
美少女たちが宇宙を駆ける3Dアクションシューティングゲーム『アリス・ギア・アイギス』では、2025年11月現在、

事務所の休憩室で格ゲー(対戦格闘ゲーム)のコントローラーを自作するイベントが実施中!
さすがに意味がわからない人が多いと思うが、我々ユーザーもわかっていないので安心してほしい。

これは、小芦 睦海(こあし むつみ)のステラー版登場を記念したイベント。
睦海は格ゲーが好きという設定があり、キャラ名も格ゲー界隈で有名なスラング「小足(こあし)見てから昇竜(しょうりゅう)余裕でした」から来ている。小芦は「小足」、睦海は昇竜拳コマンドのテンキー表記「623」。

このイベント、『ストリートファイター6』を中心とした格ゲーネタが満載なのだが、本記事で取り上げておきたいのは……

作れるコントローラーの種類の多さ! なんと16種類もある!
なぜ美少女3Dシューティングで格ゲーデバイスを16種類も作る必要が……?

(EVO JAPAN 2025で撮影)
歴は浅いが、ぼくもいちおう『ギルティギアストライヴ』『グランブルーファンタジーヴァーサスライジング』を中心とする格ゲーマーなので、この16種類の元ネタはだいたいわかる。
順番に見ていこう!
[01]ウォリアースティック

MAD CATZ(マッドキャッツ)のアーケードファイトスティックが元ネタ。手前と奥の特徴的な出っぱりが完全に一致しているのと、「ウォリアースティック」と「ファイトスティック」で名前も近いので、これで間違いないと思われる。
現在の日本では、定番のアケコン(アーケードコントローラー)といえばHORI(ホリ)やQanba(カンバ)の名が挙がることが多いが、何年か前まで、それこそ小芦 睦海が初登場したころはMAD CATZもかなり人気があったようだ。
[02] ティアラ

「韓国レバー」と呼ばれる、日本ではあまり見ない形状のレバーが元ネタ。「クラウン」という製品が特に有名で、ゲーム内の「ティアラ」という名称も明らかにクラウンが元になっている。
ベースのアケコンは、日本でもっとも有名なアケコンシリーズであるHORIのRAP(リアルアーケードプロ)がある程度近そう。それのレバー部分をクラウンに換装するとほぼティアラになる。
韓国レバーはぼくは使ったことがないが、機構上「→→」などのステップ入力がかなり速いらしく、『鉄拳』シリーズのプレイヤーなどに特に人気が高いようだ。
[03] MTM V6

これは「絶対にこれが元ネタ」という具体的な製品名までは特定できなかった。おそらく、複数のレバーレスコントローラーを組み合わせてモデルにしていると思われる。名前のMTMはおそらく「睦海(むつみ)」だろう。睦海のオリジナルコントローラーなのかもしれない。
レバーレスコントローラーとは、わかりやすく言うと「アケコンのレバー部分もボタン化したコントローラー」のこと。しくみとしてはキーボードにかなり近く、WASDキーがボタンになったようなものだと思えばよい。独特の技術や慣れが必要だが、特定の場面でレバーレスならではの高速入力が可能で、プロゲーマーにも愛用者が多い。「HITBOX(ヒットボックス)」という製品がもっとも有名。
[04] FLITZ

これも具体的な製品名までは特定できなかったが、薄型・小型のレバーレスコントローラー各種がモデルになっていると思われる。サイズ感やボタン配置でいえば、Haute42のHautePad P12は近い。
レバーレスは一般的なアケコンと違いレバーがないので、カバンに入れやすく、持ち運びがしやすいのもメリット。そのメリットをさらに活かすため、薄型・小型のモデルをいろいろなメーカーが発売している。
ぼくが『ギルティギア ストライヴ』を通じて親しくさせていただいているZETA所属のちゅらら選手も薄型レバーレスを持っていて、前に見せてもらったことがある。iPad miniくらいの薄さとサイズ感でめちゃくちゃかっこよかった。
[05] ムルデ・ベルク

これは非常にわかりやすい。一時期、大きな話題を呼んだVertiboxコントローラーが元ネタ。色やボタン数は変えてあるが、形状はほぼそのまま。
「えっ、話題になったの? 知らなかった……」という方も多いと思うが、ここで言う「大きな話題」とは狭い格ゲー界隈での話なので気にしなくて大丈夫。我々は人里離れた山奥の村に住んでいるので、都会のみなさまとは世間話の内容が違うのだ。みなさまが服や食事の話をしているときに我々はボタンやフレームの話をしている。
[06] デルモンテPro

パッド勢のド定番、HORI『ファイティングコマンダー OCTA(オクタ)』のプロ版がモデル。特徴的な前面6ボタンをはじめ、すべてのデザインがほぼ同じなので確実。
知名度および格ゲーマーからの愛され度で言っても、「格ゲー用パッドを登場させるならまあこれだろう」というチョイスなので、かなり納得感がある。さすがアリスギア、格ゲーの理解度が高い。なぜ美少女3Dシューティングが格ゲーの理解度が高いのかは謎。
[07] ヴィンテージパッド

かなり魔改造されたパッドなのでわかりやすい元ネタは見つからないが、スーパーファミコンやセガサターンなど昔のゲーム機の純正コントローラーを再現したコントローラーはしばしば発売されているので、それらが元ネタと考えられる。メーカーで言えば、8Bitdoがそういうのをよく出している。特にセガサターンのサターンパッドは前面6ボタンなこともあって格ゲー向き。
ヴィンテージパッドをよく見ると、十字キー部分がキーボードっぽい形状になっていたり、前面6ボタンどころか8ボタンになっていたりと、だいぶとんでもない構造になっている。持ってまともに格ゲーをやるにはかなり難しそうなので、じつはけっこう大きくて、テーブルに置いて使うのかもしれない。
[08] Chimera

ARKODD PadBox GSが元ネタ。左半分がパッド、右半分がアーケードコントローラーのようになっていて、両者のいいとこ取りをめざした挑戦的な製品。
これは、EVO JAPAN 2025の会場に展示されていてぼくも実際に見たので、「あ、あれが元ネタだ!」とすぐにわかった。一見ヘンテコな形だが、格ゲーをやっていると「コマンド入力は十字キーがやりやすいけど、ボタン配置はアケコンがうらやましい」と思うことはじつはよくあるので、そういう人にとっては理に適った形状である。
[09] Proj109

じ……実用性がなさすぎる……! ロマンはあるが……
これは、類似の既製品は見つけられなかった。少し解釈を広げて、投影型キーボードが元ネタのひとつだと考えられる。投影型キーボードは一時期ネット上で話題になったので、存在は知っている人が多いはず。それをレバーレスコントローラーに落とし込んでみたのだろう。技術的には可能なはずなので、世界のどこかには実際に作ってみたことがある人もいるかも。
見た目はかっこいいのだが、これはコントローラーとしての実用性は皆無。タクタイル感、わかりやすく言うと「押した感」がないので、いちいち手元を見る必要があり、格ゲーはほぼ無理。ただ、もしかしたらアリスギアの時代の技術なら触覚フィードバックごと投影できて、「押した感」も作れるのかもしれない。だとすればかなりすごいコントローラー。
[10] ばんこン

ハンドメイドアケコンを取り扱う「アケコン道場」の鍋コンが元ネタ。「萬古焼(ばんこやき)コントローラー」で「ばんこン」なのだと思われる。
「鍋のコントローラーなんてあるわけないだろ!」と思う人もいるかもしれないが、なんと実際にある。さすがに一般的ではないし、実戦向きというよりネタ寄りだが、こういう「変なコントローラー」の研究は「自作勢」「改造勢」と呼ばれる人たちによってじつはたくさん行われている。ボール型とか、ギター型とか。格ゲー村の人口の40%は変な人なのだ。ちなみに残り60%は戦闘狂。
[11] マウスピース

プロゲーマーのときど選手が『格ゲー研究室』で継続的に研究・発表している「奥歯ボタン」が元ネタ。ぼくは格ゲー研究室をよく見ているのですぐこれが元ネタだとわかった。
理屈としては、「脳→手よりも脳→口のほうが距離が近く神経伝達が速いはずだから、理論上は歯でボタンを押したほうが速いんじゃないか?」というもの。歯によるボタン操作で複雑な入力は難しいが、ストリートファイター6でいう「ドライブインパクト返し」のような「反応速度が求められるワンボタン操作」ならばできるし向いているはず、として研究が進められている。
さすがアリスギア、かなりマニアックな最先端研究までちゃんとカバーしている。なぜ美少女3Dシューティングが格ゲーのマニアックな最先端研究をカバーしているのかは謎。
[12] ウォリアーエルフ

木製のアーケードコントローラーは実際に存在しており、日本だと関家具のMurasameなどがある。
このウォリアーエルフは、形や中身は[01]のウォリアースティック(=ファイティングスティック)とほぼ同じで、外装を木目調に換装したものと考えられる。
[13] 6コンバット

現実では、6ボタンのアケコンは現行製品にはほとんどない。ボタン数が足りないからだ。
が、デザイン的には8Bitdoのアーケードスティックによく似ている。ぼくはこれを一時期買うかどうか検討していたので「あ、似てるな」とすぐ気づいた。最終的にぼくはHORIのファイティングスティックminiを買ったが、8Bitdoのこれもかなりいい製品である。安価かつ小型で初心者向け。
[14] key BOX

ISTのMake Keyboard Proが元ネタ。各ボタンがキーボードのようになっているのと、右手が方向キー(十字キー)で左手が各種ボタンという特徴的な配置から、ほぼ確定。
この機種は、SF6のプロシーンで活躍する韓国出身のLeshar(レシャー)選手が愛用していることで有名。レシャー選手は現在「世界最強」の呼び声も高く、それもふまえるとこれが元ネタなのは間違いない。さすがアリスギア、最新プロシーンも押さえている。なぜ美少女3Dシューティングが格ゲーの最新プロシーンを押さえているのかは謎。
[15] WINNER

格ゲー向きのデバイスではないが、グローブ型のコントローラーは昔からいろいろ出ており、それらが元ネタと考えられる。
最近もVRゲーム向けにいろいろ出ているが、デザイン的にはマテル社が1989年にファミコン向けに出した「パワーグローブ」が近い。アリスギアはもともと1980~1990年代のレトロゲームネタが好きなので、これがモデルのひとつになっている可能性は高そうだ。1980~1990年代のレトロゲームネタが好きな美少女3Dシューティングとはいったい……?
[16] コンシールドキャリア

アタッシュケース型のアケコンはじつはけっこういろいろ出ている。あえて見た目が近い既製品を具体的に挙げると、アケコン工房のケースマンがそれなりに似ている。
じつはアタッシェケースは「耐久性が高い」「中身が空洞で基盤や配線を組み込みやすい」「持ち運びやすい」といった点から、アケコン用の改造に向いているらしい。いつかぼくもアケコンを自作したくなったときはアタッシュケースを買おうと思う。

さあ、あなたもいますぐ美少女3Dアクションシューティングゲームでボタンやレバーや基盤を集めて、オリジナルコントローラーを作ろう!
……
…………

なんなんだこのゲームは……















コメント
一旦、アリスギア抜きで考えれば今後のコントローラー購入の参考に
ごめん、なんもわからん…
これもうアリスギア側がゲムぼくの解説ありきで作り込んでるまであるだろ
ピラミッドのスタッフってオタクの梁山泊なのかと思うくらい各方面のオタクが揃ってるよね…
ここのスタッフがカバー出来ないジャンルってなんなんだろうか
わからない
俺達は感覚でアリスギアを遊んでいる
ゲムぼく。氏のアリスギア 記事見てると深海魚に遭遇したペンギンってこんな感じなのかな〜という気持ちになれる
どうしてこのブログは謎の美少女ソシャゲの謎のイベントで出てくる謎のアケコン16個全部フル解説してしまうんだ・・・
こういう記事って
「SNSで他の人が既に元ネタをまとめてるのを記事にする」
のが普通じゃん?
ゲムぼくさんがすげーの
全ネタの元ネタまとめ一番乗りがゲムぼくさんな事なんだよね
アリスギア勢だけどマジで他に同じようにぜんぶの元ネタまとめ作ってる人いないです。現状
これ作る方も作る方だけど書く方も書く方だよ
どんだけ格ゲー詳しいんだよ
アリスギアの記事全部好きだけどこれ過去一かも
ゲムぼくさんがアリスギア勢であり格ゲー勢でありブロガーである事が全部生かされてる
鍋やアタッシュケースをアケコンに改造する文化を初めて知った
十字キーとレバーは使った事あるけど、レバーレスは使える気がしない。使ってたら慣れるもんなんやろか
すご過ぎる
全部元ネタあるんだ…
さすがエルフェルトの太ももにつられて格ゲーにのめり込んだ男だ
面構えが違う
某攻略ページでまとめるより先にまとめただとぉ…。
何なのこの人…。
このゲームも何なのって感じだけど
木が好きなので、ウォリアーエルフ実在したらいいなって思っていたものの元ネタあったんですね
部屋の空間に馴染みやすくいので、欲しいな…
「本記事で取り上げておきたいのは」←まだ他が出てくるって事!?
この質と量を世界最速で出せるのがゲムぼくの信頼できる所
シューティングゲームisどこ?
公式放送に呼び出されてイベントの解説してほしいくらいの良記事
これ何のゲームの記事?
むっちゃんのアケコンって元ネタあったんだ…デザインそっくり
1番に来てるのはむっちゃんが使ってるからもありそう
この子ダライアス以外のゲームもやるんだな
もはや開発からのラブレターまであるな…
>本記事で取り上げておきたいのは……
これ、さては続編があるな?
MADCATZは今でこそ定番から一歩引いた感じなんですけど、スト4全盛期とかは結構最前線だったんですよね
それこそウメハラさんたちを最初にプロゲーマーとして大々的にスポンサードしたのも当時のMADCATZだったはずです
ゲ ム ぼ く 記 事 大 賞 2 0 2 5
「ゲムぼくなら勝手に調べて記事書いてくれるやろ」を感じる
ゲムぼくさんを永遠に困惑させ続ける猛者アリスギア•アイギス。
めちゃくちゃ勉強にはなったがそれはそれとして何の記事なんだ
なんならパーツ一つ一つですら見た事あるものばかりでビビり散らした
元ネタキッチリ調べた上でオタクがニヤッと出来る範囲に落とし込んでくれるアリスギアの運営好き
マジで格ゲー知らないので凄い勉強になった
アケコンに詳しい抹茶スイーツブログ
グローブ型コントローラーってなんすか…
素晴らしい!
>>美少女たちが宇宙を駆ける3Dアクションシューティングゲーム『アリス・ギア・アイギス』
出だしから知らない情報だ
年中変な事やってる変なゲームじゃないのか…
鍋とか本当にあるんだ…
マジ助かる
今までで一番ゲムぼく。の記事で有用だと思った
これがゲムぼくの本気か
何故こんな事に本気を?
百歩譲ってアケコンにこだわるのはいいとしよう。
なぜイロモノをこんなに入れた?
セガサターン型愛用してます
マッドキャッツは昔ウメハラさんとかのスポンサーしてた気がする
いずれむっちゃんのスポンサーもするのかもしれない…
パックスパワーグローブは使うと手が大変臭くなります⋯
最近だと封雷剣コントローラー作った人とかいるよね。レバーとかパンチは柄にボタン仕込んで、剣を実際に振るとS、強く振るとHSみたいな…。
本格的に格ゲー始めてそこまでの期間経ってないだろうに、もうこんなに格ゲー沼へ沈んでいたのか
すごいなゲムぼく…
イベントの売り上げを次イベントの監修費用に充ててんのかってくらい、あらゆるジャンルの専門的知識を要求されている
俺たちを困惑させる記事を書くゲムぼく。さんを困惑させるゲーム、アリスギア
むっちゃんが絡むと大体変なイベントになるな…
アケコン自作はいいですよ。
格ゲーやらないけどアケコンは4つほど自作しました。
部品を選定したりおもしろデザインを考えたりヘンテコな物に入れたりするのがたまらなく楽しいのです。
ダライアス怪人、格ゲーにも詳しいのか
アリスギアの開発者って
幸福度高そう
>格ゲー村の人口の40%は変な人なのだ。ちなみに残り60%は戦闘狂。
ゲムぼく。さんはどっちなの?…聞くまでもないか
鍋型あるんだ…
美少女アクションシューティングゲームとはいったい…うごご
この質と量で、ゲムぼく。氏が開発に入っていないことに「狂気」を感じる
厳密にはアケコンじゃないけど「ゲーセンバッグ」という、本当にゲームのできるコンパネが付いたアーケード筐体型リュックも世の中には存在するのだ
この界隈マジでどうかしてる(褒め言葉)
コントローラー16種類の説明だけでも読みごたえがあった
調べるだけでもけっこう大変そうだけど、イベントの企画会議とかどんな感じなのか…
最初に表示されるあらすじが「管理栄養士 大関 小結さんの証言」である時点でこのイベントがピラミッドからゲムぼく。さんへのラブレターもとい挑戦状であることら明らかでしょう(過言)
アリス・ギア・アイギスでシューティングっていうと何故かダライアスしか浮かばないんだけど
まず「小足見てから昇龍余裕でした」が名前の元ネタになるのがおかしい事に誰も突っ込まない程アケコン解像度と解説が濃い
ゲムぼくってムチムチの太もも以外にも着目できるんだ・・・
SSコン好きなんだけど、未だ純正再現出来てる物がないと思ってる
純正をUSB化して使ってる人が結構いる
ノビレバーと韓国レバーって別物なの?
昭和生まれのおっさんゲーマーとしては、「[02] ティアラ 「韓国レバー」と呼ばれる、日本ではあまり見ない形状のレバーが元ネタ。」という表記に時代を感じますね。
この手のレバーは古くから「ナスレバー」と呼ばれてて、海外(欧米)仕様のレバーと言えばコレ!と言われてましたが、今では韓国製レバーの方が有名なんですね。
かつて日本国内で流通してたもので有名なのは、30年前くらいのディズニーランド内のゲームコーナーに置かれてた筐体のレバーがこの形状でした。