「いいプレゼン」には、どんな共通点があるだろうか。
考えてみてほしい。
これは、いろんな回答があるだろう。実際、正解もいろいろだろう。
ただ、この問いにはおもしろいことがひとつある。プレゼンが苦手な人は、かなり高い確率で、ある共通点を持った答えを返すのだ。
具体的には、「しゃべるのがうまい」「資料がきれい」「データを使うのが上手」などの答え。
もしかしたら、これを読んでいて、まさにそういう答えが浮かんだ人もいるかもしれない。そしてその場合、おそらくあなたはプレゼンが得意ではないはずだ。
これらの回答に共通しているのは、「受け手のことを見ていない」という点だ。
ぼくはプレゼン講師をしているが、受講者に対し、いつも上記のような問いかけから始める。
そして、「どういうこと?」という顔をする彼らに対して、このようなことを話す。
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私の解釈ですが、プレゼンの本質とは、じつは極めてシンプルです。
「相手の心を動かすこと」。このただ一点です。
ちょっと考えてみましょう。
そもそも、あなたはなんのために、プレゼンをするのでしょう? なぜ、いいプレゼンをしたいと思ったのでしょう?
詰まらずにしゃべるためでしょうか? きれいな資料を見てもらうためでしょうか? それとも、データを使うためでしょうか?
違いますよね。冷静に考えてみると、それらは目的ではないはずです。
本当の目的は、受け手に、聞いてくれる人に、心を動かしてもらうことではありませんか?
「なんていい商品なんだ! 買いたい!」と思ってもらったり、「すごい成果だ! 表彰しよう!」と思ってもらったり。あるいは、おもしろさでワクワクしてもらったり、感動で泣いてもらったり。はたまた、ハッとして危機感を持ってもらったり。
そうやって、聞く人になにかに気づいてほしい、なにかを感じてほしいから、いいプレゼンをしたいんじゃありませんか?
そこなんです。プレゼンって、究極、「相手の心を動かす」。これだけなんですよ。これが、いいプレゼンです。
よどみなくしゃべるとか、資料がきれいとか、データがあるとかないとか、どうでもいいんです。論理的かどうか、見た目や声がいいかどうか、これもどうでもいい。心底どうでもいい。そんなのは手段でしかないんです、じつは。
プレゼンは、必ず話し手がいて、必ず聞き手がいます。けっきょく人と人のコミュニケーションだし、コミュニケーションでしかないんです。
なのでまず、手段を目的だと思い込むことをやめましょう。たったいま、もう、やめましょう。
プレゼンは、「相手の心を動かすこと」です。それさえできれば100点です。手段はなんだっていいんです。
ここさえ忘れなければ、あとは大丈夫です。ここからの講座で、あなたのプレゼンは必ず、いまよりももっと素敵なものになります。
じゃあ、一緒にがんばっていきましょうね。
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さて、桑上(くわかみ)カホというキャラクターがいる。
ゲーム『ブルーアーカイブ』に登場する、百鬼夜行連合学院の3年生だ。
彼女は、陰陽部という組織に属し、観光文化産業広報支援部の戦略リーダーを務めている。
なんだか難しそうな部署と役職だが、要は、百鬼夜行の魅力を対外的に発信する広報の担当者だ。
彼女は仕事柄、プレゼンをする機会がよくあるらしい。
絆ストーリーでも、先生(プレイヤー)に対して、百鬼夜行の広報に関する新しい企画をプレゼンするという場面がある。
そして、彼女のプレゼンを見ていると、「ああ、もったいない」と思うところがしばしばあった。
一生懸命になるあまり、手段が目的化してしまっているところがあるな、と。
たとえば、ここが顕著だ。「売上高が3年連続で上昇し、150%の成長率」という話。
これは、実際きっといい数字なのだろうし、百鬼夜行やカホの努力の成果なのだろうというのもなんとなくわかるが、心が動くかと言われると微妙だ。
なぜなら、「3年連続」が本当にすごいのかどうかわからないし、「150%」がどれくらいすごいのかもわからない。そもそも、年間売上高を指標とするのが適切かどうかもわからないからだ。受け手の頭上にハテナマークがどんどん増えていってしまう。
これは、すぐできる解決策として、下記のように話し方を変えるだけでかなり変わる。
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観光産業の成功・失敗というのは、年単位の売上高によって分析するのが一般的な方法のひとつです。
我々、百鬼夜行連合学院の年間売上高は、3年連続で上昇。現在、3年連続上昇中なのは全学園のなかで百鬼夜行のみです。
さらに、3年間での成長率は150%に達します。3年前の時点で売上規模はすでに〇〇円あり、そこからさらに50%売り伸ばしたということですから、金額にして〇〇円の売上増になります。
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こうすれば、年間売上高を指標とする妥当性もわかるし、3年連続のすごさもわかるし、150%がどれくらいすごいのかもわかる。受け手のハテナマークをすべて消せるのだ。
これなら、相手の心が動くプレゼンになりやすい。
けっきょく、カホのプレゼンは先生から「よく理解できなかった」と思われてしまっていた。
「上手にやらねば」と意気込むばかりに、自分本位になり、相手を無視したプレゼンになってしまったのだ。
率直に、もったいないな、と思った。
カホに教えてあげたい。
数値やデータを使うことや、上手にしゃべることは、ただの手段。本当に大切なのは、相手の心が動くことだよ、と。それさえできれば100点なんだよ、と。
そこだけ間違えなければ、カホはもともと意欲や実力は充分にあるから、いつかきっと相手の心を動かすような、動きすぎてブルブル震わせるような100点満点のプレゼンが
アッ!?
ブッ、ブブッ、
ブルブルブルブル!!
心がブルブルブルブル!!
2億点!!
100点満点中2億点の心ブルブルプレゼンをする生徒、桑上カホ!!
百鬼夜行の魅力がこれ以上なく伝わる! これこそが手段にとらわれず目的から考えるプレゼンのお手本だ!
ブルッ!
ブルブルッ!
ブルブルブルブルッ!
ブルーアーカイブ!!
アア~……カホ……素敵なプレゼンをありがとうカホ……大好きだよ……
ちなみにプレゼン講師やプレゼン論のくだりはぜんぶ思いつきのウソです……口から出まかせです……アア~……カホ……
コメント
カホをプレゼンするな
嘘のクオリティじゃないだろ
いつも通りなんだけど一応言っておくね
怖
カホの汗をDr.STONEの硝酸みたいに貯めて一気飲みしたいと思うのは当然だよね
ブルブルわかさ生活かよって思ったらほんとにわかさ生活のリンクあるのは卑怯だろ
おぱでか長に学ぶ文章構成が割とタメになってたから、プレゼン講師もガチだと思ったのに!
俺も心がプルプルしてきた
不純な方が多いサブリミナル
ようそんな嘘が思いつきでポンポン出てくるもんだな
むちむち詐欺師の才能があると思う。むちむち詐欺師って何だよ?
1人でライアーゲームするな
明日から使えるプレゼン講座(同じ所には2度と呼んでもらえない)
>ちなみにプレゼン講師やプレゼン論のくだりはぜんぶ思いつきのウソです……口から出まかせです……アア~……カホ……
素直にためになる情報だなと感心しちまったじゃないか!!!騙しやがって!!!!
なまじ普段から読者に興味を持たせるような上手いレビューやプレゼン記事書いてるから余計紛らわしい
アア〜……アホ……
キショ面白い
まじめ回かよ、と読むのをやめずに最後まで読んでよかったです。いつも通りで安心しました。
前半3分の2ぐらいだけ人格変えました?ってぐらい勢いが違う
これ自体がカホの最高のプレゼンになってるのなんか腹立つな
読者をドン引きさせ、心を離れさせる(動かす)素晴らしいプレゼンでした。拍手。
PREP法と聞いてもぷるんえっぷるんとしか理解してくれなさそうだな
ウソかよ!と思ったけど
アドバイス自体はプレゼンの本質に真面目に近そうだから
真面目に役に立ってしまったのが気に入らない
口下手でも引き込まれる話が出来る人いるもんなぁ
ここまで嘘でまかせを信憑性ある形で持ってこられるなら、
多分ムチムチマルチ商法の営業担当もできると思う。
ムチムチマルチ商法が存在するかは知らんけど。
プレゼン講師のエミュレートが上手すぎる
心ブルブルプレゼンどころか、ムスコバキバキプレゼンなんだよなあ……。
なるほど『陰陽』部ってそういう……。
実は嘘っていうのが嘘なんじゃないか?ってくらいためになる内容だった
配信のトークも素人と思えないし
100点満点の記事
積み上げた100点を秒で0点にする男
前半だけ読み始めて真面目回っぽかったから友達に紹介してしまいました
謝ってください
嘘だってばらさなきゃそういう仕事来そうなのに
>動きすぎてブルブル震わせるような100点満点のプレゼンが
いつ語彙力消えるのかワクワクしてたら、ここで流れ変わったってテンション上がった
いきなりブルブル言い出したあたりからオチ読めてたのに、それでも笑ってしまった。
カホの台詞を添削してる所
めちゃくちゃ仕事出来る人っぽくて怖くなっちゃった
むちむち狂いの無職クズの癖に!
最初の問いでまさに「話が上手い」って答えてしまってなるほど〜〜〜〜〜って思ってたのに嘘かよ…
プレゼン講師が仮に嘘だとしてもそれに近い事はやってそう
いい話だと思ったんだけどなー
スクショの一覧でキモッって声出ました。
でもその後表示された漫画広告できもって言われてて可哀想だと思いました。
(別に広告の方はゲムぼく。さんには言ってない)
悪い所を指摘するだけじゃなくて納得感ある代案を出せるのができる大人って感じする
そんなのをゲムぼくには求めてないんだよムチムチだけ言ってろ
ガチでプレゼン講師やってそうだし分かりやすくて面白かったけど、それはそれとして気持ち悪いな…
ためになる記事だと思ったらダメになってた
>ぼくはプレゼン講師をしているが
急に嘘つくからびっくりした
結局はおっぱいなんだよなぁ
百鬼夜行の魅力が伝わるいいプレゼンでした
ありがとうカホ
カホの時点でIQ溶かすことは予想済みだったけど普通にタメになるプレゼン講座やってるんじゃないよ
せめて最後まで正気を投げ捨ててくれ
こないだ仕事のためにスーツ買ってたし無職だけは違うやろ
無職だけは
まともな文章から急にムチムチ大魔神が出てきて笑った
講師が嘘なのか嘘なのが嘘なのか知らんけど、流石にこのご時世に古の文字ブログで人気取ってるだけある引き込まれる文章力だよな
ちんちんは小さいけど
感動しました
プレゼンに大切な事は勢いと言わんばかりに最後勢い任せになってて草
後半に逆転されたサッカーチームか?
カホのプレゼンを添削してる部分が怖すぎて泣いちゃった
俺がカホだったら立ち直れない
プレゼンで人の心を動かして話に引き込むのが大事な仕事って色々あるけど、代表的なのはプレゼン講師と個人ブロガーと詐欺師ですね。
ゲムぼく。さんがどれなのかは明らかですね。
ゲムぼく。さんはチンチン小さいのに文章書くの上手いですね。
真面目なままいくのか崩れるのかギリギリまで分からない
これがシュレディンガーのムチムチ
こんな記事公開して恥ずかしくないんですか?
前半感心した気持ちを返してくれ
>ちなみにプレゼン講師やプレゼン論のくだりはぜんぶ思いつきのウソです……口から出まかせです……
そんな…信じてたのに…
これは「心を動かす」というより、ムチムチの事しか考えられなくする「洗脳」なのでは……?
途中まで真面目に読んだ俺の時間返せやw
カホがゲムぼくさんにしっかり刺さってて安心しました。
ていうか前半と後半書いてる人違うだろ!!!!
ゲムぼく。はペンギンを飼育している複数人の企業!!!!
頭おかしなるで
>見た目や声がいいかどうか、これもどうでもいい。心底どうでもいい。そんなのは手段でしかないんです、じつは。
>ブルッ!
結局見た目を重視してるじゃないか
たまに来るゲムぼく真面目回かと思ったのに騙された
管理人さんのプレゼンで心が動きました
「このひとキモッ」って
ブルアカの記事、終始真面目の時あるから前半の方で判別つかなくてドキドキした…
前半と後半の落差が激しすぎて、もはや人格乖離を疑うレベル
ビリー・ミリガンかな?
カホの横乳にはしゃぐ下拵えにプレゼン講師を詐称するこの手腕。
むちむちへの興奮を高めるためだけにこんなに真面目な文章書けるの
風俗に備えてオナ禁頑張ってる人みたい
プレゼン講師が嘘だとしても個人ブログでなにかオススメする記事なんかは、正に不特定多数に対するプレゼンなわけで、事前にある程度相手の属性が見えてる通常のプレゼンより難易度が高いことを普段から実践してるもんな。前半の説得力はここから来てるんだと思う。
落差で風邪ひいた
虹より大きいちんちん以外の嘘が上手すぎる
普通にへープレゼン講師やってるんだーって信じちゃった
悔しいけどプレゼンについては本当にためになった
カホ取りたかたったなあ…
ちょっと感心したのに嘘だったのか……
悪い例に「受け手のことを見ていない」、大事なのは「相手の心を動かす」こと
というのはまさに昨日受けた営業トーク講習で聞いた話だったので納得して読み進めたのに…
その場の思いつきだったんだろうけど、「相手の心を動かす」「業界の評価基準を説明した上で自分たちの凄さを伝えるとわかりやすい」ってのは普通にあると思いますよ
常にむちむちに脳を焼かれてる人間とは思えない聡明さだ
いつも過酷だよねブルアカのとき
もう本当って事でいいよ
明日、営業部長の前でプレゼンを控えています
参考にさせていただきます
ムチムチプレゼン講師だと思ってたけど違ったのか…
フェイントが長すぎる
普通にタメになったから感謝しようとしてたのに!!!騙したな!!!
本でも論文でも作文でもいいから、是非ちゃんとした文章書いてくれ
嘘でもハッタリでもいいからゲムぼく。の真面目に書いた長文読んでみたい
あとがきでむちむち書いていいから
ゲムぼく先生のプレゼンに普通に騙されて、現実の重要なところでもこうやって騙されるんだろうな……すまねえ……すまねえ……という気持ちになった。
さて(終わりの始まり)
人事担当ですが前半のプレゼンについては確かにと思うところがありました。
コミュニケーションだから新卒にも会社のメリットをわかりやすく話せるよう資料を練り直したいと思います。
次回のゲムぼくさんのアコとカホ、横乳どちらが魅力的かプレゼン大会楽しみにしてますね。
げむぼくの職種が透けて見える
就活の自己PRに使える良い話や!さすがゲムぼく先生!って思った純粋な気持ちを返してほしい