出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/hachinai89/
ハチナイ(八月のシンデレラナイン)を原案とするテレ東系の深夜ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』が、2021/07/07(水)から放送開始!
TVerなどで最新話の配信も行われているため、見逃した人も安心だ。もう観ましたか? いますぐ観ろ。
ぼくは原案であるハチナイのユーザーであり、ゆえに「えっ、ハチナイなのに仲村トオルが主演で出てくれるの!? 格が違いすぎない!? 草野球に大谷が来たみたいになっちゃわない!?」という驚きもあり、とても楽しみにしていた。
そして、第1話はとてもおもしろかった。ネタとして、みたいな意味ではなくて、純粋にドラマとしておもしろかった。1話あたり25分程度と短めで視聴しやすいので、ぜひ観てほしい。
あまりにも観てほしいので、個人的に見どころだと思ったポイントを列挙しておく。
仲村トオルと関水渚の「野球慣れ」感
このドラマは関水渚と仲村トオルのW主演。
仲村トオルは、元プロ野球選手の伊藤智弘(いとうともひろ)という人物を演じる。
さて、野球ドラマでよくある「萎える」ポイントとして、「野球が上手い設定の人物のプレーが明らかに野球未経験者のそれ」というものがある。
本作もバッティングセンターのドラマで、しかも設定が元プロ野球選手。当然ながらバットを振るシーンがあるわけだが……
仲村トオル、バットスイングがかっこいい!
明らかに野球経験者であり、そして55歳とは思えないキレのあるスイング!
気になったのであとで調べてみると、仲村トオルは中学まで野球部だったらしい。ポジションはキャッチャーで、一時期は真剣にプロをめざしていたほど。なるほど、そりゃ上手いはずだ。
また、関水渚は野球をするシーンがあるわけではないが、ユニフォームの着こなしも含め、バッティングセンターや野球場にいるときのたたずまいがやたらと自然。浮いていない。
……と思ったら、関水渚は高校時代に野球部のマネージャーを務めており、特技はスコアブックをつけることらしい。なるほど。
主演のふたりを「野球慣れ」している人選にしている時点で、「このドラマは信頼できるぞ」と思った。
野球をやっていない人がダメという話ではないが、野球は他のスポーツよりも経験の有無が所作に出やすい。不慣れ感が画面に出すぎると感情移入を阻害するノイズになってしまうので、地味に重要だ。
プロ野球レジェンドのゲスト出演&ワンプレー
話の中盤以降、伊藤(仲村トオル)の特殊能力で野球場にワープするシーンがある。「いきなり何を言っているんだ」と思われそうだが、実際そうなんだからしょうがないだろ。
ちなみに、このシーンは実際に野球場で撮影が行われており、見た感じだとゼットエーボールパーク(市原臨海球場)だった。プロ野球の2軍の試合などに使われていて、たしかぼくもいちどだけ行ったことがあったと思う。
球場を借りるにはかなりお金がかかるのに、テレ東の深夜ドラマでよくそんな予算があったな……CG合成を使うなり、話を工夫してむりやりバッティングセンターだけで収める手もあっただろうに……
と思ったのだが、これには理由があった。プロ野球レジェンドの出演だ。第1話では岡島秀樹が登場したし、第2話では山崎武司が登場する(次回予告で確定済み)。
ただ会話するだけなら場所はどこでもいいが、なんとこのドラマ、ゲスト出演したレジェンドがワンプレーだけだが実際に野球をする場面があるのだ! 第1話では、岡島が実際に中継ぎとして登場し、現役さながらのピッチングを披露した。
なるほど。それなら、わざわざお金をかけてスタジアムを借りるのも納得だ。レジェンドに出演してもらうならばそれにふさわしい舞台を、ということだろう。
スタジアムのシーンでは伊藤が「中継ぎ投手」の重要性を説き始め、マウンドに向かって歩いていく背番号37番が映り、夏葉舞(関水渚)が「岡島だァァァーー! ア゛ァァァァー!!」と歓喜のおたけびをあげる。「みなさんご存知のあの岡島が来ましたよ!」感あふれる演出がニクい。
OBとなったレジェンドたちのプレーを拝める価値の高さも含めて、野球ファンならたまらない。ただ、逆に言うとこのあたりは野球ファン以外には意味不明だと思う。めちゃめちゃもったいぶっておじさんがゆっくり出てきて女子高生が悲鳴を上げる謎のドラマに見える。それはそれでおもしろそうだが。
関水渚の太もも
ユニフォーム+ショートデニムから伸びる美しい太ももを見ろ。
野球愛がすごい
W主演の「野球慣れ」感ある人選や、リスペクトあふれるレジェンドの扱いもそうだが、このドラマは随所にスタッフの野球愛が感じられる。
ホールドポイントの成り立ちという重要だがマニアックな野球史を話に自然と組み込んできたり、仲村トオル演じる伊藤智弘の名前にもちゃんと意味があったり……細かいことで言えば、バッティングセンターに置いてあるバット特有のテーピングや番号シール、速度調整ボタンのシールの微妙にはがれた感じなどにも、「わかってる感」があふれている。感心するし、ワクワクする。
ハチナイ要素がなさすぎて清々しい
オープニングで「原案 八月のシンデレラナイン」と出るし、エンディング後にも関水渚が「原案となったアプリゲーム『八月のシンデレラナイン』が好評配信中です!」とアナウンスしてくれるし、ドラマのタイトルもがんばればハチナイと略せる(八月の夜(ナイト))のだが、劇中ではなにひとつハチナイ要素がない。原案表記を消してもアカツキ以外は誰も怒らないだろうし、なんならドラマにハマって「へえ、ゲームが原案なのか。やってみようかな」ってハチナイを始めた人がいたら200%困惑するレベル。全員が二度見するほど困惑するので200%。
それがダメだ、という話ではなくて、ぼくはむしろその思い切りのおかげでヘンに縛られたり引きずられたりせずおもしろいドラマを作れているのだと思うので、ぜひこのままいってほしい。
関水渚の太もも
関水渚の太ももを見ろ。
あまりにもちゃんとおもしろかったので、けっこうマジメに紹介してしまった。
水ドラ25『八月は夜のバッティングセンターで。』をみんな観よう! 純粋なベースボールヒューマンドラマなのでハチナイのことは忘れろ!
コメント
原作(原案)とは別物として見れば面白い枠か
関水渚の太ももしか情報が入ってこない
相変わらずゲーム部分以外はほんと優秀だなハチナイは。
余分な要素を極力カットし、野球の愛情を凝縮した良ドラマでした。
ごんぶと太ももを愛すゲムぼくさんによる、関水渚さんの太ももへの熱い風評被害が発生しそう。
見てみます
すみませんふくらはぎ派なもので
ここの記事で興味出たから見たかったのに、地上波テレビ東京系列6局中1局だけネット無しとか、何か事情があんの?嫌がらせなの?こんな事されたんじゃ、ハチナイ辞めます。
良記事。ドラマもブログもバズれ。
仲村トオルのスイングが矢野引退試合を破壊した村田の仙人スイングみたいにキレイだったのと、岡島だァァァーー!のシャウトがホント字面通りだったのは笑った。
ふとももはあと5ミリでいいので脂肪層があったほうが良いと思います。
アニメの方の2021年令和最新版見てるけど3話が作画崩壊でやばいって聞いてたのに2話の段階でだいぶ崩壊しててオラワクワクしてくっぞ
ハチナイ側が原案だと
思い込んでるだけじゃないの?