
本作の主人公、「4」。
彼女の名前は、数字ひとつ。「家畜」だったから。

人間と吸血鬼のハーフ、『カーロ』。その運命は壮絶。
貧しい人間と貧しい吸血鬼が金のために繁殖して産まれ、金持ちの吸血鬼に買い取られる。屋敷の小屋で飼われ、最低限の食事で生き永らえながら、死ぬまで血を吸われ続ける。

4には、四肢がない。切断されたから。
手足がなければ、逃げないし、場所も取らない。血を生産する家畜として、都合がよい。
……なんという話だ。悲惨、凄惨、陰惨。それらすべての言葉でも言い足りないほど。

しかし、4は「チャールズ」という名の殺し屋に救われる。運命の巡り合わせによって、出会い、拾われ、義肢を与えられ、ともに暮らすこととなる。
4は初めて、家畜ではない生き方を知る。人を知り、家族を知り、愛をも知る。
ところが、そのチャールズまでも、ある日の事件によって……
本作は「復讐」から始まる物語だ。誰も「止めろ」とは言えないであろう、血みどろの復讐から。
そして、これが「序章」にしか過ぎないのが、本作の凄みであり、恐ろしいところでもある。

4は復讐を果たして死ぬつもりだったが、生き延びる必要が生じ、その過程で謎の人型機械を拾う。市場に持っていけば、当面の生活資金にはなりそうだ。
道中で明らかになる、その機械の正体は……

!?

おいおいおいおい!
話変わってきたな!!

話変わりすぎじゃないか!?
さっきまで血の臭いしかしなかったのに、いきなり百合の花の香りが立ち込めてきたが!?

ということで、Nimparthが送るアドベンチャーゲーム『世界の井戸:カーロの血筋』、2026/08/18(火)Steamで発売!
価格は1,550円。開発規模や値段的には、いわゆるインディーゲームにあたる。

太ももが太い!

おっぱいがでかい!

でも背景が大炎上してる!!
どっちなの!? どっちがこのゲームの本性なの!?

どっちもです!
復讐の炎も、

百合の炎も燃え盛る!
それが『世界の井戸:カーロの血筋』!

本作は、ベースにあるのは間違いなくダークファンタジー。
吸血鬼に血を吸われるための家畜として生まれ、四肢をもがれ、そこから救い出してくれた恩人すらも失い、復讐鬼と化した少女、4。
この主人公の生い立ちの時点で、ダークにならないはずがない。

世界も、見方によってはかなり陰鬱。
表面的に見ると、人間と吸血鬼が共存し、「魔法」が人々の暮らしを支えていて、もちろん貧富の差や犯罪はあるが、ある程度平和に過ごしている人が多い……ように見えなくもないが、それはあくまで人間と吸血鬼にとっての話。その間に生まれた『カーロ』は「人」ではない。

カーロは、かつて争っていた人間と吸血鬼が和解するための「犠牲」であり「取引材料」であり「商品」。大半は四肢をもがれ家畜として生き、人知れず一生を終える。
まれに4のように人間社会にまぎれて生きていくことになる者もいるが、カーロの証である赤い目により差別を受け、身分証もなく、働き口もなければ金や家の貸し手もなく、それでいて失った四肢を補う義肢を維持するために通常の何倍もの生活費がかかり……およそまともに生きていける環境ではない。
こんなことは言いたくないが、おそらく、家畜のままでいたほうがまだ生きやすい。

このあたりの世界設定は、非常によくできている。
カーロが世界から「商品」とみなされるようになったのも、家畜として四肢をもがれるのも、人として生きようにも差別・迫害を受けるのも、そこまで悲惨な運命をたどるとわかりきっていながらいまなお生まれ続けるのも、すべてにイヤな納得感がある。「この世界だったら、そうなるに決まってるよな」という。

しかし、そこに「異物」として登場するのが、約100年後の未来から来た少女『ノーマ』。
彼女は、大規模な戦争によって大切な人をすべて奪われて国も滅びてしまう未来を変えるべく、機械の身体で、4の時代にやってきた。諸悪の根源、ヴィクター・モリソンを殺すために。
追手との戦闘によって、乗っていた機体は大破し、機械の身体も四肢を失ってしまったが。

急に『ターミネーター』みたいになってきたな、と思ったら、それは4にもツッコまれていた。「ターミイイネーター」みたいね、と。

未来から来たが機体も身体も壊れ、たまたま出くわした4に必死に事情を説明してすがるしかなかった、ノーマ。
荒唐無稽な説明を信じるはずもなく、とりあえず高価に売り飛ばせそうな機械として背負って歩き出した、4。
偶然にも、ふたりとも四肢がなく、追われる身で、年頃の近い少女。
4は頭部と胴体以外を機械の義肢で補っており、ノーマは逆に機械の頭部と胴体だけがある。
4は恩人であり唯一の家族であるチャールズの仇を取って復讐を過去のものとしており、ノーマは未来に必ず起きる悲劇の復讐を現代で果たそうとしている。

似ているようでもあり、まったく対照的でもあり。
当面の利害が一致して行動をともにすることとなったふたりは、復讐劇のようでも逃避行のようでもある旅の中で、徐々に理解を深め合っていく。
そして……

機械の頭部と胴体だけのノーマが、ホログラフィック技術を使って人間としての姿を4の前にさらけ出したあたりから、なんか急に百合の香りがしてくる!

なんだそのドスケベな格好は!
ボディラインが丸見えだし、その透明の布はなんなんだ! ゴリゴリのダークファンタジーをやってたところに急にFANZA動画のコスプレ物みたいなの出てきてびっくりしたよ!

ほら見ろ! 4にも「恥ずかしくないの?」ってツッコまれてるじゃねーか!
まあ、ホログラフィックなので実体はないのが救いか。もし実体があったらこの世界では襲われまくるに決まっている。
このホログラフィック投影は多大な魔力を消費するので、ノーマは4にARグラスのようなコンタクトレンズを渡し、装着してもらうことにした。そうすれば、レンズを介して4にだけノーマの人間としての姿が見え、ほかの人に恥ずかしい姿を見られることもなくなる。

でもそのレンズにはなぜか着せ替え機能がついていて、ピチピチのステルススーツやパツパツの水着に着替えてもらうことができるので、4にはさらに恥ずかしい姿を見られてしまうのであった。
それはダメじゃないか!? 気が散るが!? なんならそれはもうノーマが4をちょっと狙ってないか!?

ちなみに、ノーマの弁明によると、「これはあなたと私にしか見えないものだし、あなたがあなたの見たい私を勝手に決めているだけだから、問題ない」という感じらしい。
問題はあるんじゃないか!? 「いま4は私の水着姿を見たいと思って見てるのね」が伝わってしまうのはだいぶドスケベシチュエーションじゃないか!?

本作のクリア時間のめやすは、だいたい15~20時間くらい。
章がある程度細かく区切られていて、1日1~2章くらいでプレイしていくとちょうどよい。ぼくはテンポのよさゆえに、逆に1日5時間くらいガッツリやってしまったが。

また、複数の時代が関わりながら世界中を旅する物語であることもあって、登場人物が多く、政治、地理、国際情勢といった話も多く出てくるが、根本的・最終的には、どこまでいっても「4とノーマの物語」である、ということだけ意識しておくと、かなり遊びやすい。
この、ろくでもない世界の、ろくでもない運命の中で。
偶然の出会いから、思ってもみなかったひと筋の光が見つかり、長い旅の中で、いつしか互いが互いの生きる理由となっていく。
本作は間違いなくダークファンタジーだが、本質は絶望の中で希望をつかみ取りに行く、前向きな物語だ。ぼくはそういうのが好きだ。あと、ワケありのおっぱいが大きくて太ももが太い女の子同士がだんだんイチャついていく物語だ。ぼくはそういうのが大好きだ。

ちなみに、「着せ替え」の姿はノーマがコンタクトレンズ内の映像として登場する場面では原則として反映されるので、このままにしておくと、この姿で数々のシリアスなシーンを見ることになる。正直、めちゃめちゃ気が散る。
気が散るのだが、これのおかげでシリアスさが中和されてちょうどよく見られる場面も多いので、活用していこう。「これは中和剤として設定しているだけで……」の言い訳のもと、水着ノーマを凝視していこう。
ちなみにぼくは言い訳をいっさいしない潔い生き方を心がけているので、中和剤としてではなく、純粋におっぱいとお腹と太もも目当てでノーマに水着を着せています!
コンタクトレンズ越しにこれがずっと見えているファンタジーってなに!? 設定がほぼFANZAでは!? ファンザジーでは!?
余談

この記事は、『世界の井戸:カーロの血筋』パブリッシャーであるBeep Japanから正式に依頼を受けて執筆した、プロモーション(PR)記事である。貴重な史上6社目のPR記事。
『ゲムぼく。』は「お仕事情報」の記事に記載している通り、このブログ内でのPR記事執筆を原則として受け付けておらず、「もしも書くとしたら、内容に関していっさいの指示・要望は受けつけず、絶対にノーチェックで公開します」というメチャクチャな条件を設けている。やりたくないから。ここは趣味のブログだから。
でも、「その条件はすべて事前に理解しておりまして、そのうえで気に入っていただけると思うので、ぜひ」というふうにご依頼をいただいて、「そ、そこまで熱意と自信が……!?」と驚いたので、やることにした、という流れ。
結果、「さすがそこまでの熱意と自信があるだけのことはあるな」というゲームだった。ここ1週間ほど、しっかりハマってしまった。
まだ見ていない分岐がいくつかあるので、コンプリートをめざして引き続き遊んでいく。
Beep Japanさん、よいゲームに出会わせてくれて、ありがとうございました。

願わくは、ご依頼をくださった担当者の方が、あした会社で上司から「あいつノーチェックだからって好き勝手やりすぎだろうが! なんだよファンザジーって!」と激詰めされませんように。












コメント
>なぜか着せ替え機能がついていて、ピチピチのステルススーツやパツパツの水着に着替えてもらうことができる
これは故意犯ですね…
未来は大規模な戦争があった割にはだいぶドスケベボディですね
食事は困ってなかったという事か…?
あら~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あまりにもいつものゲムぼくすぎて余談を読むまでPRだと気づかなかった
無償のインディーゲーム応援プロジェクトずっと見てたから
インディーゲームからPR依頼が来ててなんか嬉しい
4は「よん」?「フォー」?
百合っぽいの取り上げるの珍しいですね
荒廃した世界かと思いきや随分むちむちだな
ゲムぼくに依頼が来るのも分かる
ふ~んえっちじゃん
>内容に関していっさいの指示・要望は受けつけず、絶対にノーチェックで公開します
これいつも思うのだが、上の人をどうやって説得してるのだろうか…
ゲムぼくっていうむちむちブログがあって、から話を始めるのだろうか…謎は尽きない
丁度金曜夜に買って週末でやってたからタイムリーすぎて声出ちゃった
ノーマの時代は恋愛に性別関係なくなってるって見て「むちむちなら何でもいいゲムぼく。みたいだな…」と勝手に思ってました
お話の出来が普通に良いのでADV好きにはお薦めです
落差で風邪引くよ!?
ゲムぼくの記事くらい温度差が凄いな…
担当者の方、明日怒られませんように…
それはそれとして面白そうなので買いました
紹介ありがとうございます
Noxplayer
パニシンググレイレイヴン
ファミリーマート
サガフロンティア2
自分を押し売りしてきた奴隷ちゃんがドラゴンをワンパンしてた
世界の井戸:カーロの血筋←NEW!
義肢ってかなり筋肉使うから
太ももが太くなるのも至極当然かもしれない
なんだこの百合百合しいえっちなゲームは!!けしからん!!
買います
激詰めされたらいいんじゃないかな
ずいぶんまじめだな、さすがにPR案件だけはあるな
と思ったら、話変わってきたあたりで平常運転に戻った
温度差ぁ
あいつノーチェックだからって好き勝手やりすぎだろうが! なんだよファンザジーって!
百合好きだから気になってたがストーリーも面白そうなゲーム
買ってきます
ゲムぼくのインディゲー記事は毎回ハズレがないからなかなか信用してる
絶望の中の希望と言うと、ゲムぼくさんが前に記事にしてたアークナイツに近いのかしら?
どうして水着で右太ももだけタイツ履いてるんですか???