだろう

  18. 名無しのゲーマー より:

    藤原くんに対しての妄想で我慢汁が出てたの?
    モーホー要素のない人だと思ってたのに。

    まさか藤原くんはデブ巨乳だった?

  19. 名無しのゲーマー より:

    パワーストーンの会社から訴えられそうな内容

  20. 名無しのゲーマー より:

    嘘八百シリーズじゃなくて、感動実話シリーズだと…

  21. 名無しのゲーマー より:

    めちゃくちゃ高いパワーストーンかと思ったらお手頃価格で草。買わないけどね!

  22. 名無しのゲーマー より:

    寝室1がエロじゃないユニットの前歯をペンチで引っこ抜きたい、、、( ・ω・)アババババ

  23. 名無しのゲーマー より:

    >>19
    ここはガチホモ浣腸熟女デブ専おもあけ子育てゲーム嘘松炎上ブログだぞ?

  24. 名無しのゲーマー より:

    アイギスもなんだかんだで30周年か

  25. 名無しのゲーマー より:

    週2で菊池亜美でヌイてるおれに謝って

  26. 名無しのゲーマー より:

    グンペイでかまんできなかった

  27. 名無しのゲーマー より:

    このブログ読んでアイギス始めました!

  28. 名無しのゲーマー より:

    しょっぱなからヒントだらけだったのに真面目に読んでた自分をぶん殴りたい

  29. 名無しのゲーマー より:

    菊池亜美というかいうエリアンそっくりな元プロ野球選手
    つまり「ぼく」ではエリアンは倒せない

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