『勝利の女神:NIKKE』には、魅力的なニケ(キャラクター)が多数登場する。
多くのユーザーは、プレイすればするほどお気に入りのニケが増えていくだろう。それはぼくも例外ではなくて、ディーゼル、ペッパー、ヘルム、バイパー、ソーダ、ユルハ、エマ、ドロシー、クエンシー、D、ノワール……などなど、名前を挙げ始めたらキリがない。最近はソリンやライあたりも好きでよく育てている。
しかしそんななかで、プレイし始めたころから、つまり最初からずっと好きなニケも3人いる。
それは、『カウンターズ』の3人。つまり、ラピ、アニス、ネオンだ。
ラピとアニスとネオンは、ストーリー的にも、ゲームシステム的にも、まさに初期メンバー。
指揮官(プレイヤー)にとって最初の部下たちであり、信頼できる仲間たちだ。序盤に限らず、基本的にキャンペーン(メインストーリー)はつねに彼女らを中心人物に含みながら話が進んでいくので、思い入れが強くなるのはほぼ必然と言える。
そして、いろんな話を読めば読むほど、かけ合いのなかで3人のさまざまな面が見えてきて、その人間的魅力がどんどん深掘りされていく。
1人目。生真面目で淡々としており冗談が通じず、まるで感情が乏しいかのように見えるラピ。
実際に生真面目ではあるのだが、ストーリーを進めていくと、人並みかそれ以上に、内心ではちゃんと怒ったり悩んだり、あるいは喜んだり楽しんだりしていることがわかる。また、完璧そうに見えて、じつはうっかりしている部分や抜け漏れもしばしばある。
ラピは「責務に忠実でなければ」という強い使命感と「感情を出したり人付き合いしたりが苦手」という不器用な性格があいまって、「無感情で完璧主義の軍人」みたいに見られやすい雰囲気になっているのだが、実際はぜんぜんそうではない。任務上は頼れる副官だが、こと人間性に目を向ければ、素朴でかわいらしく、おもしろみのある人物だ。
2人目。明るくあけっぴろげで、豪快そうなアニス。
アニスはわりと初期から、その内面の複雑さが垣間見えるニケだ。初見では誰に対しても気さくに接しているように見えるし、実際ある程度そうなのだが、その背景には「過去に人に裏切られた経験などから、そもそも人に期待していない」というのがある。誰にも期待していないからこそ、誰にでも平等に接することができてしまう。達観と呼ぶべきか、諦観と呼ぶべきか。
しかし、話を進めていくうちに徐々にそこを乗り越え、深く信じられる相手を見つけ、その人たちには絶大な好意を抱くようになる。結果、アニスは誰よりも指揮官やカウンターズへの思い入れが強いニケになる。
オープンな人物に見えてじつは心を開く壁がとても高く、しかしいちど開いた相手にはとことん開く、というタイプだ。
人間のぐちゃぐちゃとした内面をキャラクターに落とし込み、その変遷や成長まで描写する。この「複雑なものを複雑なまま描き切る」ところは、NIKKEというゲームの大きな魅力だと思う。
3人目。バカのネオン。
バカのネオン。
バカのネオン。
かわいい! かわいいぞバカのネオン!
しかし、ここであえて言っておきたいのは、ネオンはただのバカではない、ということだ。
ネオンは本物の天才的なバカだ。愛されるバカだ。
決して無教養ではなく、むしろ知識やアイデアは豊富である。
空気が読めないわけではなく、むしろ人の心の機微を繊細に感じ取れる人である。
視野が狭いわけでもなく、むしろ目的を見据えて計画的に行動できる。
しかし、そのうえでネオンは火力(または水力)を異常に愛している。
結果、地頭はいいのに火力のフィルターを通すとアウトプットがぜんぶぶっ壊れるタイプのバカに仕上がっているのだ。
ふつうに話をしていたはずなのに、前触れなく急に意味のわからない話をしだすネオン!
しかもボケではなく本気で言っている! 怖い! 同じ言語を使っているはずなのに会話が通じない!
悩んでいる人のために機転を利かせ、リラックスさせて話を引き出すためのジョークが言えるネオン!
でもジョークの前提がおかしい! 人類全員が火力と水力を愛している前提に立ってジョークをかましてくる!
怖い! 表面上ふつうなのにときおり根っこがズレているのが垣間見える瞬間が人はいちばん怖い!!
かわいい! かわいいぞバカのネオン! 大好きだぞネオン!
数学のテストで答えは合っているのに、ラピやアニスが途中式を質問すると「まず、xに火力を代入してですね」と言い出しそうなニケ、ネオン!
なんなら公式をちゃんと覚えているくらいには頭がいいのに、「数学のテストということは、私の火力への愛を数値で測りたいに違いありませんね!」みたいな新解釈のもと意味のわからない計算をし始めて、でもなぜか最終的な答えは正解と合うからうやむやになって許されるタイプのニケ、ネオン!
個人的に、NIKKEが楽しい理由としてじつは大きいものに、「メインキャラであるカウンターズの3人が全員もれなく魅力的だから」というのがあるんじゃないか、と思っている。やっぱり、よく出てくるキャラを好きになれるゲームは楽しい。
複雑な魅力のあるラピ、複雑な魅力のあるアニス、バカのネオンから成るコントトリオ、カウンターズをよろしくお願いします。
コメント
ネオンは一貫してバカだから好き
ネオンとアニスの漫才好き
最近のイベント進めると見られるblablaのカウンターズの会話大好きマンなので同意しかない
ただ、本命のアニスの水着がなかったのはどういうことなんですかね…
> しかし、そのうえでネオンは火力(または水力)を異常に愛している。
> 結果、地頭はいいのに火力のフィルターを通すとアウトプットがぜんぶぶっ壊れるタイプのバカに仕上がっているのだ。
火力版のゲムぼく。じゃん
誰かさんのせいでアニスは画面越しにデンマ使われた女ってイメージしかない
ゲムぼくが前に書いてたカウンターズ=東京03説が頭から離れない
ネオンにはまーたこいつアホなこと言うとるわ、ってみんな思ってたんやなって
でもそのアホさでマザーホエール撃墜してるから何事も徹底するのはいいことだ、バカだけど
また東京03のリンクを貼ってる…
マザーホエール戦でノアの疎外感を察しながらバカの解決方法でケアするの好き
ネオンは喋ってもチャットでも全部バカなのが凄い
キャラの性格にシリアスさ少なめなんだけど真面目に書いて、立ち絵やスチルについては特別言及してないという珍しい記事。
キャラの背景についての記事ってシリアスしっとりなりがちでそっちも好きだけど、こういう愉快な話も好きなので定期的に見たいですね。
1人だけ複雑さゼロが混じってますね
ネオン=角ちゃん説すき
火力のネオン
ムチムチのゲムぼく
って一瞬思ったけどネオンは可愛いから許されるけどゲムぼくは可愛くないからダメだな
ネオンはバカなんだけどちゃんと相手を慮れるバカだから良いよね
今回のイベントのネオン娘力高くてほんと好き
明確に1人だけ恋愛感情がなさそうってのも
作戦練らせたら「敵を誘き寄せて火力で潰す」とか言い出すタイプ
バカのネオンのおかげでラピとアニスが喧嘩せずに済んでる感あるよね
個人的にはメインストでアニスとネオンが喧嘩するエピが好きですねー
ネオンはバカだし火力を極めたくなるから好き
こういうタイプいますね。
僕も、地頭は良さそうなのにムチムチのことが大好きすぎて何でもかんでもムチムチに変換されてしまう残念な人に心当たりがあります。
ラピのような口下手、
アニスのようなむちむちな脳内、
ネオンのようなイカれたフィルター、
を、備えたゲムぼく。
やっぱりむちむちで可愛いだけじゃなくて面白くないとな(ギャグ好きの意見)
ネオンはバカ過ぎて愚者を演じてるタイプかと疑ってたけど、
マジでバカなだけだと分かり始めてから好きになった。
今日はそんなにキモくない
・ゲムぼく。はむちむち(または太もも)を異常に愛している。
・結果、地頭はいいのにアウトプットがぜんぶむちむちのフィルターがかかったタイプの変態
なるほどね
ネオンは馬鹿だしメガネだけど物語に必要不可欠よな
ギスギスしてて重苦しい時も徹底して楽観的で馬鹿だし絶対にへこたれないからとても安心感がある
ニケ界の狩野英孝
あまりゲムぼくとネオンを並べて語るなよ。
僕はネオンだったのかなんてとち狂ったムチムチ論をぶちあげはじめちゃうかもしれないだろ。
ネオンの言うことが実はNIKKEの本質を表してる
火力がこのゲームでは一番重要なのだ
ネオンの立ち振る舞い本当に絶妙でいいよね
ストーリー進めれば進めるほど好きになっていったわ
バカのネオンかわいい~~
ふつうに話をしていたはずなのに、前触れなく急に意味のわからない話をしだすゲムぼく!
わかるわ(わかるわ)
キャラクターの魅力に内面からアプローチする良記事
でもこの人、いつか(来年?)水着アニスが登場したらまた発狂するんだろうな……
ネオンのこと好きすぎだろ…
疑心暗鬼に陥ったアニス好き。
バカなのにそんなアニスを諭すネオン好き。
ネオン大好きなのでうれしい記事
水着ネオン、汗が垂れると透けますよね。