
『ゲムぼく。』は、怒っていた。

オーウェンを使っている人があまりにも少ないことに。

オーウェンは、ローグライク×カードバトルRPG『カオスゼロナイトメア』(略称:カオゼロ)に登場するキャラクターのひとり。
最初から必ずいる初期仲間キャラで、風をまとった槍を操る、真面目で心優しく爽やかな好青年。

……なのだが、同じ初期仲間キャラであるレイやミカと比べて、世間からの能力的な評価はかなり微妙。
3人ともレアリティは同じ★4なのだが、レイとミカに対してはみんな口をそろえて「★5キャラと並べても遜色ない便利さ!」と大絶賛し、オーウェンの話題になると「まあ……うん……」と口をつぐむ。
許さない! オーウェンをちゃんと育てろ!
オーウェンをレベル1のまま放置している奴、出てこい! ぶん殴ってやるよ!

……

…………

よし。
自分自身にぶん殴られたところで、オーウェンを使ってみよう!

幸い、カオゼロには『同期化』というシステムがあり、これを使えば未育成のキャラを一瞬で最大育成の一歩手前くらいまで持っていける。
オーウェンがいきなりレベル55になった。やったぜ。これで世のオーウェンを使っていない不届き者どもに差をつけたぞ。

ではここで、オーウェンのカードを見てみよう。カードとは、ほかのRPGで言う「スキル」みたいなもの。
なぜオーウェンが、世間的に微妙な評価を受けることが多いかと言うと……

おもに、このへんの中途半端さのせいである。
「ダメージ○○%」という攻撃系の効果と、「シールド○○%」という防御系の効果が混在していて、攻撃寄りなのか防御寄りなのか、どっちつかずなのだ。
よくいえば万能、悪く言えば器用貧乏。いや、★4なので基礎ステータスがそもそも高くなく、ダメージとシールド以外にたいした効果や特性もないので、器用ですらない。純粋な貧乏。

いや、しかし! オーウェンだからこそできることが、きっとある!
★4だから、いわゆる「凸」にあたる『エゴ発現』をMAXにしやすいというよさもあるし、それで強さが底上げされた結果、使ってみれば大活躍する可能性は充分にある!

オーウェン、出撃だ! 見せてやろうぜ、風の力を!
並の戦闘員ならコスト1の基本攻撃カードで500~600ダメージしか出せない状況でも、オーウェンの手にかかれば……

……
さ、324……どうしたのかな……? 心優しいから手加減してあげてるのかな……?

しかし、EP5を消費する全体攻撃エゴスキル『吹きすさぶ嵐』を撃てば、もはや立っていられる敵など……

……
いるな……むしろ全員立ってるな……スタンディングオベーションかな……?

あっ、でも『ウィンドチャージ』はけっこうおもしろいヒラメキ効果があるぞ!
オンリーワンとまでは言わないけど、なかなか独自性が高い! 「次に発動する攻撃カードのヒット数1回追加」は、オーウェン以外の攻撃カードにも適用できるのがおもしろそう!

おお~! ウィンドチャージからの『風斬り』での全体攻撃は、かなり強い!
単体攻撃役は強力なライバルが多数いるので厳しいが、全体攻撃役としてなら生きる道があるかも!

あっ、『防具壊し』の「1ターンの間、不屈4減少」効果もいい!
実質的に防御力大幅ダウンみたいなものだから、デバッファーとして活躍できそう!

なるほど。だいたいわかった。
オーウェンを活躍させる方法は、大きく言うと下記3つが考えられそうだ。
[A] 『ウィンドチャージ』や『風斬り』を軸にした、全体攻撃重視の攻撃役(アタッカー)。
[B] 『ウィンドチャージ』の「次に発動する攻撃カードのヒット数1回追加」を軸にした、ほかのアタッカーの支援役(バッファー)。
[C] 『防具壊し』の「1ターンの間、不屈4減少」を軸にした、高耐久ボスの弱体化役(デバッファー)。

なかでも、今回注目したいのが[B]。「次に発動する攻撃カードのヒット数1回追加」の活用だ。
これを活かすには、「1ヒットあたりのダメージが大きい攻撃」や「ヒット数増加の恩恵を受ける追加効果を持つ攻撃」を持つアタッカーと組ませてあげたい。
そういうアタッカーといえば……

カモン! ハル!
言わずと知れた、大食い怪力アンカーぶん回しストライカー!

キーカードは、これ。「会心攻撃時、手札に移動」の『アンカーシュート』。
これがなぜウィンドチャージと相性がよいかと言うと、

ウィンドチャージでヒット数を+1することで、火力が大きく上昇するだけでなく、会心攻撃の判定も+1回になる!
つまり、「会心攻撃時、手札に移動」の発動チャンスが2倍になるのだ!

必殺! ウィンドチャージアンカーシュート!
たとえば、ハルの元の会心率が50%だったとして、2ヒットなら会心攻撃が1回以上出る確率は75%になる。
なんと4回に3回は「会心攻撃時、手札に移動」が発動して、アンカーシュートが手元に戻ってくる計算!
これはめちゃくちゃ強い! 運任せではなく、ちゃんと戦術に組み込めるレベルの確率だ!

ということで、カオスを周回して、このコンボを軸にした編成を実際に作った。
メンバーは、ハル、オーウェン、アーデルハイト。それぞれのカード構築は、下図の通り。

ハルは、「会心攻撃時、手札に移動」の『アンカーシュート』が複数ほしい。ここでは2枚にしているが、3~4枚でもよい。理由は、「会心攻撃時、手札に移動」の効果は1枚につき1ターン1回限定だから。
とはいえ、『アンカーポインター』も重要なので、アンカーシュートはウィンドチャージより1~2枚少ないくらいが落としどころとしては妥当か。

オーウェンは、とにかく「次に発動する攻撃カードのヒット数1回追加」の『ウィンドチャージ』に特化。ここではコスト1減少の神ヒラメキをつけてコスト0にしたウィンドチャージを4枚用意している。
ウィンドチャージを1~2枚減らして、「1ターンの間、不屈4減少」の『防具壊し』を増やすのもよさそう。アンカーシュートの火力上昇に貢献できる。

アーデルハイト。ここは正直、アーデルハイト以外にもいろいろ候補がいるが、とりあえず使いやすいのでアーデルハイト。
『むかしむかし』と『私たちを守って』でデッキの回転を速くし、ウィンドチャージ→アンカーシュートのコンボを決めやすくするのがおもな役目。ついでに、中長期戦に対応するために『クマさん』や『秘密の花園』でシールドも担当してもらう。

さっそく、いくつかの場所で使ってみたが……

そうとう強いぞ!

ハル・オーウェン・アーデルハイト、いけるかも!
全体攻撃に乏しいので対単体特化ではあるが、可能性はかなり感じる!
これは……もしかして、これをエース編成にするのもありかも!?

いままで、ぼくはハル・ディアナ・アーデルハイトによる破棄アンカーパーティーを自慢のエース編成として使ってきた。
しかし今回、せっかくオーウェンを使った新しい独自の編成が見つかったのだ。
オーウェンに感謝しつつ、これを機にエース編成を練り直してみよう! 本当に心の底から信頼できる、自分にとっての最強編成を!
……
…………
よし、できた!

ハル・ディアナ・アーデルハイト!












コメント
オーウェンのアクリルブロックを買っている所に愛を感じる
会心判定2回に増えるのはでかいな
(他のサポーター使ったほうが強そうというのは置いといて)
オチはともかく、ちゃんと試行錯誤している点はいい
普通の人間なら微妙微妙って言うだけ言って何もしていないと思う
>器用ですらない。純粋な貧乏。
器用貧乏キャラが好きなゲムぼく。がここまで言うと説得力が違うな
使い慣れた普段編成
やはりそれが一番手に馴染むのだ…
オーウェンのグッズ出すなら、ミカのアクスタを出しなさい!
ミカが無いのは許さねえ!
ゲームはじめたばかりの頃オーウェン君、予想より声が高くて驚かされましたね〜
しっかりセーブデータ(デッキ)組んでて偉い
コピー3に加えて「混沌した時代の触手(通称タコ剣)」だと…?
コピーは奮発すれば後から編集できるけど、タコ剣は紛うことなき強運だな!
…でもコレ同期化を解いたらレベル1に元通りなんだろうなぁ…大丈夫?幼児退行しちゃわない?
あ、こちらのオーウェン君はレベル10です。対戦よろしくお願いします。
まあ……うん……
真摯にオーウェン君の使い道を模索して本気のセーブデータまで作ってるのは本当に偉い
やっぱデカ盛デカ盛並盛っすね(なんのことかは言わない)
ちゃんと研究するのがゲムぼくの偉い所
研究した結果の結論は…まあうん…
セリヌンティウスが飛び蹴りかましてきそうな素晴らしい手のひら返しだわ
オーウェンくんは可愛いという長所があるから…
弱い初期キャラって何気に愛着湧くんだよな
これオーウェン君のロビー画像?ええやん
ゲムぼくさん、アーデルちゃん相当好きよね
アーデルちゃんと言うより本とハチドリが好きなのかもしれないが
>これで世のオーウェンを使っていない不届き者どもに差をつけたぞ。
まるで彼女ができた途端、周りのオタクたちを見下すクソ野郎みたいなムーブしてる。
(彼女ができた途端、周りのオタクたちを見下した経験のあるクソ野郎 記)
ウィンドチャージ以外極力減らしてロスヴァイセ編成でフィニッシャー前に使うのは良さそうかもしれない