ゼロから楽しむレトロゲー。『ガチャポン戦士スクランブルウォーズ』1

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【はじめに】
 この企画は、わけもわからずただボタンを押すだけでも楽しかった幼少期に立ち返り、あえて予備知識も説明書もなしでレトロゲーを遊ぶというものである!
 昔のゲーム屋さんって、箱なし説明書なしで500円くらいのファミコンソフトよくあったでしょ?あれです!あれを急に買って急に遊ぶ感じのやつです!
 

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 ニンテンドー3DS用のバーチャルコンソールソフトSDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズを買った。タイトルなげぇな。

 ぼくはこの『スクランブルウォーズ』はやったことがないが、『ガチャポン戦士』シリーズのどれかを遊んだ記憶はうっすらとある。
 4歳か5歳かわからないけど、とにかく未就学児のころ、ファミコンでわけもわからず遊んでいたような気がする。なんかシミュレーションゲームだったような気がする。それ以外はなにも覚えていないが、とにかく、ガチャポン戦士という響きには脳の深い部分をくすぐられるなにかがあるのだ。
 

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 タイトル画面からボタンを押すと、すぐにゲームが始まる。この説明のなさこそがファミコンゲームである。今回は説明書を読んでいないのでなおのこと説明がない。
 マップはご覧の通り10種類。ア・バオア・クーが「ア・バオア・コ」になっているあたりに、ファミコン時代特有の容量制限との戦いが感じられる。使用フォントを減らすことで容量を抑えるというエピソードは『ドラゴンクエスト』のそれがもっとも有名だが、なんにせよ、いまのゲームでは考えられないことだ。
 いや、まあ、実際のところはそんな深い理由はなくて、制作時のチェック漏れやなんらかのダジャレで「ア・バオア・コ」になっただけのような気もするが。

 とりあえず、まあいちばん最初のやつがいちばんカンタンでしょ?という安易な考えのもと、N00『ケッセン!!2ダイワクセイ!!』を選択。
 

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 兵量選択。
 少数か大軍かを選ぶことで、1プレイの所要時間や難易度を調整できるものと予想される。
 「ホソボソ少数」「アラマア少数」と、わざわざ1P側とCOM側で文言を変えているあたりに謎のこだわりが感じられてとてもよい。
 

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 続いて、相手COMを選択。イラストが気持ちいいくらいふざけている。
 マ・クベはなぜかムンクの叫びになり、バスクは『紅の豚』にでも出てきそうな風貌になっている。シャアは太いしクワトロのサングラスをかけてるし、ハマーンなんてもう完全に田嶋陽子である。
 こんなにふざけられるとCOM設定がどこまでちゃんとしているのか不安になるが、キャラの格としてもイラスト的にもいちばん弱そうなマ・クベを選ぶことに。
 

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 すると、すぐにバトルが開始!
 ファミコンゲームではあたりまえだが、ストーリーの説明みたいなものはない!そんなものはプレイヤーが脳内で勝手にやればいいのだ!!

 さて、この手のマス目で区切られてモビルスーツの顔アイコンが点在する画面は「スパロボ」や「Gジェネ」で現代っ子も見慣れているものであり、おおよその理解はたやすい。ざっくり言うと、青い自軍ユニットを動かして赤い敵ユニットと戦うなり白い施設を占領するなりしろ、みたいなことだろう。
 

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 ユニットを選択すると、その移動力が表示される。「ZAKU」の右の「06」というやつである。ザクは障害物などがなければ6マス移動できますよ、という意味である。サラッと書いたが例によって説明書を読んでいないので意味に気づくまで15分かかった。
 あとは、「48/48」というのはたぶんザクのHPだろう。その下の「IC」「CT」はさっぱりわからない。「GACHAPON→ 07」というのは……ガチャポンが使える残り回数かなにかだろうか?

 「さっさと説明書読めバカ」とお思いのことと存じますが、そのへんのわけのわからなさも含めて楽しむ企画となっておりますので、このもどかしさにしばしお付き合いください。

 さて、ザクを1機移動させると「06」の右にあった黄色い「3」という数字が「2」に減ったので、これは残りの行動回数だと理解。このターンはあと2機動かせる、ということだろう。
 しかし、いまは画面上に味方は2機のザクしかいない。行動回数1を残して、ターン終了を選択することに。

 ところが、ここで大問題。
 ターン終了のやりかたがわからない!!

 AボタンもBボタンもスタートもセレクトも十字キーも、なにを押してもターン終了できない!なにこれ!?どうやって終わるの!?2コンのマイクで叫ぶとかそういうこと!?ウガアアアアアア!!
 

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 あっ、出てきた。
 ヤケになって獣のごとく全ボタンをガチャガチャやっていたら、ターン終了確認画面が出てきた。
 どうやら、A+Bボタン同時押しがターン送りだったらしい。3DSのマイクに向かって「ウガアアアアアア!」と叫んだのは関係なかったらしい。恥ずかしい。
 なるほどなあ。ボタン数が少ない時代の苦肉のコマンド割り振りだなあ。
 

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 エネミーフェイズに移行。
 COMの思考中に表示される「カンガエテマース!」がいい味を出している。出しているが、1ターン目から思考時間がけっこう長いのでだんだんムカついてくる。
 長考後、COMは画面内にいる2機の赤いザクを動かすのかと思ったら、なぜかカーソルを誰もいない右へ右へと送っていく……アホなのか?
 

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 えっ!?えええええっ!?
 これって地上もあるの!? 宇宙マップじゃないの!?
 なんかマップの壁だと思ってた青いやつは大気圏の壁だったのか!アホはぼくだった!!

 これはむしろ、スパロボやGジェネ的な「宇宙と地上は別マップor別階層」のシステムに慣れていたがゆえに生まれたミスかもしれない。まさかこんな画期的なマップ構造がこの世に存在したとは……

 その後、COMは地上にいたゲルググなど計3機を動かしてターン終了。
 地上マップもあってそこにもユニットがいたと知ると、さっき2機を動かしただけでターン終了してしまったことが悔やまれる。もったいないことしたなあ。

 知識ゼロからの『スクランブルウォーズ』初プレイ、はたして勝てるのか!?いや、それ以前にこんな調子で最後まで無事にプレイできるのか!?

 (次回につづきます)

 



 

コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    これは面白そう

  2. 名無しのゲーマー より:

    すごい楽しそう。なんか涙出てきた。

  3. 名無しのゲーマー より:

    これは昔メッチャハマったなー。
    なぜかバルカンがやたら強かった思い出。

  4. 名無しのゲーマー より:

    良い企画だぁ…

  5. 名無しのゲーマー より:

    このゲームは全く知りませんが、マ・クベにカタカナのクが使われてるので
    ア・バオア・コはフォントの削減が目的ではなさそうに思います
    地上マップがあることからもしかしてア・バオア・湖だったりするんじゃないかなって思ったり

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