プレイしていない人にはあまり認知されていないが、戦略RPG『ラストオリジン』は、いわゆる「ポストアポカリプス」と呼ばれる世界設定である。日本語に直すと「荒廃した終末世界」が近い。
この世界の人類は、永遠に眠り続ける奇病「ヒュプノス病」の蔓延と、謎の機械生命体「鉄虫(てっちゅう)」の襲来によって、すでにほぼ絶滅。唯一の生き残りは司令官(プレイヤー)だけ。
いちおう、人間らしき姿形の生物は多数いるが、それはかつての人類が作り出した『バイオロイド』という人工生命体である。
バイオロイドは人間にかなり近い存在で、人間との生殖能力もある。しかし、オリジンダストという物質の悪影響により新生児は極めて複雑で難しい対処を何度も施さないとすぐに死亡してしまうため、繁殖は実質的に不可能。人間の数を増やすことは非現実的であり、もはや人類は終焉に向かうしかない状況だ。
もともとバイオロイドは、人間に仕え、人の役に立つために生まれてきた存在だ。
人に尽くすことこそが喜びだと心から思っている個体は多い。人間の指示がなければ思うように活動できない個体も多い。かつて人類が存在していたころ、当時の主人が遺した言いつけやルールをいまでも律儀に守り続けたり、もはや帰るはずもない主人を待ち続けたりしている個体も少なくない。
しかし、もう誰も戻ってこない。新たな主人が見つかる可能性もほぼない。いま孤独に苦しんでいるバイオロイドたちは、これからもずっと孤独なのだ。人間よりもはるかに健康で長寿な存在であるがゆえに、これからも何十年、何百年と、永遠に近い孤独を過ごすことになるのだ。
改めて整理して書いてみると、厳しすぎる環境だ。
衰退しかなく、絶望に満ちた世界。
……
そのわりには、豊かに成長して希望に満ちたボディのバイオロイドばっかりだな……
しかし、人類が司令官だけを残して絶滅したあとも、バイオロイドたちは懸命に生きている。
そのなかで当然、争いも起きる。ときには、決してよいことではないが、命の奪い合いもある。バイオロイドと鉄虫の戦いや、バイオロイド同士の戦いが。
アルキュオネというバイオロイドがいる。
「プレアデス七姉妹」と呼ばれる強力なバイオロイドシリーズの1体で、海の王者であるシャチの遺伝子が組み込まれている。その身体能力は七姉妹どころかあらゆるバイオロイドのなかでもトップクラス。
精神力も強靭で、マルタ島でレモネードデルタ軍との戦いが繰り広げられた際にも、彼女はほかのプレアデス姉妹や一般バイオロイドを守り、支え続ける存在だった。
存在「だった」。
これが過去形になってしまうところにもまた、ラストオリジンの世界の過酷さ、そしてバイオロイドという存在の悲惨さが表れている。
レモネードデルタ軍との戦いで、プレアデス七姉妹は徐々にその数を減らしていく。
ある者は、仲間を逃がすために散り。ある者は、交渉に向かったまま戻らなくなり。
でも、遺体を完全に確認したわけではない。まだ生きているかもしれない。強くて愛しい姉妹たち。望みが薄いことはわかっているけど、きっとどこかで――
アルキュオネはそう信じていた。
その後、アルキュオネはレモネードデルタ軍から送り込まれた、これまでと一線を画す強靭な兵士たちと戦闘する。
新型と思われる強敵。だが、マルタを守るために、そして愛する姉妹の生存を信じて戦うアルキュオネの敵ではない。苦戦こそするも、アルキュオネはすべての強化兵を退ける。
……しかし。
打ち倒した強化兵の亡骸を見て、アルキュオネはあることに気づく。
いなくなったプレアデス姉妹は5人。今回戦った強化兵も5人。そして、レモネードデルタ軍は、バイオロイドを改造して強化する技術を持っている。
つまり、姉妹の生存を信じて戦ってきたアルキュオネが、自らトドメを刺したこの5人は――
あまりにも非道な行い。そして、あまりにも凄惨な結末。
いくら強い心を持つアルキュオネと言えど、これには耐えられるはずがなかった。彼女はほどなくして精神が崩壊し、夢のなかの世界に閉じこもるようになる。
ラストオリジンには読んでいて心が苦しくなるようなエピソードがいくつかあるが、そのなかでもこれは屈指だ。ぼくは読んでいて、思わず画面から目をそむけたくなるほど……
……
目が釘付けになっちゃうな……
さて!
いろいろ大変なことがあったマルタ島でしたが!
そんなわけで、司令官たちオルカ一行との出会いを経て最終的にアルキュオネは再出発できる程度には立ち直り、マルタ島でドスケベ水泳大会が開かれるに至るのでした! どんなわけだよ?
まあ、詳しくはぜひ実際に読んでほしい! なぜか急に始まる水泳大会に驚愕してほしい! これがシリアスに始まりドスケベに終わるラストオリジンのストーリーだ!
このアルキュオネの絶望と再起を描いた『夢見る人魚の島』は3部構成なのだが、ラスオリの3部構成の話はこれに限らず、第1部と第2部が超シリアス長編で第3部が超ドスケベ短編なことが多いぞ! バランスの取り方が狂っている!
あんなに悲惨だったのに! 読んでて泣きそうだったはずなのに!
いまはもうドスケベのことしか考えられない! もはや司令官もアルキュオネもドスケベのことしか考えていないので我々プレイヤーも当然ドスケベのことしか考えていない! なんなら我々は泣きそうなときもドスケベのことしか考えていない!
そう、かつて凄惨な事件の舞台となったこのマルタ島は、夢と希望に満ちたオルカパークに生まれ変わるのだ!
ほら、目の前にはもうこんなに!
夢と希望が満ちている!!
コメント
第2部までと3部の温度差
ラスオリのせいで情緒がゲムぼく。になっちまう
凄く悲しい話だった気がするのに
アルキュオネのおっぱいしか記憶にない
泣きそうなときどころか、泣きながらでもドスケベなことしか考えてないでしょ!
温度差で風邪ひくで
上下から同時に涙を流してそう
でもピョンテはしてないからイベントの中ではかなり平和
あとサイドストーリーが予想外すぎて今後のシナリオが楽しみで仕方ない
むちむちのゲーム作ろうぜ!世界観は…ポストアポカリプス!
↑あたまおかしい
ひどい話だと笑い飛ばせない。さすがゲムぼく。氏!
>そんなわけで〜マルタ島でドスケベ水泳大会が開かれるに至るのでした!
ちょっと何が起こったのかわからない
どうやったらそこから立ち直ってドスケベ大会参加の流れに…?
希望が溢れすぎて爆発しそうになってる
おっぱいの揉み合い?
アルキュオネは見た目相応の100kg超の体重あるから好き
昨日今日とアホイベント多いなー、みんな夏の暑さでやられてたのかな?
アルキュイネの最後のイラストでっか、!なっが!ってなる
ドスケベゲームでは急にドスケベ水泳大会が始まるなんて普通のことだよ
シリアスな話の後にドスケベ水泳大会を持ってくるのは宝石姫でもやってるので
ドスケベゲーの習わしかと推察されます
前回のイベントが終始シリアスだっただけに久々にラスオリの味を感じて最高だったね
真面目に始まりむちむちに終わる
ゲムぼくの記事と同じでは?
ドスケベカーニバルを定期的にやらないとプレイヤーの精神が持たないレベルの凄惨な世界観だから…
デルタ絡みは絶望度はそこまででもないけど胸糞度が高すぎてね
悲しい過去から股間に生えてるのがトウモロコシかエダマメかで畑が燃えたり3部は頭のネジアナがカバカバになることでお馴染みのラストオリジン
“5人”のマリオネット。のところ読んでる時急に出てきた太ももぶっとすぎてほんとに話入ってこなかった
今回ばかりは市場に同意せざるを得ないかな
シリアスなところは片目を閉じて読み進み、ドスケベは両目を見開いて舐め回すように見る、ラスオリの楽しみ方。
むちむち〜!
今回のシナリオは特に好き
2部は本当にガチ泣きしちゃった…
その後に3部のドスケベが用意されてるところもラスオリらしくて良い
主人公(プレイヤー)がモテてモテてしょうがないのが不自然じゃない世界観を真面目に突き詰めたんだろうなあ。その結果がコレでその世界観に引きづられつつも最初の目的を忘れまいと常に綱引きを行ってるのがこの有り様だよ!
何がアレってゲムぼくのいつものムチムチ狂いが発動したんじゃなくてマジでこれなのよね、今回の話…
でもアルキュオネの激動の物語やムチムチ水泳大会以外にも
引っ込み思案で自身の力に自信が持てないヘルちゃんが奮起する様が描かれたり
メリテを始めとするマーメイデン勢がマルタ島で暮らす平穏と悲しみの日々などなど
見どころ満載のイベントだから是非プレイしてみてくれよな!
シナリオだけ読んだら胸が締め付けられるくらい辛いのに、キャラ絵を見るとギャグにしか見えないバグ。
アルキュオネのバスト150は超えてそうだな。
これがドスケベムチムチ狂いのゲムぼく。の妄想じゃなくてただただ公式シナリオを解説しただけという狂気。もはやラスオリはゲムぼく。だった…?
シリアスで冷え切った所に熱いエロを入れるのがラスオリ。
頭空っぽになった所に悲劇を注入してくるのがニケ。
温度差で風邪引くどころじゃ無いんだよ!
アルキュオネの設定体重121kgだけどこれは拒食して痩せ細ってる体重だから元に戻ると+10kg以上されるのいいよね
第3部は本編のドスケベコメディも良かったけど、サイドストーリーでは第2部までに残ったいくつかの疑問が意外性のある展開で回収されてて面白かった
バカやれる程度には希望が出てきたってことだから(白目)
泣けばいいのか
抜けばいいのか
どっちなんだい!?
抜ーーーくっ!!
パワー!!
ぼくはメリテちゃんが好きです!
読んでてバグった。
なにこれ…
おっぱい?(壊れた
情緒の温度差で風邪引くどころか金属疲労が起こる勢い。
『闘将ダイモス』の烈風正拳突き改かな?
NTRを絶対に許さないために他の男はすべて絶滅させるという合理的な判断
ラストオリジンのシナリオは情緒の逆サウナみたいで整いますねぇ……
温度差激しすぎて風邪ひきそうですわ
最終的にドスケベしか頭に残らなかった
むちむちドスケベハーレムの主人になるためには身長199cm体重130kgのシャチ娘をお姫様抱っこ出来なければならない
それが今回の教訓だった
最近の気温みたいな温度差だ…
実際ドシリアスなのに絵面がめちゃくちゃスケベなことで逆バランスが取れている
それがラストオリジン
凄く夢と希望にムチ溢れている…