レゴマリオがめちゃめちゃマリオなのである。
レゴにマリオ要素を入れたというよりは、マリオにレゴ要素を入れた感じなのである。
なんの話かというと、少し前、娘に『レゴフレンズ』のスターターボックス、息子に『レゴスーパーマリオ』のスターターセットをプレゼントした。
で、一緒に作って遊んでいると「えっ、すごっ!いや、すごいを通り越して怖っ!これもはやレゴじゃなくない!?れっきとしたスーパーマリオシリーズの新作ゲームでは!?」となった。
その一部始終をお伝えしたい。もちろん、レゴフレンズもいいレゴなのだけれど、今回はレゴマリオにフォーカスしていく。
開封すると、レゴのパーツがたくさんと、マリオらしき人形が1体入っている。
まずびっくりしたのが、「組み立てはスマートフォンかタブレットに無料アプリを入れれば動画&3Dモデルを見ながらできてカンタンだぜ」という旨の案内が入っていたこと。
iOS、AndroidだけでなくAmazonアプリストアでも配布されていたので、さっそくfire HD 8にインストール。すると、おなじみのロゴとSE・BGMでアプリが起動。すごいな……まだなにもしてないけどすでに完全にマリオじゃん……
なんていうか、制作コストのかけ具合というか、LEGO×任天堂の気合いの入り方がすごい。レゴフレンズもアプリあったから入れてみたけど紙の説明書をただ電子化しただけだったぞ。なんだこの差は。
そして、写真の右側あたりに目が死んだマリオの人形があるのが見えるだろうか。
これ、ガンプラみたいに目の部分にシールを貼るのかな?と思っていたのだが、そうではなかった。単4電池を入れると……
マリオ「ハッハァ~♪ヒィウィゴー!」
ウワアアア!目が光ってしゃべったァァァァァ!!
なんとこのマリオ、ただの人形ではなく液晶ディスプレイとスピーカーを内蔵するハイテク人形だった!
いや、おかしいでしょ。すごいけどおかしいでしょ。だから制作コストのかけ方がエグいって。レゴフレンズとの差がヤバいって。
アプリとレゴマリオをBluetoothで連動させる。Bluetoothも搭載かよ。
そしてレゴマリオ、つねに目や口やお腹の液晶が動く。呼吸するように動く。完全にマリオだよこれ。生きてるよこれ。
アプリで3Dモデルをぐるぐる回しながら、組み立てを進めていく。
アプリが親切なおかげで、組み立て難度は意外と低い。レゴに不慣れな6歳の息子ひとりでもほぼ自力でできる。
そのため、このときぼくは娘のレゴフレンズをおもに手伝っていた。こっちは紙の説明書だし乾電池も使わないので、昔ながらのレゴ、という感じだ。まあ、細かい楽器やアクセサリーのパーツがあったり美しいクリアパーツがたくさんあったりして、こっちはこっちですごいんだけど。
組み立てること約1時間~1時間半。初めてのコースができた!
アプリの説明によると、スタート地点の土管にレゴマリオを置くことで実際にスーパーマリオのコースを遊んでいるような体験ができるらしい。とりあえずやってみろ、みたいなことが書いてある。
いや、まあ、なんとなく想像はつくよ。
たぶん、土管に置いたらマリオおなじみのBGMが流れ出して、あとは自分で想像をふくらませてお人形遊びしてね、みたいな感じでしょ?
とりあえず置いてみると、予想通りBGMが流れ出した……のだが、ぜんぜんそれだけではなかった。
お腹に残り時間(60秒)のタイマーが表示されてる!
えっ、時間制限あんの!?ホントのマリオじゃん!
しかもこれ、あとでわかったのだが、残り時間がわずかになるとBGMも急かすように早くなる。ホントのマリオじゃん。
さらにすごいのは、マリオの足元から出ている白い光。
これ、ただ金玉が光っているだけかと思っていたのだが、どうやらセンサーらしく、足元のさまざまなもの(専用のバーコードなど)を読み取れるみたいだ。
たとえば、クリボーの上に乗ると……
あの「ホヘッ」というSEが鳴ってお腹の液晶にもエフェクトが出て、クリボーを実際に踏んだことになるのだ!
で、コインがもらえる。獲得したコイン数はレゴマリオ人形の中にデータとして蓄積され、クリア時にスコアを教えてもらえる。
くるくる回る回転台に乗っている間は、一定時間ごとにコインを得られる。無限にくるくる回したくなる。時間制限があるのでそうもいかないが。
ハテナブロックに乗ると、腹部でスロットが始まり、キノコなどのアイテムをランダムで入手できる。
いろいろあるなあ、ギミック。
そして、その後もレゴマリオ人形をピョンピョン動かしていき……
ゴール!
ゴールするともちろん、ゴール時のおなじみのBGMが鳴ってお祝いしてもらえる。
なお、アプリと連動していると、アプリ側でも音楽が鳴ったりスコア(獲得コインなど)が表示されたりする。
ハイテクすぎるだろ。楽しすぎるだろ、これ。何度も言うけどほぼ同じ価格なのにレゴフレンズとの格差がありすぎるだろ。
そしてこれ、レゴなので、もちろん自由自在にコースを組み替えることができる。ほかのレゴシリーズからステージのパーツを持ってきたってかまわない。まさに遊び方は無限だ。
また、このレゴマリオ人形のセンサーは、専用のバーコードを読み取るだけにとどまらないポテンシャルを秘めているようで、たとえば踏んだ床の色に応じて反応が変わるというギミックがある。
一般的な緑のブロックだったらただの草原が腹部に表示されるだけなのだが、
青いブロックを踏んでいると、水の中にいる扱いになるし、
赤いブロックを踏んでいると、マグマの中にいるみたいになってマリオが苦しむ。
目や口の表情の変化もするし、しゃべる。めちゃくちゃ芸が細かい。
これはどうやら足元の色によって判定しているようで、ブロックじゃなくても所定の色でさえあれば反応する。たとえば、うちのカーペットは紺~紫っぽい色なのだが、その上に置くと「毒沼」だと判定されてマリオがゴポゴポと苦しんで沈んだ。
めちゃめちゃおもしろいじゃねーか。もはやレゴブロックがなくても遊べてしまう。絶対ニーズあるだろうから、この人形単体で発売してもよいのでは?
やべーっすよ、レゴマリオ。
「うちの子、レゴにはあんまり興味がないから……」と思っている保護者の方、違いますよ。これ、マリオですよ。レゴのマリオ版じゃなくて、マリオのレゴ版ですよ。マリオさえ好きであればほぼ確実にハマると言って過言ではないですよ。
興味があれば、ぜひ。これきっかけでレゴにハマりだしてしまったらめっちゃ金がかかるおそれがある、というリスクはあるけれども。
コメント
楽しそう!
ほのぼのしますね。
最近のおもちゃはスゲーなぁ……
スター取れたりしたらあのBGM流れそう
レゴにLEDとか音声とか謎技術すぎる
家中のいろんな所にマリオおいてみてマップを夢想するの楽しそう
小学生の頃ならずっとやってたと思う
もう金玉が光ってるようにしか見えない
キンタマリオ!
これすごいな!
電子工作クラスタなので分解してみたい
よゐこがYoutubeで拡張セットとかの解説してましたよ