7歳息子とポケモンガチバトル![ポケモン剣盾]

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 日課であるメロンの登場シーンをなめ回すように見る行為をしていたら、息子(7歳)が「パパ、ポケモンバトルしよう」と言ってきた。

 おっ、なかなかいい度胸だな、息子よ。勝てると思っているのか?
 ぼくはランクバトルガチ勢でこそないが、ミミッキュ一匹でアローラリーグを制し、モルペコ一匹でガラルリーグも制そうとしているトレーナーだぞ?

息子「シングルバトルにするよ。パパ、でんせつなしね」
ぼく「オッケー、シングルで、伝説ポケモンなしのルールね。じゃあそれでメンバー選ぶよ」

 数分後、通信を開始すると……
 

 ウオアアアアアアアアアアアア!
 息子、ほぼぜんぶ伝説か幻じゃねーか!!

ぼく「えっ、伝説なしじゃないの!?」
息子「『パパ、でんせつなしね』って言っただけだよ。パパだけ、なし」

 叙述トリックの使い手か?
 

 ルールは、シングルバトルの6対6。
 敵は、カミツルギ、ゼラオラ、バドレックス(はくばじょうのすがた)、ギラティナ(アナザーフォルム)、ディアルガ、ムゲンダイナ。準伝説と伝説と幻しかいない。

 編成の時点で息子に先手を取られてしまった感はあるが、まあ、いいさ。ある意味いいハンデだ。
 それに、ぼくも子どものとき経験があるけど、「ステータスの高いポケモンを使えば勝てるってもんじゃない」というのを思い知るのはとても大切だ。

 いくぞ! ポケモンバトルは力より知恵だってことを教えてやる!!
 

【戦闘開始!】

 ガチバトルなので、まずはウォッシュロトムで様子を見る。
 こだわりスカーフですばやさ1.5倍なので先手を取りやすく、相性が悪ければボルトチェンジでダメージを与えつつ交代できる。1匹目には最適だ。ボルトチェンジをちくでんで無効化してくるゼラオラが出てこない限りは安泰。
 

 ゼラオラじゃねーか!!

息子「ゼラオラはね、でんきわざがきかないよ」

 知っとるわ! 知っとるから困っとるんだわ!!

 しかし、手がないわけではない。
 ゼラオラと言えば、専用でんき技のプラズマフィスト。おそらくこれが来るはずだ。
 ということは、でんき技を無効化できるヌケニンの出番だ。ヌケニンはHPが1しかないかわりに弱点(ほのお、あくなど)以外の攻撃をまったく受け付けないという通好みのポケモン。

 いけっ、ヌケニン! プラズマフィストを封じるぞ!

“あいての ゼラオラの ブレイズキック!”
 

 は?(ブレイズキックはほのお技。ヌケニンの弱点を突ける

息子「あっ、プラズマフィストのつもりだったのに、まちがえてブレイズキックになっちゃった。でもラッキー」

 運命の女神に愛されし神童か?
 

 残り5対6。
 対カミツルギに温存しておきたかったが、やむなく切り札ナマコブシを出す。
 

 おそらく、息子はまだ知らないだろう。ナマコブシの恐ろしさを。
 「なんか弱そうなの出てきたな~」と思いながら、弱点を突けるプラズマフィストを撃ってくるはずだ。
 

 ほら来た!
 ナマコブシ、きあいのタスキで耐えてカウンター(ダメージ2倍返し)だ!
 

 ゼラオラ撃破! これで5対5だ!
 

 次に出てきたのはムゲンダイナ。
 幸いにもソーラービームで1ターン猶予をもらえたので、いたみわけで回復。その後、じこさいせい→いたみわけ→じこさいせい→いたみわけ……で、ムゲンダイナのHPをじわじわ削っていく。息子はなんだかおもしろくなさそうな顔をしている。
 勝ちを狙うポケモンバトルとしては正しいけど、親が子に採る戦法としてはめちゃめちゃ汚いな、これ。我ながら。
 

 ムゲンダイナではナマコブシを倒せないと判断したか、息子、バドレックスに交代。
 ナマコブシ、持ち前の耐久力で少しだけ粘ったが……
 

 ダイマックスされ、ダイソウゲンで撃沈。
 でもよくやった! ナマコブシ1体で2体撃破に匹敵するくらいの活躍はしてくれた。ダイマックスも使わせたし。
 

 ドラパルトを投入し、ほぼ相討ちの形だがバドレックスを処理。残り3対4。
 こちらの残りはウォッシュロトム、ヨワシ、ストリンダー。息子の残りはムゲンダイナ、ディアルガ、カミツルギ、ギラティナだ。
 

 ディアルガを前に、ロトムがなす術もなくやられてしまう。地力が違いすぎる。
 誰だよ、「ステータスの高いポケモンを使えば勝てるってもんじゃない」って言ったの。ステータスの高いポケモンやっぱめちゃめちゃ強いじゃねーか。あ、言ったの5分前のぼくだった。
 

 しかし、ここから耐久型ヨワシが驚異の粘りを見せる!
 なみだめでディアルガのこうげき・とくこうを下げ、たべのこし+アクアリングで毎ターン回復し、ダイビングでさらに回復しつつ攻撃! 何ターンもかけて徐々に削っていく。息子はなんだかおもしろくなさそうな顔をしている。親が子に採りうる戦法のなかでいちばん汚いやつを全力でやることでおなじみのぼくである。

 ヨワシでディアルガを撃破し、続いて出てきたムゲンダイナも同じ戦術で撃破。
 これで残り2対2だ!

 その後ヨワシは倒れて1対2になってしまったが、勝ち目は充分にある展開。
 息子よ、よく覚えておきなさい。学びなさい。ポケモンバトルは知恵なんだよ。策なんだよ。勝つのは知略走り他人出し抜ける者なんだよ。

 と、思っていたら……
 

 えっ!?
 なんか試合終了までのカウントダウンが始まった! これ総合時間制限ありのルールだったの!?
 

 あっ……

息子「やったー! こっちは2ひきのこってるから、こっちのかちだ!」
ぼく「……」
息子「ナマコブシとヨワシがながかったから、じかんぎれになったのかな?」
ぼく「…………」

 策士策に溺れる。
 

だから拙者は負けました。日本史の敗者たちの“しくじり"と言い訳
「後鳥羽上皇が島流しにされたのは、コンプレックスをこじらせたから!?」 「石田三成は本番に弱かったから負けた!?」 「大塩平八郎はストイックすぎて敗北!?」 歴史は“勝者"よりも“敗者"から見たほうが面白い!! 日本史の“負け組"たちは、なぜ負けたのか。 “しくじり"のワケを、テレビでおなじみの歴史学者・本郷和人先生が...

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    むしろ、息子さんの方が策士なのでは?

  2. 名無しのゲーマー より:

    ゲムぼくさんは勝手に裏をかいてストレートで三振するタイプ

  3. 名無しのゲーマー より:

    前回息子さんにあげてた色違いのゼラオラと同一個体かな?それをナマコブシで凹るとはなかなか

  4. 名無しのゲーマー より:

    性的な日課多過ぎませんかね

  5. 名無しのゲーマー より:

    遅滞戦術で時間をかけて相手の嫌なところを突いていくも最終的に地力の違いで破れるの、皇国の守護者の新城直衛少佐感あって好き(このブログ的には痴態戦術か…?)

  6. 名無しのゲーマー より:

    ストリンダーの名前からマクロス7好きそうなのが伺える

  7. 名無しのゲーマー より:

    導入はともかく中身はまともな記事だから
    これをハチナイドラマPに見つかった直後に持ってくるべきだったな…

  8. 名無しのゲーマー より:

    大人でもキレそうな戦法

  9. 名無しのゲーマー より:

    ヌケニン受けがうまく行ってれば勝てたかも知れないが
    運も含めて息子さんの方が一枚上手だね

  10. 名無しのゲーマー より:

    あー友達とバトルしてぇー

  11. 名無しのゲーマー より:

    ランクマ以外でもTODってあるんだ

  12. 名無しのゲーマー より:

    ヌケニン落ちた瞬間声出して笑ってしまった

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