こっ、これは……シタラだ!
アリスギアのプライズがゲームセンターに出てる!
出典:https://www.elcocoland.com/shop/g/gELC000036/
出典:https://www.elcocoland.com/shop/g/gELC000035/
えっ、かわいい~! ほしい~!
これはエルココというメーカーの『でふぉるむぷらす』というプライズフィギュアシリーズらしい。
プライズ景品ながら、ある程度の可動性があったり表情パーツが付いていたりして、出来はかなりよさそうだ。イメージとしては「簡易版ねんどろいど」みたいな感じだろうか。
アリス・ギア・アイギスはグッズ展開が豊富なゲームだが、こういうゲームセンターの景品になることはほとんどない。2023春のアニメ化を機にごくまれに出るようになった。
これはほしいぞ。しかもシタラと夜露(よつゆ)だ。両方ほしい。いや、でも難しそう……
娘「それがほしいの? ずっと見てるけど」
バレた! ずっと見てるのバレちゃった!
デフォルメされたかわいいフィギュアで助かった。見ていたのがラストオリジンむちむちドスケベバイオロイド乳輪まる出しフィギュアだったら終わるところだった。そもそもそんなフィギュアがゲーセンにあったらぼく以前にこの世が終わっている。
ぼく「ほしいのはほしいけど……こういう箱系って、1回や2回じゃ絶対取れないからな……ちょっとずつずらしていったとして、うまい人でも1,000~1,500円くらいはかかるんじゃないかな、たぶん」
息子「パパがやったら、何円くらい?」
ぼく「ぜんぜんうまくないから、2,000~3,000円使っても取れるかどうかあやしいくらいじゃないかな。そもそもこういうのの取りかた知らないからな。考えるのは楽しそうだけど……」
……と、そこまでしゃべったところで思いついた。
せっかくなら、これの取り方をみんなで考えて、実際に取る、というところまで一連の遊びにしてしまえば、考える時間も含めて楽しめるし、思考力を養うトレーニングにもなるのではないか?
ぼく「……よし、今日は1回だけやって、アームの強さを確認したら帰ろう」
娘「ええ~、さいごまでやらないの?」
ぼく「今日はやらない。やみくもにやってもお金がもったいないから。ただ、これをどうやったら安く取れるか作戦会議して、明日また来よう」
というわけで、帰宅後……
ぼく「よし、できた。君たち、ちょっと来たまえ。このパソコン画面を見てみたまえ」
ぼく「これがなにかわかる?」
息子「さっきのゲームセンターの箱!」
ぼく「すばらしい! これをどう動かせば取れるか考えよう」
3DCGのソフトなどは持っていないので、単にPowerPointの3D図形を切り貼りしただけだが、これを動かせばある程度のアイデア出しはできるだろう。
ぼく「とりあえず、1個考えたやつがあるから、それをサンプルとしてやってみるね。奥のほうの棒と棒の細い隙間にアームを入れて……」
ぼく「こう、だんだん手前にずらしていくのを続けていくと……」
ぼく「ある程度いったところで、真ん中から落ちるはず。これをとりあえずA案とします」
娘「おお~! いけそう!」
息子「まっすぐ前にずらし続けるのが、むずかしそう」
ぼく「おっ、それはたしかに。アームが左右にズレたら箱がナナメになりそうだね」
いい意見だ。ぼくも内心「まあこれは実際難しいだろうな」と思いつつ、「こんな感じでアイデアを出すといいよ」というたたき台としてこのA案を投げた。
最初からレベルの高い案を出すとその後のアイデア出しのハードルが上がってしまうので、あえて穴のありそうな案を出すのも議論の序盤では有意義だ。これは大人同士の会議でも同じことが言える。
娘「はい! 思いつきました!」
ぼく「おっ、早い! すばらしい! じゃあB案をどうぞ!」
娘「おくのほうに、わざとアームをずらして入れて、箱をナナメにして。で、そのあと手前を持ち上げて、そのままちょっとずつおくに持っていって……」
娘「そしたら、とちゅうで落ちるんじゃない?」
息子「いけそう!」
ぼく「よさそう~!」
これは現実味がありそうな気がする! いい案なのではなかろうか。
たぶん、ネットで調べれば取り方のひとつとして出てきそうな気はするのだが、そうだとしてもそれを自分の頭で考えて導き出したところに大きな価値がある。
息子「あ、じゃあ、C思いついた」
ぼく「おっ、いいね! どうぞ!」
息子「ナナメとかじゃなくて、かんぜんに横向きにして」
ぼく「おお、思い切った!」
息子「で、手前がちょっとしか乗ってないときは、おくを持ち上げたら、手前がナナメになって、ちょっとしずむはずだから」
ぼく「おお……? そうなのか……? あっ、ホントだ。そうかも」
息子「それをずっとやってたら、だんだん箱が手前にかたむいていって、落ちるはず」
娘「いけそう~!」
ぼく「超いけそう~!」
回数はある程度かかりそうだが、初心者でもイメージしやすく、手堅そうな方法だ。
しかも、今回狙いたい景品はある程度の重さがありそうで、今日見た台は棒にゴムなどの滑り止めがついていなかった。ということは、奥を持ち上げて落としてその衝撃で手前を沈めていくC案は、一手でけっこう大きく沈んでくれる可能性がある。
景品が軽いときや滑り止めがあるときは厳しい気がするのだが、今回に関してはかなり有効な可能性が高い。
ぼく「A~Cが出たけど、どれがいいと思う?」
娘「Cがいいと思う」
息子「運がよかったらBがいちばん早く取れそうだけど、むずかしくなさそうなのはC」
ぼく「やっぱり? あの台で、あとは我々の腕前みたいなことも考えたら、たぶんCだよね。じゃあ、Cで! 作戦決定! 明日はがんばるぞ!」
娘・息子「おー!」
というわけで、翌日。
ぼく「じゃあ、500円6プレイらしいから、500円入れるよ。作戦はCで決まってるから、1回ずつ交代でやろう」
娘「だいぶ動いた!」
ぼく「いいね! うまいね!」
息子「入った!」
ぼく「来た! きのうシミュレーションで見たやつ! ここから奥を持ち上げてだんだん角度をつけていけば……」
そして、10プレイ目で……
息子「あっ、来たかも」
ぼく「おお……?」
ぼく「おお……!?」
ぼく「おお~~~~!!」
取れちゃった!
1,000円で取れた! 12プレイの10プレイ目で取れた!
そして、同じやりかたで……
夜露のほうもほぼ同じ回数でゲット!
使ったお金は合計2,000円で済んだ。正直、2個取るなら4,000円は覚悟していたので、めちゃくちゃ安い。
このゲームセンターの設定がやさしかったのかもしれないし、そもそもネットで調べればもっと効率的な取り方が出てくるかもしれない。
でも、なにより、「自分で考え、仮説を立て、やってみる」という体験ができたことが大きい。
今回はたまたま結果も成功だったが、仮に失敗だったとしても得られた学びは大きかったはずだ。成功・失敗はあくまで結果であって、挑戦することそのものに価値がある。
そして副次的に、「この手のゲームは、勢い任せにやるよりも、冷静になって考えたほうが出費を抑えられて節約になる」ということも学べたはずだ。
お金はとても大切なものなので、やっぱりこうやってつねに節約する姿勢をぼく自らが手本になって……
ぼく「安く取れてお金浮いたからお寿司食べようぜ!」
娘・息子「イエーイ!」
手本になれなかった。
コメント
パパぼく。記事を見てるとホッコリして優しい気持ちになれますね。
反動で明日はどすけべむちむち記事が出てきそうで温度差で風邪ひきそう
まぁみんなで楽しめることが1番ですので
クレーンゲーム自体をほぼやらないから、あの棒のやつはそもそも取れるものなの?くらいの気持ちだったけどそうゆう取り方するものなんだって知れました
ゲムぼくいいパパだな……
>手本になれなかった。
手本にはなれなくても、良いパパぼくにはなってるから!±0どころな完全に+だから!
尚、アリスギアアイギスが子供たちにバレたので、結果−45451919になるものとする。
ほっこりな記事なのにどうしてドスケベの一文があるんですかね
実際にやってみて、色々考え、攻略するのすごい楽しい‼️参考にします!!
むちむちはむずかしい!!
ゲームを通じて子どもたちにPDCAサイクル回して効率的に状況を解決する楽しさを教えるの本当にいいお父さんだと思う
でもここ一週間くらい昨日チラッとドスケベピラミッド出したくらいでむちむちバーサーカー封印してるからまた何かの実験だろきっと
パパぼく。をやってる時はこんなにまともなのになあ…
UFOキャッチャーというギャンブルから逃げて
割高でも秋葉原のお店で買うことを選択する俺は敗北者じゃけぇ…
良きゲーマーであり良きブロガーであり良きむちむち伝道師であり良きヤマザキ春のパンまつり研究家であり良き親、ゲムぼく
オチまで含めてほっこりした
とってもいいパパぼく記事なのに
なんで途中で乳輪丸出しとかえっちな文章が挿入してるんですかね!
ゲムぼく一家の守護霊になって眺めていたい
パパぼく。記事ほんとすき
お疲れ様です。
私の両親は実家が自家用車がないと生活がままならない辺鄙な田舎町なのも相まって、意図的に「将来自分で出かけたり、飲食店に行くにも困らないように」と幼少の頃から積極的に外食に連れていってくれたのだそうです。
子どもと共に子どもとして過ごせる時間には、大切な思い出が作れる時間には、あまりにも限りがある……。
父親としては満点のパパぼく。さん本当に好きです。
これが非常にためになったので活用させていただきます!
>最初からレベルの高い案を出すとその後のアイデア出しのハードルが上がってしまうので、あえて穴のありそうな案を出すのも議論の序盤では有意義だ。これは大人同士の会議でも同じことが言える。
僕もみかけたら取ってみたいな…って思っていたので、取り方が参考になりました
パッケージの裏もランナーになっていて芸が細かいデザインですね
一回200円でやって5000円かかった人が通りますよ。。
ドスケベスキンフェスティバルとか開催してなければ最高の父親
GiGOの剣山みたいな奴だと1個4000円くらいかかった
台は冷静に選んだ方がいいわね
パパぼく。記事普通にほっこりするから好き
ゲムぼく。はえらい!
俺は何も考えなかったから4500円かかった
パパぼく記事は見ていてほっこりするからすき
明日は槍が降るかな
橋渡しの攻略の基本をちゃんと理解できている賢いお子さん達だなあ
(その上でアームの強さとか棒の滑り止めの有無とか景品の形状・重さとかでどの攻略パターンを選ぶかが決まる)
社会人としてもオタクとしても勝れる点がないの泣けてくる。
とても良いパパさんだ!
イーブイのぬいぐるみに8000円かけて心配した店員さんにマークされた自分とは大違いだ
ピンポイントだけど良い教育しているなあ
むちむちが絡まないと良いパパなんだよなあ……
なんだよ知的な良いパパだな、中身入れ替わってないか?(言いがかり)
とても良いパパなので本当にバレちゃいけないものはバレないように気を付けてほしい
>そもそもそんなフィギュアがゲーセンにあったらぼく以前にこの世が終わっている。
たまに正気に戻る瞬間があるのすき
(プライズという名の)富、(子供達からの)名声、(むちむちがゆえの)力
この世の全て手に入れてるじゃん、ゴールドロジャーかよ?
「YouTube見りゃ山程攻略法出てくるで」って思ってた自分を今日ほど恥ずかしいと思ったことはない
この記事見たら橋渡し設定をやりたくなってしまった…
プラスとマイナス、振れ幅のとても大きなブログ。
それがゲムぼく。
どっちがプラスでどっちがマイナスなのかは永遠の問題である。
良いのよ
見つけたのがニケのフィギュアじゃなくてよかったですね
> 「自分で考え、仮説を立て、やってみる」という体験ができたことが大きい。
ここすごく大事な事だよなぁ…
パパぼく。さん記事は自分も勉強になる。
いつラスオリムチムチドスケベバレをするのか楽しみなのにオチ含めてほっこりしてた。
寿司の流れで寿司ガキのムチムチをみてほしい。
ゲム僕パパ、伸ばすのがうまくて上司としてもしっかりしてそう
お子様たち、ゲムぼく。さんの趣味嗜好をちゃんと把握してるんですね…
お子さんに向けてだからイージーモードにしてるけどきちんとPDCA回しててすごい。なかなかできることじゃない
ラストオリジンむちむちドスケベバイオロイド乳輪まる出しフィギュアですか…フフ…
あれ?ムチぼく。じゃなくて普通のお父さんしてるぞ??