【前回】
自家製血統で三冠馬!Race05『絶望の後に希望あり』[ダービースタリオン2]

大井競馬場、ジャパンダートクラシック。
マヨナカファームに初のGI制覇をもたらしてくれた、ユーレイ(牡・3歳)。
成長タイプ「普通」なので、3歳の秋であるいまからがちょうど能力のピークだろう。
ここから4歳いっぱいくらいまでは走れるはずなので、ガンガン稼いでもらう!
……はずだったのだが……

ギャアアアアアアアア!
骨折してしまった! 復帰まで半年以上はかかるから、ちょうどピークの時期がつぶれてしまう!
これは痛すぎる。お金の面でアテにしていたのもあるし、なにより、純粋にGI馬のピークの走りを見届けたかった。
ただ、これは即引退にならなかっただけラッキーと思おう。現実でもそうだが、サラブレッドはケガしやすい生き物で、特に骨折は折れ方が悪いと復帰は不可能と診断されたり、最悪の場合は日常生活すら困難と診断されて安楽死の処置が取られたりする。

約1年の長い療養を経て、ユーレイは復帰。
復帰戦がGIのJBCクラシックという大舞台で、7番人気というやや微妙なポジションだったが……

5着に入ってくれた!
ありがとう、ユーレイ! よくがんばった!

彼はその後もGIIやGIIIに出走し、5着以内に入る好走を見せてくれた。
が、走りを見た感じだと能力が落ち始めていそうだったのと、いちど骨折して脚元に不安がある状態で無理してほしくないので、5歳の春で引退させることにした。
24戦5勝、総賞金1億8380万円。そしてなにより、GIを1勝。
GIに勝ったので……

種牡馬になれる! 実際に使うかどうかはわからないが、とりあえず登録しておこう!
この企画のルールは「初期繁殖牝馬から血統をつないでいく」なので、自家製繁殖牝馬だけでなく、自家製種牡馬でも代を重ねることは許されている。

ただ、実際に種牡馬登録してみてわかったことだが、自家製種牡馬はけっこう使いづらい。おもな理由は下記。
[1] 種牡馬としての能力が高くないことが多い。標準で用意されている高額種牡馬のほうが安定しやすい。
[2] 繁殖牝馬を外から買ってくる必要がある。その購入に数億円かかることが珍しくなく、金銭的にかなり重い。
[3] 繁殖牝馬にある『仮想配合』機能がないため、実際に繁殖牝馬を買ってみないと相性を試せない。
特に[3]がキツい。
いちおう、血統表を並べて自分で見ていけばある程度カバーできるが、さすがに大変だし、精度も低い。現実的でない。
基本的には、やはり繁殖牝馬での代重ねを優先したほうがよさそうだ。種牡馬はあくまで保険。
ということで、ユーレイは種牡馬としては使わない可能性が高いが、とりあえずこの仕様を明らかにしてくれただけでも価値はあった。
種牡馬として使わないにしても、しばらく売りに出すつもりはない。エサ代はかかるが、初GIの功労馬なので、牧場でゆっくりのんびり余生を過ごしてほしい。

また、ここで、ユーレイが稼いでくれたお金で、病院を建てることにした。1億5000万円かかるが、故障の防止に役立つらしい。
ユーレイを骨折で苦しめてしまったから、せめて同じことが発生しづらいようにしたい。

いっぽう、そのころ。
第1世代の代表馬ヒューマノイドが最後に産んでくれた2頭の牝馬が、すくすく育っていた。
このどちらかが、第2世代の代表馬となり、次代に向けた繁殖牝馬となる可能性が高い。

まず、1頭目。
ディーエヌエーと名付け、牝馬の扱いが得意な早乙女厩舎に預けた。
能力評価を見ると、全体的に悪くなさそうだが「体質×」が気になる。体質不安の馬が産まれたのは、これが初めてだ。
たまたまなのか、サンデーサイレンスのクロスなどのインブリードの影響なのか……理由は不明だが、とにかくケガや病気が怖い。

2年経った4歳春時点で、11戦4勝。オープンクラスに上がった。
突出した能力はなさそうだが、感触は悪くない。晩成馬なのでピークはこれからなこともふまえると、よくやっている。
レースの所感も込みで言うと、「オープンクラスでもある程度戦える。母であるヒューマノイドと同じくらいの実力はありそう。うまくいけばGIIIくらいは狙えるかも」という感じ。

そしてそのころ、2頭目が入厩。
名前はセイギ。この仔も早乙女厩舎に預けた。
能力評価の◎や○を見ると、ディーエヌエーより◎が多く、よさそうに見える。
……が、これはあくまで「めやす」だし、詳細な仕様は隠されているので、完全には頼れない。
たとえば、能力が1~100の100段階で、51~75だと○、76~100だと◎がつく、というしくみだったとしたら、75と76は実態としてはほぼ同値なのに評価は○と◎でまったく違って見えることになるし、同じ○でも51~75では天と地ほどの差があることになる。
さらに、可能性は低いが、この能力評価は「育成担当の所感メモ」だという設定もふまえると、あえてブレるように設定されていることすらありうる。51~70だと○、81~100だと◎、71~80だと○と◎がランダムでつく、みたいな。こうなるとますますわからない。

よって、大事なのは実際の走りや、レース時にもらえる予想印。
ディーエヌエーは「オープンクラスでもある程度戦える。母であるヒューマノイドと同じくらいの実力はありそう。うまくいけばGIIIくらいは狙えるかも」という感じだったが、セイギは……

なるほど……

なるほど! わかった!
セイギは、「オープンクラスでもある程度は戦える。母であるヒューマノイドと同じくらいの実力はありそう。うまくいけばGIIIくらいは狙えるかも」という感じだ!

同じじゃねーか! 差がなさすぎる!
「甲乙つけがたい」とは、このことか。いや、甲乙というほど2頭とも突出はしておらず「そこそこやれる」レベルだから、「丙丁つけがたい」のほうが近い。そんな日本語はない。

ディーエヌエーが、こんな感じ。

セイギが、こんな感じ。
ディーエヌエーのほうが年上なので出走回数も獲得賞金も多いが、セイギも2年後にはディーエヌエーくらいの戦績を出していてもおかしくない。
いったい、どちらを次の繁殖牝馬にしていくべきか……
成長タイプが「晩成」と「持続」で、いまがちょうど2頭ともピークに近い時期だと思われるが、比べようがない……
しかし、ここで牝馬の扱いを得意とする早乙女調教師の奇策が飛び出す。
牝馬の扱いが得意すぎて、牝馬が重要なこの企画の趣旨までも理解したかのような奇策が。

阪神競馬場、レグルスステークス。
なんとここに、ディーエヌエーとセイギがダブル出走!
なるほど、その手があったか!
これならたしかに、直接的な比較ができる! もちろん調子やコース適性も絡むので完璧ではないが、今回の場合は充分な参考になりそう!
予想印は、ディーエヌエーが「◎○○△○」、セイギが「△・・・△」で、ディーエヌエーがかなり優勢。こんなに差がつくとは思わなかった。

よし。この機会を活かさない手はない。
このレースでよりよい成績を出したほうを、第2世代の代表馬とし、繁殖牝馬にしよう!
甲乙頂上決戦だ! いや、丙丁頂上決戦だ! そんな日本語はない!

コーナーを回って、最後の直線!
2頭とも完全に横並び! いい順位につけている!

手前の黒い矢印がディーエヌエー、奥の青い矢印がセイギ。
残り100mになっても、まだ差がつかない!

が、残り50m、ついにディーエヌエーが半馬身ほど抜け出して、

そのままゴール!

決着! ディーエヌエー2着、セイギ5着で、第2世代の代表馬はディーエヌエーに決定だ!
すごいぞ、早乙女さん! こういう微妙な選択を決断せざるを得ないとき、直接殴り合わせるという方法があるとは!
名案だ! 名案だけど、見方によっては蟲毒みたいでちょっと怖いかも!























コメント
G1勝ちまくってる馬が2頭いる時「こいつらどっちの方が強いんだろう?」という疑問を
直接対決させて白黒つけさせるのはダビスタではたまにやっていたけど
なるほど、どちらか一方を繫殖牝馬にする時にも使える戦法だったか
早乙女さんはこの縛りプレイを理解していた…?
>「そこそこやれる」レベルだから、「丙丁つけがたい」のほうが近い。そんな日本語はない。
強いてあげるなら「どんぐりの背比べ」が近いのかな?