もふもふ大傑作『ひつじ探偵団』!コメディ:ミステリー=7:3ではなく、コメディ:ミステリー:ドラマ=7:7:7のドカ盛り映画!

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出典:土曜よる『名探偵コナン』×日曜あさ『名探偵プリキュア!』名探偵コラボ決定!! – 朝日放送

 いや~、いまの世の中いろんな探偵がいるけど、いまいちばん熱い探偵はやっぱこれだよな!
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 ひつじ!!
 


出典:映画『ひつじ探偵団』公式サイト

 観たぞ! ひつじ探偵団!

 きょう6/11(木)に吹替版を観てきた。5/8(金)公開で、もう1日1回の上映しかなかったので、ほぼ終わり際だろう。
 感動のあまり「これは遅ればせながら一刻も早く世に伝えねば」と思い、帰宅後すぐに記事を書いている。
 ネタバレのない範囲(公式PV等で公開されている範囲)で、この映画のすごさを紹介していく。
 

 前提として、ぼくは映画をそんなに観るほうではない。映画館で観るのはせいぜい年10本程度。
 「明日ヒマだな~」というときに思いつきで近所の映画館のWebサイトを調べて、いい時間にいい感じの映画があったら観に行くこともある、くらいのふわふわ勢である。
 そんなふわふわ勢が、もふもふの羊にやられてしまった。人生の好きな映画ベスト3が更新されてしまった。まさか羊がクリント・イーストウッドを踏み越えていくとは。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 本作の主演は、『X-MEN』のウルヴァリン役などで知られるヒュー・ジャックマン。
 すぐ死ぬ。えっ、主演なのに?
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 そう、すぐ死ぬ! だって真の主役は羊たちだから!
 これは、飼い主を殺された羊たちが、真犯人を見つけるべく奔走する物語!

 ……と書くと、誰もがこれをコメディ映画だと思うに違いない。羊がしゃべるし、タイトルもいかにもコメディっぽいし。
 「まあ、探偵団って言うからには多少ミステリー要素もあるんだろうけど、7割くらいコメディでしょ」と思うはずだ。ぼくもそう思っていた。
 ある意味それは合っている。7割くらいコメディである。でもある意味ではぜんぜん違う。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 どういうことかと言うと、本作は「コメディ」と同じくらいの濃度で「ミステリー」と「ドラマ」があるから!
 つまり、コメディ:ミステリー=7:3の映画だと思いきや、実際はコメディ:ミステリー:ドラマ=7:7:7の映画なのだ! 合計21になってるじゃねーか!
 


出典:映画『ひつじ探偵団』公式サイト

 でも、本当にそうなのだ。観た人ならわかってくれるはず。
 本作は、公式サイトや予告映像から期待されるコメディがちゃんとぜんぶあったうえで、想像以上に本格的なミステリーと、予期しなかった感動のドラマがついてくる。コーヒーを飲みにコメダ珈琲に行ったら、なぜか無料でカツパンとシロノワールがついてきた。カロリー過多で死にそう。
 そしてそのうえで、コメディ×ミステリー、コメディ×ドラマ、ミステリー×ドラマという感じで、3要素がすべて意味のあるつながり方をして相乗効果が生まれているのもすばらしい。コーヒーとカツパンとシロノワールくらい相乗効果がある。カロリー過多で死にそう。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 まず、コメディ×ミステリー。
 これは、「羊たちが事件解決に挑む」というアイデアの時点である程度成立しているが、本作のそれはそこからさらに踏み込んでいる。

 起きたのは殺人事件で、一部の羊は飼い主ジョージの死体を直接目撃している。恨みや金などが絡む計画的犯行と思われ、死因もかなりシリアス。ミステリーとしておふざけやトンデモはいっさいなく、登場人物全員がもれなくあやしく見えてくる巧妙なつくり。
 そんな事件に対し、羊たちはジョージが生前に読み聞かせてくれたミステリー小説で得た知識を武器に、解決に挑む。本作における羊は、人間の言葉を理解でき、羊同士の会話もできるが、羊から人間に言葉は伝えられないので、人間を動かすには工夫がいる。また、あくまで羊なので、そこまで賢くないし、できることにも限りがある。このあたりがコメディ要素を支えるポイント。

 このふたつが合わさることで、「羊たちがドタバタ&ハチャメチャしながらも、真剣に推理を進め、あの手この手で警察や関係者に働きかけていく」という、「そりゃおもしろいに決まってるだろ」という基本構造ができあがっている。
 また、羊たちの知識の拠りどころはミステリー小説なので、「小説のパターンだとこいつがあやしい」「小説における真犯人の法則は……」などと、ミステリーのセオリーを自然と語ってくれるのもよい。ミステリーに詳しくなくてもその王道や基本的な考え方がわかるので、置いてけぼりにならず、誰でも推理に参加できる。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 次に、コメディ×ドラマ。
 これは、羊同士、人間同士のコミュニケーションで色濃く描かれている。

 ここでは内容について深くは触れないが、羊同士では、孤高の羊「セバスチャン」が関わる各種のシーンが特に印象深い。個人的に本作でいちばん好きな羊はセバスチャンだ。
 人間同士では、やはり話が進むにつれ各登場人物への理解が深まり、個々人やその関係性に対する印象が変わっていくのがおもしろい。個人的には警察官のティム・デリーがいちばん好きだ。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 そして、ミステリー×ドラマ。
 ここは、事前に「そういうのがある」とわかっていても確実に予想を飛び越えてくるだけのパワーがある。いちばんすごい。

 語り出すとキリがないが、個人的にいちばん「いい味」をもたらしているなと思ったのは、「羊たちの知識の源泉が、すべてジョージが生前に読み聞かせてくれたミステリー小説である」ということ。
 羊たちは事件の調査を進めるうえで、つねにミステリー小説をお手本にし、読み聞かせてくれたジョージの顔や声や匂いを思い出しながら奔走する。
 つまり、羊たちは愛するジョージの死の真相を、ジョージと一緒に解決していくのだ。これだけでもう泣きそうになってしまう。
 


出典:映画『ひつじ探偵団』 予告 – YouTube ソニー・ピクチャーズ 映画

 最後に、個人的にとても重要だと思っているのは、本作のタイトルが「ひつじ名探偵」ではなく「ひつじ探偵団」であること。
 原題は「The Sheep Detective」ではなく「The Sheep Detectives」。複数形だ。

 本作には、名探偵は出てこない。
 お利口な羊、記憶力のいい羊、外の世界に詳しい羊などはいるが、まあ、しょせん羊である。また、人間もいろいろいるが、まあ、田舎町にいるふつうの大人たちである。

 でも、もしも、みんなが協力できたとしたら。
 羊たちが団結し、ときに人間の力を借り、そしてなにより、いまは亡き飼い主の愛情と言葉を信じて、突き進めたとしたら。
 みんな平凡だけど、もしかしたら、みんなでひとりの名探偵くらいにはなれるかもしれない。

 本作は、そんな物語だ。
 コメディ×ミステリー×ドラマ、みんなでひとりの名探偵。それが、ひつじ探偵団!
 

 パンフレットも買ってしまった。映画のパンフレットを買ったのは何年ぶりだろうか。

 もうすぐ上映が終わってしまい、いまどきは上映が終わればわりとすぐに各種の配信サイトで観られるようになるだろうが、これはぜひとも映画館で観てほしい。
 お金を払って没入するだけの価値がある。あと、終わり際なので人が少なくて、ボロボロ泣いても目立たない。

 唯一、注意点があるとすれば、
 

 ゆったりした始まりからコメディ×ミステリー×ドラマがあっという間に加速していき、特に中盤以降は推理したさもあって1秒も目が離せなくなるので、途中でトイレに行かないようにしよう、ということ。
 めちゃめちゃ我慢した。「映画館が儲かったほうがいいよな」と思ってドリンクを注文したのはよかったが、序盤にけっこう飲んでしまったのは大失敗だった。下からも涙が出るかと思った。
 

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    気になってたけどこれで見る事を決意した
    今週末まだやってるかな…

  2. 名無しのゲーマー より:

    ひつじ探偵団、ミステリーだから内容を深く言えないけど
    本当に凄い映画だと思う
    今年自分が見た中では一番良かった

  3. 名無しのゲーマー より:

    ★★★★★
    良いレビューです

  4. 名無しのゲーマー より:

    ミステリー大好きマンぼく、痛恨のチェック漏れ発覚で憤死
    そんなに面白いんだこれ…完全に見落としてたわ。上映館探して見に行ってくる

  5. 名無しのゲーマー より:

    映画館での飲み物はゆっくり飲んで尿を作らないようにな!(一敗)

  6. 名無しのゲーマー より:

    ひつじ探偵団、日本人は色んな意味で見た方がいい映画と聞いた
    時間がなくて見に行けないまま終わってしまいそうだけど…

  7. 名無しのゲーマー より:

    つかみはコメディタッチにとられることが多いけど、
    中身はしっかりミステリーでハードな部分もちらほらあるという、
    いい意味で期待通りでかつ期待以上な作りなのでいい作品。

    趣味嗜好の部分で合わない人はいるかもしれないけれど、
    とても誠実な作りになっていると思います。

  8. 名無しのゲーマー より:

    これ職場の人達も絶賛してたなぁ
    まだ近所でやってるっぽいから見に行くか…

  9. 名無しのゲーマー より:

    ゲムぼくさんアニメ全然見ないけど洋画は結構見てるよね
    ひつじ探偵団はいいぞ

  10. 名無しのゲーマー より:

    名作ですよね

  11. 名無しのゲーマー より:

    羊可愛い〜で見に行ったらガチ泣きさせられたよ

  12. 名無しのゲーマー より:

    近くの映画館だともう朝8時スタートの回しか残ってなかった…

  13. 名無しのゲーマー より:

    ポップコーンで尿をやり過ごすのよ

  14. 名無しのゲーマー より:

    いい映画でしたよね!
    コメディおふざけ映画だと思って見に行ったら
    〇〇〇〇〇〇のあたりからずっと泣かされてました

  15. 名無しのゲーマー より:

    どう考えてもただのコメディ映画だ、な宣伝の作品にこそ名作が隠れているから
    我々はただのコメディ映画も沢山観てしまうのだ

  16. 名無しのゲーマー より:

    ちゃんとドリンク買ってくれてありがとう!
    (映画館従業員)

  17. 名無しのゲーマー より:

    公開直後にいかにもコメディっぽい映画を観たい気持ちで観に行って
    いい意味で期待を裏切られたドラマに号泣して映画館出たから
    このタイミングでゲムぼく。さんが魅力を存分に語ってくれて凄く嬉しい

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