「あなた色に染めて」という言葉がある。
おもに、恋愛映画などで女性から意中の男性に向けた献身的な、あるいは危うさを含んだ自己犠牲的な言葉として出てくることが多いが、最近では性別の組み合わせを問わず見聞きする。
どの場合も、意味としてはおおむね「あなたに愛されたいので、私はあなたの望む通りに、いかようにも変わってみせます」といったものだ。
否定するつもりはないのだが、個人的にはこの手の言葉を見聞きすると「えっ、大丈夫?」と心配になってしまうことがある。
そう言いたくなるくらい好き、という気持ちはわかるし、もし自分が言われたら悪い気はしないだろうな、とも思う。いや、悪い気はしないどころか大興奮する可能性すらあると思う。
しかし、その人にはその人なりに積み上げてきた人生が、それこそ「色」があるだろうに、それを上から塗りつぶしてしまって本当に大丈夫なのか? と思ってしまうのだ。
そして、このセリフが出てくるシチュエーションは、根底に発言者の恐怖心がある場合が多い。恋人に捨てられるかも、意中の人が他の相手に心惹かれてしまうかも……そうして追い詰められた結果の「なんでもしますから」的な懇願になっていることがあるのだ。そうなるとますます心配になってしまう。
うーん……もろもろのややこしさがなければ、いい言葉なのだが……
過去の色の塗りつぶしにあたらず、かつ恐怖からの懇願でもないシチュエーションでこれを聞けたとしたら、心も身体も大興奮なのだが……それはさすがに都合がよすぎるか……
さて、ここで想像してみてほしい。SF世界の話だと思ってほしい。
ふたりの美しき女忍者(くのいち)がいる。彼女らはバイオロイドという人造人間だ。
ひとりは復讐のみを使命として与えられ、それ以外の道を知ることなく闇の世界を生きてきた。もうひとりはいっさいの感情や記憶を与えられず、非道な命令を眉ひとつ動かさずこなし続ける殺戮マシーンのような存在だった。
しかし、彼女らはあなたと出会い、あなたの説得を経て変わった。
妹は復讐から、姉は命令から解き放たれ、ともに自由の身となった。彼女らが姉妹だということも、あなたは知ることができた。
ところが、ことは単純ではない。
妹は復讐だけが、姉は命令だけが生きる理由だったから、それらを失うと「無」になってしまったのだ。
造られた存在である彼女らにとっては、あらかじめプログラムされた復讐や命令こそが、誇張抜きに人生の100%だったから。
それでも、あなたは姉妹に語り続ける。ひとりの人間として幸せになってほしいと願い、親身に接し続ける。
やがて姉妹には、人生の100%を失い空虚になってしまった彼女らの心には、まずはたった1~2%かもしれないが、確かに新しい感情が芽生えた。
それは、あなたへの好意。
人が一般に「恋」や「愛」と呼びうるものだ。
彼女らはまだ、その言葉を知らない。知るはずもない。
姉妹はそれぞれ、名前も知らぬその感情にとまどい、しかしその温かさを自然と愛おしく想った。また、この温もりをもたらしてくれたのがあなただということも本能的に理解した。
――知りたい。この気持ちを、育ててみたい。
もっと近づけたら。もっと話せたら。もっと触れられたら。
透明になってしまった私に色をつけてくれた、あなた。お願い、私をもっと――
「あなた色に染めて」
なかば無自覚に出たその言葉は、過去の色の塗りつぶしでもなく、恐怖からの懇願でもない。
無色のキャンバスをあなたと一緒に染め上げてみたいという、純粋な愛の告白だった。
美しき姉妹から、それも忍者として鍛え抜かれたドスケベ柔軟ボディを持つ姉妹からこんなことを言われて、あなたは心も身体も大興奮せずにいられるだろうか。いや、いられるはずがない。
漢文で言えば「不欲情其姉妹可乎」である。其の姉妹で欲情せずして可ならんや。その姉妹で欲情できない人がいるだろうか。いや、ない。
さあ、そんな夢のシチュエーションを実現してくれる理想の姉妹は、じつはラストオリジンの世界に実在している。
その名は、妹のクノイチ・ゼロと姉のクノイチ・カエン!
流麗な剣技とムラサキ流忍術、そしてぶっとい太ももで戦うむちむちドスケベ忍者だ!
あなたもぜひ、ラストオリジンをプレイし、そしてクノイチ・ゼロとクノイチ・カエンを仲間にしてみてほしい。彼女らを知り、彼女らに触れ、そして彼女らに愛情を注いであげてほしい。
不欲情其姉妹可乎。クノイチ姉妹の透明なキャンバスに、我々の濃く白い絵の具で未来を描こう。
※この記事は、Skebリクエストの納品物をブログ記事化したものです。
コメント
かろうじて規制版で茶を濁す程度の理性は残っていた模様
そういえばくのいち姉妹のママっぽい爆乳キャラが本国版で実装されるそうで
ゲムぼく。の乳首でボルダリングをするクノイチ・ゼロ
ちょっとリアルで嫌な事されて、心がくさくさしてたけど、これ見て「まあでもラスオリでむちむちくのいち姉妹が健気に帰りを待ってくれてるし……ええか」ってなれたのでゲムぼくくんサンキューね
skebの原文が気になる
いきなり文豪っぽくなっててライターが変わったのかと思ったら、最後はいつものゲムぼくに戻ってて安心した。
姉妹の繊細な気持ちを性欲100%で受け止める模範的司令官
「我々の濃く白い絵の具で未来を描こう。」
最後最悪の下ネタで草
これがポケモンカードゲームの後に持ってくる記事か??
リアンちゃんの記事に続きありがとうございました!
今回も期待以上です!
無駄に文豪なのやめろ
良い文章をお書きになる
ドスケベスキンフェスティバルと同一人物が書いてるとは思えん…
こういった文章とアーが同時生成されるゲムぼくエンジン
ポケカ民を引きずりこんでから最初にぶつける記事がこれ
人の心とかないんか?
ゲムぼく怪文書シリーズ
ここ読んでたら貴方色=ラーメン二郎のスープの色がよぎった
途中までちゃんと感心する事言ってる
最終的に台無しだけど
加湿器とかレゴランドとかポケカでいろいろバズる度にラスオリ記事ぶち込んで企業案件の芽を自ら摘んで行くスタイルほんとすき
孤高ってより孤独って感じだけど
短歌だけでなく漢文にも詳しい痴性派でおなじみのゲムぼく
>忍者として鍛え抜かれたドスケベ柔軟ボディを持つ姉妹から
この辺の「げむぼくだ!」って安心感が凄い
冒頭から珍しく心、恋愛の機微に関するちゃんとした話をしてたのに
ドスケベ柔軟ボディという最高に最低なムチムチワードで全部ぶち壊しにしていくスタイル…
ドスケベ柔軟ボディ
ゲムぼく文芸部すこ
これを書いたのは何人目のゲムぼくなの?
よろこべその姉妹の母親設定のデカ乳デカ尻陥没乳首おばさんバイオロイドがそのうち出るぞ
最後、我々の濃く白い絵の具で未来を描こう。にうまいこと言ってやったぜという意思を感じるが最低なんだよな~
真面目に読んでたのに突然いつもの珍文に戻すのやめろ
「さて、ここで想像してみてほしい。」から雲行きが怪しくなるの好き。
この人の性欲は中学二年のままでいる
最近ゲムぼく内でしかラスオリの画像見ないから(常に周回してるため)ゲムぼくって文字だけで息子がスタンダップするようになってきたわ
東スポの風俗レポ並の名分だな
これもうラスオリ公式広報名乗って良いだろ
クノイチ姉妹の母の絵が出ました。’えんらい’という名前です。人妻(娘あり、処女)希すぎな属性です。
ラスオリからゲムぼく。に入り、
ゲムぼく。からラスオリに入った、
ゲムぼく。にわかなワタシですが。
ゲムぼく。さんの記事はいつも面白いですよね!
全人類に読んで欲しい!
読者だとバレたら恥ずかしいことに目を瞑れば、読まないのは人生の256%損してるわよ!