もともと『政剣マニフェスティア』を遊ぶために、くらいのつもりで登録したSteamだが、アカウントにギフトがどんどん贈られてきて、気がつけば所持タイトル数が30を超えていた。
ありがとうございます。時間はかかりますが、少しずつプレイしていっています。必ずぜんぶ遊びます。
というわけで、今回はこれだ!
2021年7月にいただいた『ACE OF SEAFOOD(エースオブシーフード)』。
うーん、これは……魚を育成するゲーム……?
でも、タイトル画像で魚がビーム吐いてるんだよな……魚の形をしたロボットか、魚っぽいモンスターが戦うみたいな世界なのか……?
“サバは足がはやい。軽快な機動と射撃で敵を翻弄するだろう。”
違った。ふつうに鯖がビームを撃つ世界だった。
どんな世界だよ。「射撃で敵を翻弄するだろう」じゃないんだよ。当たり前のようにビーム撃つなよ。諸葛亮孔明じゃないんだから。
ほかにも、イワシ、サケなどを選択できる。
これはどうやら、ゲームスタート直後のキャラクターセレクト画面らしい。
おそらく、イワシは小さくて体力が低いかわりに小回りが利いて、サケはその逆で……みたいな能力差が存在するのだと思われる。
悩んだ末に、サバを選択した。理由はいまいちばん食べたかったから。サバの塩焼きが食べたかったから。
ちなみに、このゲームの地味によい点として、要求スペックが低いということを挙げておきたい。
2016年4月リリースのやや古いゲームらしいので、最近の機種なら一般的なノートPCでも余裕で動く。ゲーミングマシンを持っていないぼくとしては安心。
また、コンフィグ項目を見る限り、出血表現のON/OFFもできるようだ。出血OFFにできるなら子どもにも遊ばせてあげられそうだな。
……いや、待てよ。出血表現のON/OFFが選択できるほど出血表現がある魚のゲームってなんだよ。怖いよ。いまどきマグロ解体ショーでもそんなに血が出ないっていうのに。
初期設定を終えると、サバとなって大海に降り立ち、チュートリアルが始まる。
「押し続けることで射撃攻撃します」じゃないんだよ。ぼくの知ってるサバは射撃攻撃しないんだよ。塩で焼かれることはあっても敵を焼く火力は持たないんだよ。
ぼくはあえてなにも調べずに遊ぶスタイルなので詳細が気になる人はぜひちゃんと調べてほしいが、おそらくこのAce of Seafood、ジャンルとしては「海中探索3Dアクションシューティング」とでも呼ぶのが適切かと思う。
魚となって海中を探索し、遭遇する敵と戦ったり逃げたりしながら「魚礁(ぎょしょう)」と呼ばれる拠点を探す。魚礁ではセーブができるので、そこを新たなスタート地点として、また新たな魚礁を探しに行く。そんな感じで徐々に活動範囲と勢力を拡大していくのだろう。
戦闘で得た資源を使って、魚を誕生・繁殖させることもできる。
ぼくが初期選択をしたのはサバだが、イワシなどほかの魚も繁殖によって順次入手できるようになるっぽい。
そして、誕生させた魚は自軍に加えることができ、一緒に泳いだり戦ったりしてくれる。群れで行動するというのはいかにも魚っぽい。
さて、初めての魚礁を発見したので、それに近づいていくと……
魚礁を守るボスが出現!
ボスがイワシ2匹のゲーム、すごくない? 絶対勝てるよね?
しかし、ボス戦になるとBGMが激しいものに変わり、ボス2匹が赤い光弾を弾幕STGのごとく次々と飛ばしてくるので、マヌケな見た目とは裏腹にかなり緊張感がある。
なんとか勝利!
ぼくは3Dシューティングをほとんどやったことがないが、最序盤の戦闘は「ZLで敵をロックオンしてZRで射撃」ということだけ理解しておけばある程度なんとかなった。
しかし、その直後の魚礁では……
バラクーダが出現! 日本ではオニカマスと呼ばれる獰猛な魚だ。
かなりデカい。そして、一撃でHPの1/4くらいを持っていかれる。イメージ通り凶暴すぎる。
瞬殺されてしまった。
出血表現が怖い。どんなゲームだよ。魚がビームを撃ち合うハチャメチャな世界なのに出血はやたらリアルで怖いよ。
このあたりから、徐々に細かい操作を覚える必要が出てくる。
じつはこのAce of Seafood、チュートリアルをやるとわかるのだが、コントローラーのうち使わないボタンがひとつもない。メイン射撃やサブ射撃、味方への指示、レーダー表示など、すべてのボタンになんらかの機能が割り振られている。超本格的。
すべてを一気に覚えることは難しいが、敵に勝てないときは原因を分析し、必要な操作を身に着けていく必要があるだろう。
たとえば、このバラクーダ戦では……
十字キー左でデコイ(ダミーサバ)をバラまいてかく乱し、そのスキにAボタンで味方に包囲(同一の敵を全員で囲む)指示を出して一気に倒す!
魚同士が縄張り争いをするマヌケな絵面ではあるが、繰り広げられる戦術はかなり高度。構図としてはダミーバルーンでヤクト・ドーガを翻弄するνガンダムとほぼ同じだと思っていただいて差し支えない。ダミーバルーンじゃなくてダミーサバだが。ダミーサバってなんだよ?
その後も、何度か全滅はしたが、そのたびに再チャレンジして徐々に勢力を拡大。
そしてしばらく遊んで気づいたが、このゲーム、シューティングに慣れていないぼくでもめちゃくちゃ遊びやすいし覚えやすい。
システムや操作自体はかなり複雑であり、潜水艦や飛行機のシミュレーターゲームに近い難しさがあると思うのだが、操作するのが「身近な魚」なのであらゆる要素を直感的に理解しやすいのだ。
たとえば、どの潜水艦がどのくらい強いかは知らなくても、「イワシは単体では弱そう。でも数で襲ってきそうなのが怖いな」は感覚ですぐわかる。飛行機だと味方が落とされるのがどれくらいマズいことか想像がつかないが、「サバは群れで生きるから数匹の犠牲は織り込み済みで戦っていいはず」は感覚ですぐわかる。ミサイルや魚雷の威力は知らなくても、魚のビームの威力は感覚ですぐ……いや、これはわからんな。日常生活でビーム撃ってこないもんな、魚。
総評としては、シューティングの知識や作法がわからなくても慣れ親しみやすく、出血表現をOFFにすれば怖くなくただコミカルで、セーブが頻繁にできてリトライしやすいので、とにかく遊びやすい!
これは、3Dアクションシューティングをほとんどやったことがない人にこそやってみてほしいゲームだ。たぶん、「あ、これなら遊べる!」って思ってもらえると思う。ぼくがまさにそうだったので。
また、ひとつの魚礁を開拓するだけなら数分~10分くらいで済むので、毎日コツコツと進めるのにも向いている。
お気に入りの魚にはニックネームを付けることができるので、めちゃくちゃかっこいい名前を付けておいた。
今後もエターナルセイントダーク号(サバ)とともに探索を進めていくぞ。


コメント
人類に負けたら「エターナルセイントダーク[生食用]」のシールを貼られてスーパーに並べられそう
諸葛亮と鯖はビームが撃てる
現代の常識
魚でやる潜水艦シューティングなのか
面白そうだな
俺の常識だと諸葛亮はメテオを落とせるんだが
孔明がビームを撃てる世界にお帰りください
ネーミングセンス無さすぎて草
ネーミングセンスが完全に中学生で笑う
魚の世界は過酷なんだなぁ
天空のエラちゃんをげむぼくメソッドで手に入れました、ありがとうございます。
このゲームも買ってやってみようと思います。
アーーーーーーーーーーー!!!!!!!
諸葛亮は水平移動しながらビームを撃つことは周知の事実
ゲムぼく読者がPCパーツを一人一品送りつけ、管理人に自作ゲーミングPCを作らせる回
ゲムぼく。は送ったゲームを必ずプレイするのでゲームを次々送り付けることでゲムぼく。の死亡イベントを回避できるぞ(小ワザ)
>サバは足がはやい。軽快な機動と射撃で敵を翻弄するだろう。
足がはやいってそういう意味じゃないけど射撃に比べたら理にかなってるように感じてしまう
クルマエビの
レビューもお願いします
鯖を買う金が無いので鯖になって戦う男
なぜマグロ漁が危険かわかるか?群れが撃ってくる収束ビームが危ないからだ。
ベーリング海峡の蟹漁がなぜ荒れるか分かるか?カニ同士のビーム合戦が激しいからだ。
バラクーダといえばウォーズマンの師匠だと思ってた
このゲーム宣伝のあおり文(?)もなかなかイカしてるんだよな
~(中略)という願望を解放してください、って一文