結局au povoとUQ くりこしプランはどっちがいいんだよ!徹底比較。

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 2021年1月現在、ぼくはUQモバイルのスマホプランRを利用している。
 毎月のリアルな請求金額(利用料金)は4,248円だ。

 内訳は下記の通り。
 

・基本料金(データ10GB)2,980円
・電話基本パック(留守番電話など)380円
・通話パック(60分通話無料)500円
・ユニバーサルサービス料2円
・消費税386円
(合計4,248円)
 

 個人的にはかなり安いと思っていて、通信品質のよさもあり満足度は高い。
 節約モードでも最大1Mbpsで通信できるので、SNSやストリーミング音楽、低画質動画くらいならずっと節約モードにしていてもストレスがほぼない。
 ちなみに、電話基本パックと通話パックをなくせば請求金額は3,280円まで下がる。安い。
 

 しかし2021/01/13(水)、これよりさらに安いと思われるサービスがKDDIからふたつ発表された。

・au povo(ポヴォ)
・UQmobile くりこしプラン S・M・L

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 KDDIの公式サイトに、“「au」「UQ mobile」「povo on au」間の移行手続きにおいて、手数料はいただきません。”という文言があるため、au⇔UQ mobileの行き来において手数料の心配はない。
 となると、povoとくりこしプランを純粋に比較して、自分にとってよりよいほうに乗り換える、という考えかたでよさそうだ。
 

 しかしこの『povo』と『くりこしプラン』、調べてみるとわかりづらい点もいくつかあった。
 povoは「とにかくシンプルに。」などとカッコつけているが、けっきょく「トッピング」と呼ばれるオプションがたくさんあってなにがなんだかわからない。
 くりこしプランは名前がややこしい。ぼくはかねてからのUQモバイルユーザーでUQの仕様をよく知っているので「UQはもともとデータ繰り越しあっただろうが!ありがたい新要素みたいな名前つけるなコラ!」と思ってしまう。

 まあ、とにかく、スマホ料金をいまより安くできるならそれに越したことはない。
 個人的に気になる視点で、徹底的に比較してみることにした。
 

1.プラン概要を比較

ブランド プラン 月額料金 月額料金(2台目~) データ容量 1GBあたり料金
au povo 2480円 2480円 20GB 124円
UQ くりこしプランS 1480円 1480円 3GB 493円
UQ くりこしプランM 2480円 2480円 15GB 165円
UQ くりこしプランL 3480円 3480円 25GB 139円
UQ スマホプランS※ 1980円 1480円 3GB 660円
UQ スマホプランR※ 2980円 2480円 10GB 298円

※くりこしプラン開始に伴い新規受付終了する旧プラン。比較用として記載している。
 なお、povo、くりこしプランともに、実質的なサービス開始は2021年3月。

 
 各プランの月額料金とデータ容量、前者を後者で割った1GBあたりの料金は上の通り。
 これだけ見ると、povoが強い。2480円で20GBという時点ですごいし、1GBあたりの料金で見てもいちばんコスパがよい。
 なお、povoでもUQでも「5G対応予定あり」「テザリング可」「通話料30秒20円」「SMS1通3円」「キャリアメールなし」などは同じ。そこに差はない。

 なーんだ、じゃあpovoで決まりじゃん。
 ……となりそうなところだが、そうもいかない。

 ぼくは長年UQモバイルを使ってきた者として、そしてKDDIの「条件や記載をわかりにくくしてユーザーをだましてやろう」という非道な取り組み(ソフトバンクよりマシだが)をさまざま食らってきた身として、疑り深い目で見比べ、気になるところを見つけたのだが……
 

2.povoには「データ繰り越し」「節約モード」「店舗」がない

ブランド プラン データ容量 データ繰越 節約モード 容量超過時or節約モード時 最大通信速度 店舗
au povo 20GB なし なし 1Mbps なし
UQ くりこしプランS 3GB あり あり 300kbps あり
UQ くりこしプランM 15GB あり あり 1Mbps あり
UQ くりこしプランL 25GB あり あり 1Mbps あり

 UQモバイルは、もともとプランに関わらず余ったデータ容量を翌月に繰り越せる仕様があり、データ容量を超過する前でも任意のタイミングで自分で速度制限をかけられる(かけている間はデータ容量の消費がなくなる)『節約モード』を備えている。さらに、店舗もいくつか持っている(利用するかどうかはさておき)。

 いっぽうpovoは、それらがない。
 まず、店舗がない。ドコモの『ahamo』と同じく、完全オンライン専用のサービスだと宣言されている。店舗があったとしてほぼ使うことはないが、外出中に急な故障があった際やChargeSpotの利用を想定すると、あって損はしない。
 節約モードもない。povoのサービスは実質的にauのサービス基盤をベースにしている(auにはもともと節約モードはない)ことから、ないのは当然ではあるが。「容量が20GBもあるんだから節約モードなんていらないだろ」という思想だと考えられる。
 そして、データ繰り越しもない。これは、UQモバイルがわざわざ『くりこしプラン』という名前に変えてきた時点で明白だった。UQモバイルにはずっと繰り越しはあったわけだから、じゃあ、なにとの対比で「くりこし」を強調したのかと考えると、それは同時期にサービス開始となるpovoだろう、という話になるのだ。

 このあたりをふまえると、povoのほうが絶対いい、という感じではなくなってきた。
 povoはauベースだからUQモバイルより通信品質がもしかしたらいいかも?というのは考えられるが、個人的にはUQモバイルの通信品質に不満を覚えたことがいちどもない。
 そして、節約モードを日々活用しているので、povoに変えることでそれがなくなるのはちょっと痛い。
 うーん、どうすべきか……
 

3.オプション込みで具体的な料金を比較する

 こうなってくると、オプションやら消費税やらユニバーサルサービス料やらというところまで含めて、リアルな請求金額を実際に計算してみるしかない!
 オプションはさまざまな組み合わせが考えられ、網羅するのは難しいので、今回はぼくが検討している「15~20GBのデータ容量で、通話オプションあり」の契約内容をいくつか比較する。
 

ブランド 契約内容 データ容量 月額料金(円) ユニバーサルサービス料(円)※ 税込合計(円)
au (a)povo+5分間通話かけ放題 20GB 2980 3 3281
au (b)povo+5分間通話かけ放題+24hデータ使い放題4回 20GB 3880 3 4271
UQ (c)くりこしプランM+10分間通話かけ放題 15GB 3250 3 3578
UQ (d)くりこしプランM+通話パック(60分無料) 15GB 3030 3 3336

※ユニバーサルサービス料は、2021年1月から2円→3円に値上げされる。
 

 ……うーん。個人的にはUQのほうがいいな。

 データ容量もオプション内容も似ている(a)と(c)を比較したとき、個人的にはデータ容量5GBの差より、通話5分の差のほうが重要だ。
 5分って、ちょっと話が長引いたり保留にされたりするとすぐ過ぎるんだよな。個人との通話ではあまりないが、たとえば企業のフリーダイヤルじゃない問い合わせ窓口に電話してちょっと長くなって……みたいなことはよくある。(a)と(c)は297円の料金差があるが、これは通話時間で言うと7分オーバーするとひっくり返る金額差だ。

 あとは、前述の通りデータ繰越や節約モードの有無も考えると、ぼくはUQモバイルのほうがよい、という結論に至った。
 

 ただ、「いや、5GBの差は大事でしょ」または「通話いらないでしょ」と考える人にはpovoのほうがいいと思う。
 また、「200円で24時間データ使い放題」はUQモバイルには存在しないオプションだから、これを使いたい人もpovoで確定だ。たとえば、たまの出張や旅行のときにこのオプションを買ってテザリングしまくる、みたいな使い方をしたい人。
 あとは、正直微妙な話だと思うが、auブランドにこだわりたい人や、通信品質のわずかな差の可能性などを気にする人がいるなら、まあ、いちおうpovoがよかろう、という感じになる。
 

povoにはまだ調整中らしき部分もあるが……

 povoは、より細かなオプションサービスがどうなっていくのか(例:留守番電話サービス)など、まだ公表されていない部分がある。
 もしかしたら、初回発表に対する世の中の反応をうかがってから最終仕様を確定しようとしているのかもしれない。サービス開始後に調整が入ることだって当然ありうる。

 ただ間違いないのは、一概にau povoがいいともUQ くりこしプランがいいとも言い切れず、その差はけっこう微妙であるということ。迷ったら、慣れや好みで決めてしまっていいレベルの差だと思う。
 ぼくは節約モードを使いたいのと、いままでの慣れがあるのと、『鹿男あをによし』からずっと多部未華子のファンなので、UQモバイルを貫くことに決めたが。

 ぜひあなたもしっかり検討のうえ、『povo』『くりこしプラン』、自分に合うほうを選んでほしい。
 そしてどっちを選んだとしても、多部未華子のファンにはなってほしい。
 

https://amzn.to/3oKi3uq

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    ユニバーサルサービス料の1円値上げまで計算してるの細かすぎて草

  2. 名無しのゲーマー より:

    携帯って実際の料金が良く分からない事多いから助かる…
    てかユニバーサルサービス料なんて存在すら知らなかったんだが

  3. 名無しのゲーマー より:

    UQってたまに店舗で割引キャンペーンやってるから店舗あるのは意外と大きかったりする
    ショッピングセンターに入ってる所だとそのポイントが大量についたりするから

  4. 名無しのゲーマー より:

    これは有能

  5. 名無しのゲーマー より:

    UQとpovoの記事かと思ったら多部未華子のプレゼン記事だったわ

  6. 名無しのゲーマー より:

    UQの者なのでたすかりました
    しっかり比較してくれてありがたい

  7. 名無しのゲーマー より:

    都市部に住んでるならRakuten UN-LIMITが優秀
    楽天モバイルのサービスエリア内ならデータ無制限なのと基本使用料1年間無料に惹かれて契約したけど意外と悪くない

  8. 名無しのゲーマー より:

    すごい真面目な比較で驚いた

  9. 名無しのゲーマー より:

    povo
    ↑サムズダウンしながら笑ってるヤツに見えませんか?

  10. 名無しのゲーマー より:

    皮かぶってるくせに、こういうデータ比較とかめちゃ有能なんだよな

  11. 名無しのゲーマー より:

    最終的に多部ちゃんのドラマ推して終わってるの本末転倒で草

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