ラストオリジンのエンプレスが好きだ!
エンプレスのことをもっと知りたい! 聖地巡礼をしたい!
ええっと、エンプレスの聖地と言えば……
南極。
……えっ、南極!?
行けるかな、南極……ちょっと遠くない? 聖蹟桜ヶ丘くらいまでならすぐ行くつもりだったけど、たぶん聖蹟桜ヶ丘より遠いよな、南極……たしか京王線ってまだそこまで延伸してなかったような……
あと、このご時世、なんかいろいろややこしそうだな、南極……
いちおうツアーを調べたけど、だいたい300万円くらいかかるし……たぶん聖蹟桜ヶ丘に行くより高いよな、300万円……
……ん?
出典:https://nagoyaaqua.jp/garden-pier/fuji/
こ、これは……!
というわけで!
新幹線と電車を乗り継いで、愛知県名古屋市!
南極観測船ふじにやってきた!!

南極観測船ふじとは、1965年(昭和40年)から18年にわたり実際に活躍した、日本で2代目の南極観測船。本格的な砕氷艦としては日本初。
全長100mを誇る大きな船で、現在でも内部の居室などを含め当時の姿のまま保存されているのが特徴。
つまり、この中に入れば南極での生活を疑似体験できるということだ! これすなわち、南極で生活していたエンプレスと実質的に同棲できるようなもんだ!!
入館料は、1人300円。小中学生なら200円、幼児なら無料だ。
なお、近隣の名古屋港水族館を含めた「4施設共通券」というのも販売していて、複数行きたいならこれがかなりお得。
今回はこれを買ったので、このチケットを見せれば乗船できる。
入口で、パンフレットと乗船証明書をもらった。
「あなたは南極観測船ふじに8695091番に乗船されたことを証明いたします」と通し番号が記載されており、ちょっと感動。こんなにたくさんの人がこの船に関わりを持ってきたんだな。
その歴史にわずかだが加われたことを光栄に思うし、「来館のきっかけ:ラストオリジンのエンプレスというキャラクターが好きだから」という8695091人目にして史上初の異常な理由を刻んでしまったことを心からおわびしたい。
内部をじっくり見学して回る。
スタスタ歩いて回れば5~10分程度だろうが、細かいところまで見たり、施設・設備のひとつひとつに書かれている情報を読んだりしながらじっくり回ると30分以上はかかる。ぼくは1時間くらいかかった。
乗船して最初に見えるのは食堂スペース。
砕氷時の揺れなどにも耐えられるよう、机や椅子はすべて固定式になっていたらしい。なるほどなあ。
食堂のすぐ隣には、厨房がある。
「うわっ、人がいる! 怖っ!」と驚いたのだが、これは当時の様子を再現した人形である。実際に作られている料理まで模型で再現されており、かなり興味深いのでぜひ実際に見に行ってみてほしい。
特に「へえ~!」と感心したのは、キッチン内に大きな「もやし栽培機」があること。南極観測では野菜は基本的に冷凍や乾燥させた状態で持って行くしかなく、新鮮な野菜がない状態に陥るため、屋内で育てやすく生育も早いもやしが重宝されたそうだ。
すげえな。めちゃめちゃ勉強になるし、おもしろいな、これ。南極での食生活がリアルに想像できる。
船内の通路はこんな感じ。
壁面に取り付けられている各種の船内器具もほぼ当時そのままなので、ただ通路をキョロキョロしながら歩くだけでも楽しい。ちょっとした探検気分も味わえる。
ここは、OBA(酸素呼吸装置)の倉庫。
なるほど、南極観測船ってそういう装備も必要になるんだな。これまた勉強になる。
そして、ドアや壁に貼られた手書きの編成表・当番表などもそのまま残っている。
超おもしろい。ぼくはゲーム攻略本の後半にある資料集みたいなページが大好きなタイプなので、こういうのがあると無限に読んでしまう。
とにかく船内はおもしろいものだらけなのだが、わりとわかりやすい例でいくと、隊員たちの居室の違いが挙げられる。
要するに、士官などのエラい人ほど広くていい部屋が与えられていて……
逆に、一般乗組員は専用の居室がなく、いわゆる雑魚寝で過ごす形になっているのだ。
当時の乗組員たちがつけた傷や落書きもそのまま残っていて、さまざまな想像ができる。
ボードゲームに興じる先任海曹たち。
「キャロム」というゲームで、日本の南極観測船や昭和基地で長く流行したらしい。
なお、船内を見終わったあとは、資料コーナーでさらに南極観測隊のことを深く細かく知れる。
クイズコーナーもあったり、艦載機(ヘリコプター)を間近で見られたりもするので、子どもも楽しいぞ。
これ、すごいな。本当に300円でいいのか? せめて1,000円くらいは取ったほうがいいんじゃないか?
南極観測船ふじ、めちゃめちゃ楽しかったぞ。規模や値段的に「まあ、水族館のおまけって感じかな?」みたいなつもりでいたけど、これをメインだととらえてもぜんぜんいいくらいだ。
そして、その後は4施設共通券で名古屋港水族館に行き……
(「ペンギンよちよちウォーク」という、ペンギンの行進を間近で見られるイベント)
ウワアアアアアア!
ペンギンだ! ケープペンギンだ! かわいい!!
あっ、コウテイペンギンのヒナのぬいぐるみだ!
かわいすぎない!? エンプレスもコウテイペンギンのヒナを連れてるから、これもう実質エンプレス公認ファングッズじゃない!?
総じて、あまりに満足度が高かったので、最後に少額だが寄付して帰った。
寄付したお金は、希少動物の保存・自然保護に役立ててもらえるとのこと。エンプレスの愛する南極の自然が守られるといいな。ここに寄付しながらラストオリジンのこと考えてるの、地球上で後にも先にもぼくだけだろうな。
【結論】
南極観測船ふじ、めちゃめちゃよい。

エンプレス愛と南極愛があふれてSS(ショートストーリー)を書いてしまったくらい、めちゃめちゃよい。

コメント
エンプレス愛が強すぎて異常行動者と化した男
三が日全部ラスオリ記事なの嬉しい
いつ鳥頭の怪人が出てくるかビクビクしながら読んでたけど普通に名古屋行きたくなる記事でした
ラスオリ記事なのに、むちむちがなくて良記事だった。
やはり一昨日から賢者モード(意味深)なのか!?
これがあったからあの良SSが書けたのか
新しい方向性の記事で面白い
京王線に対する強すぎる信頼で草
行動力が異常なのか性欲が異常なのかどっちなんですかね……。
これもう愛だよ
優しい人なんだなって思います
昨日のSS南極の事よく調べてあると思ったら観測船に行ってたとは
次は謎の絶対値増やして現地行きましょうよ
これはファンの鑑
ゲムぼくさんは豆苗育てて食べてるわけだし毎日が南極観測船生活みたいなもんですね!
愛知県民としてうれしい限り
こんどはお子様もぜひごいっしょに
300万なんて絶対値で考えたら資産の1/14程度じゃないですか余裕ですよ
真面目にいい記事なんだけど、最後の方で急にペンギンの股間触ってるように見えてしまった
聖蹟桜ヶ丘との比較バカバカし過ぎて笑ってしまう
攻略本の後半にある資料集みたいなページ
ぐうわかる
SSの描写がすごい詳しいなーと思ったんですが
行って勉強されていたんですね、すごいです~!
資料を元に書いてるのは尊敬できる
真面目な記事で読者を
増やそうとしてるわ
聖蹟桜ヶ丘を比較に出してるってことは多分関東在住だろうな
船の科学館の宗谷の方が近かったんじゃ…
安定のDSF(ドスケベスキンフェスティバル)からの
今まであまり見なかった小説と聖地巡礼(?)レポ
色んなラスオリ記事が見れたのは有難い
次はクラウドファウンディングして本当に南極レポしましょう
生きて帰れるか知りませんが
聖地巡礼、良いじゃないか
南極?行ってらっしゃい!500円寄付するよ!
南極で聖地巡礼というと、ろじぱらのワタナベさんを思い出した
え、最近のインターネットヤングマンはろじぱらを知らない? またまたご冗談を……マジ?
エンプレスSSといい今回の聖地巡礼レポといいどうしちゃったの?
新年から凄くいい記事2、いや元旦のアレも別の意味でイイから3連発だけど
なに?ヌキ過ぎて賢者モードなの?
俺らが知ってるゲムぼくさんはアー!しか言えないイチジク浣腸さんのはずだ…
まさか南極巡礼のクラファンが勝手に開かれて南極片道切符を手に入れることになるとは
この時はまだわからなかったのでした
今回の記事はめっちゃ良かった
宗谷の方が近かったんじゃと思ったけどお台場にはペンギン居ないから…
これは名誉旧ウォッチャーオブネイチャー職員